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氷蛾は太陽に溶けてゆく

作者:鱗粉/ぴかちうさん

北埜とら ☆☆☆

 なつき進化ってまじでなんなんだろうなって思いますよね……トレーナーに懐かないと進化できないって生物としてどういう強みがあるのか全くもって意味が分からないんだよな……それはそれとして本作のユキハミはウルガモスと愛を育んだことによって進化を果たしたわけです。ウルガモスとの愛によって進化するモスノウという概念美しすぎませんか……?美しいから科学的な観点で意味不明でももう美しいからオッケーですみたいになっちゃいますよね私はなっちゃってます。美しいからオッケーです!
 年がら年中真っ白な雪山の奥深くで暮らしている(?)ユキハミがウルガモスという己とは正反対の存在に憧れを抱くのはさながら運命のような気がします。まさしく月と太陽。似たもの同士で対となる存在でありながら決して相入れることはない存在……だからこそポケモン二次では結構王道的なカップリングだと思うんですが、王道ってみんな好きで最高ってことなので本当にすごい私も好きです(語彙1)私ウルガモスが「好きだ」って言った瞬間あまりの良さに公衆の面前でニチャア……って笑って心の中で悶絶してしまったよ……「……綺麗だ」ふふふ……やばい読み返してもまだ……ふふ……
 消えるなよ!!おい!!消えるな!!自責の念!?相手を傷つけるから離れたの!?バカっ!!なつき進化させた責任を取りなさい!!(親目線)モスノウは君といられれば幸せだったのに〜!!それとも事故に巻き込まれたのでしょうかその辺りが今後語られるってことですよね。絶対ハピエンですよねこれは。どう考えてもハピエンです!!(読者はタイトルの若干の不穏さから目を逸らした!)ハピエンが約束されている物語は続きを読んで幸せになりたいに決まってるから最高だぜ〜!!投稿お疲れ様でした!


まーむるもーま ☆☆☆

(コメントなし)


音色 ☆☆

あぁぁぁ~~~~~~~(浄化される音)
ここまで冒険物、バトル展開もあるものと上限文字数にほぼ近い中、4000字を下回ってなお“美しい”お話ですよ。モスノウをはじめとする野生のなつき進化、条件の達成具合がとてもいいですね……しかも相手はウルガモス。良い……。
消えてしまった最愛の相手を探すために旅に出る、そんな彼と彼女は果たして再会できるのか? してくれ。頼む。
字数がどうであろうとも導入としてふさわしければ問題なんかないんだよな……とつくづく思います。この夫婦のファンアート見たいですぅ……。


スカイブルー ☆☆☆☆

これエモすぎてエモンガになっちゃうタイプのやつですね(?)。ウルガモスとモスノウっていう組み合わせがそもそも好きなのでそれを書いてくださったことにまず拍手を贈りたくなる。
ロマンチックなプロポーズ、からの突然の別れ、そして旅立ち。互いが互いを想うばかりに起こるすれ違いから始まる物語。なんと切ないことでしょう…。
果たしてもう一度再開を果たすことができるのか…と、言いたいところですが、作中でもモスノウさんの感情として"跡形もなく溶けてしまってもいい"と書かれていたり、そもそもタイトルが不穏だったりして…ストレートなハッピーエンドで終われなさそうな空気も漂わせている。だが、そこがいい!
どうか二匹の気持ちを一つに、幸せな結末を迎えられることをお祈りしています(?)。


よしぇ ☆☆☆☆

(コメントなし)


円山翔 ☆☆

 昆虫記だ! 懐かしい! 昔ファーブル昆虫記やらシートン動物記やら好きで読んでたんです。……と思わせる書き出しからの、切ない恋の物語……タイトルからも悲しい結末が想像できそうですが、そこに辿りつくまでにどんな出会いがあるのか、果たして心境の変化があるのか、そもそも結末が創造した通りなのか裏切られることになるのかが気になります。


浮線綾 ☆☆☆☆

(コメントなし)


