円山翔
評価: ☆☆☆
少し読みにくいかなと思ったのは、多分これが報告書形式の書類を見た誰かの視点で書かれているからでしょうか。中盤以降はそうでもなかったように思いますが、序盤に視点が入れ替わりまくって一つの流れのように息つく暇もなく流れていった感じがします。そして序盤で言葉だけは出てきていた「悲劇」が遂に現れます。見事なまでのスプラッタ。最後まで読み進めた後で改めて図鑑の記述を見ると、なるほどこれはとても説得力があるなぁと感服するばかりでした。
照風めめ
評価: ☆☆☆
アイデア:〇
読みやすさ:〇
読後持続力:〇
キテルグマが怖いネタは来ると思ってたんですが、ヌイコグマで想像以上の怖さの作品が出てめっちゃビックリです。
ドキュメンタリー調で淡々と語られるヌイコグマの恐怖。終わらない絶望感。
しかも住処がモーテルというのも、なんだか個人的にはジョジョの奇妙な冒険第四部のラットを思い出しました。
最後に図鑑説明をあえて作中で触れているのですが、そんな穏やかな文章をもう真正面から捉えられなくなってしまった……!
ちなみにタイトルの嵐ってなんですか?
あまも
評価: ☆☆☆
ヌイコグマは危険なポケモンなんだということがひしひしと伝わってきました。
来來坊(風)
評価: ☆☆☆☆
クイックボール絡みのアイデアはとても素晴らしいものでした。巨大ヌイコグマ相手にクイックボールが効果をなさなかったのは単純に捕獲率の問題なのでしょうか。気になります。
モデルとなった事件は三毛別羆事件だと思っています。Wikipediaやアンビリバボー見ているような気分になりました。
浮線綾
評価: ☆☆☆☆
☆四つ差し上げます。元ネタだという羆嵐というものを存じ上げませんでした。
クイックボールやエリートトレーナーの派閥争いといったものがものすごく興味深くて、ぜひとも参考にさせていただきたいと思います。人と野生ポケモンの知恵比べも面白く、そして結局は力がものをいうところがさすがはポケモンの世界だなと思いました。
カイ
評価: ☆☆☆☆
めっちゃ怖い話でした……ポケモンは私が理解しているよりはるかに凶暴なのかもしれませんね……。アローラ図鑑の記述、怖いなーという印象は受けていたので、それを大きく膨らませて表現してくれた作品だなと思いました。
はやめ
評価: ☆☆☆
こういった語り・作風をルポルタージュと言うのでしょうか? 硬質な文章がぴんと糸を張って最後まで息をつかせず、好みです。
ホワイティな作品を読み慣れてしまったのか、予断を許さない空気の中でも物語を追っていく高揚感の方が勝りました。さすがに眼はびびりましたが。クイックボールという着眼点も面白かったです。
キテルグマか? キテルグマだよな? と思いながら読み進めたのですが、進化途上のヌイコグマ……なるほど。最初はぬしポケモンの巨大化をモチーフにしているのかと思いました。しまキングのポケモンがなんだったのか、あえて描写されなかったと思うので逆に気になります。
虹乃空
評価: ☆☆☆☆
報告書をなぞる形で、惨劇を淡々と追っているところがいいです。感情的になりすぎないながらも、冬の嵐の描写がそのまま神経を凍りつかせる恐怖の描写に繋がっている文章にぐいぐい引き込まれました。
「その日、沖合は大しけであった。寒冷前線がアローラを直撃し、体感温度は氷点下になっていたと思われる。」
↑ここのことです。
事実を描写しているようで、しっかりと心情描写に繋がっている。すごく好きです。
SB
