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始まりの記憶

作者:ニコニコ/仙桃 朱鷺さん

北埜とら ☆☆

 2525文字!5000ジャストが連発される等他の方が字数制限ぎりぎりまで詰め込まれている中、この作品の文字数の少なさは異彩を放っていましたね。2525という字数にもなんか意味があるのかな……ニコイチ的な……ふたつでひとつてきな……二人の子供が一緒に旅をする物語のようなので……
 記憶喪失のふたりが心優しい夫婦に育てられてきょうだいのように大きくなって、記憶のかけらを探して二人で旅に出る。エモいなあ!きっとパートナーはあのときの石の生き物なのでしょうね。同時にふたりが夫婦の元でどのように暮らしていたのかもとても気になりました、二話以降でそのあたりも補足されるのだろうなと思うと楽しみです……!ちいさな二人の冒険はもとより、その中で描かれるであろう血は繋がっていなくても親子的なハートフルストーリーに泣かされることを期待します。投稿お疲れさまでした!


まーむるもーま ☆☆

(コメントなし)


音色 ☆☆☆

シンプルに旅に出るお話。平仮名多めで文体の幼さが際立つのが良いですね。成長した後は文字の漢字率もぐっとあがるのがまたわかりやすい。
ツァイト君はちょっぴり間延びする口調が分かりやすく、メグリちゃんは自分で決めたことをはっきりするタイプ。方向性が違う方が良い、とさらりと言ってのけるツァイト君も中々10歳に見えないんだよな。
自分の記憶がない不思議な子供の二人旅、育ての親元から離れて記憶探しの旅に出る。ドシンプルな中身に対して、親御さんの名前も出てこなければ、一緒に旅するパートナーや手持ちのポケモンの情報も無いし、なんならどこの地方なのかもわからない。でも物語は始まる。始まれる。いいなぁ、旅の目的さえ明確なら、それ以上はいらないのだと言わんばかり。一周回ってとても素直に始まるお話、好きです。
人によっては薄味判定されるかもしれないけど、この素朴な出だしはとても素敵。ところでお父さん、一人称オイラなんですね……。


スカイブルー ☆☆☆

ポケモン世界では定番の、十歳の子供が親元を離れ旅立つ物語。けれどその子供が男女のコンビだったり、出自不明でいわくつきだったり、相棒が御三家のようなポケモンではなくメレシーであったり(これは成長後のシーンにはいないので憶測ではありますが)。家ポケモンとは一味違う空気感の作品でいらっしゃいますね。
ひらがな多めで柔らかい語りが子供らしさを一層高めていて、でも十歳になったシーンのタイミングで少し語りの雰囲気が変わる辺り、今後もそのように彼らの成長が描かれていくのかな~と楽しみになっております。
彼らの旅の目的とは?彼らに隠された謎とは?意味ありげなタイトルも相まって気になるところはいっぱいですが、両親の温かさのおかげか暗い雰囲気を感じさせない希望への一歩のような旅立ちとなっているのが好みです。二人の旅路に幸あらんことを!


よしぇ ☆☆

(コメントなし)


円山翔

 二人の記憶を探す旅。最初の文章から「とーさん」以降で、ツァイトが成長したのかなと思わせる書き方の変化がいいなと思いました。本文ではないですが、マスクネームと文字数を掛けているのが面白いですね。
 それから、仲の良いきょうだいみたいな存在って、いいなって思います。


浮線綾 ☆☆☆☆

(コメントなし)


逆行 ☆☆

変に着飾らず、ありのままの一話という印象を受けました。冒頭の平仮名の多い文章で幼い年齢であったことを上手く表現できている感じがします。記憶喪失の2人がこれからどういう過程をえて記憶を取り戻していくのか、気になる作りになっているなあと感じました。「記憶喪失の子供が2人も、これは偶然なのでしょうか」と母親は言っていましたが、たぶん偶然じゃなくてなんか理由があるパターンな気がしますね。


ion(ioncrystal)

推しのメレシーさんが出てる辺りでもっと読ませろポイントが追加された感じです。対戦よろしくお願いいたします。


鈴志木 ☆☆☆

まずマスクネームと文字数が連動しているのでニヤリとします。徐々に成長していく一人称も良い演出。
連れているメレシーは2話から出てくる感じでしょうか。
記憶喪失の子供を二人も保護してそのままの育ての親もどこか呑気で不思議ですけど……生い立ちが不穏な割に優しい雰囲気が漂っている1話だと思います。