逆行 ☆☆☆☆

特段派手さがあるわけではありませんが、すごく展開が綺麗で個人的にはかなり好きなお話でした。野生ポケモンなのに、なぜかなつき進化している⇒理由を知るために、時間を巻き戻してみよう、という物語の入りは、読者の興味を惹かせるものであり有効に働いていると感じます。二匹のやり取りも微笑ましく楽しく読ませて頂きました。「氷蛾は太陽に溶けてゆく」というタイトルもちょっと不穏な香りも漂わせていて良かったです。強いて言うなら、二匹が進化して飛び回るシーンは山場でもあるので、もっと文字数使って描写しても良いかなと思いました。


ion(ioncrystal) ☆☆☆

かわいさを享受できる素晴らしいポケモン小説。
情景描写の地の文もほぼ唯一私の好みどストレートでしたし、そこから繰り出されるポケモンの言動も可愛いです。まあこの2つ同じではありましょうが。
ただいなくなったウルガモス、本音をつまびらかにするならお前は許さんぞ。釈明を聞くのが先だがとりあえず許さん。
あるいは彼女に説明しろ。でも傷つけてしまうとわかってるならそもそも心を許すな。
オタクはリア充に厳しい。

あと当時は偉そうな感想本当に失礼致しました。


鈴志木 ☆☆☆☆☆

ガラルポケモンはモスノウが一番好きなんですけど、このカップリングは……正直、目から鱗です! なるほど、今まで思いつきもしなかった組み合わせ! アリです、アリアリの有り。相手に惚れてなつき進化するのが堪りません。いいですね、とても好きです。
「待っているだけじゃ一生会うことができない」これ! その通り! 行動力のある彼女が好き。こんなに一途なのにオスはなぜ逃げた……。
行く末を見届けたいので連載のスタートを待っていますが、そうでなくてもふたりの幸せを願っています。進化させるほど惚れ込んだのだし、責任取ってほしいですけど、理由によっては独り立ちの展開も待っているのでしょうか。


あしゃまん ☆☆☆☆☆

 純愛だ……。溶かしてしまうから気持ちを伝えて離れてしまうウルガモス、溶けても構わないとそれでもアプローチをやめないモスノウ。4倍弱点のカップリングだと有名なのはニンサザですけど、これもまた有力CPなのかもしれません。幸せなだけのハッピーエンドは迎えられないだろうけれど、それでも彼女の想いがなんらかの身を結ぶことを祈りたくなる、それこそ冷たくて温かい物語になりそうな予感がします。最後まで読みたい物語です!


ミュウト ☆☆☆☆

(コメントなし)


フィッターR ☆☆☆☆☆

主役ポケモンの別名を取り入れたタイトルの美しさが光る作品です。
児童文学のような優しい語り口の文章が、はかなげなラブストーリーに見事にマッチしていると思います。


参加者A ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


葉穂々 ☆☆☆

身を滅ぼすユキハミの恋。けれども、その想いはとても美しい。
ウルガモスとモスノウの組み合わせは美麗で、実に良いですね。
それにしてもウルガモスよ、ユキハミの身を案じて静かに去るつもりであったならば、どうして告白なんかしたのです……!?

>ユキハミは彼女が出せる最速で走っていった。
剣盾のキャンプでのユキハミの動きを思い出して、笑ってしまいました。


森羅 ☆☆☆

(コメントなし)


はやめ ☆☆☆

なつき進化が人間によるものでなくポケモン同士なのがまた良いなあと思います。
ウルガモスは自分と一緒にいることでユキハミに辛い思いをさせてしまうと分かっていて、でも、気持ちに整理をつけるためにもプロポーズを伝えずにはいられなかったのでしょうね。
苦しみを乗り越えてでも一緒にいてこその伴侶だと思うので、是非ウルガモスに会って気持ちを伝えてほしいところです。


照風めめ ☆☆☆

本作はポケモンのチョイスが本当にエモいですね! どっちも蛾がベースながらも炎と氷という両極端な存在のチョイス!
そしてゲームでは当たり前になっている「なつき進化」について深く触れているのも面白いです。
ゲームでもなつき進化後のポケモンが結構野生で出てきますけど、本作のように熱い恋を経て進化しているのかな? といろいろ想像が膨らみますね。
それなのに突如そのウルガモスがいなくなったのも気になります。果たして彼の身に何かあったのか、あるいは彼の心に何か変化があったのか。
ハッピーに終わるのか、ビターに終わるのか続きが気になるなと思いました。

個人的には最後の段落で既にモスノウがウルガモスを探しに行くことは分かっているので、最後の一文が蛇足に感じてしまいました。
その字数でウルガモスがいなくなる前触れであったり、ウルガモスを待っている間のモスノウの心境だったりを描いて頂ければ物語に奥行きが増え、さらに☆を追加できたかなと思います。


きとかげ ☆☆☆☆☆

 かーわーいー。モスノウとウルガモスときましたか……両方とも美しく氷と炎で対になってる感じも良いですね。まず組み合わせから好きです。
 ほのお4倍、考えるだに溶けそうですね。それだけに、彼に会いたいというモスノウの気持ちがさらに深みを持つというか……
 モスノウがウルガモスに会うまでじれったくも楽しみになりそうな作品でした。


