殺人鬼の告白

　レンタルポケモンを利用した詐欺グループってこと！？すごい発想ですね……！！ヤミ金的な……なるほど確かにありそう。貸し出したときは暴走するようなポケモンではなかったことも貸出先での出来事がきっかけで暴走するようになったことも証明が難しそうですし冷静になって考えてなくても到底借主に責任があるとは思えませんが、ポケモンの世界ってポケモンバトルの腕前で見栄を張るみたいなこと普通にありそうだし、そういう目的でレンタルして詐欺に巻き込まれる人って本作の主人公みたいに他人に相談することができずに一人で焦って論理的な思考できなくなってカモにされる、これが詐欺グループの手口か……っていう（よく知らんけど）。妙に生々しくてキツいです。でもタマ大入れる知能があるなら契約書を１行で読み飛ばすなと言いたい。
　いまんとこ暗さと胸糞悪さしかないんですが、四方山さん（名前かわいい　意味深）とタッグでスカッと展開に持って行く方向なのかなこれは……？　本当にそうかなあだってタイトル殺人鬼の告白なんですよ。殺人鬼の告白ですよ？？誰？？？四方山さんってコト？？？？？でも四方山さん多分元刑事とかそういうアレですよね……？殺人鬼がよもやまさんだとしたら……もしや彼は現役時代、暴○団を追い詰めるため法外な捜査を……そして彼は取り返しようのない過ちを……そういうこと？？？？自分では書かないしそもそも思いつかないだろうなって感じのお話なので、作者さんがこれからこのお話をどう転がそうとされているのか気になりました。投稿お疲れ様でした！

いやぁ、人間が転がり落ちていく様子ってなんでこんなに面白いんでしょうね！　まあ紙の上だから言える事なんですが。お嬢さんには高い高い授業料だったねぇ……最後に救いがあっただけまだマシとしましょう。
でもこの転落具合の描写ぶりはお見事です。生々しさよりもどこか他人事だと3人称視点ではっきりしてあるので読んでる側は「うわー……」と思いながら読めちゃいました。（※個人の感想です）好きですねぇ。
女性の名前が最初から最後まで出てこなかったので主役はよれよれのおっさんなのでしょう。四方山さん、あれかな、今は勝手に動いているのかな。この詐欺組織も面白いな。ロケット団とかもこういう仕事をしていたんだろうか。上手いなぁ～～～とても良い。なお連れているのはエーフィ、可愛い。
この第一話だけだとトラブルに巻き込まれた女性視点では絶望の淵に立たされている、というところから果たしてどう救われるのか？　巻き込まれた詐欺組織の正体は？　そして謎の男の四方山さんとは？　と読者も一緒にわからないので第二話以降が楽しみなんですよね。案外あのお嬢さんはそのまま警察に預けられて四方山さんオンステージになるかもしれんけど。だって名前出てないし（？）
ところでこの場合の殺人鬼とは誰の事を表すのか？　タイトルがこの時点で第一話に掛かってなくても連載物だからな、後から分かるかもしれない。楽しみにしております。

ひええ怖い…確かにポケモン世界ってこういうサービスありそうですし、それがあるなら詐欺も横行しますよね…。詐欺に引っかかった"女"の下降っぷりがすごくリアルで、普通の学生でも一歩間違えれば簡単に堕落してしまうんだなと思わされましたね。
ポケモン世界の借金取り、まあ当然と言えば当然なんですがポケモンの力を行使しての強行も平気でしてきますし下手したら現実世界のソレよりも恐ろしいのだということも痛感しました。僕はこういう視点でポケモン世界を考えたことがなかったので、新鮮で面白かったです。
女を救ってくれた四方山さん、味方っぽいとはいえ大柄でドブ色のロングコートのおっちゃんって彼もまた怪しさ満点ですよね。タイトルにも不穏を感じるし、一体これからどういう物語が展開されていくのか…気になるところです。

　まず、タイトルに目を惹かれます。そして冒頭からのシリアスな展開にまた惹かれます。タイトルとそぐわないように見えて、きっとここから先で「殺人鬼」の正体が明かされるわけですよね。気にならない筈がありません。きっと四方山と呼ばれた男の周りで起こる様々な事件を取り扱っていく連載になるのかなぁなどと予想してみます。
　ここからどのような物語が展開されるのか、「四方山」がどのような立ち位置なのかが気になります。

