【001】「みつめるしおさい」の感想

まーむる

評価: ☆☆☆☆

キサマのせいで1つ目からホワイティの渦に読者を巻き込む事が出来なかったんだァ! というのは別に置いておいて。
ゲームの中の設定に現実的な重みを付けて創作する事で話にも重みが出てきました。ただ、何故か心にはそこまで響かなかったような。
理由は自分自身でも良く分かってませんが。

円山翔

評価: ☆☆☆☆

 淡々と、静かに進んでいく物語に、二人の関係がまた絶妙でいいなって思うのです。うまく言葉にできないとはこのこと。色彩表現が豊か。妙に現実じみた所と、現実を忘れてバカンスを楽しむ様子が独特のテンポで綴られていて。これまた、現実とポケモンの世界のことを絶妙に交ぜ合わせてあると思います。食べてみたくなる素敵な食レポ。虹の意味を知ったのも興味深かったです。ヤドンとシェルダーのくだりが面白いなと思いました。いろんな要素が詰め込まれてて、気付いてクスリとできる部分がたくさんあるのがいいなって思います。

照風めめ

評価: ☆☆☆☆

アイデア:〇
読みやすさ:△
読後持続力:◎
サン・ムーンって結構ゲーム内でもシンオウのポケモンだとかカントーだとか他地方の話が出ていますが、その中でカロスとイッシュが一番離れた存在だと思うんです。
そこでカロスをこうも上手く扱えてるのって流石です。
二人のやり取りも軽快で楽しいのですが、本題に入るまでが少し遠いな~とだけは感じました。
ずっと平和なアローラでの休暇。小さな波はあれど、じりじりと幸せに進む中、突如現れたUB。そしてオチ。
頭の中で「デデドン」というSEが響くような、後半の目が醒めるような展開。久しぶりに読む短編コンテスト作品で、「ああ。これが短編コンテストだ」と思わせてくれました。一番からアクセル全開です。

あまも

評価: ☆☆

アローラの景色の色鮮やかさに対して、二人を取り巻く色は褪せていて、まるで老老介護の様に絶望的な状況の中の逃避行のようで切なかったです。

来來坊(風)

評価: ☆☆☆☆

 主に美しい文章に対する評価です。いわゆる純文学系を意識しているように感じました。
美しい文体がよく印象に残りましたが、ストーリーもしっかりとしていたと思います。時間をかけてしっかりと読みたい小説ですね。
 あくまで個人的にですが、重厚な文章と、ストーリーのバランスが少し悪かったように感じました。私の程度の低さが原因だとは思いますが、文章とストーリーの両面に目移りしてしまい。少し読みづらさのようなものを感じました。
 叙述トリックって難しいんですよね、どれだけこねくり回しても、読者にバレなきゃ意味が無いわけですし。

浮線綾

評価: ☆☆☆☆☆

 作者の浮線綾と申します。
 ☆5……仕方ないんです! 許してください! この作品を書くためにハワイについて調べまくらなければ15番や16番を私はあれほど楽しめなかったんですから! そもそも1番に投稿でもできていなければ61作品も初稿&改稿版など読みませんし、一作品当たり二種類ずつ感想書いたりもしませんて!
 この意味が分かるか? ………………わかった! 教えてやる!
 このおれさまが! 世界で一番! この作品を愛してるってことなんだよ!

 半年ぶりに小説を書きました。思った以上にスムーズにまとまったものが書けたので、出そうか出すまいか迷っている時間があまりにつらく、投稿期間初日朝にさっさと投げて、その後は順次掲載される皆さんの作品をニヤニヤと眺めさせていただいておりました。
 露払い程度の役には立ちましたでしょうか……ツイッターで「最初からすごい」などと言っていただけたときなどは内心小躍りしてましたよ……

 アルバの性別はお好きに解釈いただいて構いません。
 筆者の最近の流行は、アルバが男・メラノが女(胸部だけ摘出して男に性別変更したトランスジェンダー)というカップルです。おわかりかしら、ほら、Twitterで『ふせんりょオリトレ』のハッシュタグで結果発表まで耐えきれずに描きまくり語りまくっている、ハクダン夫妻ですね

 ホテルしおさいの描写のモデルはモアナサーフライダーとグランドワイレアでした。

カイ

評価: ☆☆☆☆

アローラの描写がとても綺麗でした。
途中に出てきた「ボックスに預けたポケモンが死蔵されるのは経済的損失」の話がとても面白い視点だと思います。そう考えると、各地方でいわゆる「悪」とされている団の主張にも、理は十分あるのだろうなあ…と思ってしまいました。

