コンテストのページへ戻る

推しに召すまま

作者:アルカンタラ/鈴志木さん

北埜とら ☆☆☆☆

 いやあハイクオリティ!第一話でこれ絶対面白いなって確信が持てる内容でした、5000字しか読んでないのに安定感すら感じます。カブさんがダイマックスボールを投げるあたり、>汗で身体に張り付いたユニフォームが鍛え上げた背筋を浮き上がらせる。この文章を読んだあたりからもうこの作品好きだわって思わされるのがすごいです(本当は >往年の野球選手のような佇まい この時点で本腰入れて読むか……!てなりました)。
 面白いとは別になんか生々しさというか、ポケモンのいる世界の現実という感じですよね。同期の男がカブさんのところを「カブ」って呼び捨てにしているところとかにすごい生々しさを感じます。あとは拡散数を気にしている所とか。球場に大きなカメラ持っていってる人の感覚なのだと思うのですけど、あの世界も自分の撮った写真がたくさん拡散されると嬉しいみたいな感覚あるんだなあと少ししみじみしました。まあそれはそうですよね写真って芸術だもんな。垢バレはしたけどサクラさん悪い方ではなさそうですし、今後は一緒に推し活をしていく感じになるんでしょうか……会社の人と一緒にオタクをする、楽しいけどハラハラするあの感じが蘇って、リアル故にソワソワしてしまいました。何にせよどんなお話になるのか気になります……!投稿お疲れ様でした!


まーむるもーま ☆☆☆☆

(コメントなし)


音色 ☆☆☆☆☆

推しに狂って金をかける信頼できるタイプのヲタク、良い。最初の方に会ったカブさんのリザードン対決の記事の作品とコラボしてほしいです(別作品の名前を出すな)。
いやでもねぇ、気持ちがとても分かる。中の人もマルヤクデのデザインで大喜びしてたらジムリーダーのカブさんがキョダイマックス出した時に手を叩いて踊りました。めっちゃ好き……わかる……キナコさんと無限にハイタッチしてハグして握手して小躍りします。もう一試合に2千枚写真撮ってるの最高なんだよな。
ルリナさんを望遠レンズ越しにみて毛穴が見つからないという点に驚いてるとことか細かくて好きだし、今度はキバナさんの撮影が舞い込んできたのも良い感じに波乱を予感させてとても好きですね。自分が自取りするのはともかく、キバナさんの写真ハードル高そ~~~~~~~!
後半の弱みを握られていく流れが自然でありながら、ヲタク特有の「な、何故それを……」の瞬間に気の毒だけど笑っちゃった。先輩はキバナ推しなんでしょうか。そこんとこも気になるな~~~方向性が一緒のヲタクならそのまま仲良くしてくれ~~~~~~。
次回以降が果たして何が起きるのか。わくわくですねぇ。


スカイブルー ☆☆☆

神様を見たことがある?という切り込みからの即落ち感がもうオタクの象徴って感じで良い!めちゃくちゃ信用できるタイプのオタク、やってまいりました。
そして職場でのオタクの隠し方ってほんとにこうなんですよね。わらびもち子さんのカブさんに対する入れ込みようがどれだけ凄まじいとしても、ひとたびキナコに戻ればそれを一切表には出さない。推しへの想いはもちろん真実と嘘を織り交ぜて本性を隠したり軽々しく声をかけてくる職場の人間にイライラする辺りがすっごいリアルだなーと思わされました。僕も本当によくある…。
終始わかる!わかる!で構成された一作でした。これは流石に同じような体験をしないと書けないやつ。作者様もかなりの逸材なのでしょう(?)。


よしぇ ☆☆☆☆

(コメントなし)


