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ヒトとポケモンの境目に

作者:MemeMemo/マの字さん

北埜とら ☆☆

 ポケモンの能力を人間に合成とかポケモンの部位を人間に移植したらどうなるみたいな話は私もちょっとだけ扱っていたことがあるので、個人的に結構興味深いテーマです。異種間交配から拒絶反応を突破する糸口を探すの面白いですね……!楽しく読ませていただきました。しかしツキシタさんの口癖?と思われる「、と」がすっっっごい気になったんですがこれはただの口癖なのかな何かを表しているんでしょうか……?内容が気になったのと同じくらいツキシタさんの口癖が気になりました。笑 ただの口癖なのかな……?
 マッドサイエンティストたちの会話静かで淡々としているのにぶっ壊れてて楽しいです。コラッタの皮膚にメタモンを移植したら不定形になってどろどろになっちゃうところがなんかあの……なんか……よかったです。不定形で存在できるのはメタモンがそれでも生存できる得意な内臓を持っているから!なるほどなとなりました。メタモンにも内臓があるよな。タッグを組み一度挑戦して夢断たれてからの、ツキシタさんとスギバヤシさんが再度歩み始めた道は破滅と道となっていくのか、それとも……?どのような成果に辿り着けるのか気になりますね……!投稿お疲れさまでした。


まーむるもーま ☆☆☆☆

(コメントなし)


音色 ☆☆

これ、面白い思考実験だな。トレーナー分類にちょいちょいサイキッカーとかもいるけど、そういう存在は横に置いておかれちゃうんだろうか。まああくまでも後天的にどうにかしよう→先天的にそういう存在を生み出して拒絶反応抑える方法を探そうぜ!は普通にマッドのそれなんですよ。
というか、ポケットに入らないモンスターを目指したらそれは普通のモンスターなんだよな……と思うなどしたり。淡々とした研究内容のあれこれや哀れなコラッタの犠牲、そして研究にそれほどまでの情熱を向ける理由がフラットに明かされていくのはちょっと心地よいですね。どうするんだろうこれ……。
しかして、ポケモンと人を置き換えてボールを投げて入ってしまったら本当に目も当てられないわけだけども、何処を着地点にするんでしょう。ちょっと怖いけど気になりますね。


スカイブルー ☆☆☆☆

いともたやすく行われるえげつない行為!ポケモンの能力を後天的に人間に付与する、という最終目標に対して、その研究過程があまりにも恐ろしい…。常人の感性ならゾッとせずにはいられない実験を淡々とこなしていく様はまさにマッドサイエンティストって感じがします。
それでいてツキシタさんの動機が"自らの力を誇示すること"なのもまた。さらにはスギバヤシさんの息子にも悲劇があり、もはや二人に研究を止める理由は一つもなくなっている。次回から一体何が行われていくのでしょう?その恐ろしさ故、読者視点で眺められることがある意味幸せです。


よしぇ ☆☆

(コメントなし)


円山翔 ☆☆☆

 とても興味深いです。デリケートな部分に、ボーダーラインのすぐ隣まで踏み込んでいる小説だと思いました。題材として扱うのに、相当勇気が必要だったのではないかと。
 きっと彼らの研究が凍結したように、見る人によっては受け入れがたいことなのではないかと。しかしこうした研究があってこそ今の私たちの生活があると考えると、彼らのやっていることは正しいとも間違っているとも言い難いのです。なんだか私まで研究者の二人のような考え方になってきたみたいです。そうでもないのかもしれませんが。


浮線綾 ☆☆☆☆

(コメントなし)


逆行 ☆☆☆

マッドサイエンティストって怖いけど妙な魅力がありますよね。コラッタ、一体今まで何匹犠牲になったんだろう。実験用マウスは現実世界でも使われていますが、ポケモン世界並みの技術があればもっと他の方法もある気がしますね。倫理感が世間とズレているのに、別に犠牲を軽んじる訳ではないというところが、純粋な悪人ではなく、ある意味悪人よりももっとヤバい奴らというのがわかります。彼らの研究、果たして上手くいくのでしょうか。上手くいった後、世間に「ポケモンの能力で補う」というのがどのような浸透していくのかも気になります。


ion(ioncrystal) ☆☆☆

(コメントなし)


