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Renatus

作者:漂白剤/雪椿さん

北埜とら ☆☆☆

 冒頭から設定をドン!!!!!ってご紹介いただきごっつぁんです!!!!!ってなりました。いいねえ!!こういう設定好きですよ!!なんかこう原作沿いの正統派二次創作!!みたいなのも好きですが、こういう……創作!!!!!!!!みたいなのオリジナリティ溢れてて読んでて楽しいです、二次創作の醍醐味だなって思います。半獣半人みたいなのいいですよね!!虐げられていると更に興奮します。ところでこの世界観では「人間だった記憶を持つポケモン」と「ポケモンだった記憶を持つ人間」がまったく同じ呼称で呼ばれて、シリウスとタバサだけでなく彼らは一般的に仲間意識を持っている模様?なんだか不思議な気がしました。ミックスであるという点だけで同じ分類をされるのかなあ?そのあたりにも何か歴史の裏?みたいなのがありそうでワクワクしますね(続きがないから言いたい放題できるのもこの企画のいいところだな……)
 「最期」を探す物語~!!?フゥ~!!!好き!!!!虐げられたもの同士が寄り添って生きる道を探すひりひりして優しいお話かなと思ったら最期を探すんだからウ~ きっと良い感じに薄暗い雰囲気になるんだろうな感しかしません!!続きが読みたいな~と純粋に思わされました。私が思う「この企画こういう作品来そうだな」っていう作品がまさにこの作品だったのでテンションあがりました。お疲れさまでした!!


まーむるもーま ☆☆☆

(コメントなし)


音色 ☆☆

最初うっかりreturnって読んじゃった。それは別の単語。ざっくり3000年に及ぶ説明が千年彗星でされているのがとても好き。このポケモンと人間のシンオウ神話、ネタのとっかかりにしやすい(やったことある)ので大変分かります。これは勝手な親近感です。
前世の記憶が今の記憶を食い破ってしまうのも、それのせいで見た目や知能に影響が出ちゃうのは真面目に困りものですね。元ポケモンの現人間はポケモンの言葉を思い出さないのは不思議ですが……(単にポケモンに“言葉”という概念がないからかもしれない)。
記憶のない一人と一匹が果たしてこれから何処に向かえばいいのか? 追ってきた連中はなんなのか? 普通のポケモンに混じるのも、人間に情報収集を行うのも大変そうだし、名前と自分を呼称する存在についての知識しかない……逆を言えば綺麗に読者と同じ状況なんですよね。これは説明が上手いと思う。
タバサさんもシリウスさんも前世の記憶がよみがえったせいで記憶障害が起きているのか、それとも別の影響なのか……そもそも何故レナトスは存在するのか? 先祖返りというより、諸に前世がこんにちわしちゃってるもんね。
心細かったタバサ青年がシリウスさんと出会ってほっとするところ、そうなるよなぁとしみじみしますね。追ってきた連中の件と言い、果たしてこれからどうなるのか……!?
似たようなネタをやったことがあるので、密かに応援しております。


スカイブルー ☆☆☆

人間と他種族の混血って創作物だと忌み子扱いされがちですけど、その例に漏れずばっちり虐げられている…。
狩りや裁判で強制的に排除され、今もその文化が根強く残っている。この手の話ではここまでは王道として、そんな彼らを差別せず認めてくれる聖人君子が現れそうな雰囲気もなく、ただ生まれた意味を探し求める救いの無い旅、という始まりは僕はあんまり見たことがなくてワクワクしちゃいました。
人類の知略と科学力は恐ろしいもので、それをフルに使って本気でレナトスサイドを潰しにかかってこようという姿勢がめちゃくちゃ見て取れるので…タバサとシリウスの旅は本当に過酷なものになるのでしょうね。
あと、最後の一文"これは、自分の「最期」を探す物語。"に凄まじいカッコよさを感じてときめいちゃいました。良すぎません?このフレーズ。…と、同時にやっぱりハッピーエンドでは終われなさそうな空気もバリバリ出ている…。どうか彼ら一人と一匹には報われなくとも、せめて当人達が納得のいく結末を迎えて欲しいものです。


