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#94311 「増殖携帯獣問題」 (作者:にっかさん)

Basic Informations:

Subject ID:
#94311
Subject Name:
増殖携帯獣問題
Registration Date:
1999-11-21
Precaution Level:
Level 5

Handling Instructions:

オブジェクト#94311に関して。

この件に関して日時が経過しているので、表面上の危険度は皆無に等しいのですが。潜在的な脅威は未来永劫続くものと考えられる。よって、[検閲事項]を通して上がってくる報告には繊細なる注意を注がれたし。

オブジェクト#94311発覚当時、ポケモン転送システムに欠陥があり[検閲事項]に従って問題の対処を行っていた。具体的な事例としては[*********]が発生している。当時の状況では、脅威的事態にならなかったが、反社会的な組織等に悪用される危険があった為に早急な対処が行われた。現在は回避プログラムと、予備回路の使用により問題は発生は起こる可能性はほぼ0と言える。しかし、前述の通りポケモンの転送システムが存在する限り問題は発生する危険性がある。


[検閲事項]を参照するあたり、公開資料は破棄されている現状では、各機関と転送システム管理者の管理下の領域に侵入する必要があるので、関係各所への根回しを行う事。


オブジェクト#94311は、[検閲事項]が多用されるため。事態に気がつく事が難しいが、自動プログラムが検出次第警告が発せられる。具体的には、[検閲事項]の点と[検閲事項]で問題が予想される。

以降の手順は[検閲事項]、[検閲事項]、[検閲事項]に基づき、vvv//http:[xxxxx].[xxxxx]のページを参照されたし。

PWはランタイムパスワードにて発行される。


このオブジェクトは、危険度の高さ故に外部への流失を極度に警戒を要する。取扱関係者は、オフライン状態のコンピューターから管理局内サーバーを通しての間接アクセスのみを実施する事。

Subject Details:

オブジェクト#94311の取扱には注意が要される。以下に、発行されたランタイムパスワードを入力する事。


パスワード入力:**********


管理者ID:****


[認証]

以下のファイルにアクセスを許可する。

伏字の暗号解除。

対処手順に従い、早急に対処する事。


オブジェクト#94311詳細

該当案件は、本件登録日に行われたポケモン転送システムのアップグレードにて発覚した。

転送されたポケモンが、一定条件を満たすと転送元と転送先の預かりボックスに同時に存在するという事が当日中に発覚した。

原因は、転送元と転送先にて通信不良が起こり、両方で保存されていたバックアップが反映された結果である。転送システム管理者及び、通信業者の早急な対応にて問題が大きくなる前に事態は収束した。


該当案件において、今後予想される事態と対処法。

その一

二匹に分れるしたポケモンの統合処理。

該当するポケモンは当時、データを再統合するという名目の元、片方のポケモンを処分することで表面上解決している。その後、実験的に同じ状況を再現し、データを再統合するという実験を行ったところ。再統合で一つの個体として元に戻ったポケモンは、記憶の二重化と言う症状を患う事がわかった。単純に、二つだったものを一つにした為と考えられる。

その際問題となったのは、強烈なストレス体験をした個体はその記憶も二重化されてしまい、激しいフラッシュバックと共に暴れ出す事が多々あった。


よって、今後何かしらの原因でポケモンのコピー問題が起こった場合、片方をトレーナーに返送し残り一体を実験用に保管するよう手配する事。



その二

こちらの方が重要事項になる。

現在ネットワーク回線の強化により、ポケモンがコピーされる事態はイレギュラーがなければ起きない。が、現状でネットワーク回線の弱い部分をつく事で、オブジェクト#94311が初確認された状態の再現を試みる者がいる。これらの解析データを分析すると、希少性の高いポケモン。実力の高いポケモンが回線を通過している。

狙いについては、コピー後の転売が一番疑われる。

転売の際にトレーナーIDが改変され市場に流通する事が予想されるので、オブジェクト#94311が検知された際は監視を最後まで……



[異常検知]

[回線遮断]

[内部データ隔離]

[閲覧済み情報削除]

Supplementary Items:

[閲覧禁止]


Cracked by こぴぺろ

 

※この物語はフィクションです。実在の人物・団体名・事件とは、一切関係ありません。

※でも、あなたがこの物語を読んで心に感じたもの、残ったものがあれば、それは紛れも無い、ノンフィクションなものです。