あしゃまん ☆☆☆

 ひらがなばかりで綴られた最初のモノローグから、成長して漢字が混ざり始めてもなんだかふわふわとした心地よい浮遊感を感じました。完全に馴染みきってる雰囲気もあり、記憶が戻ったとしても何らかの苦い展開が待ち受けてるかもな、といい意味での不安も。(記憶が戻ったらお別れになってしまうかもという意味です)
 二人の記憶が一体どんなもので、どのように明かされるのか今から楽しみです。


ミュウト ☆☆☆

(コメントなし)


フィッターR

記憶を取り戻す手がかりはあるのか、旅のなかでなにをどうするつもりなのか、といったキャラクターの掘り下げが描写されていなくて、お話に入り込みにくく感じてしまいました。
字数はまだ余裕のある数なので、もっと色々なことを書き込んでよかったと思います。


参加者A ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


葉穂々 ☆☆

爽やかな第一話です。
ツァイトとメグリ。彼らはどこから来たのか。そしてこれからどこに行くのか?
(メグリちゃんには、パートナーとなるポケモンはいるのですかね?)


森羅 ☆☆

(コメントなし)


はやめ ☆☆

(コメントなし)


照風めめ ☆☆

ひらがな多めのモノローグで登場人物が押さないキャラであると分からせるのは良いアイデアだと思います。
短い字数ですがそれぞれのキャラクターの個性もハッキリしていて、ツァイトとメグリがどんな旅に出るのかも気になります。
ただの10歳の旅立ちではなく、記憶探しの旅でもあるのでどんな過去があったのかとかも気になるところです。
字数も2525字であり、二人で旅という意味でもニコニコ、と多重に意味が重なったマスクネームもとても良いなと思いました。

先述の通りひらがな多めのモノローグで幼さを出すのはアイデアとしては効果があると思いますが、これは読みづらさを引き起こす諸刃の剣になります。
簡単な言葉に限っては漢字を容認する、という配慮は頂けたのですが、それでもどうしてもひらがなが占める割合が強く、グッと意識しないと文章を読み込みづらい印象でした。
一例ですが、もう少し漢字の割合を高める、行間を敢えて広めに取る、などもう少し配慮いただければ良かったのかなと思います。


きとかげ

 字数はどうやって合わせるんでしょう、すごく器用だな……。 記憶喪失の子供が二人も、気になるところではありますが。二人のキャラクター性が私にはあまり伝わってこない内に一話終わってしまった、という印象です。


タマゴサンド ☆☆☆

自分の失くした記憶を探しに行くのがいいですね。
ツァイトはドイツ語で「時代」、メグリは「巡り」で、主人公たちが唯一覚えている名前で彼らが保護される前の経緯を考察できそうですね。


加藤ブドウ糖液糖 ☆☆

(コメントなし)


rairaibou(風) ☆☆

 旅の始まりものですね。洞窟の中で目覚めた主人公とそのパートナーであるメレシー
 そもそも主人公の出自自体に謎がある状態なので、この後の冒険とその謎とのバランスをどう取るのかが気になりました。


586 ☆☆

・あっ、これ主人公人間だったのか! と少し経ってから気付きました。最初に出てくる「目の上にほうせきみたいなきれいな石があって、そのよこに耳みたいにひし形のところがある」生き物はメレシーですね。
・主人公がツァイト、もう一人の人物がメグリ。そして二人とも記憶喪失……いったいこの二人に何が?
・旅の始まりですね! ワクワクする反面、主人公たちの正体がほとんど分からず、話がどう展開されるのかとても気になります。

<コメント>
投稿いただきありがとうございます。これはずいぶんと謎めいた導入部だな、というのが読んだときの第一印象です。最初は主人公が何者――人間なのかポケモンなのかも少しボンヤリしているところが、読者と主人公の視点をシンクロさせる効果を上げているな、と感じました。記憶喪失のツァイトとメグリ、二人の織りなす冒険の先に何が待っているのか、そして二人の過去に何があったのか? 謎が解明されることを望むばかりです。


空色代吉 ☆☆

(コメントなし)


じゅぺっと ☆☆

(コメントなし)


雪椿 ☆☆☆

(コメントなし)


早蕨 ☆☆

 記憶を探す旅ですね。一話なので全てを明かす訳にはもちろんいかないのも分かりますし、後を引く展開に持っていきたいという気持ちは読んで取れるような気がしますが、とっかかりが欲しいような気がします。一人称で本人が記憶喪失なので情報出しも難しいかとは思いますが、”とーさん””かーさん”からもうちょっと何か物語の根幹に関わるような何かが小出しにされていると、とっかかりになって次に行きやすいのかなと思いました。光るコケのある洞窟で起きたのは何故か、メグリという少女もまた何者なのか、気になる部分がある分もう少し情報が欲しい! と思うところです。投稿、お疲れ様でした!