よしぇ ☆☆☆

(コメントなし)


円山翔 ☆☆

 最後の一文からして、待っているのは悲しい未来のような気がしてなりません。異端な存在が疎んじられるというのはいつの時代も変わりませんね。化け物を追いやる側が化け物のように見えるなど、要所要所で皮肉が効いていて好きです。前世の特徴を引き継いで、という設定もとても興味深かったです。
 彼らがどんな最期を迎えるのか、どのように生きてゆくのかが気になります。


浮線綾 ☆☆☆☆

(コメントなし)


逆行 ☆☆☆

ポケモンでも人間でもある存在が差別されるという設定自体はよくあるものですが、時代背景まで深く考察されており読み応えがあったと思いました。異質な者をこれまでかと排除しようとする人間の醜さが浮き彫りになっているだけでなく、「全く、これじゃどっちが『化け物』なのかわからねえな」などの主人公のセリフから、差別される側にもある種の差別意識があることを描いているような感覚を抱きました。今後どのような展開に転がっていくのか非常に気になります。余談ですが、『漂白剤』というマスクネームが結構気にいっています。小説内で出された本筋と全く関係ない表現をマスクネームにするのはなんか味があって好きです。


ion(ioncrystal)

ともかく思い浮かぶ登場人物やキャラが綺麗で。特にシリウスさん絶対綺麗。

>それが無性に嬉しくて、タバサは何だか泣きそうになった。
分かります。こういう時のその台詞泣けますよね

設定がすごく興味深くて。千年彗星とか大好き。
その反面、5000字という中だとタバサさんの本人部分がこの分量しか読めないの勿体無いなって思ってしまいました。
この辺はあらゆる意味で好みなのだと思いますが。
続きというか「終わり」を楽しみにしております


鈴志木 ☆☆☆☆

世界観と設定の開示が丁寧で分かりやすいです。このコンテストにおいて、1話で設定や謎を出し渋ると逆に分かりにくくなるので、展開も世界観の掴みも良い塩梅。千年刻みで時間が経ってもまだ普通に迫害されるのか……という絶望感もあります。
ジラーチを使った時間経過がお洒落ですね。
ここからどう展開していくのか、続きが気になりました。


あしゃまん ☆☆

 凝られた世界観に、これから苦楽を共にするであろう相棒との出会い。逃亡のアクションシーンの緊迫感が迫ってくるようでした。設定が多く把握しきるのは少し難しいですが、それは読んでいるうちに慣れてくる類のものかなとも思います。彼らがこれから辿る、おそらく険しいであろう道に思いをはせたくなるような作品でした!


ミュウト ☆☆☆

(コメントなし)


フィッターR ☆☆☆☆

世界観設定の解説からはじまる冒頭部分はやや敷居の高さを感じてしまいますが、ストーリー部分はテンポよく書かれていて読みやすかったです。
二次被害が出るのを恐れて炎を使わない描写、個人的に好きです。


参加者A ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


葉穂々 ☆☆☆

「ミツハニーの巣」という表現にフフッとなりました。
前世がポケモンである人間と、前世が人間であるポケモン。
レナトスの二人は、トレーナーとポケモンという関係にはならないようですが、果たしてどのような旅路になるのか。
話が進むと、様々な個性と能力を持つ人間レナトスが出てきて楽しそうですね。


森羅 ☆☆☆

(コメントなし)


はやめ ☆☆☆

「レナトス」。過酷な宿命のもとに生まれついた異端の物語。ポケモンと人が結婚するというミオシティの神話から着想を得たのでしょうか。この辺の着眼点におっ、と反応しました。
自分の「最期」を探す物語、ってキャッチコピーがカッコいいですね。話はきっとハードな展開で進んでいくんだろうと思わせる第1話でした。