鈴志木 ☆☆☆☆

倫理観はともかくとして作品としてのクオリティが高く、淡々とした空気感の中から滲む研究者の熱意や執念がとても良いです。
タブーのような領域に切り込むので更に犠牲を払う予感はしますが、はたして目標は叶うのか最後まで読みたくなりました。


あしゃまん ☆☆☆☆

 どうも、喜ぶ人です。何がモチベで研究するのか、何を研究するのか、必要な情報が端的に伝わってきて、このムダを削ぎ落とした冷淡さも2人のスタンスに噛み合っていていいなと思います。技術開発をテーマに1本書くのはなかなかに大変そうですが、やってくれそうな雰囲気を感じます。


ミュウト ☆☆☆☆

(コメントなし)


フィッターR ☆☆☆

抑揚少なく淡々と描かれる文章が、不気味で怪しげな作品の雰囲気をうまく演出しているなと思いました。
しかしお話そのものには大きな動きがないので、ちょっとあっさりしすぎているかなという印象があります。


参加者A ☆☆☆☆☆

(コメントなし)


葉穂々 ☆☆☆

何やら不穏な雰囲気のお話です。
彼らの研究は真っ当な形で世の中に貢献できるのか、それとも暴走していくのか?
方向性が気になりますね。

>「息子さんが視力を失くしたそうだね。毒ポケモンの溶解液が目に入って……」
野良バトルですと、このような事故は実際にありそうだなと感じました。
子供がこのような目に遭ってしまったら、親はやりきれないですね。


森羅 ☆☆

(コメントなし)


はやめ ☆☆

アウトローな研究に没頭する二人の執念が印象的でした。
ポケモンの命を決して軽んじるわけではない、けれど科学のコマを1マス前に進めたいがためにポケモンを淡々と利用していくところが作風のミソですね。再会した二人の研究は上手くいくのでしょうか……


照風めめ ☆☆☆

人とポケモンを人為的にMIXさせるというのはやはりポケモン二次創作をやっていると一度は辿り着きますよね。
本企画でも様々なアプローチで同様のテーマを掲げた作品がありましたが、こういった科学的に切り込んでくるのはとても興味深いと思いました。人とポケモンのハーフを生み出すという首題もそうなのですが、個人的に目を惹いたのは「ポケモンなら種族が違う間柄でも、メスの種族にオスの技能を受け継いだタマゴができる」という点でした。確かにさも当然のようにゲームではメスのポケモンの種族が生まれていますが、これってかなり偏った遺伝の仕方ですよね。当たり前になりすぎていて、ここで指摘されたことでハッとしました。
現実世界でも倫理・哲学・宗教・文化・法律等の人文社会的側面からクローン技術規制法のように法整備されていますし、作中でもスギバヤシが指摘するようにこの研究は倫理的問題を孕んでおり、研究凍結が一度降りたりしています。しかし息子のためとあらば比較的良心のあったスギバヤシもあらゆる手を取りそうですね……。
果たして研究は最後どういった結末を辿るのか、続きが気になります。


きとかげ

「○○、と」というのがツキシタさんの話し方なんだろうな~と思ったけれどごめんこれめっちゃ読みにくくて話が頭に入らなかったです。


タマゴサンド ☆☆☆☆

ポケモンの作品系列では悪役になりそうな人物、はたから見ればなにかが欠落した研究者たちが主人公であるのがいいですね。
研究目的は純粋に讃えられるべきであるはずなのに、研究活動がその社会の倫理観から外れてしまっている。そのズレがわかりやすく、よく書かれているなと思いました。


加藤ブドウ糖液糖 ☆☆☆

(コメントなし)


rairaibou(風) ☆☆☆

 ポケモンと人間の可能性に言及する内容ですね。内容の割にあっさりと話が進んでいくのが良くも悪くも不思議な感覚でした。5000字に苦しまれたりしたんでしょうか


586 ☆☆☆☆

・淡々と簡潔に、しかし情熱というか若干どころでは済まない狂気を帯びた会話と地の文に吸い込まれました。自分に皮膚移植するくだりとかはとくに。
・ヒトとポケモンの境界については原作でもぼかしつつ何度か触れられているのですが(シンオウ神話など)、その点を活かしたお話になっていると思います。
・このお話としては非常に先が気になるつくりで楽しかったのですが、ここまででもある程度完成しているな、という印象もまた持ちました。

