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ナイトメアの理由 第一話「終わらせるみちを始めましょう」

作者:ごるだっくん/夏十字さん

北埜とら ☆☆

 これはもう第一話っていうか短編小説ですねSSです。博士にポケモンもらうところから悪の組織との戦い、父親の死、敵が仲間になる激アツ展開、そして宇宙へ……第三話どころじゃないっつってますが本当にワンクールかツークールくらいは経過してるシナリオなんですよね第一部・完なんですよね(言うほど一部か?宇宙編は第四部くらいじゃないか?)からの夢オチというオチまでしっかり描ききられていてとてもじゃないけど5000字という枠に収まる器ではありませんでした。風邪引いたときに見る夢みたいだなと思いながら読んでたけど本当に夢だった……
 これが本当に連載の第一話であるとしたら、第二話以降の展開は夢シーンを書くとして読者はこれ多分夢(非現実)だなと思いながら読み進めることになるので、結構難しいような気がします。夢の中の出来事がダークライ関連の真相の伏線として後々機能するようなシナリオが上手に組めたら凄く熱いことになりそうです!投稿お疲れ様でした。


まーむるもーま ☆☆☆

(コメントなし)


音色 ☆☆

あ~~~~~夢ってマジでこんなのだよね。ちょいちょいメタい会話が出てきても「夢だから」で封殺できる。最強カードじゃん。削る所は削らないと、っていう母上の台詞。実際にポケモン貰うシーンを書いたら字数を越えたんでしょうか。
夢だけ単品で見るとマジで右も左も取り留めも無くてカオスなんだけど、これが3年続いたら確かにやべぇ悪夢だわね。あ、照れ屋なテッカグヤかわいいね。全てを焼け野原にしてるけど。
財布に一億入ってたり、宇宙に進出したり、謎のナレーターお姉さんが入ってきたりとやりたい放題の中、文章8割が悪夢に占められていて実際の主人公の葛藤がようやく出てくるころには1話がお終いという。あれ、これもしかして今後もひたすら悪夢が文章の8割を占めるパターンでは……?
とはいえ、今回は愉快な(???)内容だったけど、自分の幼少期の記憶が破壊されているのは頂けないもんな。トモヒさん名前は正確なんだろうか。というか、つれているポケモンすらも本当に自分の相棒なのかどうかの確信が持てないのは恐ろしいな……。
悪夢の原因がダークライだと断定されているわけですが、これは何かそういう因縁があったのか、それとも「悪夢を見せる存在」として調べた結果なのか。明かされていく今後と悪夢のレパートリーに応援旗を振ります。


スカイブルー ☆☆☆☆

次々と繰り広げられる超展開、トモヒ君の冷静なツッコミが何度も笑いを誘い、そして一行は決戦の舞台、宇宙へ…これギャグ小説?と思いながらめちゃくそ笑ってたらタイトル通り夢だったみたいですね。しかも結構ハードな展開だった。
僕自身たまにみる意味不明な夢は面白くて結構好きなんですけど、こうも見せられ続けると本当に気が狂いそう…しかもソレに記憶を奪われるとなるとたまったものではないですね。既に結構危険なゾーンまで侵食されているようで。なんならこの如何にも現実世界っぽい、夢を終わらせる冒険の始まり、すら実は夢だったりして…?いや、僕の考えすぎでしょうか。
しかし悪夢っていうと恐怖やトラウマを煽るような苦しい内容の夢っていう印象があるんですけど、この冒頭の夢は本当に意味不明に振り切れているというか。後の展開を知って夢がただごとではないと分かった上で読み返してもなお、このシュールさにはクスッときてしまうところがあります。タイトルにもあるようにダークライがどんな"理由"をもってこの悪夢を見せてきているのか、その答えが気になるところです…。
ところで最初のママの言葉「だって、削るところは削らないと収まりきらないものねえ」。最初は夢に入りきらない、みたいな意味なのかな?と思ってたんですけど、これもしかして…メタいやつ、なのでしょうか。何とは言わないけど5000ぴったりだし…いや考えすぎですね…厄介オタクですみません。なんにせよ、夢だからやりたい放題なわけですね(?)。