島ハブ ☆☆☆

(コメントなし)


秋桜 ☆☆

プロローグ的で、これからどうなっていくのか気になるお話でした。もう少し情報か展開があると好みだったかなと。投稿お疲れ様でした。


ジェード ☆☆☆

記憶喪失の〜って始まりは、ある意味手垢のついたものですが、記憶喪失の人物が開始早々に二人も出てきたのは、初めて読んだ気がする。

メレシーを見つける辺りの冒頭部分が好きです。光る苔のある洞窟に、記憶を失くした少年とメレシーが居るんですよ。こんなのって絶対にノスタルジック……! 絵画的な景色が浮かぶような、シーンの作り方がいいなと思いました。
本文や作品の雰囲気としてはふんわりほわほわとしたものでしたが、これは今後の話や考察によっては、幾らでも形が変わりそう……。
「とーさん」と呼ばれた趣味で発掘されてる方ともう一人の「かーさん」が夫婦かも確定していない。これは敢えて、如何様にも広げられるようにこういう形式にしたのかな、と私は捉えました。
この作品には、まだまだ広がりを感じます。
投稿お疲れ様でした。


花鳥風月 ☆☆

(コメントなし)


カイ ☆☆

記憶喪失の子供二人をめぐるお話ですね。それは偶然なのか、「とーさん」が何か知っているのか、はたまたポケモンが関わっているのか…。どんな展開になっていくのか、予想がつきません。


水雲 ☆☆

 2525文字は意図的なものでしょうか。少ない字数でうまくまとめられたと思います。よい旅立ちを!


匿名 ☆☆☆

(コメントなし)


オクトノリシゲ ☆☆☆

(コメントなし)


リング ☆☆

身元がまるでわからない子供が帰るべき場所を見つけるという物語。何もかもわからない少年の旅路がどんなものになるのか? と、言いたいところなのですが、子供の方ばかりに目を向け過ぎで、父親を含む、登場人物の相棒ポケモンが何なのかすらもまだわからないのが、少し不満に感じました。まだ文字数はあるんだ、変に語呂合わせなんかしていないでもっと気合入れて書き込むんだ! ポケモン小説はポケモンも登場人物だぞ。


久方小風夜

毎回見た目が違うという辺りでへんしん能力持ちだろうなとは思いましたが、ドーブルときたか。
とりあえず現状1話で話はまとまっているので、この後どういう展開になるのかは想像しづらいですね。
しれっとミュウがいるあたり超不思議のダンジョンのパーティーの可能性……いやまあないか。


FOMA(FOMA_ug_px) ☆☆☆

(コメントなし)


あまよし ☆☆☆☆

(コメントなし)


セコイキング

これもしかして◯年生で習う漢字を調べながら書きました? 冒頭で出てくる漢字がこの年齢あたりで習うものに絞られている気がします。本当にそうだとしたら地味にすごいこだわりですね。
記憶喪失の同年代の子供が2人、同じ男性に助けられて一緒に旅に出る。偶然にしては偶然がすぎますが、そこは作中でちゃんと触れられているので、今後そのあたりの説明が出てくるのかもしれません。(そういうのばっかり読んでるから)とーさんは何か思惑があって記憶喪失の子供を回収しにきてたんじゃないかとか思っちゃうんですけどね。
文章に何か難があるというわけではないんですが、個人的には「記憶喪失の子供2人が旅に出る」以外の強い要素というか、独自性のようなものがあればもっと積極的に読み込めたかなと思います。難があるわけではないんですがね!


トビ ☆☆☆

メレシーを抱いたツァイト少年がとーさんに助けられ、同じタイミングで保護されたメグリと共に旅をするストーリーでしょうか。彼らは何者なのでしょうね。どうしてとーさんとかーさんはふたりを保護してくれたのでしょう。そういう文化がある世界なんでしょうか。いろんな場所に行って、いろいろな冒険をしてほしいですね。
投稿、お疲れ様でした。


赤星 ☆☆

ツァイトさんが十歳にしてはやや小難しい語り口なのはおとーさんの影響でしょうか。冒頭の一人称回想からして年齢にしては語彙のある子だったので、元々賢い子だったのかもしれませんね。現在地がどこなのか、どういうルートを取るのか、メレシーはついてきてくれるのか、など旅の予定が何も明かされないままのスタートですが、読者もツァイトさんやメグリさんと同じくまっさらな状態で旅を共にできるという演出だと解釈しました。彼らの失われた記憶が何かしらのビッグイベントに関わってきそうで、こちらの開示も楽しみです。


門森 ぬる

(コメントなし)


