円山翔
評価: ☆☆☆☆☆
個人的には、方言のまま読みたい作品。地方特有の温かみが感じられていいなと。ただ、方言が理解できない部分の解説という意味でカントー語(標準語)版を用意しておられるというところに、まずは拍手を送りたいです。
ポリアフを投げ飛ばすシーン、読んだ時に自分の周りがちょっと寒かったのもあったかもしれませんが、鳥肌が立ちました。そして明かされる、宗太郎とポリアフの関係――世代を超えて繋がった縁。素敵です。
照風めめ
評価: ☆☆☆☆☆
アイデア:◎
読みやすさ:〇
読後持続力:◎
はえ~~! なんでこんな現地の言葉とか伝承詳しいんですか!?
最初は全然アローラ関係ないじゃん、と思っていくんですが、徐々に徐々に食い入るように読んでいってしまいました。
主人公の背景もしっかり掘り下げていて、そこからの成長過程。後半はページをめくる手が止まりませんでした。
意外だったのがポリアフの正体がサンドパンの方だった、という点だと思います。
アローラキュウコンってポケモンとしての人気がやはり高いと思うんです。なので今回もそうかなあ、と思ったら見事に虚を突かれました。
そして最後の最後にポリアフに山嵐を決める。というシーン、とても好きです。そこからの両者の語り合いも巧いな~。
この一作を書くためにどれだけ資料を調べたりなさったんでしょうか。是非参考にお伺いしたい。
あまも
評価: ☆☆☆☆
最後の晴れ渡った山の景色の描写が素敵でした。なっちゃんには色んな人の思いを受け止めてまっすぐそだってほしいですね!
来來坊(風)
評価: ☆☆☆
カントー語版の感想になります。しかし方言と標準語の二つ書くのはすごいですね。
心温まる良いストーリーだったと思います。
浮線綾
評価: ☆☆☆☆☆
☆五つ差し上げます。方言かわいいです。この作品についてはツイッターでも散々語らせていただきましたが、懲りずに改めてやりますね。
この作品を読めただけで『みつめるしおさい』を書いた甲斐があったと心から思います。ハワイについて調べまくってよかったです、先の展開を読みながら読むことができました。とてもドキドキしました。
ネタがわかる自分スゲーって思ってしまうんですよ……自作品のためにカプ・テテフについて調べる過程でカネヘキリを知ったおかげで、ルクシオのヘキリが登場した時点で私は既にテンションがハイになっていました。タイトルと合わせてナツさんの性格の説明ににやにやし、そしてとうとうポリアフの名が劇中に出た時には本当にどうしようかと思いましたよ……すごく興奮しましたよ……
あとはまあ、細かすぎて伝わらないハワイティ杯の好きなシーンのハッシュタグでも色々とツイートしてましたので……この作品はすごかったですよ、何度も何度も形を変えて立ちはだかり襲い掛かってくる“山”と“嵐”の重厚なイメージとか……
運命的な出会いでした……楽しかったですありがとうございました。
カイ
評価: ☆☆☆☆☆
とても読みごたえのある作品で面白かったです!
なぜか途中までポリアフのことをアローラキュウコンだと思っていました。でもポリアフの正体が分からなかったからこそ、ナツがポリアフに初めて相対したところでとても感動しました。「ヤマアラシを山嵐で投げ飛ばす」ってそういう伏線か~!と。すっごい良かったです!
はやめ
評価: ☆☆
受け継がれる魂の物語。ナツ可愛いですね。純真な性格に心を打たれますし、方言の柔らかな響きは安心感を与えてくれます。
ゲームでは鱗を貰うたびに残していたZスペシャルを完食していて気持ち良かったです(そこ?)
