【019】忍び寄るキマワリさんの「夏の終わりに」の感想

名前:586

評価: ☆☆☆

・ポケモントレーナーになるということの社会的意味を題材に取った秀作です
・主人公とヨウスケくんが暮らす世界が的確に描かれていて、幻想的でありながらリアリティを帯びた作風だと思います
・ヨウスケくんの選択は合理的でありながら非常に切ない、これもまた幻想性と現実性がない交ぜになった展開でした
・最後のシーンで麦わら帽子を被ったキマワリの姿を想像すると、なんだかとても夏を感じました
・ご参加いただきありがとうございました

名前:Aros

評価: ☆☆☆

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名前:BoB

評価: ☆☆☆

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名前:αkuro

評価: ☆☆☆

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名前:あきはばら博士

評価: ☆☆☆

「ぼく、もういかなきゃ」

名前:きとかげ

評価: ☆☆☆

 いいなーこれー。コンテスト的には被虐待児人外化ってもろかぶりですやん、でまずいんですけど、それは置いといて、非常に好みですし伏線ちゃんとしてるの素直にすげーなって思います。☆☆☆☆つけられないので、つけられない☆一個の代わりにちびブイ100匹プレゼント。ちびブイって何か分からない? すみません、忘れてください。
 おねえさんの言葉、「キマワリみたいな草タイプのポケモンならエサ代はほとんどかからない」と聞いて、その時、キョウコとヨウスケは既に別々の未来を願ってたのかなと思うと切ないです。切ないなあ……。
 きっとヨウスケくんはキマワリになれて幸せで、でもそう思うことなんてすぐには出来ないし、キョウコちゃんがトレーナーとしての未来を強く思い描いていたならなおさら。それでも、塾帰り君の話を聞いて、これからはヨウスケの幸せを素直に信じられるようになれるかな、なれたらいいなあ。そう思います。
>キミは好きなところに行って、好きなものを食べて、好きに生きるんだ。
 ヨウスケのこの台詞が好きですね。旅に出るって、好きなところへ行って好きなものを食べること。大人になるのとも似てると思うんです。そして、子どもにはそれが出来ない、だからこそ旅に出たい。そういう感覚があるので。
 ヨウスケくんにもキョウコちゃんにも幸せになってほしいです。

名前:くろみ

評価: ☆

こういう昔話ありそうだなあと思いました。

名前:じゅぺっと

評価: ☆☆

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名前:とまと

評価: ☆☆☆

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名前:にっか

評価: ☆☆

 一人町を飛び出した罪悪感を抱えていたキョウコが、ふとしたことで勝負した塾帰りの少年に昔話をしてその少年の一言に救われる。それでも、キョウコはヨウスケと町を出たかったんじゃないかなと考えてしまいます。悲惨な家庭環境にあった中で、「町を出ること」という一つの選択肢を二通りのやり方で叶えた二人がいずれ出会えることを願いつつ読み終わりました。

名前:はやめ

評価: ☆☆☆

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名前:まーむる

評価: ☆☆☆

幸せの形は誰しも同じ訳じゃないし、互いに良く知っていても、その形を分かる事は無い。
そんな話だった。
キマワリとなって、それからどうなったのか。分からないこそ、それを後悔し続けているからこそ、良い感じがあった。

名前:オンドゥル大使

評価: ☆☆☆

最高でした。キマワリに関してもそうですが、物語そのもののランクが高く、これほどのものを生み出す書き手の技量の高さにうなるばかりです。感傷も、あの日の過ちも何もかもが夏の終わりにというテーマに合致していて、私はこの小説を何度も読み返しました。それほどまでによかったです。ありがとうございました。


