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ツバキモリ相談処営業録 File1-1

作者:おおぶろしき/ポリゴ糖さん

北埜とら ☆☆☆

 ツバキモリさんすごい有能ナイスガイイケおじさまっぽいのに私の中で完全にセク……コンプラ事案親父なんですよねどうして……最初のコンプラ事案発言は「相手を怒らせて帰らせたいほど厄介案件を持ってこられたことに怒っている」と解釈して読者私の溜飲を下げることが出来そうだったのに、一番最後でまたコンプラ事案発言があることでやっぱりこのひとコンプラ事案親父じゃん!ってなって終わるんですよね!?真ん中は完全に有能ナイスガイイケおじなのに出会い頭と第一話末尾が完全にコンプラ事案親父なので頭と終わりがコンプラ事案親父だともうそれはコンプラ事案親父なんですよ……どうして……(二回目)いや待って、ツバキモリさん主人公が符牒を言った段階で彼女がただの客ではないと気付いたように読めるんですが、ツバキモリさんは彼女がそうと気付く前にコンプラ事案発言をしたということですよね……?ただの客に……?それはつまりつまりどういう……このバーはそういう何か特殊なプレイを……そう……ってコトですか!?(どう考えても違います。すみません)
 好き放題言いましたが連載作品の第一話としてすごくレベルの高い仕上がりになっていたと思います。説明文感いっさいなく舞台設定やこれがどういうお話であるかを第一話でしっかり見せてくれているし、掛け合いの中で主要人物ふたりのキャラクタ性&抱えている深みまでちらつかせてくれるし、文章はとても読みやすいし、ユーモアも緊張感も節々にあって読み進める読者を掴んで離す瞬間がないし。例えば
>「……“無能”だからさ。エリートトレーナーのお嬢ちゃんには理解できねえだろうよ」
 この台詞があることで、「無能ってどういう意味なんだろう?」ってすごい興味をそそるじゃないですか。純粋にうまいな!と思います。あとポケモン小説らしい部分も多くってポケモンファンとしても読んでて楽しかったです正義の心のくだりとか!! ツバキモリおじさんはきっと色々酸いも甘いも経験してきた嫌味だけどいい人おじさんなんだと思います。主人公のシオリさんがおじさまと一緒に事件を調査(?)するなかで立派に成長し、そのうちツバキモリさんのコンプラ事案発言も痛快に言い負かすことができるようになると思います。良い!連ドラっぽい!シリーズものになってほしいです。おつかれさまでした!


まーむるもーま ☆☆☆

(コメントなし)


音色 ☆☆

お、これまたスタンダートな探偵物(な、雰囲気)の作品ですね。隠れ家的バーで符牒を唱えて仕事の話に移る。憧れ~~~~~!
御店の中をてこてこ歩くデデンネと水槽に浮かぶハスボーのチョイスがまたなんともいえずに良いな。シンオウ地方が舞台の中、嫌味っぽくも仕事の出来るツバキモリさんと今回の依頼を持ってきたシオリさんの凸凹コンビ(?)ということになるんだろうか。社長令嬢のストーカー問題は果たしてどうなるのか?
出だしとしてはお見事な一話ですね。シオリさんの言い訳ラッシュとかちょこちょこ出てくる表現がポケモンゆかりで二次創作の良い所だと笑顔になります。ハイテクなバーのシステム、理由が無能とのことですが……多分だけどエスパー能力で探ってたら同じエスパータイプにバレるとか、悪タイプに通用しないとかそういう事かなぁと雑に考えました。
果たしてここからこの二人が如何に事件の解決に導くのか? 世界観の説明と登場人物の魅力がさっぱりわかって次回が大変楽しみになりますね


スカイブルー ☆☆☆☆

ツバキモリさんいいキャラしてますねぇ~!開幕からデリカシーのなさを見せつけ、その後も随所に嫌味を連発。けれどただ性格が悪いだけかと思いきや含みのある言葉や、それらの発言が自らの信念からきているものなのだとしっかり伝わってきて好感すら持てちゃいますね。もちろん読者視点での僕の感想であり、もし僕自身が彼と喋ったらちょっと嫌になっちゃいそうですけど(誉め言葉)。
タイトルの"1-1"って書き方的に今後別の案件のお話も展開されていく、いわゆる連作的なやつなのかな?と思っていて、そうだとしたら今回話を持ってきたシオリさんは相棒枠っぽい雰囲気ですよね。相容れない、と言いつつ、数話進んだ頃にはツバキモリさんの尖った発言にも臆さずキレのある返しを即座に持ってきてそうでわくわくします。
表沙汰にできないような一癖も二癖もある事件を、更に癖のあるコンビがさくさく解決していく爽快エンターテイメント、といった感じでしょうか。これは今後の彼らの活躍から目が離せない…!