ポリアフ=アローラキュウコン、とミスリードしてからのアローラサンドパンそして山嵐、伏線回収。流れるような展開がとても綺麗でした。
虹乃空
評価: ☆☆☆☆
冒頭、「あれ、ホウエン地方?アローラのポケモンもいない?」と思わせてからの、後半への繋げ方が上手で素敵でした。ナツ、宗太郎、そしてポリアフの思い、ラナキラマウンテンでの戦闘など、とても生き生きと心に響いてくる文章で、のめり込んで読めました。特にポリアフに山嵐を決める瞬間、前半から言及されていた話が、スロー描写で一気に集約する場面がとても好きです。
また、この作品にはカントー語版が付いていますが、とても良いですね。結論を言うと原語版のほうが好きなのですが、やはり訛りやハワイ語など意味が分かりにくいところはあったので、それをカントー語版で理解した上で、ああ原語版のほうが雰囲気出てていいなあ、と言えるわけでして。二重手間だったかとは思いますが、お陰様で言葉の意味を100%理解して(ついでにホウエンの方言とハワイ語にもちょっぴり詳しくなって)楽しめました。ご配慮ありがとうございます。
SB
評価: ☆☆☆
よくかけている小説だとは思います。
思うんですが、ストーリーにもう少しひねりがほしいです。
技術はあると思います。文章はやや重い印象がありますが、重厚な小説が書きたいんだ! というのであれば武器になるでしょう。狙ってすぐに書ける文章ではないですので、作者様の個性として伸ばしていただければと思います。好みかどうかといわれると、実は結構好みの文章でした。
しかし、文章以外に魅せる箇所があまりないストーリーというのはもったいない。主人公がアローラに行くことが決まった時点で予想することができる結末は避けるべきです。この結末にするんだ、というのが決まっていたとしても、途中に意表を突く場面がどうしてもほしいです。
ただのわがままかもしれませんが……。
Ryo
評価: ☆☆☆☆
雪の女神の正体の引っ掛け方がとても上手い。
キュウコンだと思った?残念、サンドパンでした!だけではなくて、
序盤にサンドパンの名前もさり気なく出しているから、ちゃんと見せ場で使う「山嵐」含めての伏線になっているところが唸らされます。
それとナツのキャラが良いです。ポケモン相手に腕一本で立ち向かう強さと負けん気、Z定食相手でもゼンリョクで立ち向かうところが良いです。
でも花を見て喜ぶへキリに「こういうところは女の子だね」というシーンは個人的に致命的にダメでした。
ポケモン相手に人間の古すぎるジェンダー観を当てはめてるのがダメだし、どう考えてもナツはそういう考え方をするようなキャラではないように見えます。
ただやはり、こういう指摘をしたくなる程に、ナツというキャラの中身が詰まっているのはやはり魅力的。
ナツはトレーナーじゃないし、キーになってるのは人間相手の柔道の話だし、でもやっぱりポケモンがいないと成立しない世界観、素敵です。
P
評価: ☆☆☆☆☆
柔道が得意な元ポケモントレーナーのおじいちゃん、在住地フエンタウンの「火山娘」、ルクシオのニックネーム、決め技の「山嵐」と書かれたすべてが伏線となって収束していく緻密な構成が美しく、25000字超えの作品にもかかわらずその長さを感じさせないつくりとなっていると思います。
ゲーム中で描かれるアローラ自体がリージョンフォームに代表される島国ならではの独自の文化に満ち溢れており、そのアローラ地方を題材にしたコンテストということで別の地方からやってきた主人公の物語は多く投稿されると思っていたのですが、そうした物語の中でも分かりやすく一本気でそれに違わずポケモンを投げ飛ばせるほど強い主人公のキャラクター、前述の張り巡らした伏線とその回収、アローラ語=ハワイ語の使い方など、様々なところで一歩抜きん出た存在であるとの印象を受けました。
ナツとおじいちゃんによって語られる方言や「大地ん神様」への信仰などホウエン独特の習慣についても十分に描写されており、それがポリアフの語るアローラ方言(古語?)との対比として効いていますね。
半面そうした方言の理解が話自体の理解を大きく左右するだけに、カントー語版まで存在しているのはとても親切だと感じました。
エトワール
評価: ☆☆☆☆☆
トレーナーではないもののある程度ポケモンに立ち向かえる程の腕を持つ少女、という設定から生まれるバトルシーンが新鮮。
一部の固有名詞が別の言い方に置き換わっていても理解出来る会話の妙が面白い。
フィッターR
評価: ☆☆☆☆☆
ポリアフの正体、絶対キュウコンだと思ったのは僕だけじゃないはず。序盤のあそこでキュウコンって言わせることがここまでてきめんにミスリードをもたらしてくれるとは。
そして人の力でポケモンに立ち向かう作品は数あれど、武器も道具も使わずその身ひとつで立ち向かうナツと宗太郎さん強すぎる。このコンテストに顔を見せる登場人物の中でも戦闘力最強クラスなのでは?