タマゴサンド ☆☆☆☆

ロマンチックな作品ですね。
ウルガモスとモスノウの対構造が好きです。
炎と氷の鱗粉とともに舞う2匹の場面が幻想的でした。


加藤ブドウ糖液糖 ☆☆☆

ポケモンの世界に童話があればこんな感じになるんですかね。やわらかい文体できれいな描写をするなあ、と終始感心しきりでした。ただ、一話の満足感が高いので、短編でも成立してしまうような気もします。執筆お疲れさまでした!


rairaibou(風) ☆☆☆

 ウルガモスとモスノウという正反対の性質を持つ蝶を対比させる旅物語が想像できますね。
 お互いのいいところ悪いところも想像できやすいのですんなり読める作品になりそうです。


586 ☆☆☆☆☆

・まず主人公のユキハミの仕草やセリフが全部かわいい。完全に解釈が一致している。ユキハミの出せる最速、絶対遅いけど最速だという確信があります(?
・ウルガモスさんも紳士的なお方でよかった!! 二人が並んで鱗粉を振りまくシーンは脳裏に映像が浮かぶようです。うつくしい……
・ただ心温まるストーリーというだけでなく、この先モスノウに険しい未来が待ち構えていることも伺えます。とても先が気になります!

<コメント>
投稿いただきありがとうございます。これは好きです! 私自身ユキハミというポケモンが好きなんですが、このお話はユキハミの生態や仕草が目一杯描かれていて読んでいて幸せでした。それだけでなく、相通ずる容姿を持ちつつ相反するタイプのウルガモスを相方に置く、この構図が素晴らしいです。タイトルからはユキハミ、もといモスノウの悲恋を連想してしまいます。どのような結末であろうと最後まで見届けたいです。見届けたいです(圧)ぜひ、連載をお願いいたします!


空色代吉 ☆☆☆

(コメントなし)


じゅぺっと ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


雪椿 ☆☆☆

(コメントなし)


早蕨 ☆☆☆

 あらしのよるに、的なお話ですよね。近くにいたら傷つけてしまうことを恐れたウルガモスが、モスノウの傍を離れていく、物悲しいお話なのだろうと思いました。ただ、本当に理由がそれだけなのか。ウルガモスから直接話を聞かないとモスノウ自身が納得出来ないのでしょうし、納得したくもないのでしょう。共に歩むためにどういう道のりを経てどういう答えを出すのか、はたまたやはり道を一緒には歩めないのか、気になるところです。投稿、お疲れ様でした!


島ハブ ☆☆☆☆

(コメントなし)


秋桜 ☆☆

通常ありえないような事まで起こして恋した相手を思う、身を焦がす程の愛ですねモスノウだけど。読んでて、うまいなぁと思いました。どのような旅路を経て、そして再び出会うことはできるのか。出会えたとして結末はどうなるのか。ハッピーエンドがいいなぁとは思いますがどうなるのでしょう。投稿お疲れ様でした。


ジェード ☆☆☆

あ〜〜眩しいほど純愛だわ〜。

この作品はコンテストでも、短い方なんですよね。その中でもユキハミにとって、ウルガモスが特別になっていく過程を追体験できる。描写が決して濃いわけではないけれど、読んでいるとどこか、爽やかな寂しさが込み上げてくる。これはすごいですよ。作者の方は短編が上手なんだと思います。

月の夜に鱗粉が混じり合う光景が美しい。
でも、そうしてるうちにウルガモスが去ってしまった。これ双方やりきれないですよね。モスノウはそりゃもちろん追いかけたいし、ウルガモスから見たら彼女には元気でいて欲しい。悲恋じゃないですか。
この1話分でも十分に完結してもいるんですが、ここからどうなるんだろう……。できれば幸せになって欲しいなあ。
投稿お疲れ様でした。


花鳥風月 ☆☆☆☆

(コメントなし)


カイ ☆☆☆☆

タイトルからの予想を裏切らないウルガモス×モスノウ、いいですね……素晴らしいポケ選です。
ウルガモスがいなくなった理由は、モスノウを溶かしたくなかったからかなあと思うんですが、だからってプロポーズしてから黙って去っちゃうなんて、何かのっぴきならない理由があったのでしょうか……。うーん気になりますね。モスノウと共に旅をして突き止めるしかなさそうです!