冒頭の取り立ての描写が怖く、その後の公園に隠れるところまで含めてリアリティーがありました。レンタルポケモンの詐欺手法なんかは本当にありそうで面白かったです。主人公が見栄っ張りなところもキャラとして上手く描写されていました。タイトルが「殺人鬼の告白」ということですが、主人公を助けた彼が殺人鬼ということなのでしょうか？詐欺に騙されるまでの過程が面白いだけに、今後どう展開を加速させていくのか気になるところです。

やり直せる…
刑法的にはこの女性に責任があることになるんでしょうか。教えて偉いヒト。
もしくは僕らが思ってるより詐欺団体は強大なのか…
連載的には"ドブ色ロングコート、四方山"の複数の事件簿を追ってく形なのか、それともこの女性の事件ひとつにフォーカスするのかどっちでしょうかね。
四方山が元々警察で、事情があって今は所属してない…ところまでは読み取ったんですが。
タイトルの「殺人鬼」も不穏。女がこれから殺人を犯すのか、四方山が犯したのか…
その印象に反してエーフィさんがかわいらしい。

これ好きです！
スリリングな出だしと、文章がとても上手いのでするする読めます。
レンタルポケモンを使った詐欺の手法も斬新で感心しました。
どんな話になるんだろう？　タマムシだからロケット団も絡んでくるのかな？　まるで予想がつきません。この1話ではまだ殺人が発生していないので、タイトルの真意も気になります。

　あー、ありそう。ポケモン世界、こういう詐欺ありそう……。破滅の様が生々しくて、心がきゅってなるような描写力でした。
　この作品、2話で少し状況が明かされるタイプなんですかね。この助けてくれた男が一体何者で、なんの目的があるのか。彼女はこれから何に巻き込まれるのか。1話時点ではほとんど何も見えてこないんですよ。これからも追おうと思えるかどうか1話の時点ではまだ決めきれないけれど、これから面白くなるポテンシャルを大いに秘めている作品だなあと思います。

出だしからスリルとサスペンスにあふれていて、作品に引き込む強いパワーを感じました。
大学生をターゲットにした詐欺というのがまたリアル。四方山さんには頑張って助けてあげてほしい。

タイトルが不穏ですね。殺人鬼とは？
愚かな行動を重ね、心身共に追い詰められていく主人公の女性の姿は痛ましいですが、引きこまれます。

女の人生が転落していく過程が他人事ではないと思わせる迫力があり、この辺りの描写に舌を巻きました。
ひとつ選択を間違えればこうなってしまう。きっと間違えたのはひとつだけではないのでしょうが。
誰かに頼らず独りで抱え込んでしまうのは盲目的な女性の性格をよく表していると思いました。彼女は本当に引き返せるのか？

端的に巧いと思いました。ある程度先の事まで意識して書かれているのだろうと感じさせるような構成と思いました。
この主人公のちょっと見栄っ張りで自分を良く見せたいような人間性、それに対して冒頭の着の身着のままな逃走という対比構造から、主人公が本当にピンチなんだという事が伝わり息を呑みながら読み進めれました。
このいかにも怪しげな団体から騙されて契約する、といった主人公の騙され方もある意味大学生っぽい等身大さがありますよね。こんな悪い意味で等身大て言葉つかうのは初めてですが笑
やめた方が良い、と言われたり、住所がチラシと違うなど明らかに立ち止まるチャンスはありましたが、それでも止まれないところもある意味初心だなとも感じます。
そして大ピンチというところで現れる四方山さん。警察関係者っぽいですが、邪道っぽい立ち位置にいるのもハードボイルド味があっていいですね！　どういう人か気になります。
四方山さんが主人公を助けた理由、そして主人公の今後の顛末がとても楽しみです。

　これねー！　タイトルがめっちゃ面白い。
　誰かが誰かを殺してしまいそうな緊張感がありながら、今回分では殺人犯が誰で、どんな告白をするのか分からない。すなわち続きが気になるというやつです。