……それはさておき、丁寧な心理描写が光っているお話です。ナツの喜怒哀楽が文章からしっかりと伝わってきました。方言とハワイ語を標準語に置き換えたカントー語版を用意するのも面白い試みだと思いました。
久方小風夜
評価: ☆☆☆☆
元気で活発で苛烈なナツちゃんの性格が丁寧に書かれていていいですね。
山嵐の使い方が秀逸。山嵐といえば姿三四郎。そういえばナツちゃんも小柄。
ただカントー語版は個人的にはいらないかなあ。ハワイ語はフリガナなり振ればいいし、方言心配なら最初からカントー語にすればいいし……とも。
くろみ
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(コメント無し)
GPS
評価: ☆☆☆
爽やかで優しくて冷たい温かさを感じます
まっすぐなナツとまっすぐなポリアフの気持ちが通じ合って雪が晴れるのがいいです
カントー語ありがたいですが個人的にはそのまま方言推し
鳥野原フミん
評価: ☆☆☆
(コメント無し)
砂糖水
評価: ☆☆☆☆☆
資料と文章力でぶん殴りに来ている作品ですね。圧巻。
オンドゥル大使
評価: ☆☆☆
すごいんですけれど長い! とかく読むのが疲れた! 多分書いたのはあの人だろうなぁ、と思いつつ読むのが疲れる上に結構、改行も何もしていないので読みづらく、評価もどうしようかと悩みに悩んだので☆三つで。もう一個はすいません、スキップさせてもらいます。
水雲
評価: ☆☆☆☆☆
ストーリー性 10/10
文章力 9/10
構成力 9/10
キャラクター 10/10
独創性 10/10
好みかどうか 45/50
一言:こ、これ586さんかしら……間違っていたらごめんなさい。ストーリーの都合上とはいえ、「あちゃーしゃべっちゃった、口を利いちゃったか……」と思ってしまった点以外は、文句のつけようなし。個人的にサンムーンでお気に入りポケモンの一匹であるアローラサンドパンが出てきてくれた(しかも重要キャラで!)ことも、単純にとてもうれしかったです。
合計 93/100 平均 4.65
逆行
評価: ☆☆☆☆
おじいちゃんの技と意志を孫が継ぐ、というとても王道なお話。
ただ、少年ではなく少女に継がせるという点が、凄いこの作者さんっぽいなあと思いました。
テンポよく物語が進んでいき、読み進めていって心地よく感じました。
『余計な文章』というものが殆ど無かったように思います。
また、この段落ではこれを言いたい、ということがはっきりとしておりとても読みやすかったです。
この段落ではナツの紹介。
この段落ではヘキリの紹介。
という風に、しっかり段落ごとに分けられていますね。
基本的なことではありますが、中々実行は難しいんですよねこれ。
話の流れも非常に明快で、主人公の喜怒哀楽の流れが丁寧に描かれていると感じました。
特に、お爺ちゃんが亡くなったときに傍にいてやれなかった後悔の描き方がとても良かったです。
サンドパンという絶妙なチョイスも良かったですね。
また、アローラ地方の小ネタとかも面白かった。
なんか呑気に相撲取っているウルトラビーストがいましたね(笑)
キュウコンの方とミスリード? させてサンドパンを出すのも上手いです。
総合的に見て、安定感がありテンポの良い爽やかなお話だと感じました。
ただ、その安定感とテンポの良さが仇となっている点もあったと、自分は思いました。
というのも、あまりにすいすいストーリーが進んでしまっているせいで、読み手の心を深く突き刺す暇が無かったような気がしました。
あくまで"深く"であり、全く突き刺さらなかった訳ではありません。
(お爺ちゃんが亡くなるシーンやその後の感情描写等、感動できる点は多々合った)
ですが、いかんせん今大会では数多くの秀作が並んでいるので、それらと比較したときにどうしても決め手になるものがなかったです。
若干ではありますが、他作品に埋もれてしまっている印象がありました。
後、カントー語版と方言版にこの小説は別れている訳ですが、正直、あまり分ける必要はなかったかなと思います。
自分だったら、方言版で書いて、最後に注釈を入れて方言の意味を説明する、というやり方を取るでしょうか。
この方法であれば、注釈を読ませながら読者に物語を想起させる、という効果も期待できます。
注釈の中にウルッとさせるような意味の言葉があれば、読者に強い感動や印象を与えることができるでしょう。
このようにすれば、物語のスピード感を削ぐことなく、上手くいけば深く心に突き刺さるようにできるのではと考えました。
自分だったらこのようにしますがどうでしょうか。
あくまで自分だったらこうするというものですので、見当外れだと感じたらスルーしてください。
最後になりますが、これからも作者さんの作品を期待しております。
禍月アオ
評価: ☆☆☆☆☆
