586さん、コンテスト開催をありがとうございました! とても楽しかったです。
「ポケモン小説の第一話」というお題に対して、実に様々な傾向の作品、そして読者を引きこませるための創意工夫が集まり、ポケットモンスターというコンテンツと小説という媒体の面白さを再認識しました。
○総評的なやつ。
どうも、きとかげです。
連載の第一話ということで、いつもの読み切りコンテストとは違う色味でしたね。色々なアプローチがあるのが、作品それぞれについて面白い部分であり、コンテストそのもののテーマとしても面白い部分でありました。
以下、ばばっと評価基準を書いておきます。
・読みやすさ
読みやすさというのも説明が難しいですが、読んでて変な引っ掛かり方をしない作品。
・ポケモンぽさ
ポケモンの二次創作を読み漁っててよかったぜ! となる作品……まあ、好みとも言い換えられます。
人とポケモンの交流が描かれたり、ポケモンの生態を活かした描写があったりすると、ポケモンっぽいな~好き~となります。
・続きが楽しみ
これがホワイティ杯2のテーマなわけですが……これがまた評価の難しいところですね。
伏線は多すぎても無闇に風呂敷を広げているように感じてしまう、かといって伏線が少ないと読後感が読み切りになってしまう……。
ひとまず私の場合。
この60作が掲載された雑誌があって、毎週更新だとしたら、毎週どれを楽しみに雑誌を開くだろうか? どの作品なら最終回まで楽しく読めそう? そういうことを想像して、順位付けをしました。
・好み
好み。
以上をベースに、作品をすごいなと感じた順に並べて、5つのグループに分けて、★の段階を割り振りました。
★1~2は面白さより気になるとこがあるなあ、という感じ。
★3は、アピールポイントが私に訴求しなかったな、というところ。どれも丁寧に書かれていて面白くて好きです。しかし60作もあると(私の)印象に残るのが難しく……
★4はもう好みの差ですね。三段階評価であれば、★MAXでした。そういう僅差です。
ま、色々書きましたが、私の評価点が気に入らなければ「そんな評点は知らん!」としてください。
末筆になりますが、作品を書いた皆様、たくさんの作品が一堂に介し読める場を築き取りまとめ運営なさった586さん、お疲れ様でした。たくさん読めて楽しかったです。
……連載はしてもらえると嬉しいです。
このコンテストを開催し運営してくださった586さんありがとうございました。久しぶりのお祭りにほぼほぼ書いていないのに界隈にこびりついている生きた屍もソワソワ楽しかったです。
ホワイティ杯参加者の皆様、誠にお疲れ様でした。何より主催の586さん、長期間にわたる運営、お疲れ様でした。そしてこのような企画を開催していただき、誠にありがとうございました。
同時に、全作品感想を書けずじまいになってしまったことを心よりお詫び申し上げます。感想を楽しみにされていた方々、本当に申し訳ありませんでした。
自分としては3年ぶり、3回目の順位付き企画となりました。
それまでの間にコロナ禍が猛威を振るうなども含めて、ポケモン二次小説界隈の雰囲気や求められている価値観などは大きく変わったように思います。
「読者の皆さんが人間であるように、書き手の皆さんもまた人間です。モニターやディスプレイの向こう側には、あなたの感想を読む生きた人間がいます」という主催586さんのお言葉は非常に的を得ていると思いますし、常日頃から我々が肝に銘じなければいけないことだと思います。生きた人間が触れた作品や感想に対して一喜一憂するのはごく自然なことです。執筆にしても感想にしても、自分の価値観を大事にしたいと思う気持ちと、ネットの向こう側にいる誰かの気持ちを考えることは、非常に大きな葛藤が伴うものです。
だからこそ、自分の価値観は自分の中だけに留めて大事にとっておきたい。自分が傷ついたり誰かを傷つけるリスクを伴いたくない。わたしの中にもそういう気持ちはあるのでよく分かります。
しかし、それがずっと続いていると今度は必死さのようなものが薄れていく。これは完全にわたしのエゴなのですが、ギリギリのところで迫られて作者さんの全てや魂が込められた作品を読んでみたいと思うのもまた事実なのです。特に今回は「連載の第一話」というコンセプトだったと思うのですが、連載ってだいたいその作者さんの全てが込められていることが多く感じます。そう思うと連載って、そういうものなんじゃないかなとも思うので、正に原点回帰したような気持ちでした。
こんな御託を並べなくとも、ホワイティ杯というお祭りを盛り上げたい! 力試しをしたい! など、皆様が参加されたのには様々な理由があると思います。そんな中で、自分の作品を5000字という短い文字数で仕上げ、他の方の作品に投票して。それをやってのけた皆様はすごいと思います。それだけで皆様は金メダルものです。
そしてこの参加者数を見るに、皆さん企画に飢えてたんだなぁって(笑)。わたしもそうです(笑)。
最後になりますが、このホワイティ杯に携わった皆様の栄光を称えて、いちしがない参加者の自由感想とさせていただきます。
皆様、本当にお疲れ様でした!!!! ポケモン二次小説界隈すごい!!!!!!