名前:クーウィ

評価: ☆☆

 何処かで見た名前が目白押しの作品。これで作者が違ったらどうしようと言う感じだぞ……。
 極めて完成度の高い御話でした。程よくホワイティで、でもそれに呑み込まれてもない。個人的に、匙加減としてはこの辺りが最適だと思うの。また展開に不自然が生じないよう丁寧に土台を組み上げて下支えさせており、間違いなく今企画で最も綺麗に仕上がっている作品だと思います。
 ただ反面、なまじ作り込みが丁寧過ぎて先の展開が非常に読み易かったのが残念な所。その辺はまさに諸刃とも言えるポイントですので良否を問うのは難しいのですが、自分はクオリティの高さの割りには不釣り合いなほどの物足りなさを感じてしまいました。素晴らしい構成と描写レベルにもかかわらず、余韻が今一残らなかった……。非常に申し訳ないのですが、それが偽らざる感想ですねorz 我儘言って御免なさい……。

名前:コン

評価: ☆☆☆

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名前:バリア―カイリュー

評価: ☆☆☆

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名前:フィッターR

評価: ☆☆☆

人間って、自分の尺度で他人の事を推しはかってしまうんですよね。でも実際はそうじゃない。算数と同じで、解き方は一つじゃない。
幸せってなんだろう。そう考えさせてくれるお話でした。
キョウコちゃんとヨウスケくんは、それぞれ違う『神様』の存在に気付いて、それぞれの幸せをそれぞれの『神様』に求めたのでしょうね。
ヨウスケくんが幸せであることを、キョウコちゃん共々祈っています。

名前:ラクダ

評価: ☆☆

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名前:リング

評価: ☆☆☆

同じような境遇にいても、すこしの思想の違いで願うものが変わってしまう。
その結果、二人の間に溝が生まれてしまうのは悲しいけれど、そうやって人は違うものだというのを言葉ではなく心で理解して、子供は大人になって行くのでしょうね。
ずっと心にしこりが残り、キマワリになるなんてかわいそうだと思いこんでいた彼女に、もう一つの救いを与える『気付き』という行為の大事さも身にしみます。

名前:レイコ

評価: ☆☆

読み進めれば進めるほど内容が重くなっていき、ラスト付近は唖然としました。
もう、キマワリのにこやかな笑顔を今までと同じ目で見られる気がしません。

名前:久方小風夜

評価: ☆☆

586さんの作品のオマージュを重ねつつすっきりまとまった作品。
ポケモンにかかる費用は餌代だけではないと思いますけど、ポケモンの選び方のひとつとしてなかなか面白いですね。

名前:名無し

評価: ☆☆☆

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名前:円山翔

評価: ☆☆☆

自分の為、ではなく、誰かのため。辛いのは一緒なのに、日輪だけを栄養に変えて、誰かのために種を植える。一度はすれ違った道が、またどこかで交差することがあったらいいなと思いました。

名前:名無し

評価: ☆☆

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名前:天波八次浪

評価: ☆☆☆

塾帰り少年がキョウコちゃんの罪悪感を救った三人目の神様だと思いました。
現実に直面しすぎたキョウコちゃんが読めなかったヨウスケくんの希望に光を当ててくれた塾帰り少年、本当にグッジョブです。

名前:天竜

評価: ☆☆☆

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名前:小樽ミオ

評価: ☆☆☆

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名前:忍び寄るキマワリ

評価: 評価スキップ(自作品)

作者です。
だってさ……お腹を空かせた子供が人間やめる話だったんですよ……だだ被りじゃないですか。
しかしながら、いや自分には自分のキマワリが、そしてさとるくんには無い要素がある! それを出せれば勝負できる! と一念発起、執筆に挑んだ次第です。
あまりかけられる時間もなく、5日で書いて2日で字数減、推敲でしたが、やれるだけの事はやったと思います。
さとるくんには影響を受けつつ、いかに差別化するか意識しました。特にキョウコちゃんとヨウスケ君の関係性について。同じ事を願っていたはずなのに、いつしか違っていくという、ここが大きな違いでしたからね。
ヨウスケ君にしても、最初は「僕に旅なんか無理、キョウコちゃんも行ってしまうし、人間として幸せになれないからキマワリになる」という感じのなんともホワイティな動機だったのですが、「種を植えて歩く」というポジティブな方向に変化したのはよかったと思います。
今となってはポケモン被りとネタ被りを乗り越え、どこまで戦えるか楽しみです。
ぜひとも【006】【017】より☆を多くとって、ポケモン被り、ネタ被りでも勝負できると証明したい。