水のミドリ ☆☆

記憶をなくしたふたりが巡る、記憶を取り戻すための旅。残された記憶といえば自分の名前くらいで、それが物語後半にどう関わってくるのか、と読めます。お嬢様言葉っぽい相方、実は人間にされたディアンシーとかだったら面白いな。というか冒頭のメレシーくらいしか、先の方向性を予想できる情報がないのでね……手がかりが少なすぎて光るコケのある洞窟から抜け出せません。
冒頭地の文のひらがな率で主人公の幼さを表現するの、割と成功していたような気もします。代償に読みづらくなっているのは仕方ないですけど……これは好みが分かれそう。自分は好き。


天波 八次浪 ☆☆

記憶喪失の二人は旅でどんな手がかりに出会うのか、どうして記憶を失って洞窟の中に居たのかがどうやって判明するのか、楽しみです。


赤灯路 ☆☆☆

(コメントなし)


ポリゴ糖 ☆☆☆

 気付いたらメレシーと一緒にいた子供――ツァイトと、同じく記憶喪失の子供――メグリの二人が旅に出るというシーンを描いた第1話ということで、始点らしい若々しさ(幼さ)を垣間見るお話でした。子供を二人も育て上げるとーさんとかーさんなる人物の懐の深さよ……。何か正体を隠してたりとか(疑心暗鬼)。メグリの相棒のポケモンはいったいどんなポケモンなんだろう、と想像してみます。やっぱりメレシーと同じくメグリと一緒にいたところを保護されたとかでしょうか。
 第2話以降では彼らの旅の様子が描かれていくのだと思います。旅の課程で彼らが記憶喪失となった理由や経緯が明かされるのかもしれませんね。再度旅に出る父親との再会のときが来るとしたら、彼らはその時どうなっているのでしょうか。
 投稿お疲れ様でした。


農協じゅんの人 ☆☆☆

無くした記憶を取り戻すにしてはかなり穏やかなスタート。どんな旅になるのでしょう。気になるところです。


若鷹 ☆☆☆☆

冒頭の語りでひらがな中心で幼さを演出している所が上手いと思いました。洞窟の中から始まる記憶。捨てられたのか、事故に巻き込まれたのか、冒頭から謎を投げてくる形で想像が搔き立てられるお話でした。相棒のポケモンは最初に抱えていたメレシーでしょうか……記憶がないからこそコンパクトにまとまっていて、旅の始まりとしてはとても綺麗な始まりだと思いました。


夏十字 ☆☆☆☆

さっぱりとした、という表現が適切かはわかりませんが、語り口に独特の小気味よさを感じて、それがとても好きです。
語り手であるツァイトの性格がそういう物語の空気を作りだしているのかもしれませんし、他の登場人物にも根っこのポジティブさを感じたりして、癖になる爽やかさがあります。記憶のないふたりの旅が今後どうなっていくのかというところも含めて、この先ももっと読んでいきたいなと思いました。
あと、考え過ぎかもと思いつつ、ツァイトとメグリ。二人の名前の意味を考えると、何やら大きな運命の流れのようなものを感じてしまいます。


キノコです。福山雅治ではありません。 (評価スキップ)

キャラクターの年齢に適した文章を扱っていたところが上手だと思いました。最初の頃はまだ10歳未満で、身柄も分からないほど幼かったためか、地の文も平仮名が多く構成されています。
成長後は、地の文が普通になりました。しかし「とーさん」「かーさん」という言葉を使う事によって、主人公にまだ多少の幼さが残っていることを表現しているのですね。
それにしても「とーさん」が優しい人で本当に良かったと思います。10歳未満で迷子になって記憶喪失で、親も分からないだなんて可哀想すぎますもの。
そんな彼が成長して、自分で自分の記憶を探す旅に出るのですから、本当に健気だと思います。
「頑張れ!」と声に出して応援したくなるキャラ造形になっていました。


マの字 ☆☆☆

(コメントなし)


りゅうおう ☆☆

(コメントなし)


小樽ミオ ☆☆☆☆

記憶を失った少年と少女が一つ屋根の下。きっと偶然ではなく運命なのだろうなと感じさせますね。この予感は当たっているのだろうか、そしてこの二人はこれからどうやって互いに空いている穴を埋めあっていくんだろうか、という期待感がありました。ひらがなが多用された冒頭部分も、目が覚めてぽやぽやしたままの頭を連想させて好きなシーンです。
序盤のシーンが切り替わった後の人物関係の把握にやや手間取りました。新しい人物が4人現れるため、誰がどのセリフを喋っているのか、誰が冒頭の「ぼく」なのかが分かりづらかったです。もう少し先まで読んでから帰ってくると理解できるのですが、セリフ・情報の内容・配置はもう少し整理できそうかなと個人的には思います。


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