アンミカが「ホワイティって60色あんねん」って言ってた すごいね
この度は企画を開催していただきありがとうございました!
投稿期間からきょうまでずっとずっと楽しめました。
今回の作品はおかげさまでお気に入りの作品になりました。
企画を開催される機会があればまた参加したいです。
これからもよろしくお願いします!
改めて皆様投稿・投票お疲れ様でした。そして何より運営の586さんお疲れ様です。
例年通りオフラインでのやり取りやTwitter上での感想の投下もありますが、Twitterスペースなどを活用した様々な場で活発に意見交換であったり感想を言い合ったりとこれまで以上に繋がりが広がったのではないかと思います。
今回は続きが気になる連載小説の第一話ということで大変楽しく読ませて頂き、かつ書かせて頂きました。
僭越ながら一部の作品については、もっとこうする方が良いのではないか? と提言をさせて頂いております。
しかしながらあくまでわたし個人の考えでありますので、あくまでそういった考えがあるんだなくらいでご容赦頂ければと思います。
また、感想や提言については作品の数が数なので比較的簡潔にさせていただいております。深く踏み込んだものを聞きたい方は是非直接ご連絡ください。
私の☆振り基準について少し。
今回連載の第1話がお題という事で、作品の評価は置いといていっそ「続きの読みたさ」だけで☆振ってみようかと最初は思ってたんですけどもね。私の嗜好的に人間メインの作品は軒並み☆が少なくなる上にその作品が大分あるもので、それだけで振るのも何だかなぁと。でもせっかくだから続きの読みたさは☆振りに反映したいんですよね。
という訳で5段階評価になった事もあって、続きの読みたさと作品の評価と両方使う事にしました。具体的には続きの読みたさと作品の評価をそれぞれ0~2点で評価して、最低点の1点に両方足して1~5点の評価になります。これでも割と偏ってますがまぁそういう人もいるという事でご容赦下さい。
それにしても文字数の中央値が4,900字超えてるのはすごいというか怖いですね。皆様長く書けてすごい。
兎にも角にも第2回ホワイティ杯お疲れ様でした! 主催者様、投稿者様、投票者様、読者様、皆様ありがとうございました!
(送ろうとして送れなかった感想です)
1、
まず原作の間隙を縫うような舞台設定がよいなと感じました。主人公がきた場所はポケモンバトルが盛んでないという文化もいい。普段ゲームをプレイしている上で見えない物語の隙間を縫うのが二次創作の本懐であると思っているので、その点かなり好みでした。そして主人公のモーリが元ジムリーグ巡りの経験者であるために少し際立った存在になっているところも興味深いなと感じました。彼がカントーで何を経験し、そこで挫折したのかも知りたいと思います。
ブニャットの造形もいいですね。カントーでは手に入らないシンオウのポケモンを持っているというだけでモーリというキャラの立体感も立ち上がってくる。技にひでんわざであるいあいぎりがあったのも、旅路の途中で覚えさせたのかな。なら二、三個はバッジを手に入れることができたのかなと想像することができました。何気ない描写で物語の層を分厚くする手腕がうまいなーと思いました。
そして何よりいいのが淡々とした文体です。「現代文の抜き打ちテスト」という昔よくあったモチーフから落ち着いた文章まで、全てが「リアリティのある高校生活」という舞台に従っているのが好きです。そして、ポケモンバトル部も気になります。これまで読んできた二次創作はポケモンリーグやジムバトルなど、ある程度はトレーナーの質が担保されてきた世界の話なので、あまりそういう文化に馴染みがないポケモンバトル部にはどんなキャラがいて、どんな戦略があるのかとも想像しました。アマチュアにしかできない戦略やルールの隙間があって、それがどうバトルに作用しているのかも気になります。ただ終盤の転調は作者の方も苦しまれたのかな、と勝手ながら思いました。
2、
レジエレキかわいいなというのが最初の感想です。ぴょんぴょんはねたり、町中の電気を食べて停電させるレジエレキを想像してほっこりしました。物語の目的も「石化から人を助ける」という明確なものがあっていいなと思いました。今後は乗組員の深堀がされるのでしょうか。
3、
とても面白かったです。世界の捉え方やモチーフの取り合わせが素晴らしいと思います。まず、冒頭にナベブタを出してくるかましでぐっと引かれます。ナベブタというガラクタに近いモチーフに「塞ぐこと」という意味が付与されて、海へと繋げる技巧の巧さに惚れました。また、海という空間を座標で捉えるような描写も世界観の広がりを感じて好きです。広い海という世界の中には、それぞれの物語や世界観があり、その全てを提示せずに読者の想像に委ねられるということでしょうか。とても良いなと思いました。ランターンやサニーゴたちにとっての「地上」は、我々の考える「海」なのかなあとも思います。さらにネーミングセンスも好きです。『やられっぱなしのチャプター3』や『正史であるチャプター56』という気が抜けるような言葉から、『統率者』や『ウォーヘッド』のようなかっこいい言葉まで扱う懐の広さもすごかったです。