照風めめ ☆☆

Renatus(レナトゥス)はラテン語で生き返る、の意なんですね。前世の記憶や姿を併せ持つという意味でもかなり凝ったタイトルやネーミングでかっこいいなと思います。
本コンテストでは特に百人百様ともいえる各作品独自の設定がありますが、その中でもこの作品の作り込まれた設定には目を惹かれました。
殺伐とした世界で出会ったタバサとシリウスが今後どのように運命に抗っていくのか、これからどうなっていくのでしょう。
これは好みの問題で申し訳ないのですが、今回のコンテストでは総じて「この話は~~な物語である」的な一文で締めている作品については、続きが読みたいかどうかというポイントについて少し辛めの評価をしています。
どんな物語かどうかは読み手が判断することだと考えており、出来ればそれはナレーション的な明言をせず、作中で物語として理解させて欲しかったなと思いました。
また、仕方ないとはいえ設定の説明に尺の1/3を割かれていたので、もう少し物語に字数を割いてもらえれば作品の世界観が広がると思います。また、序盤に設定が固まって出されていましたが、物語の合間合間に挿入すると「設定を読んでいる」感がかなり緩和されると思います。
もっと物語に没頭できるようにさせてもらえれば☆を足せたかなと思います。


きとかげ ☆☆

 えっとすみません、説明的に感じました。5000字しかないので、連載が始まれば感じ方も変わると思います。


タマゴサンド ☆☆☆☆☆

人間とポケモンの間に生まれた子どもが、ポケモンに生まれた場合と、人間に生まれた場合で違いがあって、特に後者が悲壮で好きです。
ロコンとアローラキュウコン、人間のレナトスとポケモンのレナトスの対比の構造も大好きです。
星や千年彗星に絡めた表現もあり、話が進めばジラーチが出てくるのかもしれないと、思わず続きの展開を予想してしまいます。
最期がどうなるか気になる作品でした。


加藤ブドウ糖液糖 ☆☆☆

ポケモンと結婚した人間、シンオウ神話ですね。人間的な性質が目覚めてしまったポケモン、ポケモンの性質が目覚めてしまった人間がどのような目で見られるかというのは想像に難くありません。人間とポケモンの融合が回帰したように、それに対する方法もまた回帰する。時代の中で、一人と一匹はどう折り合いをつけていくのか。ちょっと苦い物語になりそうな予感がしました。執筆お疲れさまでした!


rairaibou(風) ☆☆

 個人的にはあまりに目にしたことの少ない設定でした。独自の設定からこの物語のゴールもあまり想像できない感じで広がりがありますね


586 ☆☆

・主人公の状況のわからなさが読者と同じであること、仲間との出会いやするべきことが明示されていて、「第一話」度は高いと感じました。
・主人公を追う敵もかなりの能力があることが示されていて、これが今後の伏線になってくる(実は敵は人類ではなく別の存在だった、とか)のかな、とか考えました。
・前半部で世界観や考え方について説明されているのは親切だな、という印象を受けました。

<コメント>
投稿いただきありがとうございます。人間とポケモンの間に生まれた子、という設定は自分がお話を書くときにもよく使う設定ですが、とてもハードな作風で取り扱い方が大きく違うなと感じました。ロコンの特徴を持つ青年と人の言葉を話すキュウコン、対照的な二人が織りなす今後の物語が楽しみです。


空色代吉 ☆☆

(コメントなし)


じゅぺっと ☆☆

(コメントなし)


雪椿 (評価スキップ)

(コメントなし)