よしぇ ☆☆☆

(コメントなし)


円山翔 ☆☆☆

 ここから始まるミステリーに心躍らせる日々がやってくる……! こう、ドラマのワンシーンのように情景が頭に浮かんでくるようでした。冒頭の掴みが素晴らしいです。そこからいい顔を見せ、依頼だと判ったとたんに豹変するマスター。いいキャラしていますね。私もおそらく相容れないでしょうが、こういうキャラが活躍する様は見ていて面白いなと思います。
 事件の冒頭だけこうしてちらつかされると、続きが気にならないはずがないじゃあないですか!


浮線綾 ☆☆☆☆

(コメントなし)


逆行 ☆☆

バーというお洒落な舞台設定なのにいきなりスリーサイズの話をするインパクトがすごかったです。現状ポケモン要素が薄いのですが、水槽にハスボーを浮かせていたり、『正義の心』などポケモン関連の喩えを持ち出したり、上手くポケモン要素を要所に入れて読者を飽きさせないように工夫されているなあと思いました。敢えてそのように描写してるって分かるんで全然批判するわけじゃないんですけど、ツバキモリさんの印象があんまり良くない感じになっていますね。たぶんこの後にかっこよいシーンが出てくると思うので期待しています。


ion(ioncrystal)

ちょっとツバキモリさんのキャラが自分には濃すぎたというか、好感度の上がる要素が少なすぎましたね…
つまり、だいたい気持ちとしてはエリトレのシオリさんとリンクできてはいると思うのですが。
良くはないと思うのですが、Twitterの炎上ばっか見てるとストーカー疑惑の擁護とか、今明かされてる情報の範囲だとまだ、客観的に見られなくて、他人事と思えなくて。 文章の読みやすさがすごいなーと思うだけに、自分のひねくれ具合がもったいなかったです。


鈴志木 ☆☆☆

バーのギミックがよく練られていて、ワクワクします。キャラクターを含めたレトロな雰囲気が懐かしい。
1話の時点ではシオリの立場がまだ完全に明かされていないので、よく引き合いに出される上司共々、これからどう動いていくのか気になります。


あしゃまん ☆☆☆

 ザ・ミステリーの導入! ワトソンとホームズの出会い! って感じですね。会話もこなれていて、本格好きの方だと推察します。一方からしか情報を聞いていない、ということを強調しているため、きっと実際の描像は変わってくるのでしょうけど、それがどう読者を驚かせる方へ転じていくのか楽しみです。


ミュウト ☆☆☆☆

(コメントなし)


フィッターR ☆☆☆

お話の雰囲気がいいですね。こじゃれたバーの雰囲気にクセのあるツバキモリのキャラクター、どれもいい味を出しています。
主人公の内面描写も丁寧で、感情移入して読むことができました。


参加者A ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


葉穂々 ☆☆

ツバキモリさん、初対面の女性にスリーサイズを話したらそりゃあ怒られますよ!

社長の一人娘さんの証言は、果たして真実なのか。この依頼には、何か裏があるのか?
初対面の印象は最悪でしたが、主人公の女性は果たしてこの後もツバキモリさんと関わることになるのか。気になることが多いですね。


森羅 ☆☆☆☆

(コメントなし)


はやめ ☆☆☆

(コメントなし)


