Basic Informations:
- Subject ID:
- #177813
- Subject Name:
- メガシンカの起源
- Registration Date:
- 2026-05-07 16:30:00
- Precaution Level:
- Level 1
Handling Instructions:
カロス、ホウエンの両地方において、「メガシンカ(ポケモンリーグ公認の名称)」について言及されている資料や書籍を広範囲にわたって収集してください。
また、メガシンカについての知識を持つ人物にコンタクトを取り、同意の上メガシンカの起源についてヒアリングを行ってください。
得られた情報は電子化したのち、標準的な暗号化を施したうえで、案件別サーバに保管してください。
案件担当者はこれらの資料を自由に閲覧することができます。
以上と並行して、カロス地方を中心に活動していた秘密結社「フレア団」、並びにホウエン地方カナズミシティに本社を置く企業「デボンコーポレーション」の調査を進めてください。
証言により、メガシンカの原理や応用技術について相当程度の情報を持っている可能性が高いうえ、複数の要注意団体との接触も疑われています。
案件担当者は、必ずカロス地方出身の局員とホウエン地方出身の局員の双方から選出してください。
Subject Details:
案件#177813は、トレーナーが飼育している携帯獣が特定の条件を満たすことで自らの姿形や能力を変化させる現象「メガシンカ(ポケモンリーグ公認の名称)」についての情報がカロス地方とホウエン地方で異なるという事象(事象#177813)と、それに関連する一連の案件です。
2026年5月初頭、カロス地方に旅行に来ていた観光客から「ホウエン地方でもメガシンカが確認されているのに、ここではカロス地方でしか確認されていないことになっている」という通報がありました。通報を受けた管理局が初期調査を行った結果、カロス地方出身の局員からは、主に「メガシンカはカロス地方でごく最近発見された現象」という証言が得られました。しかし、ホウエン地方出身の局員からは、主に「メガシンカは少なくとも10年前からホウエン地方で認知されていた現象」という前者と明らかに矛盾する証言が得られました。さらに証拠として、2014年11月に発生した隕石落下事件を、希少な携帯獣「レックウザ」がメガシンカし、隕石を破砕することで解決したという証言が得られました。協議の結果、情報災害の危険性ありと判断され、案件化が決定しました。
事象#177813の規模を確認するという理由で、メガシンカについての詳細な知識を持つ複数の人物に対してヒアリングが実施されることが決定しました。ホウエン地方ハジツゲタウン在住のソライシ博士にヒアリングを実施した結果、「十何年も前にフラダリ氏と共同研究を行っていて、2014年11月の隕石落下事件直後に改めて交流を行った」という証言が得られました。さらに、メガシンカの原理は特殊な石を媒介にして人間と携帯獣の生体エネルギーをかけ合わせて起こるものだという実験結果や、ホウエン地方カナズミシティに本社を置く企業「デボンコーポレーション」がメガシンカについての研究を行っていたとの証言も得られました。
しかしその後、カロス地方ミアレシティに研究所を持ち、かつてフラダリ氏と親交があったプラターヌ博士にヒアリングを実施した結果、前述のような話は聞いた覚えがないという内容の証言が得られました。
博士の証言によると、フラダリ氏はかつてカロス地方を中心に活動していた実業家でありながら「フレア団」を名乗る秘密結社の首領でもあり、2025年10月にカロス地方セキタイタウンに存在した「最終兵器」と呼ばれるエネルギー射出装置を暴走させた後、消息を絶ったとのことです。
また、装置の稼働には多数の携帯獣の生体エネルギーが必要とされ、メガストーンの起源は装置が暴走した際に放出された生体エネルギーを吸収した様々な石であるという仮説も得られました。
以上の結果を受けた管理局はフラダリ氏を参考人#177813と認定し、行方を追跡することを決定しました。参考人#177813が関与していたとみられるセキタイタウンの地下施設跡地や、ミアレシティのフラダリラボを捜索する提案が複数の局員から上がっています。提案は現在審議中です。
[2026-07-10 Update]
警察機関からの届け出により存在が確認された「イクスパンションスーツ」の設計データを回収するため、カロス地方ミアレシティに存在するフラダリラボへ警察機関と連携して捜査が行われました。
ラボは数名の人物が寝室を利用していたのみで、その大半は既に使用されていなかったため、資料や機材の押収には無事成功しました。
捜査の結果、イクスパンションスーツに関わる機材のほかに、ある装置が押収されました。
装置は破壊されていたため詳細な用途は不明ですが、周囲の状況や寝室を利用していた人物に対するヒアリングにより、同ラボが開発したホロキャスターの盗聴を行う装置であったと推測されています。
調査の結果を確認したある局員から、「参考人#177813が自身の人脈や現代の主流科学を用いて通常の手段で情報操作を行ったのではないか」という疑いが上がりました。同局員は事象#177813の発生理由は十分に明らかになったものとして、案件の終了を提案しました。
しかし、他の局員らの間では、参考人#177813による働きだけでは十年以上もの長期にわたって二地方間にわたる広範囲な情報災害が起きる理由として不十分で、未知の理由による異常現象が起こっていたとの説が有力です。審議の末、案件終了の提案は却下されました。
Supplementary Items:
本案件に付帯するアイテムはありません。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体名・事件とは、一切関係ありません。
※でも、あなたがこの物語を読んで心に感じたもの、残ったものがあれば、それは紛れも無い、ノンフィクションなものです。