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ロスト・エボリューション ― 第一章 マサラタウンで生まれた男 ― 1.『九郎と吾郎』

作者:45/北埜とらさん

北埜とら (評価スキップ)

 書く予定のない設定を大公開できるせっかくの機会なので、小学三年生のときに一人で自由帳に描いていた漫画(未完)のネタを持ってきました!!みたいな話をしたかったんですが、そんなことより自作に書いたふせったー感想に対する言い訳をしてもいいですか?いつも企画に参加するときは全作感想を書きたいと思っていて、同時に投稿してから評価が判明するまで時間の長い企画って作者さんは結構不安だよね(経験談)と思っていて、だからできれば早めに作者さんに感想を届けたくて全作感想をあげたいと思って投げてたんですけど、まあそれもすべて100%好意的な感想は書けないのでエゴ&エゴなんですが、そうなると自分の作品にも感想書くフリしないといけないじゃないですか。でいつも他の人の自作への反応を伺いつつモンタージュでそれっぽい感想を作り上げるんですが、今回は本っっっ当にリアクションがいただけてない(10月2日21時現在)ので自作感想を書くのに本っっっっっっっっっっ当にあの……どうしたらいいのと思って……あの……ねえ……いや本当に辛かったいつもは死ぬほど恥ずかしい思いをしながらモンタージュでなんとかしてたんですが正直こんなに反応をいただけなかったことは、いや連載では何回も何回も何回もあるんですけど近年の企画ではちょっとなかったのでツイッターのタグとかあと通話で企画作品の話させてもらったりすることもあったんですけど自作の話本っっっっっっっっっっっっっっっっっっ当に一回も話題に出ないぜ(10月2日21時現在)みたいな状態で自作をどう受け止められたのかマイナスもプラスも全然さっぱり分からないただただ受けてないこと以外何も分からない状態で 自 作 に 自 分 で 他 人 の ふ り を し て こ の 世 で 最 初 の 感 想 を 書 く という地獄のような……地獄のような苦行をしたので……(※ツイッターひきこもりなので私の見えなかったところで10月までに感想を言ってくれてる人がいたら本当に申し訳ない)かつて人類にこれほどの辱めにあった人はいたんですか?まあ自分で自分の首を締めましたみたいな話なんですけどいやだからコレを書いている今もまだどう思われているのかもあの自作感想が正解だったのかも分からない。あの状況でヌオーが勢いよく鳴いたら人間の生理的反応としてまあちょっとはシュールさに笑ってくれるやろと思って笑いましたって書いたんですが笑ってもらえたのかな……0.4人くらいでいいから笑いましたって書いてくれる人がいたらいいな。誰も笑ってくれていなかったら……俺はもう……死ぬしかないので……


まーむるもーま ☆☆☆

(コメントなし)


音色 ☆☆

ゴーグル一丁のミズゴロウ、かわいいな……でもお前さんゴーグルなんかいらんやろ……というツッコミは置いておいて、名前をよく見たらちゃんと一発で種族が分かる具合なのが良いですね。
然しグラードンとカイオーガがどんちゃん騒ぎした結果がこちらなんでしょうか。別にグラードン炎タイプじゃないけどさ。ゲンシカイキの方かもしれない。
炎の国と水の国、それぞれのタイプばっかりなのか、それとも別のタイプのポケモンたちは迫害されているのか……ヌマクローの彼が出会った人間は念願のマサラタウンの出身なのか?
これ、世界観がしれ~~~~っとポケモンだけに見せかけて人間も登場したもんだからこれからの風呂敷の拡げ方に注目ですね。何が起きてるんや……。


スカイブルー ☆☆☆☆

九朗と吾郎という名前とぶっきらぼうな二人の喋りから大柄な男のコンビなのかな~と最初思ったんですが…いやこれ二人じゃなくて二匹だな?よく見たら名前で種族がすぐ分かるようになってるし。とすると急に愛らしく見えてしまいました。ゴーグルミズゴロウ、かわいいですね。
どうやら人類が滅んだあとのポケモンだけが生き残った世界っぽい?大地と海の神、といえばグラードンとカイオーガ。その大戦で二つの国に分けられたり、生き残った知能あるはずのポケモンが野生に呑まれてしまったり、モンスターボールらしきアイテムを使うポケモンが現れたり…。
なるほど!と世界観が掴めてきた辺りでなんとタイムスリップ!この物語の畳みかけ方、嫌いじゃないです。僕はついていけるからもっと来いよ(?)。既に様々な伏線がはられているでしょうし、今後が楽しみでなりません!


