Basic Informations:
- Subject ID:
- #131635
- Subject Name:
- 死体処理のヤブクロン
- Registration Date:
- 2011-09-19
- Precaution Level:
- Level 1
Handling Instructions:
携帯獣#131635はイッシュ地方ライモンシティ第三支局で収容されます。新たに発見された携帯獣#131635は当地支局での検査の後、ライモンシティ第三支局へ輸送してください。発見者、通報者に関してはカバーストーリー「見間違い」「悪質ないたずら」「誤飲事故」のいずれかを適切な形で適応してください。
携帯獣#131635については、進化を避けるため出来るだけ他の携帯獣との戦闘及びそれに類する行為を行わないようにしてください。進化した個体については異常性の残存を危惧し、異常性の喪失の有無に関わらず収容状態の維持という処置を取ってください。収容担当の局員には月一回のカウンセリングが推奨されます。
発見された携帯獣#131635に関連する携帯獣に関する死亡事件に関する情報を地元警察と連携して再調査してください。現在までに特筆すべき成果は上がっていませんが、この調査は継続されます。
Subject Details:
案件#131635は野生の状態で発見される異常性を持ったヤブクロン(以下、携帯獣#131635と呼称)と、それに罹る一連の案件です。
2011年7月下旬、ライモン市警に「チラーミィの死体がゴミ袋に詰めて捨てられている」という通報が入りました。地元警官2人は通報者を連れ、16番道路の発見地点へ赴くと、道から外れた岩陰にチラーミィの頭部を入れたゴミ袋のように見える物体を発見しました。警官の1人が確かめようと近づくとゴミ袋が動き出し、警官に攻撃を加えました。起き上った物体がゴミ袋ではなくヤブクロンであると気付いたもう一人の警官は所持していたパラセクトの「ねむりごな」で対象を眠らせ、負傷した警官の為に救急車を手配した後、異常事態案件の発生として当局への通報が行われました。
通報を受けて赴いた局員が対象のヤブクロンを回収、ライモンシティ第三支局へ移送し、検査と実験を経て案件#131635を立ち上げました。
携帯獣#131635は内部に携帯獣の死体が収納されているように見えるヤブクロンです。携帯獣#131635は外見の異常性を除けば通常のヤブクロンの個体と変わりなく、携帯獣向けでデバイスでも問題なくヤブクロンと判定されます。身体能力に関しても、体の一部が増長している事による動きにくさ以外はステータス、所有技能共にヤブクロンの個体として問題ありません。生殖に関しても、通常のヤブクロン個体との差はなく、交配実験により産まれた個体全てに異常性は見られませんでした。
携帯獣#131635の内部に透けて見える携帯獣の死体は、実際には携帯獣の死体ではなく、携帯獣#131635の肉体を構成する廃棄物が携帯獣の姿と色をとっているだけに過ぎず、廃棄物に関しても通常のヤブクロンの肉体を構成する廃棄物として問題ない事が、非破壊検査及び開腹手術により分かっています。内部のオブジェクトの手術による切除処置は、約3か月かけて再び同様のオブジェクトが出現するという結果に終わりました。
携帯獣#131635が進化条件を満たした場合、異常性のないダストダスに進化します。当局のあらゆる検査で進化した個体に異常性は見られませんが、当局が感知できない異常性の残存を危惧し収容を継続する措置が取られます。
現在までに57体の携帯獣#131635が発見されています。その全てが野生の状態で発見されており、携帯獣#131635が異常性を保持した状態で生まれてくるのか、それとも野生のヤブクロンに異常性が発現し携帯獣#131635となるのか、携帯獣#131635と関連する携帯獣にどのような関係性があるのかといったことは分かっていません。以下は携帯獣#131635個体の情報の抜粋です。
[携帯獣#131635-1]
撲殺跡のあるチラーミィの頭部の形状をしたオブジェクトを持つ個体。最初に発見された個体。
[携帯獣#131635-4]
血まみれのエテボースの尾部分の形状をしたオブジェクトを持つ個体。イッシュ地方16番道路で局員が発見。
[携帯獣#131635-11]
切り刻まれたケムッソ全体の形状をしたオブジェクトを持つ個体。カロス地方14番道路で局員が発見。進化により異常性を喪失した最初の個体。
[携帯獣#131635-21]
スボミー全体の形状をしたオブジェクトを持つ個体。オブジェクトの死因は特定できず。ホウエン地方カイナシティにて市民の通報により発見。通報者にはカバーストーリー「誤飲事故」を適用。
[携帯獣#131635-28]
ミツハニーの顔の一部の形状をしたオブジェクトを持つ個体。オブジェクトは強い力でもぎ取られたように見える。ジョウト地方マダツボミの塔で局員が発見。
[携帯獣#131635-35]
触手をもぎ取られたアンノーン形状をしたオブジェクトを持つ個体。形状は判別出来ず。イッシュ地方16番道路でトレーナーが発見。通報者にはカバーストーリー「見間違い」を適用。
[携帯獣#131635-40]
楕円状の物体の形状をしたオブジェクトを持つ個体。おそらくもぎ取られたヘイガニの前肢だと推測される。イッシュ地方電気石の洞窟にて局員が発見。
[携帯獣#131635-52]
マルマイン全体の形状をしたオブジェクトを持つ個体。発見当時、自身のオブジェクトで身動きが取れず衰弱状態にあった。イッシュ地方16番道路で局員が発見。
[2014-04-21 Update]
従来の携帯獣#131635と異なる性質のオブジェクトを持った携帯獣#131635が新たに発見されました。局員の精神衛生の為、この個体は他の個体と隔離した状態で収容され、担当局員は週一回のカウンセリングが強く推奨されます。以下はその個体の情報です
[携帯獣#131635-58]
成人男性の頭部の形状をしたオブジェクトを持つ個体。ジョウト地方ウバメの森で局員が発見。当オブジェクトと関連した人間の調査が進められていますが、現在まで成果を得られておりません。
Supplementary Items:
本案件に付帯するアイテムはありません。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体名・事件とは、一切関係ありません。
※でも、あなたがこの物語を読んで心に感じたもの、残ったものがあれば、それは紛れも無い、ノンフィクションなものです。