照風めめ ☆☆☆

マスターがかなり凄腕そうですね! ポケモンだけでなく技術方面にも明るい人だなと思いました。
技術屋としては蒸散に基づく推察システムがとても気になります。水蒸気でセンシング、というのもあって姿格好の推察は面白いですね。形だけでなく靴や服装の詳細、果ては心拍数まで分かるのがすごいです。靴や服装については材質から推察しているのでしょうか。音については水蒸気の振動でしょうか? しかし心拍数みたいな微弱な音まで聞き取れるのはすさまじい精度です。ホワイトノイズや環境による外乱を取り除くかなり高度なフィルタ技術をポリゴンが担っていると見ました。或いは気軽に手の内を明かしたがらないとの様子も見受けられたので、マスターも全てを明かしていない可能性もありますね(そもそも全部フェイクかもしれないし)。非破壊検査なども並行して実施していても頷けます。監視カメラやテレパシーに頼らないのも過去に何かトラブルがあったのかな、とかも考えられます。(ここまで早口)
やたらと話の腰を折ってくるけどウデはある訳アリげなマスターと、これまた訳アリな話を持ち込んでくるエリートトレーナー。この二人がどんな物語を紡ぐのか、気になります。


きとかげ ☆☆

 ツバキモリがやっていることはすごいが、どうも効率はよくないという感じなのですね。無能と自虐してるけど、どういうことでしょうね。
 持ち込まれた事件、これは読んでる私も「あちゃー」となる(耳が痛い)。事件の当事者である娘も、どうも事実ありのままを伝えているわけではなさそうで、気になるところですね。
 好みを言うならば、もっと事件の調査と解決の話を聞きたい、というところです。


タマゴサンド ☆☆☆☆☆

「正義の心ってのは厄介だね、攻撃力が上がってやがる」
このようにポケモンの特性等を使ったシャレや、ポケモンを絡ませた比喩表現がさりげなく、とても上手で手本にしたくなりました。
デデンネの淹れたロズレイティー(ですよね?)を飲むためだけにこのバーに行きたくなります。
ツバキモリが善人でも悪人でもない、人間的な魅力に溢れていて好きです。


加藤ブドウ糖液糖 ☆☆

ツバキモリさんと依頼主の価値観の違いが如実に出てますね。依頼主は生真面目な分、裏の常識に戸惑いながらも巻き込まれていくんだろうな、という予感がします。ツバキモリは何者なのか、上司とどう繋がっているのか、どうやって解決にもっていくのか。引っ張られる要素が多かったと思います。執筆お疲れさまでした!


rairaibou(風) ☆☆☆

 ストーリーや舞台設定としては割りとライトと言うか、とっつきやすいイメージでしたが、描写の節々にちょっとしたエッセンスというか、この人本をよく読んでるんだろうなという手慣れた感じを感じました。サクサクと読めそうな感じがします。


586 ☆☆

・エピソードごと(この場合は「File」ですかね)にストーリーが分かれているタイプの話ですね。導入部として必要な情報は揃っているように思います。
・タイトルにもなっているツバキモリ氏のキャラクターが大事だと思うんですが、それについては多めに描写されていてよかったです。
・ダブルクオートは特定のワードを強調するために有効な記号ですが、この作品の場合非常に多くの箇所で使用されている関係で却って焦点がボケているように感じます。

<コメント>
投稿いただきありがとうございます。いわゆる探偵ものと呼べばいいのでしょうか(本作では「相談処」と称していますが)、このタイプのお話はエピソード単位で話が作れて多様な展開をしやすいので、先にどんな展開が待っているのか? が読めないワクワクがあると思っています。本作もそれに違いません。続きを楽しみにしております。


空色代吉 ☆☆☆

(コメントなし)


じゅぺっと ☆☆☆

(コメントなし)


雪椿 ☆☆☆

(コメントなし)


早蕨 ☆☆☆

 女性はエリートトレーナー。シンオウで支給されたエリートトレーナー用の制服の上からレディースのコートを着用している。エリートトレーナー、というのが肩書を差すのか、いわゆる”実績のある強いトレーナー”ではないと思いますが、彼女はどういう立場の人間なんだろう。最初に気になったのはそこでした。世界が違う、アングラな世界の住人(?)でありそうなツバキモリの言葉から分かる通り、彼女は表の人間。上司からの命令で、ツバキモリへ依頼をしているというところからもどこかの所属なのだろうか。
 対して、ツバキモリもただのチンピラに収まる人間でもなさそう。表の人間に頼られる時点でそれなりに裏で名が通った人物である事は間違いない、のだと思っています。
 依頼はあくまで掴み。本筋はどこへいくのか。ツバキモリが表の人間である彼女に影響されていく話なのか、裏の世界に彼女を引き込んでいく話になるのか。ツバキモリの過去が明かされる事で展開していく物語になりそうな、そんな予感がしています。とここまで書いているということは続きが読みたくなっておりまして、醸し出す雰囲気も好きで、良いなあと思いました。投稿、お疲れ様です!