円山翔 ☆☆☆

 こういう心の底から誰かを推せる方ってすごいなって、現実だろうが虚構だろうが思うんです。良さを表すための語彙力とか、良さをカメラに収めるための努力とか、そういう部分がしっかり描かれている作品だと感じました。
 タイトルのつけ方が「お気に召すまま」にかかっていて面白いなと思ったのと、ここから先のお話に広がりが感じられてよいなと思いました。キナコさん、そのうち名が知られ始めてほかのトレーナーの写真もとってくれって頼まれていくんじゃないかと想像が膨らみます。


浮線綾 ☆☆☆☆

(コメントなし)


逆行 ☆☆☆☆

出だしの切れ味がすごく良かったです。この出だしだけで上手い方だなあと思いました。全体を通じてすごく生々しいくらいにリアルと言いますか、実際に会社でこんな話をしている人たちがいてもおかしくない感じがしました。それにしても、同期の人ズレすぎてますね。カブみたいなベテランのおじさん達がいても釣られるわけがないやん。カブさん本人を連れてこいって話ですよね。Twitterのアカウントが会社の人にバレるの怖すぎるけど、写真を掲載しているアカウントなのでまだ良かったですね。性癖を吐き出しまくってるアカウントとかなら終わりますね。


ion(ioncrystal) ☆☆☆

うーんうーん、シメは波乱になるのか?ならんのか? 会社ものやリアル大人ものは畑違いすぎて何も言えることがない。畑違いになりたくはなかったんだけどなぁ…
気を取り直してというかなんというか。
とりあえず読む前の前評判で営業課同期の勘違い野郎話を聞いて、オスのひとりとしてとても申し訳ない気持ちになったことは一応言っておきます。
キバナ…キバナねぇ。熱意の薄い対象に対してもその写真スキルは応用できるものなんだろうか。
無知野郎からするとできそうな気はするけど

人間はともかくマルヤクデは神の使いですし、そのパートナーを神と称することはまあ自然っすよね。
銅細工という描写もいぶし銀を感じて好きだ。
「ポケモンマスターズ」だとキバナのフライゴンはダイバーンを良く使うので、マルヤクデが神使のドラゴンっぽいのと合わせてスキルを応用する余地は大いにありそうだとも言えそうです。ドラゴンというより、ジュラルドンの硬質な感じのファンなのかもしれないけど。
ともあれ、なんやかんやキバナとカブ両方の魅力に目覚めて、お互いに仲良くなって世界が広がる終わり方になるの…でしょうか。最近のオタクものの流行りはそっちだとも父が流してる怪しい動画で聞きました。
ともあれサクラ氏キナコ氏に幸あれ。他人の幸は俺よくわかんないんで、俺みたいな変なオスにできるだけ絡まれない世界となりますように!


鈴志木 (評価スキップ)

自作のため評価スキップ


あしゃまん ☆☆☆☆

 いやあ、私にもハンネ(あしゃまん)からしてモロバレな通り推しがいるんですが、そういう立場からしても推しに狂う姿の再現度が高くていいですねえ。会社の面倒なやり取りからの垢バレという衝撃展開も無理なすく繋がっていて、今後の展開も適度に予想させつつの引き、手練れの文章だなといった印象を受けました。続きも楽しみです。


ミュウト ☆☆☆

(コメントなし)


フィッターR ☆☆☆☆

キナコさんの推しへの愛と情熱がひしひしと伝わってくる文章に仕上がっていると思います。『研磨された銅細工』という比喩表現が好きですね。
同期の男との気だるげな会話シーンも、キナコさんの感情が文章ににじみ出ていて好きなところ。


参加者A ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


葉穂々 ☆☆☆☆

トレーナーよりも、そのトレーナーが使用する切り札ポケモンを推しに推すという着眼点はなるほどなぁ、と思いました。
キョダイマックス・マルヤクデはとても格好良いですよね! 剣盾本編で初めてその姿を見たとき、私は感動してしまいました。


森羅 ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


はやめ ☆☆☆☆☆

投稿作品の中で、この作品が一番好みです。「神様を見たことがある?」という出だしからもう面白いなと確信しました。
終わりまで食い入るように読みました。文章からキャラから描写世界観台詞回し何から何まで好みです。
「推しに召すまま」というタイトル通り推しになりました。
連載されたら追ってしまうこと、間違いなしだと思います。というか連載してください! 