早蕨 ☆☆☆

 ポケモンと人間が結ばれる過去、はアルセウスで明かされていたんでしたっけ……。そこから察するに、確かにこの物語で描かれているような混血の生物がどうなっているのか、については気になるところですよね。作中にもある通り、化け物狩り、化け物裁判として迫害されていたんだろうなあ、というのは想像出来ますし、アルセウスの世界の時点でポケモンと人間が結ばれていた事実が明記されていて、混血の生物がまったく表部隊に出ていないところを見ると、全て駆逐されてしまったのか、それともまだどこかでひっそりと生きているのか。前者だとしたら悲しすぎる物語……。後者だとしても悲しいですが、認められていなくともまだ生きているという物語につながっていくのだとしたらまだ希望があるのかもしれません。レナトスに未来があるのか、それはまだこの冒頭ではわかりませんが、「最期」を探す物語と書かれているところ見ると、とても悲しい物語になるのでしょうか。漂白剤というマスクネームも、レナトスを全て駆逐して真っ白(人間や普通のポケモン目線?)にしてしまおうという名前なんですかね。恐ろしい! 投稿、お疲れ様でした!


島ハブ ☆☆☆

(コメントなし)


秋桜 ☆☆☆

『化け物』と迫害されている人間とポケモンが出会って【最期】を探す物語、好きです。『化け物』ではない側が何らかの強化(対策)をして化け物じみた能力で襲ってくるのとかとても好みです。作者さんにはリモデリングという漫画辺りを勧めてみたくなりました。序盤がレナトスと世界観の説明に割かれていたのを、タバサとシリウスを動かしながら合間合間に出されてくるなんかしたらもっと好みですが聞き流してくれて大丈夫です。あと、千年彗星を単位にするのとかもおしゃれで良いなと思いました。投稿お疲れ様でした。


ジェード ☆☆☆☆


SF的世界観の作品だ! 好き!

レナトスの中でも人間ベースが目を付けられ、ポケモンベースは個性で済まされるって部分が「あー、生々しい~でもありそう~」ってなりました。そういう現実感あるシビアさは好み。
ポケモンの能力があっても、相手は人間。安易には焼けないって部分いいですよね。こういう葛藤も今後書かれるのかな。と思ってたら、対策されてるらしい。強いな人間……。
どうやら千年彗星が、大きな歴史の転換期に2回落ちてるっぽい。これが主要な謎であり、目的になりそうですね。

ロコンとキュウコンの青年が出会って、短い台詞で意気投合してるシーンいいなあ。二人の主な敵は人間なのか、それともレナトスという種を生んだ世界そのものなのか。
ラストの仄暗い一文に、終末を感じて思いを馳せています。
投稿お疲れ様でした。


花鳥風月 ☆☆☆

(コメントなし)


カイ ☆☆☆

シンオウ昔話的なお話かなーと思ったら、独自の世界観でぶっ飛びました。ポケモン世界の人たちが楽しむファンタジー作品でこういうのありそうです。
タイトルでもありキーワードにもなっている Renatus ですが、こういう造語を自然と世界観に組み込んで使いこなせるのカッコいいなあって憧れます。レナトスの由来とか、どういう発想で言葉を作るのかとか、ぜひお伺いしたいですね。


水雲 ☆☆☆

 設定の深そうなストーリー。レナトスという名が付けられた由来が、作者様的にも舞台的にも気になります。この設定が今後どう絡んでくるかが見物ですね。


匿名 ☆☆☆

(コメントなし)


オクトノリシゲ ☆☆☆

(コメントなし)


リング ☆☆☆

絶対に存在するであろうお金持ちのケモナーが黙っていない世界ですね。逆に排斥が加速するのはお国柄もありそうです。アメリカなら今の黒人みたいな扱いで、日本なら犯罪が多くなるとかでもない限りは気にせず暮らしてそうな。主人公の周り鹿描写されていないのは、主人公がネットやテレビに触れることも出来ず狭い世界で生きているせいなのか、それとも世界が全体的にそうなってしまったのか。今後明らかになっていくのでしょうか。


久方小風夜 ☆☆

時の流れを千年彗星の飛来で表すの好き。
先祖返りっぽい描写なのに前世? と少し混乱。
雰囲気とかこういう混血っぽい存在の話好きなので、もう少し細かい設定がわかりやすいと嬉しい。


FOMA(FOMA_ug_px) ☆☆☆☆

(コメントなし)


あまよし ☆☆☆☆

(コメントなし)