緊迫感のある文章で、次はどうなるのかハラハラしました。
ここから事件解決、組織の壊滅に動くのだと思うと、読み進むのが止まらなくなりそうです。

切れのいい文章を読み進めていくと、あれよあれよという間に女が転がり落ちていく。淡々とした感じが逆にリアルで緊張しました。最後には保護されましたが、殺人鬼の告白というタイトルがどういう意味なのか気になります。執筆お疲れさまでした！

　ピンチな主人公に、裏を知っている怪しい男との組み合わせと言うのは物語の入りとしてはよくあるのですが、その入りの設定と言うか、詐欺のリアリティ（実際にありそう感）がすごかったですね。何か参考にしたものとかあったんでしょうか。

・タイトルで独白が始まるのか？　と思いきや臨場感ある転落描写、この良い意味での「不意打ち」感がいいですね。物語に引き込まれます。
・ポケモンをレンタルするサービス、原作のゲームでもレンタルチームという形で存在しているのであってもおかしくないんですが、思いの外創作では出て来ない設定なんですよね。巧みに活かされていると思います。
・「ドブ色ロングコート」、この文字列だけでミスター四方山も渋さが伝わってくるのがズルいです。こういうキャラクターを描けるようになりたいものです。

＜コメント＞
投稿いただきありがとうございます。緊迫感の伝わる冒頭部、ポケモン世界の大学生ならあってもおかしくないと思わせる序盤の展開、そして圧倒的な渋さを見せるミスター四方山。ただでさえ続きが気になるのに、タイトルの「殺人鬼の告白」の意味がまだ明かされておらず、殺人鬼とは誰で何を告白するのか？　というもう一つ大きな「引き」を感じました。これはおもしろいです！

自作です。

主人公（？）の女性の転落具合がリアリティあって凄いと思いました。ポケモン世界で本当にありそう。四方山さんが何者なのか、タイトルの殺人鬼の告白とはどういう事になっていくのか楽しみな作品でした。投稿お疲れ様でした。

初っ端から読んでいて心臓がキュッとなりそうでした。怖い。
高い見栄を折られた惨めさと、何かに迫られる恐怖の解像度が高すぎる……これは作者の方の地力でしょうね。大学生の主人公が、あれよあれよと社会に追い詰められていく様が見ものですね。こう書くと邪悪だな。
彼女のポケモンとの関わりが、ピンチの時に出てこなかったニャースに現れてらっしゃる。レンタルポケモンの詐欺にも、見栄っ張りが災いして自分だけで精算しようとして……うわ、いそう。こういう細かい整合性というか、作品単体にも、きちんと一本の芯が通っている感じ、とても好きです。

タイトルが「殺人鬼の告白」なんですよね。
これはドブ色コートの男(何度も文中言われて笑ってしまった)なのか、追い詰められた主人公の女性なのか。
ささやかに希望と期待を添えた終わり方も良かったです。
投稿お疲れ様でした。

闇レンタルに手を出して没落していく女性の感情や行動にリアリティがあって、絶対ヤバイ袋小路に追い詰められていく様子にハラハラドキドキしました。
どん底に落ちてからの、主役登場。中盤のチラ見せ登場がいいフックになっていて、とてもカッコイイ＆ミステリアスです。四方山さん、一体何者！？と続きが気になります！

　なかなかにダークな展開がいきなり。現実世界でペットを飼わない人も大勢いるように、ポケモンがいる世界とは言え、全員が全員所持しているわけでもないですものね。
　最後に登場した渋いかちー（渋くてイカス）おじさんの用が、次から明かされるわけですね。

女の子の転落具合が、妙に生々しいのが好きです。偽のレビューとかに騙されて、業者を見誤ってしまったんでしょうなぁ……上手い話なんてないんですね。まだ殺人鬼とは誰なのか、詐欺業者との関係も何も描かれていませんのでこれからの展開に期待です。

タイトル的に四方山さんが殺人鬼なのか？　この時点じゃまだ何もわからんな。元警察っぽい感じはするけど。何にせよ割と好みのキャラの予感……いや何でも。
やたらリアルな詐欺描写と食い物にされた女の疲弊のしかたがとても良い。契約書読み飛ばすのも見栄でやらかしちゃうのも気持ちはわかるので辛いね……。
みんなはすぐ弁護士に相談しようね……。