はやめ

評価: ☆☆

 まさかアローラ地方でフレア団にアプローチした小説が読めるとは! 初っ端から30000字クラスで濃厚です。
 ハワイに長けた知識量をうかがわせる文章と独特の文体、ユーモア溢れる洒脱な台詞回しに痺れました。
 彼らの滞在と共に、私もアローラ地方のバカンスを楽しんでいるような気分をゆったりと味わわせていただきました。
 だからこそ終盤のデンジュモク襲撃がそれまでの展開と対照的で映えますし、緊迫感をもたらしていたと思います。

虹乃空

評価: ☆☆☆☆

アローラのゆったりとした空気とけだるさの美しい描写の中に、フレア団残党の陰鬱なバカンスの表現が溶け合っていて、読後の印象がどろりと心に残る作品でした。食事やマッサージのシーンで様々なきのみが出てくるところなど大変ポケモンの世界らしく楽しかったです。UBの出現で展開が急変し一気に読み進めました。

SB

評価: ☆☆☆

(コメント無し)

Ryo

評価: ☆☆☆☆

読み始めた瞬間から、鮮やかなアローラの色彩と光、絶えず打ち寄せる波の音に包まれるような、晴れ晴れとした気持ちになる小説。
行き交う人もポケモンも皆楽しそうで、風景さえも喜びに満ちて見えるのは、主人公らが外から来た人々であるから。
二人が故郷に置いてきた後ろくらいものが、そうしたアローラの風光明媚な光景を一層明るく見せていたように思います。
カロスで受けた数々の仕打ち、フレア団としての過去が終始影のように付きまといつつも、
最終的にはそこに立ち返る決意をする、という流れが緻密に描かれていて良いと思いました。
ちょっとカップル描写がくどいですけどもw幸せになってほしい二人でした。
一作目がこれでよかったと思います。

P

評価: ☆☆☆☆☆

読後まず映像で見てみたいと思ったほど、色や光の描写が印象的な作品と思います。
サンムーンがテーマのコンテストとのことで、どういった方向でアローラ地方らしさを出すかに各作品の特色が現れると思っているのですが、南国らしい色鮮やかな色彩の自然物や刻々と移り変わる日光の表現といった方面でそこを強調してきており、時折挟まれるカロス地方や、後半に落ちることとなる闇の中との対比も含めて堪能させていただきました。
コンテスト1作目から字数上限の3万字を余すことなく使い切った大作なのですが、序盤は折に触れて挟まれる二人の軽口、中盤から後半にかけては伏線の積み重ねと絶え間ない回収、そして最終盤はデンジュモク登場からの急転直下と、中だるみも少なく読むことのできる構成になっていると思います。
実際のハワイの文化や植物、食べ物などを相当に下調べされたのだと思いますが、読み手であるこちらにとっては知らないものも多く、検索用に別タブを開きながら読んでいました。作中のカロスにおけるセキタイタウンを巡っての状況は現実的の一言でありそうしたリアリティを下支えする良い土台となっていると思うのですが、多少読みやすさを削いでいるところもあり難しいバランスと思います。
また、メラノさんはXYのストーリー終了後「精神を病み、記憶障害に陥り、回復しては精神を病み」のサイクルを五回繰り返したとありますが、この二人は一体いくつくらいの年齢を想定しているのでしょうか。一回起こすだけで五年や十年が軽く飛びそうなくらい重篤に思えるので、前述のリアルさ、またXY・サンムーンと通して出演しているデクシオ・ジーナの年齢と比してどちらを取ったらいいのか少々混乱してしまいました。
しかし年若い二人にはない年齢を共に重ねてきたからこその関係性は、間違いなくこの作品を貫く素晴らしい柱であると思っています。

エトワール

評価: ☆☆☆☆☆

表現というか言葉選びが上品で豪華、まるでバカンスのように。
俵物とか盟神探湯とか昔習った懐かしい単語が良いスパイスになっている。
強い陽の光の下で羽を休めているだけと思いきや、二人の内情が徐々に明らかになっていき、心の奥底でチリチリと火種を消せないままに進む休暇、そして故郷とは逆に異変に晒される立場でのクライマックス。
地域差を中心に“非日常”が強く描かれた作品だと思った。

フィッターR

評価: ☆☆☆☆☆

 開幕早々にやってきた、規定の3万字ぴったりの超大作。かなりのボリュームです。
 ポケモン、ないしポケモントレーナーが有する暴力性という目の付け所が光っています。ポケモンの世界はおおよそ牧歌的な世界ですが、誰もが簡単に人の命を奪える凶器を持つ世界でもある。否定しようのないその指摘にぞっとします。メラノさんが最後に語った望みは、ひとえに彼が法律の専門家であったがゆえの望みなのでしょうかね。
 観光地の色鮮やかさ、食べ物や草花、ウルトラビーストの脅威まで、丁寧に書き込まれた情景描写も素敵。