よしぇ ☆☆☆

(コメントなし)


円山翔 ☆☆

 なんというカオス…! と思ったら夢だったのですね。最期まで拝読してから改めてタイトルを思い出しました。しかし三年もこんな夢が続いたら、流石に気が狂いそうなものですね……このハチャメチャっぷりからの急なシリアス展開。ギャップがまた良いですね。個人的にサブタイトルも好みです。


浮線綾 ☆☆☆☆

(コメントなし)


逆行 ☆☆☆☆

これは面白かったです。夢の中という設定って、夢の中なんで本当になんでもありになってしまう故に、面白くするのが逆に難しいのでないかと思いますが、この小説はワッシャーや三十億万円など出てくるワードのチョイスが絶妙で楽しく読ませて頂きました。「まるで三話目あたりの山場みたいな空気」という発言や途中で地の文の主導権を握られるなど、夢の中だからギリギリ許されるメタ発言も面白かったです。この面白さを今後も持続させるのは大変な気もしますが、その辺りも含めて続きが気になるところですね。


ion(ioncrystal)

企画の趣旨に即した評価としては、はっきり言えばそう高くはないです。クソギャグとしては好き。カオスなものすきなので。
クソギャグとして出されてたら☆4付けてたと思います。ただ、(第一話の)最後に明かされるオチを気にすれば気にするほど、じゃあなんでこんな好ましい、この物語世界=悪夢世界から出たくない物語書いちゃったんだよ!って気持ちが出てきちゃって裏腹に裏腹になってく感じが…
だってテッカグヤさんむちゃくちゃ可愛いんだもん!どんな顔してればいいの、別れたくないよ!
その辺が(も)、「そうは高くない」評価につながっています
ちょっと読者としてのわたしの気にしすぎではあるのでしょうがね。
>旅立ちの空は、くもりぞら。
この一文すき、照れるテッカグヤさんだいすき


鈴志木 ☆☆☆

不穏でメタ的な要素が散りばめられた悪夢の描写が面白いですね。いくつかのシーンは後々回収されるのか、悪夢はまだまだ続くのか、気になるところです。


あしゃまん ☆☆☆

 匿名掲示板のSS業界という、まあ玉石混交極まった場所出身なので、こういう「これからの成長に期待」みたいな作品も数多く当たったことがあるんですよね。そのせいか、なんというか、序盤のそれを本気にしてしまった部分がありました。
 最後の語りでわざとだと気付かされ、狙ってこの「文章レベルマイナススタートの初心者」の文を書けるんだ……凄いなと感嘆しています。
 ダークライというラスボスも設定され、この悪夢を見せられた理由等の開示もこれからされていくのだろう、とタイトルも込みで思わされつつの引き。序盤の苦痛に耐えた人へのご褒美ですね。
 企画もの、キャリアがあるため読者から一定の信頼がある。そういう状況で力を発揮する1話だなぁと思いました。間違っても1作目にこれを出しちゃいけない(1作目からこれを書ける人なんていないだろうけど……)作品ですね。コンテスト等のブラウザバックされない状況で読ませる必要がある代わりに、読ませれば実力は相手に伝わる1話だと思いました。ここで1話だけ公開して続きはwebで、が一番輝く作品だと思いました。


ミュウト ☆☆☆

(コメントなし)


フィッターR ☆☆☆☆

5000字とは思えないほどの情報量でひたすら描かれる『悪夢』に圧倒されます。
変な夢って実際こんな感じですが、こんなものばかり見せられて記憶まで浸食されるのは悪夢としか言いようがないですね。


参加者A ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


葉穂々 ☆☆☆

夢らしい混沌とした作品でした。
ジャンルの変わる悪夢を次々に見続ける話になのでしょうか?
夢の中で出会った人やポケモン達も、現実で何らかの形で登場するのでしょうか。


森羅 ☆☆☆

(コメントなし)