照風めめ ☆☆☆☆☆

冒頭からグッと心を惹きつけるツカミが素晴らしいと思いました。
地の文もそうですし、主人公というフィルターを通して描かれたカブやマルヤクデの描写もとても丁寧に描かれていてとても印象的です。実際人気なジムリーダーだとこういう熱烈なファンもいそうですね。なにせトレーナーカードがあるガラル地方ですし……!
あと、会社ではカブは好きだと明言しているけどガチ勢であることを隠しているのもめちゃリアルだと思いました!
そして主人公を颯爽と助けてくれたものの主人公の秘密を握っているサクラさんのキャラも立ってていいですね!
サクラさんがなぜわらびもち子のことを知っているのか、そして何を持ちかけてくるのかも楽しみです!
画角的にこの座席にいる、とかアタリつけてたのかな? なんにせよ末恐ろしい情報収集力!


きとかげ ☆☆☆☆☆

 おおお……オタクトークでありながら嫌な味にのらない塩梅。この表現力……ほしい……
 オタ活しつつ会社では擬態している、なんとも親近感の湧くキャラクター造形ながら、本格的に撮りに行く向上心とSNSのフォロワー数から伺い知れる技術に惚れ惚れする。いやー素晴らしい。あと会社でお礼用にちょっとしたお菓子を常備しておくという、この会社内の関係もこう……ちゃんとしてらっしゃる……! キナコさんのキャラクター造形が好きです。
 あとカブさんの好きなところを聞かれて、地の文の語りからの実際の発言は「ストイックな姿がかっこいい」になる場面が面白かったです。
 サクラさんは高嶺の花タイプのOL……とお見受けしましたが、そんな彼女はキバナ推しなの? それとも別の理由? というかアカウントバレとる……というので、続きが気になるお話でした!


タマゴサンド ☆☆☆☆☆

あまり見かけないOLモノ(職場モノ?)×ポケモンの組み合わせが新鮮です。
主人公の推しであるカブとマル様への愛がふんだんに綴られた文章に、次回への引きなど最初から最後まで目が離せませんでした。
連載があるならぜひとも読んでみたいです。


加藤ブドウ糖液糖 ☆☆☆

(コメントなし)


rairaibou(風) ☆☆☆☆☆

 ぐっと惹きつけられる第一話だったと思います。Twitterとかで広告として流れていると気になってしまうかもしれません。特に好きなのは>>「ふーん。じゃあ、どの辺がいいわけ?」から主人公の地の文ではつらつらと言葉が並べられるのに対して>>「ストイックな姿がかっこいいなーって……」と端的になる言葉の部分と、その後の男性社員の「わかってなさ」の対比的な部分が非常によくできているなと思いました。


586 ☆☆☆☆☆

・「神様を見たことがある?」「私はある」……この導入がまず素敵です。小説は最初の一行が肝心と言いますが、これはハッキリ言って完璧だと思います。
・圧倒的なテンポの良さ! ものすごくスムーズに進んでいくのに描写が足りない感は皆無で、なんというかこのテンポに慣れていないと書けない文章だと感じました。
・設定が面白すぎる。現代のSNSにまつわるエピソードをお話にガッツリ組み込んでいて、現代劇大好っ子としてはもうこれだけでたまらないです!

<コメント>
投稿いただきありがとうございます。これ……面白いです! ガラルのポケモンバトルが現実に行われてたらマジでこんなやり取りありそうだな……と思わず唸ってしまいました。最後に自分のハンドルネームを呼ばれてギョッとする下り、現実にもありそうで「ヒエッ」と声が出てしまいました。当然ながら続きもめちゃくちゃ気になります! これはぜひとも連載と完結を希望します!