島ハブ ☆☆☆

(コメントなし)


秋桜 ☆☆☆☆☆

とても好きです。癖のある性格の悪そうな男と真面目女子のバディとか大好物です。出てきた依頼内容とそれに対する反応だけでもう続きが気になります。続きがとても気になります。投稿お疲れ様でした。


ジェード ☆☆

開幕セクハラは新し……いやあ、私だったらかなり嫌かな。相談者のシオリさんが自己主張とツッコミできる人で良かったです。

バーの雰囲気がとても素敵。
この背景にポケモンが溶け込む生活感、いいね〜。ハスボーが浮かんでる水槽に、細身のナイスミドルのマスターがいるなんて最高じゃないですか!
最高だから開幕ぶち壊したんでしょうね。作者の方は、腹黒イケメン系? 裏表あるタイプが好きなのかな、とマスターの描写から感じました。私も好きです。
緩急の付け方がコメディっぽいですが、作品が堅くなりすぎないように、なんでしょうか。だとしたら考えてるな〜と。

この1話で依頼を受けるまでは行ってないんですよね。この後、シオリさんの手腕によりこの全く歯に衣着せぬマスターに依頼を受けさせる……? 相容れぬとあるし、コンビ的な関係も見えるような。第二話がどう転ぶのか気になる。
投稿お疲れ様でした。


花鳥風月 ☆☆☆

(コメントなし)


カイ ☆☆☆

一見、なんの変哲もない雑居ビルのバーで「特別な注文」をすると扉が開かれる……ロマンあふれる展開ですね!ハスボーとデデンネとポリゴンでなんかすごい透視をしてたの、よく分からなかったけどなんかすごかったです。かっこいい~。
真面目なエリートトレーナーのお嬢さんと、謎多きアウトローツバキモリのデコボココンビが織り成す今後の展開に、ワクワクしますね!


水雲 ☆☆☆

 句読点をつけずに一気にまくしたてる手法、わたしもよくやるので、その話法のおもしろさが伝わってきます。普段はマスターという世を忍ぶ仮の姿から、魔法の言葉一つで変身。一筋縄ではいかなそうなツバキモリ氏、次回からはきっと……いや、次回以降もこんなペースなんでしょうな。


匿名 ☆☆☆☆

(コメントなし)


オクトノリシゲ ☆☆☆☆

(コメントなし)


リング ☆☆☆

何か裏がありそうなこの話。場末の事務所に依頼を持ち込む以上、相手も何か後ろめたいことがあるんじゃないかと勘繰るところもあります。どんなどんでん返しがあるのか、書くんですよね? 書いて


久方小風夜 ☆☆☆

オシャレしてるデデンネくっそかわいいな。
真面目で勝気な女の子と斜に構えたアウトローのおっさん、いいぞ。
依頼内容は何というかきな臭い感じがあるけど、真相は果たして。


FOMA(FOMA_ug_px) ☆☆☆☆

(コメントなし)


あまよし ☆☆☆☆

(コメントなし)


セコイキング ☆☆☆

令和の時代にもセクハラおじさんが生き残っていて感動しました(どういう?)扉を開ける前は聞こえるようにセクハラ発言をしていたのに扉を開けてから一旦謎に“人当たりの良いバーのマスター”ぶろうとしたところは笑ってしまったが……。なんで? 人畜無害おじさんのイメージは扉を開ける前のセクハラ発言の時点で終わってるじゃん! なんでイメージを終わらせてから人畜無害おじさんになろうとしたの! そこの行動原理が分からなくて冒頭からかなりノイズが入ってしまったのですが、ツバキモリ氏の台詞回し自体は結構好きでした。捻くれた言動の奥に何か隠されていそうな感じがします。少なくとも絶対過去に何かあったことは確かですよね。根っから悪い人ではないんでしょうし。私は嫌いじゃないですよ。冒頭が謎で面白くなっちゃっただけで……!
最後に何やら考え込んでいたのは恐らくツバキモリ氏的に何か引っかかることがあったが故の挙動だと思うのですが、「社長経由の娘が語った内容」は事実とちょっとズレてるかもしれないとか、そういうアレですかね。彼がどのように相談を解決していくのか気になります。