はやめ ☆☆

一件するとただのカオスな夢、で片付けてしまいそうですが、ダークライの見せるこの悪夢によって自分が何者かすら忘れかけてしまうほど苦しみを浴びているとなると、一刻も早く解決すべきですよね。
いやそれにしてもカオスな夢……でも実際見る夢もこんな感じがして、ある意味で浮遊感を得る作品でした。


照風めめ ☆☆☆

理不尽と理不尽の止まらない掛け算!
すごいハチャメチャですね! さながらコロコロコミックのギャグマンガのような、ブレーキの無いフルスロットルな展開です。
どこから突っ込めばいいか分からない超展開、実はそれがダークライの見せる悪夢というのも良いですね。
悪夢は悪夢でも確かにこの手の夢も悪夢のカテゴライズ。しかもこれが三年も毎日だとあまりに辛い……!
>「だって、削るところは削らないと収まりきらないものねえ」
これは作者自身が当初書いていたけど字数が足りなくて削ったという事でしょうか? 本作だからこそ許されるメタ描写にくすっとしました。
さて、本当に悪夢を終わらせられるのか、一体どうなるのでしょう!


きとかげ ☆☆

 夢の無茶苦茶な感じを描写できるの、すごいな……と思いました。読んでてしんどいのが実際悪夢感ありますね。
 ……すみません、実は、悪夢パートが長くて読むのがしんどく……そこが売りだって分かってるんですけど! ごめんなさい。
 これは超絶私事ですが、連載版では悪夢パートを読みこむと面白くなる構成にして、悪夢パート読むのしんどいと言った私を悔しがらせてほしいなと思いました。だって悪夢が上手いので。


タマゴサンド ☆☆☆☆☆

最初からクライマックスでメタ視点も織り交ぜながら、小気味良いテンポで進行して行くところが大好きです。
この展開を夢オチで終わらせて、最後のシリアスな場面に繋げるところが鮮やかでした。
続きがとても気になる作品でした。


加藤ブドウ糖液糖 ☆☆

こんな夢を三年間見続ける主人公のダークライに対する恨みはいかばかりか。めちゃくちゃな前半部が面白く仕上がっているだけに、ラストで語られる状況の悲惨さがすごい。もう少し細かく書いてあったらより際立った気もします。執筆お疲れさまでした!


rairaibou(風) ☆☆☆☆

 インパクトがとんでもない作品でした。
 割りと長いこと文章を書いているので、文章でギャグをやるのってかなり難しい印象があったのですが、この作品はどんどんギャグを重ねてくる上に、地の文のツッコミも冴えてるんですよね。
 これ今後は同じようにギャグ展開で話が進んでいくのか、それともシリアスになるのかも気になりますね。


586 ☆☆☆☆☆

・なんやこれ混沌系コメディか!? と思わせてからの実はシリアスだったことがわかる終盤。ツカミはもうバッチリだと思います。
・テッカグヤがこんな風に起用されている作品自体初めて見たのでそれだけでめちゃくちゃ面白かったです。度を越した照れ屋で秩序がやばい。
・コメディ/ギャグシーンはある意味シリアス以上に書くときに頭を使う要素だと実感しているので、この密度で書くのは大変だったと思います。頭が下がります。

<コメント>
投稿いただきありがとうございます。感想を書くにあたってすべての作品を読ませていただいているんですが、ツカミの強力さという点では個人的に単独トップの一本でした。上でも書きましたがギャグめいたシーンは読むのに反して書くのが難しく、それこそプロのコメディアンやお笑い芸人の方すら心身を消耗するくらいネタを練ることが難しい分野なんですよね。そこを果敢に攻めてしっかりと笑いを取ってきたというだけでなく、それだけで終わらせずきちんと物語の展開に使っている、めちゃくちゃすごい作品だと思います。これぜひとも続きを書いてほしいです! よろしくお願いいたします!