細部のモチーフもさながら、壮大な物語が始まりそうという構成力の高さがとても良かったです。ランターンがいる場所は比較的平和に見えますが、低い海域や高い海域ではどんな世界が広がっているのか。そしてこの世界に人間はいるのか。わずか五千字ながら、これだけ思考が広がるのは、
この作品には読者に想像させる力が並外れて高いからではないかと感じました。
4、 娘を見守る父親という視点がよかったです。
5、
うーむ。
6、今では「当たり前」とされている人間とポケモンの区分は過去になく、それが時を経るごとに隅に追いやられていくというのはなるほどなと思いました。その間に立つことでどうタバサとキュウコンが生きて、「最期」を探すのか楽しみです。
7、
とても面白かったです。これぞまさに、二次創作だと感じました。冒頭のガラルの現状説明が雑誌形式であったために嫌味なくスッと作品の背景を知ることができました。確かにあの世界では育成も活発だったんだろうなと想像できます。カブという人物を中心に、剣盾の「主人公」が現れる前、どんな重厚なストーリーが展開されていたのか気になります。
あとちらりと書かれていた通信システムの時差によって体を壊すという設定も好きです。ポケモンの息遣いが聞こえてくるような細部までの書き込みがいいと思いました。
原作には出てこないティーチギ含め、彼ら/彼女らがどんな物語を紡ぐのかを楽しみにしています。
8、
見栄っ張りな感情のままに怪しげなチラシに手を出し、凶暴なポケモンを使ってしまった主人公。そこに至るまでの過程があまりにもありふれているのがかえって生々しくてとてもよかったです。田舎から都会に出ることは、個人差はもちろんあれど、人によってはとてつもないプレッシャーがかかるのだろうなと想像できます。そしてそんな人の心の影を縫うようにした悪徳ビジネスがあるのも納得しました。
気になるのは「使われなかったモンスターボール」です。主人公が言うように、かつて一度自分が「バトル向きではない」と見放したニャースがどう考えているのでしょうか。
まだ名前のわかっていない主人公や敵組織の目的など気になることが目白押しです。「まだ引き返せる」とは言われましたが、彼女は本当に引き返すのかなとも思いました。このあと、主人公が物語を通してどのように成長するのかが楽しみです。
9、
テッカグヤというポケモンを最初に持ってきて読者に違和感を感じさせる仕掛けを作るところがいいと思いました。冒険の始まりというテンプレートが歪み、最後の数行で本当の第一話が提示されるという図像が面白かったです。
10、
勢いのあるシオリとツバキモリの掛け合いがよいなとまず感じました。お互いにそりが合わないと感じていながらも、この辺りのリズム感の良さを見るに今後は良き相棒になるのかなと。さらに、細部のこだわりも良いなと思いました。「無能」と呼ばれていたポケモンたちの感知システムも面白いなと。最後のツバキモリが少し考え込む仕草からこの事件にはまだ裏があるんじゃないかと感じました。第二話以降、どう事件が展開されていくか楽しみです。
11、
復讐をしたいという思いに駆られながらも、困っているポケモンを放っておけないという正義感があるという像がよかったです。
12、
ギルガルドだらけの国という絵面が面白かったです。「乙女の盾の裏を覗いておいて」という発言も、そんな文化があるのかと驚きました。盾の裏に感じるフェチズムが良かったです。
13、
ジムの描写にリアリティがあるなと思いました。ジムという体制にも多くの問題点や限界を抱えており、カグラが不満を持つのもむべなるかと感じました。「バッジを授けるだけの日々」と感じるようになったカグラの過去や、この状況で現れる「最後の挑戦者」はどんなキャラで、冒頭の描写とどうつながっていくのか。第二話が楽しみです。
14、
ふわりと柔らかな雰囲気のロマンスだなとまず思いました。ウルガモスとモスノウはタイプ上相容れないですが、それでも会いたいという気持ち。これからの旅路でモスノウがどんな冒険をして、どんなポケモンと出会うのか気になります。
15、
まず「ゆきをかたる」というひらがなのタイトルが柔らかな雰囲気がしてよかったです。物語も昔話と今の二つに分かれており、それらがどうなるのか気になりました。何かを知っていそうなミズキはどんな風に物語に絡んでくるのか、そしてユキメノコに魅せられている主人公がどうなるのか気になります。
16、
緩やかな日常の描写からウルトラホールが現れての展開という序破急がよかったです。
17、
「空に穴が開いてしまって、あたしの非日常はさらに加速している。」という冒頭のかましがめちゃ好きです。そして、この世界ではポケモンが未知のものと認識されていて不安もあふれる中でどう世界が展開していくのかを見たいです。
18 、
面白かったです。主人公の性格にかなり好感を持ちました。リザードンという種族はかっこよくも、どことなく高貴な気がしますが、あっけらかんとしていて底抜けに明るいキャラクターであるところがいいなと思いました。「国殺し」という明確な目的もあってよかったです。
19、
この学校きつそうだな……とまず思いました。脱柵もしたくなります。ダンジョンを基調としながら、そこで繰り広げられる舞台は原作よりも遥かに厳しい。だからこそ、また違う視点から物語が展開されるのだろうなと思いました。