また、本作はホワイティ杯応募作ということで、主催のゴーヤさんこと、586さんに敬意を込めて、いくつかのオマージュを入れさせてもらっています。
・「たいよう」より、陽介。キマワリつながりで。
・「プレゼント」より、主人公の恭子、チコリータのメリッサ、紅茶飴。男の子と別れるつながりで。
・「パニッシュメント」より、トキワタリ様、ヤドンになる。
尚、初稿ではキョウコの一人称を「あたし」にしていたのですが、文字数の関係で断念しました。
次は世界をダムに沈めるか、七八○の墓標を立ててみたい。ジェノサイド!
ちなみに当作品は、「コラッタの首」に強く影響を受けています。

名前:椿*徒花

評価: ☆☆☆

全作品の中で一番好きです。
幸せのかたちは人それぞれで、例えどれだけ境遇が似ていようと他人が決められるものではない。
最初はキョウコちゃん目線で泣いて、2回目にああ、ヨウスケの幸せは本当にそうだったのかもしれないと思って。

名前:浅夜とまと

評価: ☆☆☆

(コメントなし)

名前:砂糖水

評価: ☆☆☆

お話としてはかなり好みで、明るい話部門(相対的に)ではわたしの一位です。おめでとうございます(
主人公たちがつらい目に遭っているのは重々承知の上で、それでも全体の印象としては優しい話だなーと。二人の境遇めっちゃひどいですけどね!!!ホワイティ杯、家庭環境ひどい子多すぎでは…。
ただ、キョウコちゃんが自分のせいって思い詰めてる割に、ヨウスケ自身は特に何も言ってないから、なんでそんなに思い詰めてるんだろう?って思ってしまいました。その後説明されるけど、もうちょっと読み手に勘違いさせられるような表書き方がされてあればよかったなあ、という感じ。たんに私が共感できなかっただけかもしれないけど…。なので、キョウコちゃんが塾帰りの少年に救われてよかったねー!ってはあんまり思えなかったです。まあ、一年待てなかったキョウコちゃんの気持ちもわからないでもない、というか逃げ出せるならすぐに逃げ出すよね…でも後ろめたいよね…。っていう。でも、もっとこう、心にくる感じの書き方だったらもっとよかったなあって思います。
それはそれとして好きですけどね、この作品。私の心に突き刺さりました。
あと、キマワリがわらわらいるところとか、情景が思い浮かぶし、ほっこりします。はじめの方とかも好きです。

名前:蒼烏

評価: ☆☆☆

(コメントなし)

名前:西条流月

評価: ☆☆☆

面白かった。ただ、夏の間だけ取っていいって許可の出し方はどうなんだろうとは思った。なんというか、明らかに問題があるのに見て見ぬ振りするのは…と話と関係ないところが引っかかってしまった。あとは少年自身の掘り下げがもう少しあれば良かったかなとも。

名前:逆行

評価: ☆☆☆

(コメントなし)

名前:門森 ぬる

評価: ☆☆

>そになっている木の実が私達の目当てだった。
 そになっている → そこになっている

>私の家も、ヨウスケの家もも夕食が食べれるかどうかはまちまちだった。
 ヨウスケの家もも夕食が → ヨウスケの家も夕食が

>今日が母が何かもってきてくれますように。
 今日が → 今日は

>私はのこ子を一目見るなり、分かってしまった。
 のこ子 → この子

>母はろくに食べ物をもってきてくれなくせに、プライドだけは一人前だった。
 もってきてくれなくせに → もってきてくれないくせに

>首は長て、背中に翼みたいな葉っぱを生やしている。
 長て → 長くて

>男は時々べ物をくれたけれど、その湿っぽい視線が私は嫌いだった。
 時々べ物を → 時々食べ物を

>だから本来なら、朝までぐっすり寝てしまって、神社行くなんて事はなかったと思う。
 神社行く → 神社へ行く または 神社に行く

>その様子をまじかに見たヨウスケは、何かを悟ったように押し黙った。
 まじか → まぢか または 間近

名前:名無し

評価: ☆☆☆

(コメントなし)