空色代吉 ☆☆☆

(コメントなし)


じゅぺっと ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


雪椿 ☆☆☆

(コメントなし)


早蕨 ☆☆☆☆

 作品の雰囲気が私は好きですね。現実感溢れるポケモンの世界観がたまらないです。わらびもちこさん、という名前も好きです。
 自分のネットでの活動がリアルでもしバレようもんなら、と思うと怖いですね。男性とのやりとりなんかもリアルというか、こういう分かってない男っているんだなあと思える、生々しいところも作品の臨場感の演出を手伝っている気がします。ラストでバレたところで終わっているのがにくらしく、次の展開がどうなるのかと、単純にドキドキしつつも次を読みたくなりました! 投稿、お疲れ様でした!


島ハブ ☆☆☆☆

(コメントなし)


秋桜 ☆☆☆☆

上手い面白い! なんでしょうもう安定感すら感じるので相当うまい方だと思いました。ポケモンのいる世界の日常みたいですごく良かったです。投稿お疲れ様でした。


ジェード ☆☆☆☆

ほうこれは……!
アイドルなんかを追っかけていると共感できる部分がありそうです。剣盾のジムリーダーはスポーツ選手の側面が強かったので、こういったお話にもバッチリ合いますよね〜。

主人公のオタク具合がいいな〜!
カブさんがどう投げてって思考する部分は、カメラに収まる画を探しつつ、彼女が普段からどれほどカブさんを見てきたかってのが端的にわかりますね。トレーナーをさん呼びでポケモン様呼びなのも、何かすごくそれっぽい。
マルヤクデとカブの見せ場であるダイマックスシーン、主人公の興奮が伝わるような描写量にこちらも何だか熱くなってくる。カブさんの動作の一つ一つに愛を感じますし、これは絵に起こしたりしたらすごく映えそうですね。
冒頭の一文もですが、彼女のサラッとした「神を崇めてるだけ」も好きです。その後どこが好きが聞かれて、心の中ではめっちゃ好きな部分が出てきちゃうところとかも。根っこでは冷静で、あくまでカブさんは信仰対象なんですね。何ともリアルだ。

アカバレしちゃいましたね。これ単体で短編としての完結を感じましたが、もし続くならどう発展していくのだろう。
投稿お疲れ様でした。


花鳥風月 ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


カイ ☆☆☆☆

カブさん~っ!!!
私もカブさんとても好きなので、キナコさんには大変共感できました……推しのパートナーポケモンって、すべからく推しになりますよね……心当たりがありすぎる。
そんな推しへの感情を、職場なんかで露出させたくない気持ちもすごくよく分かります。居心地の良い推しとの日々に、突如訪れる青天の霹靂。なぜ、どうやって、どうしよう。畳み掛けるようなキナコさんの困惑が、しかしそこまで苦くないのは、サクラさんもまた推しへの感情を胸に秘めているのではないかなと予感させるからですね。さて実際のところはどうなのでしょう?続きがとっても気になります!


水雲 ☆☆☆☆

 推しに向ける熱意、わかります、わかりますよ! 同期に対する「そうじゃない」感がもう伝わってくる。
 ……ひょっとして、「きな粉」と「わらびもち」でかけているのかしら。となったら、サクラさんのHNも気になるところです。


匿名 ☆☆☆

(コメントなし)


オクトノリシゲ ☆☆☆

(コメントなし)


リング ☆☆☆☆

リア垢特定されてる、怖い! 能力がある人が知り合いにいたら、頼みたくなってしまう気持ち。自分のアカウントがリアバレしたら恥ずかしい気持ち。そして推しを輝かせるために画力だったり、写真撮影の能力だったりを鍛えたくなる気持ち、全部わかってしまいます。拒否したら一体どんな事をされるのか? 結局受けるしかないのか? 次回からの展開に期待ですね。