評価: ☆☆☆
(コメント無し)
Ryo
評価: ☆☆
クイックボールの普及で若いトレーナーの進出が容易になったため、野生ポケモンの脅威が忘れ去られた、という引き込みは上手く、
でかいヌイコグマも単純にビジュアルとして怖い。
ただ、これ多分熊嵐を参考にして書かれた作品だと思うんですが(当該書未見)
捜索隊が出てきた辺りから主に季節描写のせいであまりに北海道感が出過ぎているのでもう少しアローラナイズして欲しかった思いがあります。
(ちょっと資料探してみたんですけど野生の熊に襲われる系のノンフィクションって大体寒い地方なんですね…)
P
評価: ☆☆
淡々とした記録調の中にあまりにも具体的に飛び込んできて多大なインパクトを残す被害者の状況描写、そして一見過ぎ去った過去のことと見えるこの事件がモーテルとその近隣を通し現在にまで繋がってくる意外性、そしてクイックボールやエリートトレーナー、ヤトウモリの部族など話の中での社会状況における面白い設定と、特色がいくつもあり読み応えある作品と思います。
ただ元ネタと思しき「羆嵐」の状況、主に積雪や寒さを、いくら寒波が来ているとはいえ熱帯であるアローラ地方にそのまま持ち込むのはあまりにも無理がありすぎるように感じます。
ラナキラマウンテンでもないのに腰までの積雪があるアローラ地方をあまり想像できず、話の多くを占める雪原での探索シーンではずっと文中と脳内の積雪状況をすり合わせていました。
しかしヌイコグマ・キテルグマというポケモンの凶暴性を考えるに起こっていそうなことを描ききった力作という部分のすばらしさは変わりなく思います。
エトワール
評価: ☆☆☆☆☆
分かりやすくも着々と堅実にバッドエンドへ向かう構成のおかげで覚悟し易い。
あの図鑑説明も過剰でないと思わせられる、そんな一大事件のレポートを読んだ気分。
フィッターR
評価: ☆
元ネタは三毛別羆事件でしょうか。クイックボールが通じない、というのも、捕獲率の低いポケモンにクイックボールが通りにくくなったサンムーンの仕様を思い出しました。
ただやはり、熱帯のアーカラ島に雪が積もって気温が氷点下になるほど強い寒波が来ている、普段は寒くならない熱帯の家になぜか暖炉がある、といった"元ネタに忠実すぎる"ことに非常に強い違和感を覚えるのは否めません。
場所がアーカラなのはゲーム版での生息地に合わせたのでしょうが、ここは場所をラナキラマウンテンやほかの地方にするとか、あるいは雪の要素を外すといったアレンジをしてほしかったなと思うところ。消息を断った子供の人数が後半になるまでわからなかったり、島キングがヌイコグマにとどめを刺した手段が何なのか書かれていなかったりと、細かいミスも気になりました。
久方小風夜
評価: ☆☆
淡々としたまさにドキュメンタリーって感じの文体が素敵。あえてのヌイコグマが逆にエグみを増してていいと思います。
ただ、元ネタの三毛別羆事件をなぞったのはわかるのですが、理由などまで元ネタにそろえると正直「シンオウでやれ」と思わざるを得ない。
生き物が飢えるのは寒冷化だけじゃないです。アーカラを舞台にするなら干ばつや日照不足なんかの方がまだ納得いきます。
くろみ
評価: ☆
感覚的な問題ですので、なぜそう評価したのか説明が難しいのですが、ヌイコグマの設定をそのまま現実に合わせてるからでしょうか。とにかくなんか感覚的におもしろいところがわかりませんでした。難しいです。
GPS
評価: ☆☆☆☆
ポケモン版羆嵐?