よしぇ ☆☆☆☆☆

滅びた文明、遺失物。好物です。九郎と吾郎の正体に全く気付かず読んでいたので、そう来たか、と感嘆しました。かなり続きの気になる一推しの作品です。


円山翔 ☆☆☆

 吾郎と九郎というので人間かと思っていたのですが、どちらもポケモンだったとは! 雰囲気作りが良いですね。途中の「ゲンシジン」の鳴き声が伏線だったのには驚きました。


浮線綾 ☆☆☆☆

(コメントなし)


逆行 ☆☆☆☆

設定がすごく凝られていて面白かったです。単に天変地異が起きて文明が終わってしまっただけでなく、その後生き残った者たちが2つの国に分かれ、遺構を奪い合っているという設定の奥深さ。アニメだとポケモンは種族名で鳴くという設定も上手く活用しているなあと感じました。急に相棒が『ごりょごりょごりょおおおおおおおおお!!』とか言い出したらビビりますよね。でもまだ理性が残っているようで良かったです。


ion(ioncrystal) ☆☆☆☆☆

あーあ、僕がやりたかったことが全部ここにある…
ポケモンと人の境目…


鈴志木 ☆☆☆☆

最初に人間かと思って読み進めていましたが、ゲンシジンの辺りでポケモンであることに気づきました。仕掛けがお見事です。それで最後のオチに繋がるのも上手い。
こういう構成でSFチックな独特の世界観なのにスッと理解できるので作者さんの技量がとても高いことが伺えます。ここからは人と手を組んで火の国に立ち向かっていくのか、もしかしてタイムリープしたのか? 様々な展開が予測できる、期待の一話だと思いました。


あしゃまん ☆☆☆☆

 九郎と五郎、さすがにミズゴロウとヌマクローだ……と思っていたら案の定。キャラチョイスからは想定外の、でも冒頭部分からしたら期待通りのハードボイルドが繰り広げられそうな予感ですね、ワクワクです。


ミュウト ☆☆☆

(コメントなし)


フィッターR ☆☆☆☆

世界観やキャラクターの個性まできれいにまとめて描かれていて、お話の世界に引き込ませてくれる文章になっていたと思います。
ポケモンの名前に漢字を使うというあまり見かけないキャラ付けが、世界観のアピールと同時に作品の個性にもなっていていいですね。


参加者A ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


葉穂々 ☆☆☆☆☆

九朗達の正体でなるほど、となりました。
エース大佐はエースバーンなのに、冷徹なキャラクターで格好良いですね! 好きです。
しかし九朗が捕獲済みとは一体? 彼は何か記憶を失っているのでしょうか。マサラを探していたことと関係しているのでしょうか?
そして現れた人間は一体どうしてこの世界にやって来たのか、彼は九朗に何をもたらすのか。
とても続きが気になります!


森羅 ☆☆☆☆

(コメントなし)


はやめ ☆☆☆

壮大なタイトルからバックボーンを感じさせるような作品です。
漢字の名前から人間という先入観がありましたが、読んでいく内に違和感を覚え、ポケモンか、と判明する構造。やられました!