セコイキング ☆☆

なかなか独特な設定のお話が来ましたね。世界観、レナトスの設定、彼らの境遇、現状、最後の一文、全てから救いのなさを感じます。結構説明すべきことが多いお話だと思うんですが、その辺はしっかりこの文字数で終えられていますね。どうなっているか分からない、というような箇所はありませんでした。なのでまぁ、この作品は「こういう物語が好きかどうか」で評価をするしかないタイプかなと思います。いわゆる魔女狩りからの逃避行系、もしくはふたりぼっちで仄暗い道を進んでいく系の話が好きかどうか。……「好きな人は好きなんじゃないかな?」という結論で許してください……!


トビ ☆☆

ロコンとしての前世を持つタバサと、アローラキュウコン、シリウスとの出会いに迫力がありわくわくしました。迫害されている2体の今後が気になりますね。
シンオウ神話の世界が、今の世にも存在しているという世界観が面白いです。人間×人間の純血が、そうでないものを駆逐するとは、大変痛ましい話だと思います。千年彗星の規模がどれほどかはかり知れませんが、ポケモンと人間が生物として分断されるような大きな出来事を経過してもなお文明が残り伝承されているのですね。
レナトスはラテン語から取っているのでしょうか。前世の記憶を持っているから生まれなおしているということ? 前世の記憶が現世の自我を飲み込んでいくとは恐ろしい。
自分の最期を探す物語とのこと、どんなお話になるか想像もつきません。
投稿おつかれさまでした。


赤星 ☆☆☆

人間とポケモンの間の子、だけならあるなあという設定ですが、能力の覚醒によって現在の人格が前世の記憶に塗りつぶされるというマシマシトッピングがオリジナリティを出しているように感じます。ど、どうしてそこまで。感覚的なものとしてPPの概念があるようですが、高速移動と影分身を使い切るレベルでの長時間交戦が可能だったり、技を受けても防護できるような装備を整えていたりとなると、逆にレナトス狩りの側の執念が異常だと感じてしまいますね。本当にただの異分子狩りの暴走なのでしょうか? 示し合わせたように対の要素を持つタバサさんとシリウスさんが、生きるのではなく終わりを目指すのだという末文、一体ふたりの旅路がどうなっていくのか楽しみです。


門森 ぬる

(コメントなし)


水のミドリ

追われていた主人公を颯爽と助けた氷キュウコンの、周囲を氷づけにする登場シーンかっこいいですね。視界が一瞬にして雪で閉ざされ止まってしまったかのようで、登場から強者感あってこれだけでキャラが見えてきます。
しかし説明が……多い! 人間に近いポケモンと、ポケモンに近い人間がいるって世界なのは理解できたんですけど、主人公がどれくらいのロコンとの混血なのか、見た目はどんな感じなのか、イメージしやすいところをもうちょっと知りたかったかも。魅力的な主人公たちをもっと紹介して欲しかったですかね。設定とかズレるんですけど、人間だと思っていた幼馴染のスカートから尻尾が覗いて見えて……、とか、そういうインパクトあるシーンが読みたいなって思っちゃいました。


天波 八次浪 ☆☆☆

設定が面白いです。混沌の時代をなんとか生き抜いていただきたい!


赤灯路 ☆☆☆☆

(コメントなし)


ポリゴ糖 ☆☆☆

 ポケモンの能力と人間の知能を持った対象、という設定がどれだけメジャーなのかは分かりませんが、その辺りについて時代背景からいろいろ構築していることがありありと分かる第1話だと思います。(普通の)人間の持つ「化物」性――異物を排撃してしまおうとする連帯の恐ろしさがこれでもかというくらい強調されていて、そこに生きるレナトスたちの状況の厳しさがとてもよく表現されているように思います。
 第2話以降で、新たな「レナトス」と出会い、ある時には傷つき、ある時には別れながらも彼らは旅を続けていくのでしょう。広がりのある終わり方だと思います。「千年彗星」が何かのキーになるのでしょうか。想像が膨らみます。
 投稿お疲れ様でした。