久方小風夜 ☆☆☆☆☆

冒頭の文章最高か。
自分野球が好きなんですが、球場でこういうバズーカ構えたお姉さんたち見る。よく見る。お兄さんたちもいる。ツイッターに写真たくさん上げてくれる神だ。
写真の映りは愛にもよるから無理にわらびもち子さんに頼んでも望む写真は得られないかもしれないぞサクラさん……。


FOMA(FOMA_ug_px) ☆☆☆

(コメントなし)


あまよし ☆☆☆☆

(コメントなし)


セコイキング ☆☆☆☆☆

オタク・リアリティ指数が高すぎる。こんなに説得力を感じる推し活そうそうないよ。神はカブ「さん」で神のエースはマル「様」、という信仰の種類の差異が読み取れる呼び分けとか、中年男性を推してたらなぜかご機嫌取り役を押し付けられて(ええ……)ってなる感じとか、そういうのが面倒だからリアルでは『にわか』で通してるところとか、なんか……自分? ってなる箇所が複数あって怖かったです(面白かったです)。そうです、カブ推しの1人です。同志よ、よろしく。
これ作者様もカブ推しなんでしょうか。そうならマジで好きなんだなってのが伝わってくるし、別に推しでなくてこれを書いてるなら相当な共感力をお持ちだなと思います。あと「驚いたのはルリナを望遠で撮影した時以来だ」が妙にツボで好きです。美人は毛穴からして別の生物なんだよな。そんな別生物のサクラ先輩、どこでわらびもち子の正体を知ったのか、目的は何なのか(いやキバナの撮影なんだけど)、気になる引きですね。こえ~な~、私も別生物の先輩に垢バレしたら時間が停止するよ。同志だとしても怖いよ。でも先輩多分めっちゃ良い人だしな。一緒にどんどん推し活していってほしいです。


トビ ☆☆☆☆

まずタイトルがおしゃれだなと思いました。野球垢に住んでいたり球場に足しげく通っていると、推しをつぶさに写真に収めるファンを見かけますが、それに焦点を当てて主人公に据えるとは面白いなと思います。しかも相手がカブさんとはシブいですね。会社では黙々とお仕事をこなす事務系の女性が、推し事では情熱をつぎこんでいる姿に魅力を感じます。
本名がキナコだからわらびもちこなんですね、これ本名に近すぎて身バレしたパターンか、それともチャンピオンカップで偶然見かけたパターンか…気になりますね。
サクラさんのキバナを撮ってっていう要求は、推しを撮ることに意義を感じるわらびもち子さんに対してちょっと雑すぎですよね。自分の後輩が迷惑をかけて、それをいかにも助けたようにふるまってそんな要求をするなんてちょっと信じられません。同じベクトルのオタクならその辺弁えててしかるべきだと思うんですがそういうものでしょうか。チャンピオンカップでは敵同士になる可能性だってあるのに…ありえない…。ライトな顔ファンなんでしょうか。個人的には、キナコがサクラと距離を置いて、おだやかな推し活が継続できることを祈るばかりですが、キナコはこれからどう振舞うのでしょうね。
投稿、お疲れ様でした。


赤星 ☆☆☆☆☆

オタ活とは信仰であり、祈りである。キナコさんがカブさんだけでなくマルヤクデと併せて推しているというのがポケモン世界らしくていいですし、あくまでキナコさんのピントが合っているのがカブさんとマルヤクデの構図の決まったビジュアルであって、バトルの内容如何には詳しく触れていない(一話の試合ではもう勝負が決まっていたからかもしれませんが)というところがジムチャレンジの興行性やファンとしての在り方の多様性が出ていて面白いなあと思いました。そして職場でのオタクの隠し方、事務方の人が缶の中におやつ溜めてるやつもリアリティがあってわかる……となりました。キバナさんたちの撮影、天候コロコロ変わるのでカメラへの負担が大変そう……! どう話が転がっていくのか非常に気になりました!