空色代吉 ☆☆☆

(コメントなし)


じゅぺっと ☆☆☆

(コメントなし)


雪椿 ☆☆☆

(コメントなし)


早蕨 ☆☆

 夢オチ! と見えますがその夢に原因があり……というお話ですね。ダークライがこの悪夢の原因で、それをなんとかしようという話の全体像が見えている作品でした。一見コミカルな夢ですが、その夢が与えている影響はあまりに大きく、自分のポケモンを忘れる事態に。夢が現実を浸食していく、というおぞましさも出しつつ、次がどうなるのだろうか、と気にさせてくれる作品でした。記憶が浸食されていく、という設定からダークライをどうにかする、という目的にいたるまでにどういう話があるのか。それは次、なのかもしれませんが、その間を少し読みたかったなあと思いました。投稿、お疲れ様です!


島ハブ ☆☆☆

(コメントなし)


秋桜 ☆☆☆

夢のクオリティすげえな! となりました。不条理の連続で意味がわからないのに面白いので凄かったです。個人的にはもう5000字で現実サイドの話があって1話かなーなんて思ったりもしましたが面白かったです。投稿お疲れ様でした。


ジェード ☆☆☆

お母さん、テッカグヤとはいい趣味してますね。わあ、ノンストッパブルな不条理ギャグの応酬だあ……所々に不憫さがあるのが好き。中にはメタいネタもありますが、あまりくどい感じもないですね。さては不条理慣れしているな?

「おおざらのりょうりをきちんとにんずうぶんとりわけてくれるタイプ」のお兄さんが出てから、完全にツッコミが不在になってしまった。トモヒ君! サザンドラとドードリオはあまりに違うでしょ、違うわよ!
テッカグヤちゃん、凶悪なドードリオに縮んでしまったか。可愛いね。ヒロインしてますよこの子。とか考えてたらワッシャーの伏線がここで回収されてしまった。もうね、おじさんが出てからはめちゃくちゃだよ。助けて。話の主導権取られる部分で笑いました。

実はこれ全部悪夢だったんだぜ!
知ってた。知ってたけれど、予想を上回るカオスだったので笑ってしまった。一番大事なリーフィアが悪夢に出てこないって、短い中でも関係性感じ取れますね。
こんな物凄い混沌としたナイトメアを見せるダークライ。クセが強そうで気になる。
投稿お疲れ様でした。


花鳥風月 ☆☆☆

(コメントなし)


カイ ☆☆☆

ダークライ夢オチと予想できつつも、こんな破天荒な文章はひっくり返っても思いつけないので、本当にすごいと思います。
秩序っぽく見える混沌って生半可な表現力ではないですよ……。
悪夢によってアイデンティティを奪われるという着眼も秀逸です。


水雲 ☆☆☆☆☆

 天井があー床もあー全部あー。
 もう、ここだけで満点さしあげたいです刺さりました。今回のコンテストは好みかどうかを基準にしておりますが、文章もおもしろくて読みやすかった。夢オチのようでうまくひねられた展開。読み切り短編としてとらえてもめちゃくちゃ手堅くまとまってました。


匿名 ☆☆☆☆

(コメントなし)


オクトノリシゲ ☆☆☆

(コメントなし)


リング ☆☆☆

あまりにカオスな夢の内容に、主人公の苦労がしのばれてしまいます。悪夢といえばダークライですが、本当に奴の仕業なのか、冤罪かもしれなないし、相手は幻のポケモン。勝機はあるのかと、先が気になります。


久方小風夜 ☆☆☆☆

夢とはいえ初っ端テッカグヤ渡されるのはインパクト強すぎて最高。
ワッシャーとかおおざらのりょうりを云々とかナチュラルに持っている一億万円とか輪ゴムとか、微妙にかみ合わないものの登場が実に悪夢らしい。
この先の話もこんな感じの悪夢が続くなら面白そう。


FOMA(FOMA_ug_px) ☆☆☆☆

(コメントなし)


あまよし ☆☆☆☆

(コメントなし)


