オブジェクト#125268に関しての取扱手順。
この案件に関しては現在進行中の問題であるが、表立って騒がれる事がない。その為、気が付かれる事も少ない。
しかし、長期にわたって社会の暗部として問題視している集団もいる。『配達員解放戦線』を名乗る団体の存在が当管理局にて確認されている。彼らは、実質存在しているのみで活発な活動が行われていないが、近年先鋭化した構成員によるトレーナーへの暴行・嫌がらせ行為が目立ってきている。
よって、オブジェクト#125268に該当する報告があった場合は、現地に急行し注意深く状況を観察。場合によっては実力を持っての対応を行う事。
なお、オブジェクト#125268に関しては暴行等を受けるトレーナー側のマナーという問題も側面にある為、オブジェクト#125268の被害にあったトレーナーは速やかに確保。管理局へ連行する事。以降、該当トレーナーは別案件として該当部署に引き渡される。
オブジェクト#125268は、ポケモンセンター及びフレンドリーショップにてトレーナーへの郵便・配送物を届ける配達員へのトレーナー側による迷惑行為から発展した。
配達員は、指定されたトレーナーの滞在する街へ、送り主からの荷物を届ける。しかし、一部トレーナーは配達員からの配達物の受け取り拒否、再手配を強要すると言う行為を行っている。これは、ネットで手配したポケモンが自分の理想とする能力を持つポケモンでない時、難癖をつけポケモンを再度手配し直すように配達員に迫るというものである。また特に酷いトレーナーは、何件もの配達を依頼しておきながら、すべての受け取りを拒否したり、いつまでも受け取りに現れないなど問題行動が見受けられる。
しかし、この行為は世界中で一般化されている為、世間的には注目を引く事はなく。日常の光景として見て見ぬ振りをされている。
そんな中、配達員の労働環境が劣悪であると声を上げ始めたのが『配達員解放戦線』という団体である。だが、配達員への受け取り拒否・再手配強要は世間的には受け入れられている行為な為、彼らの主張は長らく無視されてきた。しかし、長期間にわたって世間からの無関心が彼らの構成員の一部を先鋭化させ、悪質なトレーナーへの暴行・嫌がらせへと向かわせた。
まだ、一部とは言え社会的不安につながる行為は見過ごす事はできないので、『配達員解放戦線』の先鋭化した構成員の動向に注意を払う事。
また取扱手順で述べたように、事件が起きた時は被害トレーナーの確保も同時進行で行う事。別部署がそのトレーナーを待っている。
・高レベルのポケモン
・ひこうタイプポケモン
・手錠
・通信端末
・状況によっては、麻酔薬等の薬物