久方小風夜

評価: ☆☆☆

1本目にこれが来てよかったと思いました。主人公がアローラに観光に来てる人だからですかね。大会全体に没入しやすかったです。
ひたすらリアルアローラ、もといハワイの観光情報が詰め込まれていて、よく調べているなあと思いました。
脇道が多すぎてちょっとだらだらとした感じではあるんですが、ふたりの会話が軽妙で長さの割には読みやすかったです。

くろみ

評価: ☆☆

色々と調べていろんな要素を取り入れようとしているのはすごく伝わってきます。文章も綺麗で、読みやすいです。
ただ物語にその要素が溶け込めてなくて残念に思います。

GPS

評価: ☆☆☆☆

描写がとても良い アローラの土地が目に浮かぶ
加害者にして被害者の二人がバカンスを楽しみつつも自分たちと向き合うのが良い
以下略のリピート 好き

鳥野原フミん

評価: ☆☆☆☆

(コメント無し)

砂糖水

評価: ☆☆☆☆

(コメント無し)

オンドゥル大使

評価: ☆☆☆☆☆

まさに一番目に相応しい作品。最後の最後に出て来た『アレ』を含め、アローラである必要性もきっちり感じさせました。素晴らしいの一言です。

水雲

評価: ☆☆☆☆

ストーリー性 8/10
文章力 10/10
構成力 5/10
キャラクター 6/10
独創性 8/10

好みかどうか 35/50

一言:まさに門番にふさわしいクオリティでした。綿密な色彩感覚、事細かな描写のおかげで「におい」までも感じ取ることができました。ただちょっと長すぎるかなあ、と。二人の乳繰り合うは見ていてこっちまで楽しくなってきますし、それまでの雰囲気作りに一役買うことはできていますが、単なる作品としてはかなり長め。

 合計 72/100 平均 3.6

逆行

評価: ☆☆☆

一発目からこのクオリティは中々の物でした。
ハワイに関する情報量がとっても豊富でした。建物に関することとか、花に関することとか、他にも様々なことを作者さんはよく調べ上げられていると感じました。
また後半のウルトラビーストの怖さもちゃんと表現できていたのも良かったです。とても印象に残りました。
ただ、主人公の二人が、現在どういう状況に置かれているのか、アローラには何をしにきているのかを掴むのにちょっと時間がかりました。
中盤になって説明が出てくる訳ですが、二人の状況が分かるまではちょっと物語に入り込みにくかったです。
なので、自分としては冒頭で主人公達が置かれている状況を、さわりだけでも入れた方が分かりやすくなかったかなと思いました。
また情景描写が細かいのはとっても良いと思うのですが、欲を言えばその描写が本編に関わってきて欲しかったなと思います。
情景描写に主人公の心理を投影させたり、ウルトラビーストの出現の伏線を情景に組み込んだりすればより面白くなったかなと思います。
だだ全体的にはハイクオリティーで、これだけの情報量の作品を書くに当たって相当時間を書けただろうし、資料を調べ上げて書くというのは私自身も見習わなければならない部分であると思いました。
基準点ということで☆の数は三つとさせて頂きます。
この作品を基準にして自分は星を振ってます。
ただ正直この作品を基準にしたことを後悔しています。
全体的にだいぶ評価が厳し目になっちゃいました……。

禍月アオ

評価: ☆☆☆☆☆

アローラの風景や食文化の描写の丁寧さに目を惹かれたのが最初の印象です。リゾート地でのゆったりとした観光と二人のやり取りが時にシリアス、時にコミカルで読んでいて楽しかったです。後半のUB襲来時に二人の絆の深さとデンジュモクの不気味で奇怪な動きがリアルに表現されていて最後まで楽しんで読めました。

リング

評価: ☆☆☆

アローラの観光を満喫する序盤の描写と、そこから見え隠れする不穏な気配から、物語の着地点が分からないためすこしばかりだれてしまったかもしれません。
しかしながら、読み進めてみると、興味をそそるようなゲームの設定補完があったり、じっくり読めば何だか実際に取材旅行にでも言ってきたかのような綿密な描写は好きです。

門森 ぬる

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(コメント無し)

北埜とら

評価: ☆☆☆☆

どんだけハワイ知識あんねんって感じです、雰囲気の作り込み、マジですげぇ。雰囲気小説と言ってしまうにはシナリオも好みだったので惜しいのですが、ハワイティ杯のはじまりがこんなに芳醇にアローラの匂いがする小説だったのはとっても素敵だな~って思いましす。南国を満喫する彼らの裏にある癒されるべきもの、その傷口の影さえも作品全体に満ちていて、軽やかで穏やかできゅっと切ない、空気感がなんとも良かった。その緻密な雰囲気作りが若干裏目と言いますか、コンペ作品としてはやや掴みが遅いのかなと思いました。一作目じゃなかったら結構疲れてたかもしれません。よって★をひとつだけ減らさせていただきました。素敵なアローラ旅行をありがとうございました。