セコイキング ☆☆☆☆☆

こんなに「第1話だけ投稿するルール」を利用し尽くした作品があったでしょうか。こんなに「ここから始まる第一話」というテーマで「マジかよ! ここから始まりやがった!」と思わせる作品があったでしょうか。アホみたいな展開を永遠と続けてしかもそれを夢オチで終わらせるという悪手も悪手みたいな書き方でここまで笑わされることがあるでしょうか。なんなんだ……? この大会のテーマに合わせてこれを考えたのか……? 鬼才なのでは……?
いや、本当に突き抜けすぎてて面白いんですよ。お笑いをしっかり分かっている人がふざけまくって書いた不条理ギャグという感じがします。台詞も地の文もいちいち面白すぎる。笑ったもん。ギャグで勝負した参加者(54番です)としてマジで悔しくなるくらいに笑ったもん。負けです。負け!
それでいて最後でわりと深刻な主人公の境遇が開示され、ちゃんと真っ当な目的を持って第2話へ続いていくような感じで締められているのがすごいんですよね。最初に言いましたが「マジかよ! ここから始まりやがった!」なんです、マジで。オイラは正気で書かれてるヤバいギャグが大好きなんだ。1、2を争う推し作品です。


トビ ☆☆☆

お母さんwww 読み始めて5秒で笑いました。分かりますよ、5000字で1話書き上げてしかも次の展開まで用意しなきゃいけないのはこの文字制限では確かにつらい。けどお母さんこの手口はいけない。しかもテッカグヤて、テッカグヤ野焼きしてしまってるし、どういう状況? てかワッシャーis謎。調べたら土台とネジの間にはさむやつじゃん。ニトリの組み立て家具に付け忘れるやつじゃん。なんで大量に持ってるの? 実家モノタロウの倉庫かな?  てか部材の保護するワッシャーで傷つくるとか本末転倒じゃん。使用上の注意をよく守り用法を守って正しく使ってほしい。
いやテッカグヤ萌えキャラかな……ブルブル震えるだけで物理攻撃出来そうな気もするけど勝手に何らかの木の実を何らかに漬けこんで何らかの手段で細切れにしたようなものを慣れた手つきで僕のこめかみに貼り付けた男に津にを問われるとはいただけないので、何らかの木の実を何らかに漬けこんで何らかの手段で細切れにしたようなものを慣れた手つきで僕のこめかみに貼り付けてやっつけたい。てか村から出て開始5秒でサザンドラチョイスは狂ってるでしょ。いや初手テッカグヤもたいがい狂ってるけど。
警察官のおじさん出てきたあたりからもう通勤ラッシュの国道並に話が渋滞してますけど夢オチかい! これまでのn千字夢かよ!
>「――ふざけやがって……」
こっちのセリフなんだよなあ。
これダークライ捕まえるまで夢と現実を行き来する話になるんでしょうかね。読者の精神が持たないかもしれないのできゃわいいリーフィアちゃんのために主人公がダークライを捕まえることを心から祈りたいと思います。
投稿、お疲れ様でした。


赤星 ☆☆☆☆

思わず何? から始まるナンセンスな世界観ながらも、わけがわからないまま目覚めまで読ませ続けるパワーがあるのがすごい。初見の読者にはギャグに見えるため、確かに悪夢ではあるけども……と思ったところで、主人公にとっては過去の記憶をあやふやにさせるほどの積み重ねがあったのだ、という重い現実に笑えなくなる落差がうまい。途中からトンデモルールに順応し始めているように見えるのは慣れと諦めからだったんですね。本作自体は一人称視点で進みますが、肝心要の主人公が精神的に不安定で信頼できない語り手であるところが、読者視点からも何が飛び出してくるのかわからない緊張感があっていいですね。そのリーフィアは本当にリーフィアなのでしょうか?


門森 ぬる ☆☆☆

(コメントなし)


水のミドリ ☆☆☆

ツカミがサイコー!!! 不用意にテッカグヤ出して家が吹き飛ぶの、こんなのもうギャグじゃん……ってパワーが有難いです。そこからの支離滅裂展開は、まるで初期の小説書きAIが書いたような文章の羅列なんですけど決してAIでは書けない無秩序さで配置されていて、こういうギャグ普段から書いてる作者様じゃないと絶対できんよなあ……と感心しました。いや第1話だけだから普段書かないものに挑戦しているのか……? だとしたらこういう作風をもっと書いてほしいなあ。面白いので。
しかし連載としてあの不条理から続く真っ当な物語が読みたいかとなると、どうなんでしょ。自分は悪夢の中での冒険こそ面白いと思っちゃうタチなので……このナイトメアは終わらせないでほしいなあ。