野生の厳しさと逞しさとの闘いをじっくり、客観的に描いていて引き込まれます
鳥野原フミん
評価: ☆☆☆☆
(コメント無し)
砂糖水
評価: ☆☆☆☆
読んでいて手に汗握る作品。ヌイコグマ怖い。
オンドゥル大使
評価: ☆
自作です
水雲
評価: ☆☆☆
ストーリー性 5/10
文章力 7/10
構成力 6/10
キャラクター 8/10
独創性 4/10
好みかどうか 35/50
一言:タイトルからして穏やかじゃなさそうだなあという印象。ゲーム内のモブキャラクターのセリフをそのまま起用する演出が大好きです。あわせて、しめくくりに「最後になったが」と、でメタ目線になるのも同じくらい評価したいです。わたしがそういう書き方をするタイプですので。
合計 65/100 平均 3.25
逆行
評価: ☆☆
最後にプロレスラーの図鑑説明を入れるのなら、プロレスラーを作中で登場させるべきな気がします。
もしくはプロレスラーと同等の力を持った人を入れて、そいつを地平線の彼方まで吹っ飛ばされるとかそういう描写があると良かったですかね。
グロイシーンも多くだいぶ鳥肌がたちましたが、話の流れとしては良かったんじゃないかと思います。
ヌイコグマをはやく討伐しなきゃいけないのに、ぐだぐだしていた所がリアリティありました。
キテルグマじゃなくてあえてヌイコグマっいうのがミソですね。
でかいヒメグマだったらそんなに怖くなさそうだけど、でかいヌイコグマは……うん、怖い。
禍月アオ
評価: ☆☆☆☆
怖い。最初から最後までの印象です。三毛別羆事件を参考にしてらっしゃるのでしょうか……食われ方やしまキングの立ち位置がそれを彷彿とさせるような内容でした。キテルグマではこんな恐怖は描けない筈です……戦慄させられました。
リング
評価: ☆☆☆
ヌイコグマこわし……ポケモン世界では子供たちがこうして行方不明になっていく事件も多いのでしょうね
北海道でのヒグマによる襲撃がモデルとお察ししますが、そのお話とアローラのポケモンや文化を絡ませた面白い話だと思います。
まさかヌイコグマ騒動がカキの試練につながるだなんて……w
門森 ぬる
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(コメント無し)
北埜とら
評価: ☆☆☆☆☆
今回ハワイティ杯全体を通して、「なんのために殺したんや!」って感じの作品が(個人的には)散見されたのですが、本作だけは不思議と「殺せ……そうだ……もっとだ……」と思いながら読んでいました……笑
この作品の吸引力は凄い。本大会で最も集中して終わりまで読み切った作品って、私はこの作品だったろうなあと思います。独特の語り口もそうだし、タイトルの元ネタと思われるあの話から先を想像しうることもそうだし、終始ドキドキハラハラして、夢中になってしまいました。うん、なんっていうか、不条理さや暴力もすごく理路整然としてるっていうか、とってもしっかりした惨殺小説だと感じたんですよ。元ネタがあるからかも。しかし面白かったです。また元ネタと照らし合わせんがら読んでみようと思います。
小樽
評価: ☆☆☆☆
(コメント無し)
にっか
評価: ☆☆☆☆☆
(コメント無し)
No.017
評価: ☆☆☆☆
(コメント無し)
あきはばら博士
評価: ☆☆
事件を巡る人々のリアリティある生々しい対処らが本当によく書けていて、素晴らしかったのですが、火山の真横にある8番道路が豪雪地になっているという設定に無理がありすぎるように思います。リアリティがある分だけ目立ってしまって、ラキアナマウンテン周辺にするなどその辺を変えてくださればよかったのですが。
小樽(感想送付)
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(コメント無し)
ion
評価: ☆
(コメント無し)
586
評価: ☆☆☆
最初タイトルを見たときは「百合か!」と七歩くらい先走ってしまったのですが、別にそんな事はなくシリアスな作りのお話でした。アローラなら本当にありそうだ……と思わせる重苦しい展開が上手いと思います。
とんとん
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(コメント無し)
5573
評価: ☆☆☆☆☆
(コメント無し)
わかさぎ
評価: ☆☆☆☆
(コメント無し)
匿名
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(コメント無し)
おそば
評価: ☆☆☆☆☆
(コメント無し)
ta
評価: ☆☆☆☆
(コメント無し)
ロックファイター
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(コメント無し)
きとら
評価: ☆☆☆
(コメント無し)
かねの
評価: ☆☆☆☆☆
(コメント無し)
クロコダイル
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(コメント無し)
まーむる
評価: ☆☆☆☆
まあ、そりゃ進化したらあんな恐ろしいポケモンなんだからな。
トレーナーが無情に惨殺されていく様には恐ろしさがあった。