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#121151 「ストリーミングビデオ "Olive Revenge"」 (作者:586さん)

Basic Informations:

Subject ID:
#121151
Subject Name:
ストリーミングビデオ "Olive Revenge"
Registration Date:
2008-05-23
Precaution Level:
Level 2

Handling Instructions:

ウェブサイト#121151への一般市民のアクセスを常に遮断するよう、定期的にインターネットサービスプロバイダへコンテンツフィルタの提供を行ってください。ウェブサイト#121151自体に異常性は確認されていないため、案件担当者は研究のためウェブサイト#121151へアクセスする権限が付与されます。


ウェブサイト#121151で配信されている映像#121151は、案件別サーバ-121151に日時で録画・保管されています。ファイル名の形式は「#121151-YYYY-MM-DD.mp4」で固定されています。アーカイブされた映像には案件担当者並びにレベル3以上のセキュリティクリアランス保持者のみがアクセス可能です。映像#121151の内容について、情報災害担当部門により研究が進められています。進捗状況については案件副担当者へ確認してください。


当局が機器#121151と指定しているウェブカメラについては、これまでのところ実在が確認されていません。案件担当者は機器#121151の所在を確認すると共に、発見し次第接収を試みてください。接収に際しては、当局が有する権限並びに資源をレベル3セキュリティクリアランスの範囲内で使用することが許可されています。

Subject Details:

案件#121151は、ジョウト地方コガネシティ北部の公園の様子を放送していると見られる未知のウェブサイト(ウェブサイト#121151)と撮影に使用していると見られるウェブカメラ(機器#121151)、及びそれらに掛かる一連の案件です。


2008年4月下旬頃、市民からジョウト地方コガネシティ第六支局に「公園を盗撮しているカメラがある」との通報が寄せられました。通報を受けた局員は、市民から連絡のあったウェブサイトでコガネシティ北部の公園を撮影されていることを確認し、不正に設置されたと見られるウェブカメラの回収に乗り出しました。しかし、撮影ポイントと見られる地点ではウェブカメラ、またはそれに類する機器を発見することはできず、回収は失敗に終わりました。担当者が上席に当事案について案件化することを申請し、受理されました。


ウェブサイト#121151は、コガネシティ北部の公園の一角の様子の映像を放送しているウェブサイトです。サイトの管理者は不明で、コンタクトを取る方法は見つかっていません。サイトを構成するファイルはすべて独自のサーバーに配置されており、一般的なホスティングサービスは使用していません。ドメイン名からの逆引き情報はコガネシティの行政公式サイトのものと一致していますが、コガネシティのサイト管理者がウェブサイト#121151を運営しているという事実は確認できず、また証跡も見つかりませんでした。


ウェブサイト#121151では、サイトの上部中央に映像#121151が埋め込まれる形で常時配信され続けており、その下に大きな文字(フォントサイズ7相当)で「Olive Revenge」と書かれています。それ以外の情報はなく、HTMLソースには最低限の記述のみがなされています。映像の形式は一般的なWindows Mediaフォーマットであり、視聴には通常どおりMicrosoft社が提供するプラグイン/アドオンがインストールされている必要があります。


映像#121151は、ウェブサイト#121151で配信されているコガネシティ北部の公園を撮影した映像です。解像度は640x480、fpsは30に設定されています。圧縮度が低く設定されているのか、映像は比較的鮮明です。以上の特徴のため、スムーズな視聴にはある程度のスペックが要求されます。映像#121151を再生する・または視聴することによる端末や視聴者への影響は確認されていません。


映像#121151の特異な点として、撮影地点を通過した人間及び携帯獣がランダムに「置換」される現象が発生します。確認済のパターンは下記の通りです:


・人間が携帯獣に置換される

・携帯獣が人間に置換される

・人間が別の人間に置換される

・携帯獣が別の携帯獣に置換される

・一切の置換が行われない


具体的な例としては、以下のようなパターンが確認されています:



[事例#121151-11]

映像#121151の置換がどのように行われるかを観測する実験として、案件担当者が撮影ポイントを歩いて通過しました。後に記録された映像を確認したところ、案件担当者はジョウト地方コガネシティ在住の11歳の女性として撮影されていました。女性にインタビューを実施したところ、実験実施時は自宅で過ごしていたことが確認されました。


[事例#121151-19]

副担当者と共同で実験を行いました。案件担当者は公園で通過する人物を監視し、副担当者は映像#121151を監視することで、どのような置換が発生するかを検証しました。実験開始後、携帯獣の「ニャース」を連れた高齢の女性が通過する様子が確認されました。副担当者からは「特に置換された様子はない」との報告がありました。


[事例#121151-22]

上記実験の継続です。案件担当者は「およそ20代前半の男性」が通過したことを確認し、副担当者へ連絡しました。副担当者は「ベトベター」が通過していると報告しました。実験は継続されます。


[事例#121151-23]

上記実験の継続です。案件担当者は「一般的な個体よりやや大きなビードル」が通過したことを確認し、副担当者へ連絡しました。副担当者は「ポケモントレーナーと見られる十代前半の少年」が通過していると報告しました。実験は継続されます。


[事例#121151-41]

上記実験の継続です。事例#121151-23以降、変化無し/人間が携帯獣に置換/携帯獣が人間に置換のパターンが続いた後に確認された事例です。案件担当者は「ポッタイシを連れた十代後半の男性トレーナー」が通過したことを確認し、副担当者へ連絡しました。副担当者は「ピクシーを連れた五十代前半の男性」が通過していると報告しました。



置換は映像の中でのみ発生し、撮影された人物/携帯獣には何ら影響を及ぼしません。このことから、映像#121151の撮影時に何らかの加工が施されているものと考えられています。


映像#121151における置換のルールは不明です。置換がどのようなメカニズムで行われているのか、また置換の結果が何を意味しているのかは、現在も明確な結論が出ていない状態です。ウェブサイト#121151において、映像#121151以外の唯一の情報として記載されている「Olive Revenge」の意味するところも分かっていません。

Supplementary Items:

本案件に付帯するアイテムはありません。


Cracked by ドクター・ピカチュウ

 

※この物語はフィクションです。実在の人物・団体名・事件とは、一切関係ありません。

※でも、あなたがこの物語を読んで心に感じたもの、残ったものがあれば、それは紛れも無い、ノンフィクションなものです。