水雲 ☆☆☆☆

 あらかわいくて暖かいお話。モスノウいいですよね、ウルガモスを持ってきたチョイスもおいしい。優しい文章だけに癒されます。しかし、いなくなってしまったウルガモスの目的、いったいなんでしょうか。


匿名 ☆☆☆

(コメントなし)


オクトノリシゲ ☆☆☆

(コメントなし)


リング ☆☆☆

対照的なタイプの、しかし似たポケモンのお話。しかも、いかにも寿命の短そうな虫タイプ。きっといばらの道になってしまう状況で、そのたびがどんな結末を迎えるのか。絵本のようなお話になりそうですね。


久方小風夜 ☆☆☆☆

かっわいい……!
太陽の化身の蛾と氷の蛾、対比が美しい。一方が一方に対して害になる関係なのも大変良い。良いですな。
ちょっと地の文がメタい感じがするのが気になります。雰囲気が抜群なだけにとりわけ。


FOMA(FOMA_ug_px) ☆☆☆☆

(コメントなし)


あまよし ☆☆☆☆

(コメントなし)


セコイキング ☆☆

トレーナーに懐くことで進化するポケモンがどうして野生で進化できるのか、という謎に1つの答えを出していますね。個人的にはそこで感心しました。ゲームを開発する上でどうしても生じてしまう矛盾を自分なりの理屈で解決できるのがポケモン二次創作の旨味だと思います。そしてその謎の答えを説明するという体で主人公であるモスノウとウルガモスの恋模様を描いていくのも話の運びが上手だなと感じます。
組み合わせとしてはかなり王道のカップリングだと思います。身体が溶けるとしても一緒にいたいと思うモスノウと、恐らく彼女が好きだからこそ何も言わず離れることを選んだウルガモス、というすれ違いも王道ですね。悲恋になりそうですが、それを含めても王道です。そう、王道すぎてユキハミとウルガモスが出会った時点で物語の最後まで容易に想像できてしまうんですよね……。個人的には王道の展開で「続きが読みたい」と思わせるためには何かしら独自性の強い要素が必要だと思っているので、そこがあれば……! とだけ思ってしまいました。でも冒頭の入り方はとても好きです!


トビ ☆☆☆

とてもきれいな話ですね。タイトルも美しいです。ウルガモスとモスノウは姿が似ていますが、タイプ相性は相反していますね。この2体の組み合わせは最高ですね……。恋に焦がれて物理的にも焦がされていくモスノウをウルガモスは見ていられなかったんでしょうね。モスノウの旅がこれからどんなものになるのか気になります。
投稿、お疲れ様でした。


赤星 ☆☆☆

本編を読んでワーッ! てなってからタイトルに戻ってワーッ!!! てなる作品でした。ただ思い出にすがって帰りを待つだけでなく自分の信じた運命をつかみ取りに行くガッツのある女の子、大好きです。なつき進化をウルガモスへの慕情という形で再解釈したのも素敵。タイトルの「太陽」がウルガモスそのものだったり、モスノウの抱く恋心だったり、あるいはこれからの過酷な旅路の環境だったり、と色々なものにかかっていそうなのがニクいです。モスノウの一人旅、生態的にも大変な困難が待ち構えていることが予想されますが、ウルガモスとの再会を祈って次話の更新を待ちたいと思います。


門森 ぬる ☆☆

(コメントなし)


水のミドリ ☆☆☆☆

モスノウとウルガモスのCPってこれ絶対ビターエンドだよね感強いですよね。冒頭にもあるようにそのままじゃ別れること前提みたいな、相反する性質なんですもん。改めてタイトル見るとこの先が不安で仕方ありません。
ユキハミの進化条件は夜にとてもなかよしな状態でレベルアップ……なるほどね、ふぅん? 月明かりのもと鱗粉を振り撒きながら求愛ダンスするの、もうラブじゃん……でも幸せになれないという結末はほのめかされている。いなくなった彼の陽炎を追いかけて旅するモスノウ、旅先で他の幸せを見つけてくれることを願います。


天波 八次浪 ☆☆☆☆☆

おそらくウルガモスはモスノウと決して離れたくなかったし話し合えば一緒にいるって結論にしかならないくらい相手の気持ちもわかって、でもそれでは弱らせてしまうことは不可避だから出ていったんですよね。だから、慣れない環境を長旅で追い掛けてきてくれたらそりゃ嬉しいだろうし、一緒にいるためにこれだけ苦労しても構わないって相手の在り方を見たらまた黙って去った時とはウルガモスの考えも変わってくるかもしれないですよね。再会した時のふたりが見たいです。