トビ ☆☆☆

キャラクターの表現の仕方がテクニカルで素晴らしいと思いました。冒頭、マスターがシオリの身体的特徴をシオリに聞かせるように述べたところから、シオリが店の客じゃないとは分かっていたと推測しました。そこで彼女から>「"特別なのを1杯"、お願いします」と言われて>やや驚いた顔をした、のはきっと、この店には各依頼人からいろいろな符丁があって、シオリの上司である小娘と呼ばれる上司はツバキモリにとってはいささかやっかいな相手なのでしょうね。
また、あえてシオリに手の内を明かすような行動をしておきながら>「辻斬りにでも遭ったと思えばいい」とごまかし、>「正義の心ってのは厄介だね、攻撃力が上がってやがる」とあおり、信用できない相手に自分の手札を晒すことはできないと凄むツバキモリは恐ろしいですね。その後ふつうに解説してるし……。飲み屋で女の子と会話したいけどナメられたくなくてウザ絡みするおじさんってこんな感じですよね。ツバキモリが己を無能と言い切っているところから、エリートトレーナーであるシオリが疎ましかったのでしょう。絡まれてもちゃんとツバキモリの話を聞いて、相手と自分の立場を慮るシオリの真面目さもいいなと思いました。
大企業の社長の娘のストーカー被害、公開バトルで懲らしめる前に大企業の力でその男を諦めさせることもできたと推測しました。それをせず、スキャンダルとしてマスコミに追われるような恨みを買う行動をあえて取っているので、きっと娘と男の間に何か別のトラブルがあったのでしょうね。
登場人物の個性が際立ち、シナリオにも謎が多いお話なので、今後の展開が気になりますね。
投稿、お疲れ様でした。


赤星 ☆☆☆

タイトルからしててっきりポケモンしかいないタイプの世界観かと思っていたら、普通に人間が出てきて意表を突かれました。キモリの字に引っ張られすぎ。マスターとおそろっちのデデンネがかわいいし、バーの水槽に浮かぶハスボーもなんだかおしゃれな雰囲気です。「正義の心ってのは厄介だね。(後略)」等、マスターのポケモンに絡めた皮肉も効いていていいですね。軽妙なふたりのやりとりの中で情報開示がされているようでいて、実はマスターのことはもちろん、シオリさん自身のこともエリートトレーナーである以上のことはわからないという情報の絞り方がうまいなと思いました。これから様々な依頼を通してシオリさんはこの相談処のお得意さんになっていくのでしょうか、楽しみです。


門森 ぬる ☆☆

(コメントなし)


水のミドリ ☆☆

こういう色気ある店を中心に据えたお話ってなんでこんなに魅力的なんですかね。Yシャツとベスト着たデデンネがいるバー……通いたくなっちゃうじゃん。夏期アニメのリコリス・リコイルみたいな雰囲気を勝手に感じています。事件の概要も、ここから発展しそうなキナ臭さが漂っていて魅力的。食えない性格してるマスター、物語の後半に主人公を庇いながら血みどろになってほしいですね……。
途中、『余所者なんざ信用できねえ。そんな相手に自分の手札を晒せなんてのは、それこそ筋が通らねえよ』なんて啖呵切ってたのになんですぐネタバレしてしまうの……? 簡単に手の内を明かさないことがこっちのやり方だ! と長々説明してから速攻掌返すのに納得できる理由もなく、この作品のこれからの展開も信用できなくなっちゃった……。カッコいい言葉を連ねて文章演出していたのは見事なんですけど、分かりやすく展開を説明するような読者への優しさもあるとなお嬉しいです。


天波 八次浪 ☆☆☆☆

オサレな雰囲気でデキる男女が火花散らして探り合いしてるのがよいです。


赤灯路 ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


ポリゴ糖 (評価スキップ)

 自作でやんす!
 もうちょい削るとこ削ってストーカー事件の捜査パートも入れればよかったと今更に思うでやんす!
 一応File.1のストーカー事件絡みは終結まで考えてるでやんす!(書けるとは言ってないでやんす)
 物語の締め方も考えてるでやんす(書けるとは言ってないでやんす)

 矢部君? そんな瓶底眼鏡をかけて野球してそうなキャラなんて知らないでやんす!