<コメント>
投稿いただきありがとうございます。私事で恐縮なんですが私も自作品の中で人間とポケモンの間に生まれた子供を割と気軽に登場させていて、人間とポケモンのボーダーラインをテーマにした本作に勝手ながら親近感を持ちました。うちの子を研究させてあげたい。それはさておき、静謐ながら狂気が伝わる筆致がお見事で、最初から最後まで流れるように読み込んで情景を描写することができました。もちろんここからの展開も予期させる結末になっていますが、ここまででも短編として完成している印象を受けました。とはいえ続きも楽しみです。今後の展開に期待しています。


空色代吉 ☆☆☆

(コメントなし)


じゅぺっと ☆☆

(コメントなし)


雪椿 ☆☆☆

(コメントなし)


早蕨 ☆☆☆

 ヒトの意識を持ったメタモン。メタモンの身体を持ったヒト。考えれば考える程難しいなあと思います。モンスターボールに入るかどうかはモンスターボールが何に反応して動いているかによるので、ボールに入るか入らないかはそこまで問題ではない気がします。当人の意識として、ポケモンと思うか人間と思うかって、考え出すととんでもなく途方もなく難しい話だなと思いますね。この研究が今後役に立つからと認められていく方向で進んでいくのかもしれませんが、作中にもある命題をどう解いていくかが難しいところなんじゃないかなあと思いました。まだ一話ですし作者様自身も最終的にどう落ち着けるかまでは考えていらっしゃらないのかもしれませんが、この一話以降どういうお話を組み立てられていくのか、気になるところです。投稿、お疲れ様でした!


島ハブ ☆☆☆

(コメントなし)


秋桜 ☆☆☆

だんだん倫理観が死んでいきそうですが、なんか好きです。この二人はいったいどうなっていくんでしょうか。ポケモンバトル中の事故で失明なんかも珍しくはない事故なんだろうなぁと思え良かったです。投稿お疲れ様でした。


ジェード

ラストのセリフにこの作品のやりたい事が詰まってますね。
人間とポケモンの境界線を〜って作品は今企画でも複数ある中で、完全に研究者目線なのは初ではないでしょうか。

覚悟してはいたけど、コラッタの実験シーン辺りはキツいですね。淡々とした研究者二人との温度感を覚える。欠損や損失を〜という研究のテーマがいいな。本当にあの世界ではありそう。ポケモン本編での遺伝の仕組みを持ち出したのも分かりやすい。
ツキシタさんの視点の話だからか、文章そのものも冷淡に感じます。ここもこだわりなら、すごいですね。話し方が特徴的で、くせ強い変人研究者のいかにもな感じありますね!

どうしても研究者二人は非人道に見えるので、ここからどうするのかな……。施設のしがらみはなくなったので、人間をポケモンに置き換える展開をしていくのか。
投稿お疲れ様でした。


花鳥風月 ☆☆☆

(コメントなし)


カイ ☆☆

うわあマッドサイエンティストだ!!
TFについて本気出して考えてみたら、という感じでしょうか。
倫理は欠けているが犠牲は無駄にはしない姿勢が大変科学者的で良いなと思いました。好きだとは思いませんが……コラッタかわいそう。しかしこういった飛び抜けた好奇心が、科学を動かすのかもしれませんね。「ポケットに入らないモンスター」を生みだそうとしていると、自覚しているのがまたなんとも言えないです。
あまり良い予感がしませんが、同時にヒトとポケモンのどんな境目が見えるのだろうと、気になる作品でもありました。


水雲 ☆☆☆☆

(コメントなし)


匿名 ☆☆☆☆

(コメントなし)


オクトノリシゲ ☆☆☆

(コメントなし)


リング ☆☆☆

メタモンの可能性を突き詰め、再生治療に使うと称して危ない実験を押し進める……倫理など、どこ吹く風、といった様子の二人ですが、常識人の考え方と学者としての考え方は両立していて……二人の実験がどんな顛末に向かうのか、中々気になるお話です。


久方小風夜 ☆☆

えぐい実験ですがまぁ現実でも動物実験はあるからなあ。それより自分の体で実験してるほうが個人的にはよっぽどやべー奴に思える。
それにしても体の一部をポケモンで補うのはわかるけど人類メタモン化か……。確かにあらゆる事態に対応はできそうだけど。
最後のセリフがオシャレですね。倫理観はともかく。