照風めめ ☆☆☆☆☆

比較的風呂敷が大きめの作品はいくつかありましたが、その中でも本作はキャラクター、世界観、ストーリー展開共に奥行きがしっかり作られていてとても面白いと思いました。
初読の時は途中でようやく登場人物がポケモンであることに気付きましたが、改めて読むと至る所に伏線があり、読めば読むほど味が出ると感じます。
主人公たちの関係性、性格、そこから世界観の説明と物語としてのプロローグへの導線がとても丁寧に描かれていて、中盤からはドキドキしながら読み進めていました。
突如攻めてくる火の国、そして遺物によって突如崩壊する街、囚われる相棒。さらに追い打ちをかけるように洗脳された相棒からの攻撃と、死滅したはずの人間との出会い……。映像が浮かんでくるように鮮明に描かれていました。
火の国側もポケモンである以上、遺物であるモンスターボールを使うのはある意味リスキーかもしれませんが、そこも手を打っているかもしれませんね……。
九郎が捕獲済であること、そして捕獲済であるにも関わらず理性が残っている事への謎、そしてこの人間が何者か。吾郎との再会は叶うのか。この先どうなっていくのか読みたいです。


きとかげ ☆☆☆☆☆

 フツーに人間の九郎と吾郎だと思って読んでましたね! うわー! 騙された!(これは良い騙され方です)
 ゴーグルだけで素っ裸……ええ……ほんまは褌くらいしとるやろ? となりつつ、遺構ってそんな再現できないもんなん? となりつつ、レーヌ嬢って名前アシレーヌっぽいなあとなりつつ。そんでアシレーヌ! って叫び始めてエースバーンが出てきてやっと合点がいきました。よく読んだら最初から書いてあったわ、いやー騙された。あ〜、自分の名前しか喋れないってこういう意味……
 町の人々(人々だと思っていた)が一斉にゼニガー! とかアシレーヌ! とか叫びだす様はちょっとしたホラーでしたね。
 最後に人間が出てきてさらに驚きです。どうなるのですかね、この話……。
 面白かった~もうこんなん★5よ★5


タマゴサンド ☆☆☆☆☆

グラードンとカイオーガの戦いが激化し、街が海に沈んで遺構と呼ばれる。こういう世界観が大好きなので楽しみながら読ませていただきました。
まだまだ謎も多くて続きが気になります、こちらも連載されるならぜひ読ませていただきたいです。


加藤ブドウ糖液糖 ☆☆☆☆

(コメントなし)


rairaibou(風) ☆☆☆☆

 設定の小出しと、魅力的なキャラクターが印象的でした。元々考えられていた世界観にポケモンの世界観を合致させたのか、それともポケモンの世界観の延長線上にこの世界観があるのかメタ的な部分に興味がわきました。


586 ☆☆☆☆

・うおおポストアポカリプス……! 前半の「一度滅びた後停滞気味ながらも形を取り戻そうとしている」世界の様子がめちゃくちゃ好きです。
・本文の雰囲気で漠然と人間だと思っていたら実はポケモンたちでした、いいと思います。うちもこれくらい読者の人たちをミスリードできるパワーが欲しい(歪
・最後に一体何が起きたのか? 九郎は誰に助けられて、周りで一体何が起こったのか? 謎の置き方が的確で上手いな~と思いました。

<コメント>
投稿いただきありがとうございます。きっちりと背景を練り込んだ上で、確かな筆力で書かれている力作だと感じました。「火」と「水」の国同士の在り方も気になりますし、なんといっても最後に一体何が起きたのかがめちゃくちゃ気になります。別世界へ行ったのか? パラレルワールドなのか? 時間がまき戻ったのか? あるいは……みたいに想像がどんどん膨らむのです。これはぜひ続きを書いていただきたいと思います。よろしくお願いいたします!


空色代吉 ☆☆

(コメントなし)


じゅぺっと ☆☆☆

(コメントなし)


雪椿 ☆☆☆

(コメントなし)


早蕨 ☆☆☆

 なるほどこういう方向から来ましたかあ、と素直に設定の斬新さがいいなあと思いました。滅んだはずの人間、言葉が喋れるポケモン達、私たちがよく知るポケモン達、と気になる要素がたくさんあります。それだけではなく、この五千字の中で、最初読んでる内は人間かと思いきや、どんどんポケモンであることが明かされていく面白さも込められていて、次が気になるだけではない、一話として良いなあと思うお話でした! 投稿、お疲れ様でした!