門森 ぬる ☆☆☆

(コメントなし)


水のミドリ ☆☆☆

オタクだ!!!!!! 会社でこういう人けっこうな割合でいるんでしょうね……自分もですけど……呑みに行かない人付き合い悪いギャンブルもしない、なんて大人でもいいじゃないか。主人公の、職場での肩身せまい感じが生々しかったです。同期とはソリが合いそうにありませんが、ああいった同期のテンションも分かるんですよね……この育ってきた環境が隔絶している感じもリアル。これほど主人公に親身になれる書き出しもなかなかなさそうです。それでいて写真のスキルを持っているというのがミソ。これからキバナさんとのツーショットを撮ってもらってバズって叩かれて……、と、現代SNSの薄暗い展開になるのかな……。
SNSのアカウントが会社の人にバレる、というのはめっっっっっっちゃ嫌ですが人生あるあるとして予想できるので、するならばもっと凝った演出が欲しくなったですか(冒頭がカッコ良かったのでそのハードルを越えるようなものが)。これから社会人女オタ同士の交流が始まる……という流れもありがちで、それ以上の斬新さを期待してしまいました。


天波 八次浪 ☆☆☆☆

隠れヲタの活き活きしたリアルな推し活が良いです。サクラさんも同じ沼の民ですか!?


赤灯路 ☆☆☆☆

(コメントなし)


ポリゴ糖 ☆☆☆☆

 主人公、わらびもち子さんのカブさんへのラヴがめちゃくちゃ伝わってきますね。推しのためにカメラに金をかけ、きっとスタジアムで観戦するのだってお安くはないのでしょうし、そのあたり自由に使えるお金の大半をつぎ込んでいそうな勢いです。こういう好きなものに一直線な様子は見てて飽きないので面白いです。飲み会に誘われ美人上司に助けてもらい、そこから身バレが発覚するというオチも、一つの話として見ても完成度が高いと思います。
 第2話以降はどうなるのでしょうね。身バレしたことがプラスに働くかマイナスに働くのか。営業部の同い年にバレてそこから噂が広がって云々、というのも考えましたが、あるいはその上司がキナコのアカウントを知っていることが何か重大なイベントに繋がるとか……? わくわくですね。
 投稿お疲れ様でした。
元ツイート


農協じゅんの人 ☆☆☆☆

オフィスの人との会話がいいですね。同期のめんどくさい感がリアルで良かったです。カブ推しを隠すあたりもまたリアル。
それがバレる時にハンドルネームで呼ばれる時の雰囲気が某ヤクザゲーで主人公の正体を見破り名前を呼ぶ強者を思い出してしまって勝手に笑ってしまいました。笑


若鷹 ☆☆☆☆☆

最初の三行、掴みの文は今大会の作品の中で一番好きです。オタクの心情をこれでもかと描写していて、読んでいて共感が止まりませんでした。だからこそキナコさん、わらびもち子さんへの感情移入も凄まじく、没入感が圧倒的の作品でした。一つ物申したいことがあるとすれば、サクラ先輩に言いたい。「キバナは公式からの供給が十二分にあるだろうが」と。 コアな人だからこそ、それはそれで理由があるのかもしれませんが、キバナならにわかファンも多いかもしれない……どうなっていくのかが気になりました。


夏十字 ☆☆☆☆

推しへの感情。わかるなあ……わかるぅ……などと繰り返し頷きながら拝読させていただきました。
この「推し」という概念を理解してくれない相手とのやりとりのディテールも、ああ……リアリティの塊で素敵です。
カブさんとマルヤクデが非常に魅力的に描かれていて、シンプルにそこも嬉しくなりました!
サクラさんにはどうしてバレてしまったんでしょうね。思いっきり脅迫する構えですが、これもまたサクラさんの「推し」への感情がそうさせているのでしょうか。今後の展開が気になります。


キノコです。福山雅治ではありません。 (評価スキップ)