FOMA(FOMA_ug_px) ☆☆☆

(コメントなし)


あまよし ☆☆☆☆

(コメントなし)


セコイキング ☆☆☆☆☆

これ実はだいぶ好きなんですよね……。最後の一文を最初に語ってしまうんですけど、『ポケットに入らないモンスター』という文言、随分洒落た文言だなと思うと同時に「あっもうポケモンが混ざった人のことモンスターって言っちゃってる!」と笑ってしまいました。マッド(正気)の動きが上手い。ツキシタ氏にとって「人間は何を以て人間とされるのか」みたいな哲学はマジで不要な問題なんでしょうね。そしてスギバヤシ氏も流れるように自分の身体を実験に使うあたりが逆に倫理の通じなさを表しているように感じます。「実験は人道にもとるかもしれないけど研究自体は意義のあるものだろ?」的な思想が滲み出ている……出てない? 元はわりと真っ当な目的で研究してたスギバヤシ氏も息子というかなり強い動機を得てしまったし、これからもうどんどん倫理を外れていくのが見えます。これ研究自体はめちゃくちゃ順調に進んじゃうんだろうな……そして世間がついていけないんだろうな……。息子さんの視力回復に成功したとして、その子の人生がどうなってしまうのかとか、「喜びの声」の勢力とその他との間で世間がどう動いていくんだろうとか、第1話を読んだだけで今後の想像が大いに膨らみます。


トビ ☆☆☆

序盤、ツキシタとスギバヤシの研究テーマのアイデアが好きですね。ポケモンの能力をどうやってヒトに定借させるかという視点も面白い。ポケモンの能力を自らのモノにしてしまおうというのですから、もはやヒトかポケモンか分かりませんね。
こういう科学的なお話の展開に正解は無いのだと思うんですけど、個人的に不特定多数の人間が参加するコンテスト方式の企画に、ポケモン好きが集まる企画にポケモンを使った動物実験について細かく描写するのは個人的に抵抗があります。もしかしたらコラッタマジラブハイパー推しナンバーワンみたいな人が読みに来るかもしれないじゃないですか。連載形式なら上部にレギュレーションを入れることも可能なんでしょうけど…ぶっちゃけちょっと読んでて引きましたね…。
この二人の関係性って何かモチーフや意図があったりするんですかね。一時期話題になったST〇P細胞の彼女と自殺に追い込まれたあの人を思い浮かべました。
投稿、お疲れ様でした。


赤星 ☆☆☆

本コンテストには人間とポケモンの境界についてをテーマにしている作品がいくつか投稿されていますが、人間とポケモンの間の子である当事者を主軸に置きがちなテーマに対して、後天的にポケモンへと人間を作り変えようと試みる研究者側を物語の核にしているのが面白いと思いました。物語の性質上どうしてもキャラクターとしての自我が強い「ポケモン」という存在に実験動物的な犠牲を強いなければならないところを、スギバヤシさんが躊躇なく自らを検体にするタイプの研究者だと開示することでヘイトコントロールしているのもうまい。ツキシタさんがこの研究を完成させた先に何を見ているのか、もし研究が完成してしまったら世間はそれをどう受け入れるのか、着地点がどうなるのか気になるタイトルでした。


門森 ぬる ☆☆

(コメントなし)


水のミドリ ☆☆☆☆☆

理系の文章だ! 設定を順番に提示していくような会話劇、これ読み手を選びそうだな……とは思いましたが、男性の方を『あまり興味がわかない。』と読者目線にしてくれた演出が優しいですよね。同じ立ち位置でやべえ研究発表を見守ることができます。素人質問で恐縮ですが……人間への臓器移植は遺伝子が不安定で定着しやすいイーブイの細胞を使うと拒絶反応とか少なそうですよ(妄想並感)。
理論上打ち立てた仮説が実験によって根本から見直さなければいけない失敗をするの、研究〜〜〜! って感じします。ポケモンというまだまだ未知の生物を演繹的に理解していくのならなおさら、ですよね。この実験がメタモン研究への大きな礎となることを期待します。
女性、3年で研究所を設立するとは才能エグいですねええ。男性の方は息子が失明して彼女の研究に縋りつくしかない……女性が暴走して、それを止めるのが男性の役割かな。これから薄暗い陰謀とかメタモンの突然変異とか、そういう方向性を予見させるような終わらせ方も見事。ただとても分かりやすく設定を羅列してくれた反面、読み手の記憶に残るようなインパクトあるシーンが欲しくなっちゃいました。メタモンがコラッタを溶かすシーンとか、グロくてもいいので詳細に読みたかったです。