島ハブ ☆☆☆☆

(コメントなし)


秋桜 ☆☆☆

ポストアポカリプスな世界で全裸の人間だと思っていたらポケモンで滅んだはずの人間が最後に現れた! どういうお話になっていくのか気になりました。あと暴れだしたのの中のヌオーの猛り声に少し笑いました。投稿お疲れ様でした。


ジェード ☆☆☆☆☆

え〜好きだなあ〜!
文章も話運びもとにかく好きなタイプの作品です。何も考えないと好きって言うだけになりそう。それくらい私には刺さりました。

遺構などSFの世界観と『水の国』を始めにした和の空気が混ざり合うのは、この作品独自であり、とても素敵だと思います。
ポケモン世界は私たちの文明が滅んだ後の世界、という結構有名な通説も下敷きにありそうですね。晴れと雨と巡る、二つの国もワクワクしてならない。神の力を継いでとあるので、やはり壮大な物語が想像できます。
いやあ、ていうかこの上限ありの文中で、既にここまで設定や世界観を広げて、ストーリーでも魅せているのが本当に尊敬ものです。

九郎と吾郎が分かたれる前のやり取りもね……小さな言葉や振る舞いから、彼らの信頼関係が伝わってきますし。だからこそ、終盤の強烈な引きにも心を揺さぶられてしまう。
初めにボールが唾棄された後に、人間がラスト登場したのも熱い。失われた歴史の中で、再びポケモントレーナーが無自覚に結成されるのって超熱い。
これはぜひ連載になって欲しいなあ……!
投稿お疲れ様でした。


花鳥風月 ☆☆☆

(コメントなし)


カイ ☆☆☆☆

な~~~んかね、ポケモンっぽいなあって思ってたんですよ、冒頭から。正直この手の叙述トリックはあまり好きではないのですが(頭に思い描いていた場面のビジュアルを、最初から全部書き換えないといけないので)、それを差し引いても面白い世界観でした。吾郎と九郎の友情には胸が熱くなりましたし、戦闘シーンも迫力があって引き込まれました。
最後に突然出てきた人間は、一体どういう存在なのでしょうね。転生者かな?
続きが楽しみです!


水雲 ☆☆

 レーヌ嬢が登場した時点で「おや?」と思いましたが、なるほどゴロウとクロー。これまた不思議でおもしろい切り口ですね。急展開が多いだけにインパクトが強く、続きで状況の確認を早く急ぎたいところです。


匿名 ☆☆☆☆

(コメントなし)


オクトノリシゲ ☆☆☆

(コメントなし)


リング ☆☆☆

世界の一部が喋るポケモンに支配されているというのは特異な世界観ですね。人間にもポケモンにも未知な世界で行われる物語は一体どんな展開になるのか、期待です。


久方小風夜 ☆☆☆

人間滅んだあとのポケモンの文明世界、よい。
モンスターボールは遺物の中でもくず扱いなのか。まあ山ほどありそうだしね。
タイトルでマサラで生まれたというのにマサラを探している……どういうことなのだろう。最後はタイムスリップしたのか、何かが人間に変化したのか、気になる。


FOMA(FOMA_ug_px) ☆☆☆

(コメントなし)


あまよし ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


セコイキング ☆☆☆☆

世界は滅びるけどポケモンは生き残る、いやポケモン達のハチャメチャな頑丈さを考えれば自然な話です。服とか名字+名前だとかの文化は引き継がれたんですね。人間のいない世界でたまたま人間と同じ進化を辿ってるだけかもしれませんが。そして火の国と水の国に二分されたということですが、もしかして生き残ったのはほとんどほのおタイプとみずタイプだけなんでしょうか。日照りと豪雨に耐えられるタイプと言ったらその2つだとは思うんですが……他は人間と一緒に滅びちゃったのかな。普通に生きてたら生きてたで嬉しい。
しかし公式アニメの鳴き声を「自分の名前以外話せないゲンシジンの言葉」と評するのは面白いですね。ボールに入れられるとゲンシジンになってしまうという設定も公式から逆転した発想ですごいなと思います。火の国の侵略手段エグいな。これ火の国にいるって噂のゲンシジンも“捕虜”なんでしょう。エグ~~~。そして最後、急に人間が出てきちゃいましたが、これは九郎君が過去にタイムスリップしたのか、それとも人間の方が現代に来たのか、どっちなんでしょう。後者だったらなかなか過酷だな……頑張ってほしいです。