女の転落っぷりがリアルで泣いちゃった。いや大学デビュー見栄張りたくなっちゃうもん。オイラでさえ見栄張りたくなったんだから元々見栄っ張りな女の子がこの凶悪な詐欺に引っかかっちゃうのはしょうがないよ。そして契約書はちゃんと読もうと思いました。
これホラージャンルですよね？(?)個人的にはこのお話が一番怖かったです。とにかく手口がリアルだし、落ちていく過程の描写が丁寧だし、見つかったところの絶望感が半端ないです。結構感情移入して読んでいたので、最後に四方山氏が助けてくれたところは読者である私もものすごくほっとしてしまいました。助けてくれた後の台詞も温かくて泣いちゃった。何回泣くねん。女視点では神様みたいな存在のこのおじさんですが、多分元刑事かなんかなんでしょうね。過去に何かしらあって警察を辞めることになった系かな？　恐らく彼の過去にタイトルの要素が絡んでくるのではないかと思っています。何を告白するんでしょうか。詐欺の時点でこんなにこわいのに殺人鬼が出てきたらどうなってしまうんでしょうか。怖い。怖いけど続きが気になる。上手い作品です。

ポケモンレンタル詐欺という犯罪があるという発想が面白いなと思いました。自分にはない発想だったのでとても感心しています。劣等感を払拭するために明らかに怪しい詐欺に騙された女の話とは、大学デビューしたくて自分を見失ったところにリアリティがありますね。
四方山（ヨモヤマ？　シホウザン？）は元警察官といったところでしょうか。彼の思惑も気になります。タイトルが殺人鬼の告白、とのこと。四方山にかかっているのかな。殺人を犯したから警察官をクビになったのか？　自分が殺人鬼になったきっかけがこの組織なのか？　気になりますね。
騙された女が借金取り立ての男から逃げてからの展開が怒涛のようで、純粋に文章がうまいなあと思いました。女、としているので四方山が主人公なのかこの女が主人公なのか、この辺りも気になりますし、ニャースがどんなキャラクタなのかも見てみたいし、これから話がどう転がるのか様々想像の余地があり、余韻がいいなと思います。
投稿おつかれさまでした。

上京してきた女性が虚栄心の強さ故に盲目的になってしまい、どんどん転落していく……と目を覆いたくなるような展開。自分だけは大丈夫だと思っている傲慢さで、悪い人に食い物にされやすそうなタイプ、というのが地の文の描写からもわかるのがいいですね。四方山さんも口ぶりからして警察サイドの方のようですが、独断で動いているのかな？　あまり清潔感のないビジュアルの四方山さんの相方が、キレイどころのエーフィというギャップ。タイトルについて直接的な話はまだ出ていませんが、今後どのように関わってくるのでしょう？

バトルで暴走するようなポケモンじゃなかった。矯正にかかる費用は自己負担。その間は未返却扱い。どれもポケモン世界でありそうなやり口なんですよな。悪徳レンタル業者に手を出したが最後、疲弊するまで追い立てられる。現実の詐欺も大変でしょうけど、ポケモンバトルで相手を殺しかけた、という体験は精神的な追い込みを加速させそう。よくもまあこんな細部まで思いつきますね。もしや本職の方……？
ラストまで読んでも、結局誰が〝殺人鬼〟なのか判明しない。主人公？ 四方山？ それともこれから登場する人間？ ポケモン？ 成程こんなフックの作り方あるんだなあ、って感心しちゃいました。その告白とは？ 謎が深まります。
連載するとなると、おそらく主人公はこれから立ち直り、また挫折し、そして幸せになる……のかな？ だとしても終始陰鬱としていて、けっこう読み手を選びそう。1話で主人公に好感を持てなかったのは辛いところ。かわいそうですけど本当にいいとこ1コもないんだもんな……。実は四方山が主人公で、笑ゥせぇるすまんみたいなブラックジョーク風刺作品になったりしたら超絶面白いのでその際には遠慮なく私にドーーン！ してください。