小樽

評価: ☆☆☆

 罪からは簡単に足抜けできない。かつて悪の組織に属した人たちの「社会復帰」は、ポケモンの世界では実際にはどうなっているんだろう。これが南仏、もとい南カロス辺りならなんの気兼ねもないバカンスなのだろうけれど、ここはアローラ、一種の亡命生活。フレア団以外の悪の組織の一員も、こんな感じでそれぞれの亡命生活を過ごしているのかも。メラノとアルバの二人に留まらない想像が広がりました。

にっか

評価: ☆☆☆☆☆

(コメント無し)

No.017

評価: ☆☆☆☆

なんか映画みたいな話だった。色んな色が出てくるけど私のイメージは白黒の映画。何かモデルにした作品とかあるのかな?

あきはばら博士

評価: ☆☆☆☆☆

とてつもない緻密な描写で、ハワイについてかなり調べ上げたのかと思います。絵描きさんなのか色の関する描写がとても多いですね。
フレア団幹部という独特の設定が光り、作者のキャラクターへの強い愛情を感じました。
これを読み終わった時にアローラを全部満喫した気になってしまい、あまりの充実感にこの最初の作品にしてコンテストの終了を感じてしまいました。

小樽(感想送付)

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(コメント無し)

ion

評価: ☆☆☆☆☆

 最初に投下されたダントツの優勝候補ーーだと思っていたもの。改めて読み返してみますと、この話のアピールポイントは(少なくとも私にとっての評価を引き上げている点は)洗練された二人のセリフ回しであり、同時に、心の動きの機微のトリックですよね。
 『相方をアローラに残して私一人でカロスに帰国するという密かな計画はものの数分でおじゃんになったわけである。』の付近のくだり、深読みに深読みを重ねないと真意が掴めない複雑な心理描写は、私にとっても(は)完璧にご褒美です。蛇足ですが、私は一度でもこのレベルの駆け引きを行うことができるのでしょうか。いや、ない。創作上でも、現実でなら余計に。
 UBの異物感についても緻密に描写されており、それを公開の段階で皆様と共に感じることが叶わなかった私でも、ゲーム原作で足りなかったそれを理解できました。
 この話におけるポケモンはあくまで背景で動物であることに徹している(無論UBを除く)印象を受けるのは、筋を追う時にシシコ等の存在の必然性がないからだと考えます。肉球ふにっと。もしポケモンを生き生きと描きたいと思ってらっしゃるのなら、その占める位置を、否応なく大きくならざるをえないプロットを、そもそも構想する段階で作ってみるというアプローチも考えられるのですが、多分思いついてるでしょうし、それはそれとして。
 季節のない楽園のリージョンフォーム。感嘆させられた巧みな表現ではありました。
こういう気の利いた言い回しは、うどんの薬味のように、中身が美味しいからこそより価値があるのですよね。
あと、秋ビスナが秋なすびでないように、あの世界のカプ群がどう呼ばれているかについては好みは分かれるでしょう。 
私は、最初からテテフと呼ばれている派で、そこはいわゆる解釈違いの違和感を感じていました。
あと、ハワイ(アローラ)の風物について、興味があまりない層(当時とりあえずストーリーだけでも追いたい勢だった私含む)にとっては、
中盤などあまりに中弛みに感じました。これも好みですが。
 あとこれが現実のノンフィクション小説や論評か何かなら、セキタイ住民の苦境と悲嘆についてどの程度作者が意識しているのか、とは指摘するべきでしょうが、そこは自覚的でしょうし主題にあるのはそういうことじゃないですね。
 私の作者予想がもし正しかったら、キャラ萌えが主目的と伺います。萌えます。
まあ、自己認識としては月寄りの人間なので、埋めてほしいという我欲でもあり、
過去にメラノを見守っていたアルバの話を、詳しく読みたいです。

586

評価: ☆☆☆☆

一発目からめちゃくちゃインパクトの強いお話でした。今回のコンテストの方向性を決定づける一本だったと思います。内容も手堅くまとまっていて、作者の力量を感じました。

とんとん

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(コメント無し)

5573

評価: ☆☆☆☆☆

(コメント無し)

わかさぎ

評価: ☆☆☆☆☆

(コメント無し)

匿名

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(コメント無し)

おそば

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(コメント無し)

ta

評価: ☆☆☆

(コメント無し)

ロックファイター

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(コメント無し)

きとら

評価: ☆☆☆

(コメント無し)

かねの

評価: ☆☆☆☆

(コメント無し)

クロコダイル

評価: ☆☆☆☆☆

(コメント無し)