赤灯路 ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


ポリゴ糖 ☆☆☆☆

 なつき進化をこういう風に調理するの、やられた、という感触です。確かに野生でなつき進化をするポケモンが出てくることもあるでしょうが、ポケモンどうしでの関係性に依るものという解釈は確かに、と思います。それを、炎タイプのウルガモスと氷タイプのユキハミ(モスノウ)の間に生じさせるというのは感動的ですね。タイトルからして不穏ですし、モスノウの方は覚悟決まった感じとはいえ、ウルガモスの方が葛藤して去った様子がありありと見えまして、こういうのは好物です。
 第2話以降、彼女が彼を追いかけていくストーリーとなるのでしょうが、そこにどのようなファクターが追加されていくのか、というところが話の広がりになるのかもしれません。色々なキャラやイベントを混ぜ込んだ壮大なストーリーでも良し、一途に追いかけてコンパクトにするも良し、ですかね
 投稿お疲れ様でした。


農協じゅんの人 ☆☆☆

とても美しいお話でした。どちらかというと連載より前後編くらいの短いお話として読みたいなと思いました。


若鷹 ☆☆☆☆

この組み合わせはとても映えるやつ……炎と氷、決して横にいることはできない組み合わせ、儚くて好きです。場面場面がコンパクトに区切られていて、絵本を読んでいるような感覚で読ませていただきました。先にも述べた美しくも儚さを感じるような描写も濃くて、4000字を切る量でも十分に読みごたえがありました。


夏十字 ☆☆☆☆

物語の幕開けとして最高に美しいなと感じました。
自身の具合が悪くなっていっても一緒に居たいと願うほどにウルガモスを想うユキハミ。そんなユキハミがモスノウに進化した時、ウルガモスがまずこぼした「綺麗だ」の一言。これ、ユキハミがウルガモスを初めて見た時の言葉と同じなんですよね。それに気づいて、つい涙腺がゆるくなりました。
ウルガモスもユキハミの具合に気づいていたようですから、彼が突然居なくなったのはもしかしたら……?
モスノウの旅の行方を見届けたいですし、そこに幸あれと願います。


キノコです。福山雅治ではありません。 (評価スキップ)

最初の段落を読んだ瞬間に「この話、切ないやつやん!」と、心の中の宮川大輔が叫び出しました。
前半部分は、まるで雪のようにしっとりと静かで優しい描写が続きます。それゆえに、読者は安心してこの話を読む事ができます。ユキハミとウルガモスがまた可愛らしいんですよね。これが続きを読みたくなるポイントになっていると思います。
この時点で、読者の心はガッチリと掴まれました。文章中にもありましたが、「この2匹の幸せが一生続けば良いのに」と願わずにはいられません。
だからこそ、最後の段落でウルガモスが失踪したのが悲しくてたまらないのです。「えええええええええええ!!!!」と心の中の宮川大輔が、ウルガモスに叫びます。
気付けばユキハミはモスノウに進化しています。それだけ長い間、彼女はウルガモスを待ち続けたのでしょう。しかし彼は帰ってこなかった。だから彼を探すため旅に出た。
ここまでの流れがとても綺麗に出来ていました。物語の目的が明確になっており素晴らしいと思います。
ですが、それと同時に私は不安でなりません。モスノウとウルガモスに何か不幸が訪れるような予感がするのです。まぁそれはそれで好きなんですけど。
私には物語の続きを待つことしかできません。読者はあまりにも無力なのです。


マの字 ☆☆☆☆

(コメントなし)


りゅうおう ☆☆☆

(コメントなし)


小樽ミオ ☆☆☆

雪山での手当てをきっかけに通いあった二人の心が、「種族」「生まれ」という本人たちにはどうにもできない事情で引き離されていく……ポケモンの世界では珍しくないことかもしれませんが、読んでいてただただ辛い思いでしたね……。モスノウに姿を変えるほどウルガモスを思っていたユキハミ、絶対にハッピーエンドが待ち受けていてほしいと願うばかりです。たとえこの身が溶け落ちても、という強い思いをタイトルが物語ってくれているのも素晴らしいと思います。今大会中の名タイトルの一つだと感じました。
物語の出来事がテンポよく進む一方、各場面での感情表現がややあっさりとして感じられます。溶けるほど焦がれる悲恋の物語、個人的にはさらに表現を重ねて読者の感情にパンチを入れて揺さぶってきてもよかったかなと思います。


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