農協じゅんの人 ☆☆☆

人間とポケモンのハーフの存在を扱ったポケモン小説はかなりの数がありますが、この作品は前世の記憶を引き継いでいるというところに独自性があるなあと思いました。タバサにとって仲間ができたことはとても心強いでしょうね。


若鷹 ☆☆☆

シンオウ神話は本当にいい素材になりますね。ポケモンと人の両方の血を引く存在、強い力を持っているからこそ恐れから迫害が生まれる。当の本人には知ったこっちゃないのに、化物という括りで襲われる理不尽。一種の魔女狩りを彷彿とさせるダークな雰囲気で、追われ間の迫力がとても良かったです。個人的には「確かに」と同意されて、無性に泣きたくなったという表現がとても好きです。気になるのは、圧倒的な力を持っているレナトス達に人間がどうやって対抗し、制圧してきたか……これから明かされていくのでしょうが、闇が深そうです。


夏十字 ☆☆☆

ポケモンと人間双方の血を持つもののおはなし。いわゆるポケモン「原作」にはないオリジナルの要素でありながら、冒頭できっちりと説明がなされているうえ、「ポケモンと人間の結婚」というゲーム内にあった記述から膨らませているのが伝わります。なので、読み手としては設定のインパクトは感じつつも抵抗は感じずに物語に入っていけますし、そこが良いなと思いました。
この物語がどこへ着地してゆくのか、最後の一文を読んでじんわりと馳せる思いがありました。


キノコです。福山雅治ではありません。 (評価スキップ)

レナトスという設定が面白いです。人間の姿をしたポケモン、ポケモンの姿をした人間という2種類を設定したのが良いですね。この設定により、話の幅が広がっているように思います。もしかすると、見た目や性質の違いから、レナトス同士の間でも争いが起きてそうなのが怖いところですね。
文章としては地の文が多かったのですが、引っかかることなくスルスルと飲み込めたのが良かったです。読みやすさは正義。
終盤において、タバサが同じ境遇の仲間を見つけて嬉しそうなシーンが良かったです。こっちまで嬉しくなっちゃいました。キャラクターと読者の感情がシンクロする作品は本当に素晴らしい。
シリウスとタバサに今後どんな苦難が訪れるのか。そして彼らはなぜ記憶を失ったのか。レナトスへの差別はなくなるのだろうか。彼らは平和になるのだろうか。
気になることは山ほどあります。何より一番興味深いのは、『「最期」を探す物語』というところです。
心がぎゅっと締め付けられるような切なさがありました。私たち無力な読者は「どうかハッピーエンドで終わってほしい」という願いを込めて、天に祈るほかないでしょう。


マの字 ☆☆☆☆

(コメントなし)


りゅうおう ☆☆

(コメントなし)


小樽ミオ ☆☆☆

>「先ほどから思っていたことをつい零すと、『確かに』と同意の声が返ってくる。それが無性に嬉しくて、タバサは何だか泣きそうになった」
レナトスには自分が何者だったか分からない。何をもって自分だと自認すればいいのかも分からない。そこに同じ境遇のシリウスが現れた。このセリフから、タバサが背負わされている孤独や恐怖、同じ経験を共有できる安堵がひしひしと伝わってきますね。作品中一、二を争って好きな一文です。自分が感じている不安を共有することで、まるで鏡を見るように自分の存在を確かめられるようになっていくのかもしれない……とふとそんなことを思いました。
レナトスは、やがて前世の記憶が現在の記憶を侵食していくのですよね。ということは、二人は逃避行を続けるうちに自らの「最期」に出会うことになるのでしょうか。その過程を「これは、自分の『最期』を探す物語」と表現されているのもいいですね。カッコいい結び方だと思います。
個人的には序盤の部分は「物語に浸る」というよりも「設定を読む」感じに近かったので、世界観の情報がもう少し小出しで・ストーリーに絡めながらであれば、より舞台や人物に没入できたと思います。


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