トビ ☆☆☆☆☆

いいですね、開始1000字でいいですね。原作準拠の世界ではあっさりプレイヤーに捉えられてしまう古代生物ですが、ひとつの文明を終わらせてしまうくらいの影響があっていいと思うんですよね。
からのもう、急にヒト準拠のゲーム世界がやってくる衝撃がもうツボです、好きですこういう世界観。アイデアが素晴らしいと思います。終盤、吾郎に理性があるシーンがもう切ない…モンスターボールの性能は恐ろしいものですね。モンスターボールに捉えられても、ポケモン同士ではコミュニケーションが取れるような描写を原作で見ますし、既に捕獲済みの九郎と吾郎がなぜ会話できたのでしょう。モンスターボールは理性を失ってしまう兵器のようなものなのですね。九郎は既に捕獲済みとのこと、伏線も残しているところが秀逸です。最後、ヒトが現れるところも違和感無く読めました。これからどういう話の展開になっていくのか気になります。
火の国の民が過去の遺構を使って水の国の民を掌握しようとしているのは、ヒトが現れたからなのでしょうか。というか九郎と吾郎というネーミングって、人間がゲン、と名乗っているような者だと思うのですが、ここにも何か伏線があるのでしょうか。
投稿、お疲れ様でした。


赤星 ☆☆☆☆

ポストアポカリプス物だ! 好きなやつです。我々のよく知るトキワシティが港町と呼ばれている衝撃たるや。叙述トリックも見事ですね。貨幣代わりにどんぐりを使う場面でようやくおや? と勘づきましたが、冒頭で釣りをしている、ゴーグルをかけて素潜りしている、という文化的な要素にまんまとひっかかってしまいました。言われてみれば九郎と吾郎もそのまんまですね。ふたりの気安いやり取りが読んでいて心地よく、それが火の国の侵略によって引き裂かれる展開にどうして……となりました。ラストの思いがけない人間との邂逅も続きが気になる引きです。


門森 ぬる

(コメントなし)


水のミドリ ☆☆☆☆☆

設定ワケわかんんない……けど! ひたすら面白い! なんだこの文章から流れ込んでくるネイキッドパワーは……1読目から圧倒されました。アシレーヌがいきなり暴走するとか敵対している火の国とか、なんもワカランのですが想像するシーンがどれもパンチ力満載で読み飽きません。ラストも絶滅したはずの人間が助けてくれる……独自の世界観で情報量わんさかなんですけど、ノンストップで読ませてしまうエネルギー。物語としての重要さよりシーンを大切にしてくれている演出が好みです。
主人公ずっと人間だと思って読んでたんですよね。そういう演出なんでしょうけど、ここまで設定や世界観凝ってたら読者を引きこむ魅力は十二分なので、冒頭から正確な絵を想像させた方が得じゃないかなって感じました。


天波 八次浪 ☆☆☆☆

舞台設定が面白いです! たおやかなアシレーヌ嬢が正気を失って暴れ出すその印象の落差で衝撃が大きいです。ボールが正気を失われる装置としてポケモンに使われているのが興味深いです。


赤灯路 ☆☆☆☆

(コメントなし)


ポリゴ糖 ☆☆☆☆

 興味深い世界観ですよね。人間が滅びた後の遺構、東西に分かれた火の国と水の国との文明の差で、どうやら火の方はそれを利用しているらしいこと、そうした情報を示していくのが上手いと思いました。吾郎と九郎がミズゴロウとヌマクローというのも最初は気付かず驚きましたし、吾郎が洗脳&敵対するところの絶望感も私好みだったり。「マサラ」というのは単にマサラタウンのことを示しているわけではなさそう、という謎があるところも続きを促したくなるものです。そしてやはりラスト、人間らしき生物との邂逅のシーンは驚きました。タイムスリップか異世界転移か、はたまた全く別の何かか? 
 第2話以降、九郎と出会った人間とのやり取りから、そのあたりの世界観が分かってくるのだと思います。これが第一章の1なんですよね。壮大なものを想像しちゃいます。
 投稿お疲れ様でした。