20、
カントの引用という少しエッジの効いた出だしから始まる独特の世界観が良かったです。突然起こった大規模な停電が、ポケモンが発生したので解決したという荒唐無稽に思える政府の発表が遍く受け入れられたのはリアリティのある描写だなと感じました。そして、それは「ゲーム」であると思っていたのに、最後にライチュウがきゅうと鳴くラストも、これぞ一話と思いました。今後はポケモンGoのフィクショナルな要素と、現実にいるポケモンの二者が絡み合うのかなと楽しみです。
それと「細巻きツナマヨ315」や「走るなメロス」というネーミングセンスが個人的にツボでした。めっちゃいい名前やなーと思います。
21、
「ここに3つの〜」というポケモンシリーズに共通する出だしから一転してダークな雰囲気に転換する始まりがいいです。そして御三家から選ぶのではなく、一足飛びにミュウツーと共鳴するのも興味深いです。トーリの父は寝たきりのはずなのに、誰がメッセージを送ったのかも気になりました。背後にどんな陰謀が渦巻いているのでしょうか。
22、
ちょうど剣盾をやっていた自分にタイムリーな作品でした。大変面白く読ませていただきました。主人公が「現れなかった」ことによって世界線が分岐した話でしょうか。
ダークな雰囲気を漂わせながらも、そこから見えてくる世界が好きです。ワイルドエリアも砂漠となってポケモンもさらに凶暴になっていたり、風格のあったナックルシティが廃れているのも舞台からひしひしと暗さを感じます。原作では明るかったソニアも、かなり暗くなっている。リザードンも、元々はダンデのものだったと考えると胸が痛い。オニオンも原作では不思議ながら、どこかコミカルな一面があったのに、「同じ世界に行かせてくれ」と懇願する場面ではこの世界の鬱屈とした雰囲気が最もよく現れているなと思いました。
主人公がおらず、希望となるダンデすら囚われており、ホップは既に死んでいるって言葉にすると凄まじい絶望感ですよね。気になるのが「世界をリセットする」というオニオンの発言ですが、これは時空改変のようなものなのでしょうか。
この後の物語で、原作での登場人物がどう絡んでくるのかも気になります。オニオン以外にもいる歴戦のジムリーダーたちはこの事態にどう立ち向かっていたのか。
23、
ひらがなの語りで子供を表現してからの、成長して漢字が混ざった語り口になるのが良かったです。あとお父さんは何者なんだ。
24、
ポケダンものといえば、原作沿いや完全オリジナルが多い中で、本作は原作沿いの別の探検隊が主人公。彼らが「ポケダンズ」と会ったときにどんな化学反応を起こすか気になります。
25、
「言の葉」が見えるという設定が生きていて、序盤の過剰なまでの比喩が、「ああ主人公には本当に言葉が見えていたのだな」とすとんと納得することができました。最後に出てきたポケモンはクイタランでしょうか。のそのそした動作は可愛らしいですが、暴言が突き刺さっていることがきになりますね。言葉が見えてしまう主人公とどのように関係を結んでいくのかが楽しみです。
26、
ヌメラかわいい。ヌメラがかわいかったです。最弱ドラゴン奮闘記と銘打っているので、第二話、第三話がどう展開していくのかなとも思います。バトル形式になるのか、それとも日常形式になっていくのか気になります。
27、
笛吹き男という現代ではもはや遠くなっているファンシーな存在が主人公でありながら、出会う現実はシビア。お菓子の家も裏の顔は経営難からポケモンを家畜の如く扱うという救われない話でした。最後の一文が今後どのように物語と繋がるのか気になります。
28、
巨大な陰謀が渦巻きながらも、どことなく牧歌的な掛け合いが良かったです。
29、
ポケモンの描写がとてもかわいらしくて好きです。特にクレッフィが城の鍵を預かっているあたりの設定が好きです。ここらへんの一揉めでひとつ話ができそうだなとも思いました。民俗学者かつジムリーダーということもあり、物語の幅も広がるなと思いました。
30、
VRでポケモンの世界に入り込むのは極めて現代的だなと思いました。ところどころにフェチが挟まれるのもよかったです。ポケダンの世界も当然原作そのままといかないわけで、どう変化するのか楽しみです。
31、
どことなくノスタルジックな感じがいいですね。バイクとロトム、亡くなった父というモチーフから醸成される始まりの雰囲気と、バイクの出発とともに一話が締められるという構造の豊かさが好きです。彼らが旅に出て、そこで色々な人やポケモンと出会って成長していくというストーリーまで透視することができました。
32、
この発想はなかったです。部活動といってもポケモンバトル部などを選ぶのではなく、ファンシーな「かぼちゃポケモン友の会」を舞台にするのがいいなと思いました。バケッチャのかわいらしい描写にも気合が入っていてよかったです。
33、
ヒスイの世界ではこういうことも起こるよなと納得しました。原作では描かれなかった世界の厳しい部分や、そこで生きる市井の人がどんな日常を歩んでいるのか気になります。
34、
読み終わって映画を見たような充足感がありました。物語の筋としては、悪党の男たちと復讐を誓う少年が会話する。ただそれだけの物語のはずなのに、どうしてか心惹かれてしまう。