「神様を見たことがある?」から物語が始まるのがオシャレでたまりません。まるで映画の冒頭を見ているかのような臨場感を覚えました。
本作は、カブさんのガチファンであるキナコ氏を主軸にして、物語が展開されています。
キナコさんの熱気が読み手側にも直に伝わってきたのが良かったです。私もスタジアムで一緒に応援しているような感覚に陥りました。読んでいてとても楽しかったです。
ポケモン二次創作で、ジムリーダーのファン勢に昇天を当てた作品というのもかなり珍しい気がしています。
それにしても同期の反応がメチャクチャに嫌でたまりませんね。人の好きな事に対してただズカズカと踏み荒らしに来るだけのゲス男はこの世の悪でしかない。
同期がそれだけのクソカスドブ男だからこそ、営業課のサクラさんのカッコ良さが際立ちます。
そんなサクラさんの口から自分のハンネが飛び出すのですから、キナコさんの内心を想像すると心臓がキュッと縮まりますね。
ジャンルは全く違いますが、例えば『プラダを着た悪魔』に通じるような、スタイリッシュな映画の雰囲気を感じる作品だったと思います。


マの字 ☆☆☆☆

(コメントなし)


りゅうおう ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


小樽ミオ ☆☆☆☆☆

圧巻です。キナコの推しへの情熱、「推し」という概念を飲み会のダシに使おうとする同期君の不埒さ、そしてサクラさんが喉元に突き付けてきた冷たい刃、どれを取っても魅力的で、今すぐにでも第二話に進みたい気持ちです。
600mmの望遠レンズは世界を圧縮するレンズなんです。覗いた瞬間世界が自分と被写体だけになる魔法のレンズなんです。カブとマル様に意識が向きっぱなしの地の文が、まるで世界にキナコとガブ、マル様の三人きりになってしまったように感じさせてくれました。ファインダーを覗く彼女の心理状態があふれ出た渾身の描写だったと思います。
ポケモンを愛した以上、読者にも必ず「推し」がいると思うんです。キナコとともに推しへの情熱を募らせたところで、彼女の対極的存在とも言える同期君が出現する。彼のズレっぷりがまたキナコというキャラクターを際立たせていますね。カブ様マル様という推しに思いを馳せた後となれば、キナコにとって他のあらゆる男はアウト・オブ・眼中なんですよ。「男女の出会い」なんて今はどうでもいいんです。それを同期くんは分かっていない。推しとそこらの男をイコールマークで結ぶな。そもそもカブと「カブみたいなおじさん」は全然違うだろ。あと推しをダシにして飲み会に連れ出そうとするな君のしていることは冒涜だぞ。それも分かんねえなら「推し」の世界に安易に踏み込んでくるんじゃねえ。……自分はキナコではないのですが、彼女が憑依したようにここまで思い描けてしまうわけです。これだけでも自分が物語の世界に飲み込まれたのだなとよく分かります。極めつけは、「キナコがそれらの思いをグッと飲み込むところ」ですよね。一種の社会性フィルターとでも申しましょうか。社会人の難しさや悲哀が伝わってきて共感してしまいます。
単にキナコに共感させるだけでなく、助け舟を出してくれたサクラさんが一転して冷たい刃を喉元に突き付けてきて第一話が終わる、という演出も素晴らしいです。SNSを人質に突き付けられた喉元のその刃は「リアル空間のキナコの死そのもの」です。こんな終わりを見せられては二話目に進みたくて仕方がありません。以上のように、キャラクター面でもシナリオ面でもどストライクで大好きで圧倒的な作品だったと感じます。

余談になりますが、2,000枚撮影してもSNSに上げられる写真が5枚しかない、というのも真に迫っていると思います。私も一眼レフを持っていて、旅行の際は1,000枚やら2,000枚撮影して帰ってくることがしばしばあるのですが、会心の出来だと思える写真はせいぜい1%程度……ということが多いものですから、妙に納得してしまいました。


Tweet