天波 八次浪 ☆☆☆☆☆

お腹がよじれて苦しいですwww


赤灯路 ☆☆☆☆

(コメントなし)


ポリゴ糖 ☆☆☆☆

 勝手にポケモンを選んでくる母親、照れて周囲を焦土と化すテッカグヤ、餞別のよく切れるワッシャー、主導権を奪うサブキャラ(?)、そして舞台は宇宙へ……やりたい放題じゃねーか! でもそれが面白い! ギャグってのはこれくらい突き抜けてくれると清々しく大笑いできるのでいいですね。終始笑わせていただきましたし、活力になりました。
 実際のところ、短編っぽいと思ってしまったのは公然の秘密です。逆に言えば締め方がはっきりしているというか。2話以降を考えるにあたっては、夢の内容のシチュエーションとバリエーションをどれだけばらけさせるか、というところがミソになるのでしょう。夢という脈絡のない認識空間(?)だからこそ色々できそうですし、リーフィアという現実の錨がその話をどういう形であっても締めてくれる分にはやりやすいのかもしれません。
 投稿お疲れ様でした。


農協じゅんの人 ☆☆☆

夢の中はひたすらカオス!!夢の中らしい混沌っぷりをこれでもかと詰め込まれていて面白かったです。特に大量のワッシャー渡されるところがツボです。
しかしこの夢で人格までもが壊されていくとなると深刻ですね。後半のシリアス具合の落差が今作の魅力。狂気じみた世界から脱することは出来るのか、気になるところです。


若鷹 ☆☆☆☆☆

ノンストップギャグ。ボボボーボ・ボーボボを文章にしたらきっとこんな感じなんだと思います。文章で笑いをとることはとても難しいことだと思うので、終始笑ってしまうこの作品を書かれた筆者さんの力量はものすごいのだと思います。本当に矢継ぎ早にギャグを飛ばしてくるので、一つ一つの描写は薄くても全然気にならないし、むしろそうしないとこのテンポは生み出せないのだと思います。淡々としたツッコミが堪らなく好きでした。ワッシャーが回収されるとか思わんやん。


夏十字 (評価スキップ)

(コメントなし)


キノコです。福山雅治ではありません。 (評価スキップ)

読者を楽しませようという意欲が伝わってくる作品はいずれも、一癖も二癖も感じる傾向があると思っています。この作品はまさにその癖が感じられ、「読者をどのように混乱させてやろうか」という作者の情熱がびしびしと伝わってきました。
理不尽な、あるいは非常識な展開の数々は、読者を呆気に取らせます。ですが後半になって「夢オチでした」という一捻りがありました。これが本当に良かったです。
ボーボボのようなカオスギャグものかなと途中まで読んでいたのですが、最後になって肝がヒンヤリとする怖い要素が顔を出しましたね。
悪夢のせいで記憶そのものが混沌と化すのは、主人公があまりにも不憫すぎます。前半のカオス描写が強ければ強いほど、後半の主人公の不憫さも強調されるという仕組みが出来上がっているのですね。素晴らしいと思いました。
私だって、3年間こんな疲れる悪夢を見るのは勘弁です。そりゃ元凶のダークライを潰したくもなります。主人公の目的が明確になっていてとても良かったです。


マの字 ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


りゅうおう ☆☆

(コメントなし)


小樽ミオ ☆☆☆☆

いかにも夢らしい「とんちんかん」「しっちゃかめっちゃか」な展開で貫かれていてブレがなく、主人公が他の人物らに振り回される感じがアトラクションのようで楽しい作品でした。「脈絡のない展開で一貫している」という矛盾を噛みしめると二度面白いですね。「あー天井があー床もあー全部あー」の、もう「あー」としか表現しようのない気持ちが容易にイメージできました。
「大真面目にバカをやる」のと同じで、終始脈絡のない展開で駆け抜けるのは容易ではないと思うんです。それを完遂された作者さんに心から拍手を送りたいです。


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