老成した雰囲気の悪党もいい味を出しています。「ママのお腹の中から眼鏡を掛けてんだろうぜ、きっと」という悪罵のセンスも光っています。あと『ゴドーを待ちながら』や『ハムレット』のタイトルを聞いて瞬時に反応するあたり、ただのチンピラではなく、そこの教養もこの悪党にあるのかなと。では、どこかで道を踏み外して悪党になったのか……と想像できました。男の子も元々はロケット団の科学者の息子という特権的な立ち位置なのに、復讐を誓うまで何があったのかなと思いました。
うまいのはそれらの要素が匂わされているのに、それらしき答えが見えてこないので後ろ髪を引かれるような気持ちがします。
締めの二行もかっこいいです。「クリスピー・チキンとコロッケ」というモチーフもまさにこれしかないと思うくらいにずばずば急所を抑えているなと思いました。ハードボイルドな雰囲気を漂わせた三人組が、どのようにロケット団と関わっていくのか楽しみです。
35、
このどこか飄々としている雰囲気が好きだな〜って感じました。主人公は色々と自分の欠点ばかり見ているのに卑屈な感じがなぜかそこまでしない。ドククラゲと友達って素敵やんと思いました。そしてまだ回収されていないタイトル中の小さな師匠がどう絡むのかも気になります。
36、
風景や人物の描写がとてもいいなと思いました。特にレッカちゃんの快活で、思ったことを全て口や行動に出す描写が真に迫っているものがあると感じました。彼らにとって未知の存在でもあるポケモンの描写もまたいい。
おばけオタマジャクシという言葉にも、どんなポケモンなのか読者に想像させつつも、子供の語彙でポケモンを語るのがすごいと思いました。そして最後のどんでん返しもいい。おばあちゃんはスリープなのでしょうか。
これだけで話が完成しているとも感じたので、二話以降どうやって物語が展開するのか楽しみです。
37、
これはとても面白かったです。度肝を抜かれました。まず主人公の「わらびもち子」というネーミングとSNS上で築かれるキャラクターの造形も好きです。そして、それだけカブが好きでいながら、会社ではそんな様子をあまり出さずしれーっとしているのもオタクあるあるでかなり解像度が高いとも思いました。
そして登場人物の細かな描写もいいなと感じます。営業の男が地味なルックスの子に対してはやたらとグイグイ行くくせに、サクラ先輩に対しては腰砕けになるのがさもありなん。お菓子を渡す文化も「会社あるある」の解像度が高くて良い描写だなと思いました。
「推す」という行為を通して、ポケモンの世界がどんなふうに切り取られていくのか。さらにサクラ先輩が「推し」と会ったときにどんな反応になるのかが気になります。
38、
ポケモンと兵器という対立軸で展開されることがまずわかりやすいなと感じました。新型兵器が次々と導入されていくなかで、旧時代ことポケモンがどう時代の荒波に争っていくのか気になります。
39、
いえい
40、
読み終わってまず、騙された!となりました。九郎が人間と思って読んでいたのですが、それが見事なミスリードでしたね。過去に戻り、人間と出会った九郎がどうなるのか。そして、救えなかった吾郎は物語にどう絡むのか気になります。
41、
地下闘技場の戦いと日常の二面性を併せ持つ形式でしょうか。その二つがどう交差するのかが楽しみです。
42、
まず雰囲気が良いです。文章が小慣れていてすいすい読むことができました。主人公の茜が抱える自己嫌悪の描写も丁寧に書かれていて、第一話で主人公の性格をはっきりと表現しているのがうまいなと思いました。そこから、イーブイというかわいらしくも庇護欲を掻き立てられるポケモンが出てきてからの、終盤の怒涛の展開。ポケモンがケガレと呼ばれ、その理由もまだ明らかになっていないこの世界にはどんな謎があるのか。そして不在の父が物語にどう絡んでくるのかが気になります。
43、
タイトルがいいなと思いました。ガャラムドゥラスという聞いたこともない単語が小説を読み進めるにつれてその正体が理解できるという構造が良かったです。あとヴォングリーという言葉のセンスが好きです。
44、
ポケモンが嫌いな主人公にポケモンを疑似体験させて慣れさせるという手法は思いつきませんでした。VRということもあり、ここであったポケモンは空想の世界にしかいないわけですが、今後再開することはあるのでしょうか。
45、
この作品を読んでまず連想したのが競馬です。冒頭の実況は、まさにポケモンの世界にある競馬。マサルもそこに絡んでいたようですが、「思えば、あの頃ほど楽しい時期はなかった。」と過去に何かをあったことを仄めかしている。そんなマサルの過去に何があったのか気になりました。そして、自嘲気味に「今はマイナーだけど」というオークスと過去に傷がありそうな二人がどう成長していくのか気になります。
46、
雰囲気がめちゃくちゃいいです。小説の舞台としてはトクサネ宇宙センターから出ないのに、独特の緊張感がある。映画の出だしのようだなと思い、まさに第一話であると感じました。ポリゴンの設定や”向こう側”の不気味な感じが壮大な物語の予感と共鳴しているとも思います。
「差し詰め、我が子を連れ戻しに来たと言ったところか」という締めの文章も良かったです。七年前にどんな陰謀が繰り広げられていたのか気になりました。