農協じゅんの人 ☆☆☆☆

素っ裸でも実は問題なかったり、足音がペタペタと湿っていたりと、九郎と吾郎がヌマクローとミズゴロウであるという伏線はうっすらと張られているんですよね。うまいなあと思います。べた付いた潮風の空気を感じる第一話でした。
ボールでの洗脳描写が恐ろしく、ドキドキしました。新たに現れた人間との邂逅がどんな展開をもたらすのか、楽しみになる第一話でした。好きだなあ。


若鷹 ☆☆☆☆

人間かと思ったら主人公たちがポケモンだった。意表を突かれた作品の一つです。それを感じさせない描写、だけどポケモンだと気付いた後でも違和感を感じさせない描写。巧さだなぁと思います。だからこそ異変の重大さが引き立ち、ボールに捕えられること=意思を失う→言葉を失う、という描写が成り立つのだろうなと思います。そうなると「捕獲済み」という言葉が引っ掛かるわけで、最後に人間が出て来たことや互いに会話が出来ていることに持っていかれがちなのですが……上手く謎も織り交ぜられているなと思いました。


夏十字 ☆☆☆

ゴーグル一丁の素っ裸!? と面食らいながら読み進めてすぐ、なるほどと納得いたしました。それならよし(?)です。
世界を分かつ二つの国が「火」と「水」ということは、他のタイプのポケモンは滅びてしまったのでしょうかね。この世界がどのようになっているのか、非常に興味深いところです。
九郎と吾郎の関係性がとても好きだったので離れてしまって悲しいのですが、そのお陰でこの先の展開が余計に気になってもいます。
副題の「マサラタウンで生まれた男」が最後に現れた人間のことを指すのであれば、今後はこの人間を軸に話が進んでゆくのでしょうか。


キノコです。福山雅治ではありません。 (評価スキップ)

九郎と五郎の会話が実にスタイリッシュで格好良いですねぇ。文章に抑揚があるといいますか、一つ一つの言葉にテンポを持たせている点が上手だと思いました。
例えば「ん! まァ難しいことは九郎が考えてくれりゃいいさ」という台詞。
最初の「ん!」が、文章に心地よいテンポを生み出している事が分かります。また、この言葉から五郎のざっくりとした性格も伝わってきますね。
そんな大雑把な五郎に対して、九郎はかなり常識人で、かつ苦労人の印象を受けます。(九郎と苦労をかけた駄洒落とかじゃないですよ)
こういう凸凹コンビは良いですよね。今後の話の盛り上がりに期待できる二人組です。
──と思ったのも束の間、彼らはピンチに陥ります。こうした展開の緩急も非常に良かったです。
普通にポケモンが言語を扱っていたので、当初は何の疑問も抱かなかったのですが、「捕獲」されると、獣の唸り声を上げるようになってしまうんですね。絶望感を覚えると共に、とても面白い設定になっていると思います。
それにしても、人間が滅んでポケモンが文明を築くまでに一体何があったのでしょう。ポケモンが言語を身につけたキッカケとかありそうですよね。
そして、火の国はどこで「捕獲」の技術を見つけたのでしょう。どこかに黒幕でも潜んでいるのでしょうか。
物語終盤に現れた人間の正体も気になります。謎の残し方が絶妙で、続きが読みたくなる作品でした。


マの字 ☆☆☆☆

(コメントなし)


りゅうおう ☆☆☆

(コメントなし)


小樽ミオ ☆☆☆☆

「マサラを『釣り上げる』」という表現の小洒落た雰囲気が頭に焼き付いています。レーヌ嬢の「豹変」をきっかけに周りの仲間が次々におかしくなっていく様子には、あたかも自分までその現場に巻き込まれたような緊迫感を覚えました。
互いが互いの最大の理解者である九郎と吾郎。その吾郎が「遺物」に捕らわれ、次の瞬間には言葉を失った獣となって吠え、あまつさえ自分を襲ってくる。自分の知らない吾郎の顔がある。その恐怖はいかほどのものだったでしょうね……。彼らが二人また平穏に暮らすことができるのかが気になる作品でした。


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