天波 八次浪 ☆☆

真摯な探究心と地獄への道は善意で舗装されている様が印象的なお話で、これから見られるのは被験者共々社会との軋轢に苦しむ地獄か、新たな能力を得た者たちのお話か、どんな方向に振るのか楽しみです。


赤灯路 ☆☆☆

(コメントなし)


ポリゴ糖 ☆☆☆☆

 ポケモンの力を使った再生治療の研究をベースに、ヒトとポケモンとの間の境界を探るような様子が印象的でした。ヒトとポケモンの子は可能か、という命題にはシンオウ地方の神話を思い出しましたが、実際にそんな半人間半ポケモンの存在が示唆されているというのも目を見張りました。それを含めてポケモンの能力や特質について広い知識をベースに書かれているのかなと推察します。しかし、遺伝子を移植先に迅速・無毒性・高効率で取り込ませる技術、かなり真剣に欲しいです。世の中の遺伝病を悉く解決しますからね……電子化可能な生物というポケモンの特質ゆえなのでしょうか。
 第2話以降、視力を失ったスギバヤシの息子さんのためにより一層2人が研究に励んでいくという展開が描かれるのだと思います。ポケットに収まらないポケットモンスター、という命題がかなり好きなので、それが達成されるかどうかは注目です。
 投稿お疲れ様でした。


農協じゅんの人 ☆☆☆

ツキシタさん、凍結されるような研究をしていたということは結構世間から目をつけられていただろうによく大成しましたね……そういうところにこのキャラの末恐ろしさを感じます。


若鷹 ☆☆☆☆

前の話が笑いの話だったので、シリアスさが際立ってるような感覚。実際にあの世界で起きてそうな事故に、あり得そうな動機、そして実験。倫理的にはかなりグレーゾーンを攻めているような内容でも、始まりは善意であって、そのための動物実験や犠牲はつきものであって……それをここまで表現して、学術的に分析までしていて、とても考えられていると思いました。3年の間に何があったのか、そして「ポケットに入らないモンスター」とねじ曲がってしまった動機。不穏さを感じながらも、続きが気になりました。


夏十字 ☆☆☆

命に対して非常に冒涜的、しかし人を救うという確かな目的を持った研究。考えさせられますね。
もしこの研究の成果が広く実用化され、様々な思惑の者が扱うようになってしまったら非常に危険ではないかと、わたしは思います。
が、肉親を救いたいという思いだったり、自分の能力を発揮したいという思いだったり、とても強い動機――あるいは狂気に動かされた二人はきっと止まることはないでしょうね。
『ポケットに入らないモンスター』の研究、今後の行方が気になります。


キノコです。福山雅治ではありません。 (評価スキップ)

二人の研究者が会話劇を繰り広げることによって、次第に世界観が広がっていく構成の物語です。個人的な話で申し訳ないですが、私自身もポケモン移植に関する二次創作を大昔に書いていたため、本作を大変興味深く読むことができました。
メタモンの変身能力を用いて移植を成功させるという試みでは、メタモンの変身作用が強力すぎるせいで、被験体のコラッタは体が溶けて死んでしまいます。多少グロテスクな表現ではありますが、非常に面白い現象だと思いました。
その失敗に対して動揺するでもなく、淡々と考察を進める科学者二人も良いですね。末恐ろしい冷酷さ、一歩間違えば悪の科学者に片脚を突っ込みかねない危うさが感じられます。
ところどころキモが冷える瞬間はあります。ですが、息子を救いたいという思い、科学者としての純粋な好奇心などが、私には尊く輝いて見えました。
不気味さと尊さと優しさが同居する独特の雰囲気。それこそが、この話の1番の魅力だと思います。
ポケットに入らないモンスターは本当に生まれてしまうのでしょうか。生まれたとすれば、それは世界に何をもたらすのでしょうね。


マの字 (評価スキップ)

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りゅうおう ☆☆

(コメントなし)


小樽ミオ ☆☆☆

(コメントなし)


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