47、
めちゃくちゃ面白かったです。これぞ発想の勝利であると感じました。確かにポケモンの世界では技もキャラの名前もカタカナで構成されており、だからこそ「ひらがなが世界から阻害されている」という視点は白眉でした。ひらがなのアンノーンってすごいですね。そしてそんな世界でアンノーンが結託するわけでもなく、「濁音は俺らとテレパシるな」という悪態が出てくることも世知辛い。
そしていなくなったアンノーンに相当する文字が小説でも使えなくなるというギミックがすごい。その発想や、そんな縛りがあっても書くことのできる作者の方の力量がすごいと感じます。
どんどん言葉が消えていくとなると、最終話はどんなふうになるのでしょうか。小説で可能な遊び心がふんだんに盛り込まれていて大変面白かったです。余談ですがこの感想でも「へ」をなくしてみました。
48 、
ワイルドエリアの描写にリアリティがあるなというのをまず感じました。確かにあそこで落とし物をすると帰ってこないだろうな……。物語も「落とし物」と「ブルーシートの死体」という二つの軸がありながら、そのどちらもうまく手綱を握って物語を進めていくのが上手だなと感じました。ワイルドエリアを探索する時の心細げなタイラの様子も、剣盾をプレイしているときの様子と共鳴して、その点親近感があると感じました。もう一つ気になったのが名前です。主人公はタイラで、青年の名前はベンケイというと、平家と源氏を思い浮かべるのですが、これは物語にかかってくるのでしょうか。一話を読んだだけでは、いい意味で第二話がどんな方向性で展開していくのかわからなかったため、引きがうまいと感じました。
49、
猫用おやつに釣られて捕まってしまうニャスパーがひたすらかわいい。木をなぎ倒す力がありながら、あっさり手持ち(?)になるニャスパーに萌えていました。
物語の最後で風弥がゾロアであると明かされてああそういうことかとアハ体験しました。見事に騙されました。同時に、風弥はどれくらい前からいたのかなと思いました。灯と2012年を境に現れた怪異たちとの間にも、並々ならぬ関係があるようで今後が気になります。
50、
マイノリティ/マジョリティをめぐる物語でしょうか。序文がジェンダーの規範を「男でもないし、女でもないし。男でないなら女、という極論でもなく、女でないなら男、という暴論でもなく、」という文章はまさにその通りであると感じました。であるからこそ、最終的にエレキッドが、ドラゴンタイプという既存の属性へと回帰していくのは既存の価値観に回収されているのではないかなと思いました。
51、
ほのぼのとした序盤から一点、終盤の怒涛の展開が凄かったです。ヒマナッツといえば最も種族値の低いポケモンですが、それがたくさん落ちてきたら確かに怖い。そんなシュールさすらある光景なのですが、ヒマナッツことヒマちゃんを巡って大きな陰謀が渦巻いているのは間違いなさそうですね。どう物語が展開していくのか楽しみにしています。
52、
ポケモンと野球という組み合わせは考えたことがありませんでした。ドラベースのように技を使って大会の優勝に向かっていくのでしょうか。スポ根らしからぬ、緩やかな語り口もよかったです。
53、
作中に登場した未知の単語がどのように物語に今後関わってくるのかが気になります。
54、
まずタイトルが強いですね。下半分だけ不思議のダンジョンってどういうこと? と読者に思わせる強烈なジャブ。単純なポケダンものではなく、体の一部だけペンドラーとは。その発想はなかったです。文体もどこかとぼけていて飄々としている感じが作品の雰囲気とマッチしているなと思いました。ダンジョンものを基調にしながらも、どこか脱臼しているような狂言回しは独特の味があってとても好きです。特に、「どちらからいらっしゃったどなたですか」というセリフはかなり笑いました。セリフの一つ一つも「で、で、でででも」や「お、お、おぉ、ぉおお困りですかぁ!」という同じ文字が重なっていて読みづらいはずなのに、すっと頭に入ってくるところはリズム感の取り方がうまいなと思いました。モチーフや設定も好きです。登場するポケモンも、言い方はわるいですがペンドラーにカモネギと、少しマイナーなポケモンを扱っているのに、その解像度を文章でぐっと上げるのがうまいと思います。カモネギのクキの持ち方に流派ってあるんだ……と感心するとともに少し脱力してしまいました。最後、「握手ってどれでするのが正解だと思う?」というユーモアたっぷりの締めで終わるところもとても良いなと思いました。終始ユーモアが散りばめられていましたが、よく考えるとこの光景はかなり悲惨ですね。この作品がどう展開していくのか、全く読めないので二話目が楽しみです。
55、
人とポケモンの判別手段としてモンスターボールを使うというところに人間の業を感じました。最後の一文がとてもよかったです。
56、
解放率がまだ0.000001%ということで、物語が進むにつれてこの数値が上がっていくのかなと思いました。
57、
イーブイの可愛らしい様子が好きです。かと思えばリーフィアになって勇ましく戦う様子もGoodですね。まだ出だしで”とこよのくに”がどうなっているのか。それが今後の話で明かされていくのが楽しみです。