農協じゅんの人 ☆☆

いかにも探偵ものって感じの始まり方にワクワクしますね。ツバキモリ氏、今の段階だとただのデリカシーゼロ男なので彼の良いところが見たかったなぁって思いました。


若鷹 ☆☆☆

凸凹コンビ、ツバキモリさんのアウトロー感がとても伝わってきますね。王道と邪道と、基本的には水と油で交わるはずがない2人だからこその掛け合いが印象的でした。ツバキモリさんの言葉のトゲに、例えるならデスノートのLやニアのような一種の天才みたいなイメージ像が浮かびました。同じ目的を向いている二人がどのような化学反応を起こしていくのか、気になります。


夏十字 ☆☆☆

「表」に生きる主人公シオリと「裏」に生きるツバキモリさんの違いが浮き彫りになる部分が、とても緊張感があり好きです。
今回はバーでの会話というシチュエーションのみですが、それでもシオリ、ツバキモリさん、そして今回の依頼と、それぞれにそれぞれの「まだ見えない背景」を感じます。それが非常に魅力的だと思いました。
ちなみに、シオリがどういう会社なり機関なりに所属しているか、読み手にはっきり分かるよう描写されていないのは意図的でしょうか。ここは展開上の事情があるのかもしれませんが、シオリが「表」側だという描写とのバランスにちょっとだけ違和感を覚えました。
何にせよ、続きにも期待大です!


キノコです。福山雅治ではありません。 (評価スキップ)

小気味良い文章に快感を覚える作品でした。内容は王道探偵小説めいており、ハードボイルドを感じられ、満足感を得られました。その一方で読み味自体は非常に軽かったため、まるでかっぱえびせんのようにサクサクと読み進めることができました。やめられない止まらない。
シオリとツバキモリの相性もどこかぎこちなさがあって面白いです。こうした王道探偵小説ものでよく見られるのは、探偵とバディの存在です。
彼らは大抵、対照的な性格、デコボコな組み合わせであることが大半です。真面目でカタブツなお嬢さんことシオリさんと、どこかお茶目で軟派なツバキモリさんの組み合わせは、今後のシナリオで輝けるポテンシャルを放っていると思いました。
蒸散のくだりも面白かったです。ポケモンの性質と科学を掛け合わせた独自の理論が展開されており、ポケモン二次創作ならではの魅力を感じることができました。
こうした魅力ある科学的な理論展開があることによって、「今後ツバキモリさんはこうした理論を用いて事件を解決していくのだろうな」という期待を抱けるようになりました。とても綺麗で隙のない物語構成だと思います。


マの字 ☆☆☆☆

(コメントなし)


りゅうおう ☆☆☆

(コメントなし)


小樽ミオ ☆☆☆☆

若々しい勢いにあふれたシオリさんと、それを軽くいなすツバキモリさんのデコボコ感がいいですね。
ツバキモリさんは「お手製監視カメラ」の発想一つを取っても只者ではない感じがしますね。終始会話の主導権を握って渡さない様子にも、年齢とともに磨き上げられた人物という印象を受けました。一方で大した情報も持たされないままそこに挑む形になったシオリさんも、終始押され気味ながらもまっすぐに立ち向かう。「相容れない」と感じつつも目標達成のために退かない姿勢が好印象でした。
状況描写も映像が思い浮かんでくるようでした。特に最初のシーンはシオリさんが扉をバァンとやるのを大写しにしている図像がありありと浮かびますし、表情の変化も細かいです。その描写の細かさが「ツバキモリさんの支配する空間」という雰囲気をもたらしているのかなと感じました。

個人的に惜しく感じたのは、二人の相性が「最悪そう」なまま終わってしまった点です。「デコボコでほぼ噛み合わないけど、噛み合ったときは最高の二人(になりそう)」という片鱗が多少なりほのめかされていた方が、自分としては第二話以降にさらなる期待を持てたと思います。
タイトルが「File 1」ではなく「File 1-1」とあるので、もしかすると書きたいことを諦めつつ、文字数を絞り出されたのかなとも感じました。もしこの「File 1-1」のあとに「1-2」「1-3」が続くのであれば、ぜひ続きも拝読してみたいです。


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