ペレのように情熱的で炎のような少女ナツとポリアフと名付けられた美しくも鋭い氷のポケモン。亡き祖父が遺したノートから繋がった不思議な縁から深まる一人と一匹がナツの祖父を想う描写が丁寧に描かれており、ポリアフとの出会いからの緊迫した戦闘シーンは自然な流れで無理なく引き込まれました。宗太郎の軌跡を追ってアローラまで行く健気なナツの行動力は素晴らしいです。
リング
評価: ☆☆☆☆
わざわざ二つの方言に対応させておくとは仕事が細かい……。
如何にもポケモンらしい旅立ちの物語であったと思います。旅立つと言っても、ジムバッジを得るための旅に出るのではなく、自分の夢や目標を見つけるための第一歩を踏み出したという感じで、王道を行きつつも、自分の味を出している良い作品だと思いました。
門森 ぬる
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(コメント無し)
北埜とら
評価: ☆☆☆
アレです、発想が好きです。ポーポーとかエレエレとかそういう現地語的なヤツです。カントー語版ってなんだろう、と読み進めて、そういうことかと納得して、この単語はどういう意味だと推測しながら読み進めるのも斬新で面白くて、一粒で二度おいしいてきな。一方でおじいちゃん直伝の山嵐のくだりのような王道的面白さも兼ね備えてて、素直によくできてるな~と思いました。星は好みかどうかの問題なのでホントに気にしないでください、よくできてるのにすいません。完成度高かったと思ってます。ところで、ナツがポリアフの現地語を聞き返すでもなくすらすら理解できてたんはなんでだったんでしょう。日記読んでたから? 読解不足だったらすいません。。
小樽
評価: ☆☆☆☆☆
(コメント無し)
にっか
評価: ☆☆☆☆☆
(コメント無し)
No.017
評価: ☆☆☆☆
導入よかったし、節々がとても私好みだったんだけども、ちょっと女神様いきなり出てきすぎじゃないですかね?
あきはばら博士
評価: ☆☆☆☆
話の濃度が濃く、これで3万文字に収まっているのか?と思いました。
柔道と、方言女子へのフェチを感じます。
小樽(感想送付)
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ion
評価: ☆☆☆
自分の好みにストライク、とはいかなかったのですが、重ねて読み込むうちに作者の高い技量を噛み締める羽目になりました。いえ、某ニャスパー作品の終わり方を見て以降、どこかであの作者様の作品を敬遠していた自分がいるのですが、ゴメンなさいって感じです。
ポケモンの登場が少ない序盤は、死に対する心情描写が真に迫っていて、良質な一次の文学を思わせ、サンドパンが登場した後の終盤は、その序盤とは趣の異なったカタルシスがあり、独立した短編のように引き込まれました。この一人と一匹のその後に、ちゃんと希望、最初よりもいい状況を持たせるあたりも。
同時に、この"後"への布石を目立たない形で入れ込むところにも、テクニックを感じます。
“相手のことを思いやる余りにすれ違ってしまう、そしてどちらにも負い目ができてしまう。”
寓話から縁遠い話に無理やりテーマを当てはめると、確かにその一個はこうなるのかもしれませんです。会いたがってるのに物理的にすれ違いまくる男女が一世を風靡した1960年代のラジオ作品と同名で、最後にそのオマージュらしき場面が挿入される隕石がキーの作品が去年ありましたが。あるいは”このシリーズ”は全体として、精神的な方ですれ違う話になるのかもわからない。思えば某アチャモさんのトレーナーと母親たちも、そんな関係だった気がします。現状、あの方が描いているほとんどはそんな負い目なんて吹き飛ばしそうなヒロインばかりですが。
などと言って、実はあの方と別人だったらゴメンなさい。
586
評価: ☆☆☆☆☆
自作品。自分で言うのも何なんですが、久しぶりにスッキリ終わるお話を書いたと思います。方言少女はかわいい。
とんとん
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(コメント無し)
5573
評価: ☆☆☆☆☆
(コメント無し)
わかさぎ
評価: ☆☆☆☆☆
(コメント無し)
匿名
評価: 評価スキップ
(コメント無し)
おそば
評価: 評価スキップ
(コメント無し)
ta
評価: ☆☆☆
(コメント無し)
ロックファイター
評価: 評価スキップ
(コメント無し)
きとら
評価: 評価スキップ
(コメント無し)
かねの
評価: ☆☆☆☆☆
(コメント無し)
クロコダイル
評価: ☆☆☆☆☆
(コメント無し)
まーむる
評価: ☆☆☆☆☆
同じく文句無しの☆5。
王道のポケモン二次というような、そんな感じの話。
アローラサンドパンがホウエンに行った後の話もちょっと書いてほしいなと思ったり。
ただ、少し気になってしまった事が。
アローラサンドパンの寿命ってそんなにあるのかなあ。