58、
誤タップから試練に負けず嫌いの主人公が巻き込まれていくという展開が良かったです。「普通に鍛えることなく、ただひたすらにメモを見てブツブツ呟く」というところに主人公の性格を直接描写することなく示していたところがよかったです。ここからどんな風に物語が展開していくか気になります。
59、
詩のような淡々としたリズムの良さと嵐が来た後という設定が噛み合い、そこで醸成される雰囲気がよかったです。
60、
一話でありながら最終話から始まるという構成でしょうか。ラストに提起されている目次が、過去の真相を解き明かしていく形式なのかなと思いました。だとすると、時系列が提起されていない最終章がどうなるのか気になります。
まず最初に。公開された各作品への感想を読んで気が付いたのですが、「23 始まりの記憶」の自分の感想が誤って別作品のものを貼り付けていたようです。投稿時のコピペミスと思われます。大変申し訳ございませんでした。
この場をお借りして、23番への感想をまず貼らせていただきます。
ここまで来たらせっかくならもう2作品遅ければ、って思ってしまう。。
まだ物語が始まったばかりで展開も雰囲気も手掛かりがないですね。これからすっごい重苦しい話になる可能性もありますが、マスクネームと文字数を信じよう。
メレシーかわいいよねメレシー。ところで主人公の名前の由来はクンツァイトかな。宝石が絡んできそうな予感。
改めまして大変申し訳ございませんでした。
今後大会などが行われた際は細心の注意を払い、このようなミスを起こさないように努めてまいります。
さて、皆様大会おつかれさまでした。
告知があったときに真っ先に思ったことは「あ、これ大会終わった後めっちゃ生殺しになる奴だ」でした。
予想通り、続きが気になる作品ばかりで困りました。何だこの前菜だけ延々と出されるコースは。メインを、メインをくれ。
私的なことですが、普段短編ばかり書いているので連載の書きだしをどう展開してどのようなところで切ればいいのか、具合が全く分からず悩みました。連載物書いている人たち本当にすごい。特殊技能や。
自分語りばかりであれですが、諸々の事情でここ数年まともに書くのも読むのもできていなかったので、今大会がきっかけで久方ぶりに文字を打ったり他の方々の作品を読ませていただいたりしました。
これがきっかけでまたちょっとずつ創作のほうに復帰できればいいな……と思っております。
最後になりましたが、投稿された皆様、拙作をお読みくださった皆様、そして何より主催の586様。
ありがとうございました。そしておつかれさまでした。
41 エピソード・ゼロ 夢から覚めるアカツキ 第一話 について
まずはお詫び申し上げます。
アカツキの名前を少年に相対する死んだ男の名前だと勘違いしたまま投票したと思います。
一期一会、真剣な場であるべき投票で許される所業ではないのですが、おそらく作者が想定した以上に残酷な作品だと勘違いして投票したことになります。
そう考えるとタイトルもその後の展開もより意味深になってきますね。
謝って済む話ではないですが、深く反省します
書けなかった一部作品の感想だけ挙げてお茶を濁しておきます。
また、コンテストの平均的な質が高かったので、僕が☆5以外付けた方はひとつ星を増やしておいてくれると僕の直観と同じ点数になると思います。
☆3以上付けた作品は(俺の世界観とどれだけ似ているかという意味で)読みやすさ的にも古典的には☆5レベルのものを感じた作品で、あとは僕の好みにどれだけ刺さったかの私欲の話でしかない。
レギュレーション云々の話はなんというか、悲しいですね
ぼく個人の感情としてはあの作品はぼく自身の作品より「評価」が低くあって然るべき作品では断じてないし、ぼくのわかる限りでも"新世界より"のように軽い官能描写が存在するいわゆる文学作品はあります。けど、それらを苦手なひとに見せたいかと言えば全然別で。
SNSの方でも述べましたが、自分に合わない作品を読まなければならないこうしたコンテストは、時に大きな苦痛を伴うものです。
だから苦痛を受け入れろ、と言っているのではありません。官能とか関係なく、自分はたとえば正義が悪を話し合いの余地なく倒すような作品は大の苦手です。人の醜さをことさら悪趣味に吊るし上げるような作品も苦手です。
というところで眠気がやってきてしまいました。
主催の方に感謝すると共に、そうした苦痛に耐えてくださり、皆さんありがとうございましたとだけ伝えさせてください。
57の感想
主人公に関しての考察材料が多い作品ですね。
素直に考えれば冒頭の会話は可能性に溢れたイーブイだから星にもなれる、ですが、そんな星っぽい進化系は2022年11月4日現在発表されてない(サンダースなら星っぽい?)。あと太陽ならありますが。
そうなると、そもそも主人公が記憶を失う以前の姿がイーブイだったかも怪しくなってくる。
個数のミスでないなら七つの紋章はニンフィア以外の進化後ブイズ、八つ目の願いは主人公自身の元の願い=星になることかニンフィアのことと考えるのが自然でしょうか。
タイトルも、「星」が社会の中で受け入れられることがなく、基本的に得をしない世界という意味でよく「とこよのくに」を表しています。