描写が迫真で緊迫感があります。続きが気になります。

　虚栄心から詐欺に引っかかってしまい、転がり落ちていく様子というのが息を呑む描写で惹かれましたね……。詐欺師の側にしてみれば、「すごい」って言われたい、みたいな浮ついた若造を誑かすなどお茶の子さいさいだったのでしょうか。身につまされるところです。しかしいったい四方山なる人物、何者……？　フダとかガサ状というワードを見るに警察官か何かっぽいと言えばぽいんですが、ラストでこう、事の務の所みたいなところに大学生ちゃんが運び込まれてたとしても驚かない……いややっぱり驚く気がします。
　これ続きどうなるんでしょうね。予測が難しいところです。誰視点で語るのかによって変化しそうな期待感があります。殺人鬼とは誰のことなのか？というのも気になりますね。
　投稿お疲れ様でした。

悪いことだと分かっていても良くない方向へ進んでしまう、愚かな人の心情がリアルに書き表されていると思いました。
ようやく助けの手が差し伸べられたところで、どうなるのか。殺人鬼とは誰のことなのか。やっぱり四方山さん？気になるところです。

転落していく様子がとても見ていてゾッとしつつも、読む手が止まらなかったです。当然騙して人を食い物にする方が10悪いんですけど、でも彼女にも自業自得な部分もあって、そういうリアリティに引き込まれました。四方山さん、実は最初の方に少し出ていたんですね。読み返して気付きました。叩き上げのベテラン刑事、フダとかガサ状とか言ってるのも少しやさぐれた感じがしてカッコいい。キャラクターもとても魅力的でした。ところで殺人鬼とは誰なんでしょうか……気になるところです。

見栄っ張りで、強い自分でいたい。恥ずかしながら、個人的にこの主人公には他人と思えない部分があります。なので非常に感情移入して、彼女が翻弄され転げてゆくさまにハラハラしながら拝読させていただきました。詐欺の手口に感じる「ありそうだ」というリアリティも、作品への感情移入を手伝ってくれました。
四方山さんはこの第一話では露出が多いわけではありませんが、限られた所作の描写でキャラクター性がはっきりと伝わるのが素晴らしいです（推せます）。「大丈夫だ。まだ、引き返せる」という台詞に、読んでいるわたし自身ほっとしてしまうような力を感じました。
背景に大きな「影」を感じるおはなし。四方山さんの言葉どおり彼女は引き返せるのか、今後が楽しみです。

ダークサイドの物語というのは、昔から私の大好物なのです。白米と一緒に食えます。
この物語では特に、四方山というキャラクターに大変な魅力を感じます。このキャラだけでどんぶり3杯いけます。
大柄で顎ひげを蓄えた、ドブ色ロングコートの中年男。まさにアンダーグラウンド感が滲み出てたまらな〜いキャラ造形です。その中年男のバディと思しきポケモンが「エーフィ」というのもギャップがあって大好きです。
主人公は詐欺にあい、チンピラに襲われる羽目になります。そこに至るまでの圧迫感、閉塞感の表現が非常に上手だと思いました。大体は世間知らずな主人公が見栄を張ってしまったのが悪いのですが、それでも等身大の人間らしくて共感するところがあります。
それゆえに、最後に四方山さんが出てきた時の安心感がたまらないですね。彼の存在によって、読み手自身も救われたような気持ちになると思います。
今後、主人公はどうなるのでしょうか。彼女にはもっと闇社会に踏み込んでもらった方が面白いのですが、それだと四方山さんの負担がますます大変なことになりそう。いずれにしても私の好みの物語でした。そろそろ白米のおかわりください。

物語を貫く緊張感に読みごたえがありました。実力不相応の自尊心を満たすために弄した小細工がことごとく失敗する。誰もが「彼女は絶対に失敗する」と思ったことと思います。身に覚えのある失敗を前に、顔を覆った手の指の間から彼女を覗くような思いでした。そうして転落していく彼女を、最後は四方山が救い出してくれる。ほうっと息をついた自分がありました。この緊迫感と、彼女に救いの手が差し伸べられたという物語がとても好きだなあと感じています。
物語に一見して「殺人鬼」と言えそうな人物は現れませんでしたね。ひょっとすると、四方山が……？　そんな疑問や、知りたいという欲望を刺激する含みのあるタイトルだったと思います。