名前:GPS

評価: ☆☆☆

あ~切ないな……
この、二人にとっての「神様」は別々の存在だっていうのが本当に素晴らしいし、本当に悲しいと思いました。どっちも、ちょっと手を貸してくれるだけであるのに変わりはないけれど、どう手を貸すのかというということとその受け止め方次第で、こんなにも大きく道を違えさせてしまうんですよね。ひたすら辛い。純度百パーセントのエゴの押し付け合いみたいな、こう……どっちも何も悪くないのに、もっと別の可能性はなかったのかみたいな……
ただ、何を以て不幸とするのかは誰にもわからないし、キマワリになることが不幸かどうかなんてわからないんですよね。実際、昔に食糧難で苦しんでいた人たちはキマワリになって助かったみたいに、ヨウスケくんだってキマワリになることで救われたのは真実だし、それが彼にとっての不幸では決してなかったのには間違いなく……。結局、自分の幸せを信じて歩いていくしかないのを、キョウコちゃんが旅という形で貫いていく終わり方、最高でした。ありがとうございます。素敵な夏の終わりでした。

名前:ion

評価: ☆☆☆

人間じゃなくなる直前に唯一、大人になりかけの男女で歩くってシチュエーションが狂おしく好きです。
あとまどマギと違って、救済の仕方にリアリティがあると思います。
彼は自分の足を持って彼女と同じ世界のどこかの地面を歩いてるんですよね。
知的なショタっていいですよね・・
文体的にはno.017さんに似ている気がするのですが、当人がべた褒めすることはない気がするんだなあ・・

名前:P

評価: ☆☆☆

虐待の日々から救済の道を見出し、そしてヨウスケとの別れを経て、後悔を抱えながらも現在までポケモントレーナーを続ける主人公の一本筋の通ったキャラクターが非常に良く書けていると思います。
現在から思い返す過去の語りとして展開される幼少期のエピソードが、塾帰りの少年の反応を見る目から手持ちポケモンの選定に至るまで細かいところにも影響している描写は、それだけ語られる出来事が重大なものであった証拠として映り、とても説得力を増しているように思います。
また、書き出しとほぼ同じ文がラストに来る演出も、その意味が違って見える分必要があり、美しいものとして映ります。

名前:Ryo

評価: ☆☆☆

人の食べ物を食べて、人として生きる事を選んだキョウコちゃん。
食べ物を与える側になって、自分はお日様の光を食べて、神様の側に行くことを選んだヨウスケ君。
大抵の人はヨウスケ君の選択について、みんなキョウコちゃんのように思うでしょう。
なんでそっちに行ってしまったの、と。
だから、幸せになるための式が違っただけ、と、すんなり言えてしまう少年が私は凄いと思うのです。
ただ、お日様の光をいっぱいに浴びて、顔中いっぱいの笑みを浮かべるその姿に憧れて、そうなりたかったからそうした。
だからきっと彼は今、幸せなんだと。
本当のところは分からないです。ヨウスケ君は自分の事をあまり語らなかったし、
実際はキョウコちゃんの思っている事が本当かもしれない。
でも、人の世界に残った人が、そこから旅立った人の事を想うとき、そこには救いの物語が必要なんですよ。
だからこのお話は凄く悲しいんだけど、美しい。読者に救いの存在を強く信じさせてくれるから。
それはただの願いや祈りなのかもしれない。でも、人にはそういうものが要るんですね。
そんな風に物語というものの意味を考えました。文句なしの☆3。ありがとう。

名前:名無し

評価: ☆☆☆

私の人生がリアルに感じられました。ポケモン世界には、逃げるようにトレーナーになる人もいるのかもしれません。最後の少年の一言は核心をついていると思います。