ブリガロンかっこいいですよね。もっと流行れ。
小樽ミオと申します。今回は読み手として参加させていただきましたが、お題の通り続きが気になる作品だらけの大激戦でした。実際に連載が始まった作品もあるとのことで、大成功の大会が誕生したのではないかと感じています。
私も「あの作品、いい作品だったよなあ」と折に触れては思い出すことになるであろう、たくさんの素敵な作品に出会うことができました。参加者の皆様、主催の586様、執筆・運営大変お疲れさまでした。
評価についてですが、もしも各作品と創作コミュニティサイトの新着作品欄で出会ったら……という状況をイメージしながら、自分にとって「楽しい・続きが気になると感じる要素」を重視させていただきました(後述の5点)。ただしあくまで総合的に見たうえでの大まかな星振り指針であり、「各要素について厳密に配点を行った」という類のものではありません。
【当該の5要素】
(1) 物語の方向性にある程度見通しを立てられる
(2) 人間関係、ストーリー、世界観などが分かりやすい
(3) 登場人物の個性や背景が際立っていて立場を思い描きやすい
(4) ストーリーが進んでいくのが感じられる
(5) 描写が丹念である(心理、情景、舞台など)
どの作品にも「登場人物にまつわる謎」や「物語上の事件・課題」がありましたが、私は第一話目からそれらの解決に向けて動き出した作品や、解決へのヒントが示唆されている作品が好みでした(より強く「続きが気になる!」という気持ちになりました)。
言うなれば「まな板の上に具材を並べて、その上で調理にも着手した作品」という具合でしょうか。その点で、構成上、本格的な「調理」を第二話以降に譲って第一話目を締めくくってある作品には、評価が不利に働いた部分があるかと思います。
とはいえ「調理」を開始するかも各作品・各作者様の個性だと思っていて、何が正解というものはないと考えます。あくまで「一個人からの一感想」として受け取っていただけましたら幸いです。
私と接点のない方も多い中で、感想・総評にお目通しいただき誠にありがとうございました。
この大会で順位を手にすることができるのは作品を投稿された方だけであり、限られた期間と文字数の中でチャレンジされた皆様に改めて尊敬の念を示したく存じます。本当にお疲れさまでした。今度は作者側でも参加できたらいいな……と思えるような充実した時間でした。
今回の企画では「ここから始まる第一話」ということで、色々な物語の冒頭を拝見させていただきました。いずれも個性豊かな作品ばかりで、良い刺激になったと思います。
既に連載という形でスタートを切っている方もいるようですし、私自身もそのつもりでいます。たくさんの方の執筆活動のきっかけになったという意味でも、非常に有意義な企画だったと思います。
主催の586さん、本当にお疲れ様でした。企画して下さり、ありがとうございます!
そして企画に参加した皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!
よしぇさんのコメント
本当は全作品にコメントを添えたかったのですが、時間が取れずに、☆5をおつけした作品のみとしました。今回のテーマは「ここから始まる『第一話』」ということでしたので、どれも本当に楽しんで読むことができました。このような素敵なイベントに参加できたこと、心から嬉しく思っております。
自由感想ですが、評価ポイントについてと、自作品について評価時に語るのを忘れていたので、こちらも書き残しておきたいと思います。
(1)評価ポイント
私の中での評価ポイントは大きく次の4点です。これらと、私の好みを総合的に勘案して☆をつけさせていただきました。
・1話としてまとまっている状態であり、これ単体でも読み切り感覚で読めるか
・今回限りで終わりそうにないものであり、続きが気になるものか
・5000文字以内の中で多く場面を切り替えすぎていないか
・ポケモン要素が薄くなく、ポケモンである必要性が感じられるか
(2)自作品
異説ポケットモンスターソード・シールド 第1話『パルスワンの号哭』/マスクネーム 勇者ロト
書きたくて仕方が無かったIF世界のお話。
ウルトラサンムーンのレインボーロケット団のボスたちが「主人公のいない世界線」から来ていたことに影響を受けております。ホップくんとオニオンくんが好きすぎるのですが、あえて心を鬼にして、作中ではあのような扱いになりました。
若干の遊び心を入れています。マスクネームにもあるように、勇者ロト。ドラゴンクエストより、「王者の剣」と「ロトの紋章」を取り入れています。私にはシンボラーがロトの紋章にしか見えん。また、ナックルシティの外観もシンボラーを模しているのだと思います。ワイルドエリア北部に多く生息しているので。人間が管理する以前から、あの場所にワイルドエリアはあり、それを見張る役割がナックルにはあったのかなー、なんて想像したり。
また、ゲーム本編で都合よくルートナイントンネル抜けたところに防塵ゴーグル落ちているのもネタで取り入れたりしてみたり、第1話のサブタイトルもボカロで好きな『ロストワンの号哭』から取ってみたり、5000文字の中で割と好き放題やれたので、個人的には大満足でした。