円山翔
評価: ☆☆☆
素敵な装置だなぁと思いつつ、しかし一種の麻薬のような存在なのかなぁと。最後まで読み進めるうちに恐ろしいものを作ったものだなぁと思いました。もしかしたら、幸也さんが作った装置は誰も気付かないうちに誰彼構わず感情を吸い取ってしまったのでは……そして、この装置がもしも人工知能のようなものを兼ね備えてしまったらと一層恐ろしくなってきます。ちゃんとした使い方ができる人のみの手に渡らせるなんてことはもちろんできないでしょうし、ちゃんとした使い方をしていた人もいつ良くない道に進むか分かりませんし……タイトルが佐奈さんの最期の伏線になっているのがまた興味深いと思いました。
照風めめ
評価: ☆☆☆
アイデア:〇
読みやすさ:〇
読後持続力:〇
世にも奇妙な物語にありそうだって感じがしました。
35とは、卑怯な手を使ってでも相手を惹きつける。という趣向が同じですが、こちらはより過程やバックヤード、感情貯金箱というアイデアで棲み分け(?)出来ていますね。
ダメ人間がマジックアイテムで調子に乗る、というのはのび太的ではありますが、人に迷惑をかける量というか具合が酷い。そこから定番のオシオキ、的な流れなのですがこの救いのなさがまさにホワイティ。
なにも殺さなくとも……、いや、うーん……。仕方ないのか?
雄二は今後もキテルグマないしはポケモンを見るたびに、人を殺したことをフラッシュバックしたりしないのか……?
こちらの作品は殺し屋が人を殺した訳ではないのに、思いの外人の死に対する周囲の死に対する道徳観の欠如が何よりも怖かったです。
あまも
評価: ☆☆
便利というより怖い道具ですね。楽をして何かを得ることはできないですね。反面教師になりました。
来來坊(風)
評価: ☆☆☆
ラルトスやキルリアの設定をそのままSFに活かすのは非常にいいと思いました。姉がちょっと恨まれ過ぎだとも思いました。
浮線綾
評価: ☆☆
☆二つ差し上げます。
ところで筆者は法学部生なので、こちらの作品における事例について考えたことを書かせていただきますね。長くなってすみません。
ポケモンに催眠術を掛けさせて自殺めいたことをさせた場合は、自殺教唆は成立せず、殺人罪が成立すると私は考えます。教唆犯が成立するためには、被害者自身に自殺の意思を生じさせることが要件となるためです。しかし、ポケモンの催眠術を掛けるということは被害者を心神喪失状態に陥らせるということであり、このような場合には教唆犯の成立の余地はないと考えます。
同様に、ポケモンに催眠術を掛けさせて犯罪行為、例えば殺人を犯させた場合は、殺人教唆は成立せず、殺人罪の正犯が成立すると考えます。
感情貯金箱を用いて人を操った場合も、以上のポケモンに催眠術を掛けさせた場合に準拠すると考えます。ただし、感情貯金箱を用いることにより被害者自身に自殺の意思を生じさせたということが科学的に証明されたときは、自殺教唆が成立します。ただ、本件においては佐奈さんは自殺の意図をもってキテルグマに接近したわけではないため、どちらにせよ感情貯金箱を使用した雄二さんに自殺教唆は成立しません。
本件においては、雄二さんには保護責任者遺棄致死罪が成立すると考えます。その理由としては、まず、雄二さんは資格を有するトレーナーであり、キテルグマを撃退するだけのポケモンを所有していたと考えられます。にもかかわらず雄二さんは、トレーナーでない佐奈さんが無防備にもキテルグマに接近するのを、その危険性を把握しておきながらあえて止めず、また佐奈さんがキテルグマに襲われても一切の救助活動を行いませんでした。
佐奈さんがキテルグマによって殺害されるときの様子を後日語っていることから、当時の状況について雄二さんは警察の事情聴取を受けたものと拝察します。警察はこの時点で雄二さんを保護責任者遺棄致死の容疑で逮捕すべきなのです。
これは非親告罪の刑事事件であるため、佐奈さんの父親が雄二さんを被告として訴えを提起するなどということは起こりえません。雄二さんを被告人として刑事裁判の起訴を行うのは検察です。
また上記の通り、保護責任者遺棄致死の件においては、感情貯金箱の存在は何ら影響を及ぼすものでないため、父親と雄二さんの間には感情貯金箱に関する取引というものは存在しようがありません。
━━以上が、私がこの作品で考えたことです。
もちろんこれは学部生の空想の域を出ないものではありますが、山口厚著『刑法総論』を参考にポケモンの世界にも妥当するであろう論拠を用いてこのような結論を導きました。ご確認いただければ幸いです。
カイ
評価: ☆☆☆
なんか……佐奈ちゃん可哀想ですね……
キテルグマ怖いです……
はやめ
評価: ☆
(コメント無し)
虹乃空
評価: ☆☆☆
感情貯金箱、最初から不穏な感じで登場しましたが、最後まで不穏感を上昇させる一方でしたね。佐奈の父親が何を考えている・感じているのか見えないところがより不穏と恐怖を描きたてました。
誤字が少し気になったのと、最後の一文の意味がよく分からなかったです。
SB
評価: ☆☆☆
(コメント無し)
Ryo
評価: ☆
これどう考えても冒頭から親父が悪いとしか思えない。
姉がクズいから父親が放置したんじゃなくて、父親が弟ばっかり可愛がるから姉がクズくなったんじゃないでしょうか。
そもそも自分の子の性格や成績がダメだからと言って親が子供を放置したりしていい道理などないのですが…
そこら辺のことがラストで語られてはいるけど、なんの制裁も受けていないのでとても後味が悪い。
私はネグレクトの被害者が人権回復の機会を全く与えられず、加害者が何の制裁も受けない話には良い評価をつけられません。
P
評価: ☆☆
ハワイティ杯でこういうジャンルの作品が見られるとは思いませんでした。SF。
貯金箱にひたすら振り回される主人公の描写も秀逸なのですが、一番背筋が寒くなったのは「貯金箱に頼らなければ勉強もできないような娘、必要ないし」だったんですよね。悲しみの感情どころか愛もない。貯金箱よりこのお父さんの方が怖い。
なんというか家庭がこれでは貯金箱の使い方がああなるのもわかるような気がしてしまいました。誰も彼女のことを好きではない。
エトワール
評価: ☆☆☆
淡々とひっくり返してくる様なこういう話は好き。
それだけに、漢字の名前やタイトルをポケモン以外の題材で読みたかった感が拭い切れない。
フィッターR
評価: ☆☆☆☆☆
新しい道具に振り回される人間。しかし開発者はそんなことは露知らず。それは道具のせいかそれとも……? という、一番怖いのは人間的SFホラー。理亜が研究室に顔を出すようになったのはなぜなのか。考えさせられます。
魅せるところは緻密に書き込みつつ、削るところは大胆に削った結果、とても密度の濃い文章になっているのが印象的です。
久方小風夜
評価: ☆☆☆
○○に対する感情、っていう限定的な感じじゃなくて応用ききまくってるのが便利だなあ。対象は感情に含めずか。
口紅ほどの装置っていうのは繰出し式の口紅容器くらいのサイズってことですかね。おでこに。結構目立つな。
最後の一文はいらなかったかなあ。顔を出すようになったから何なんだ、って感じになるし。
くろみ
評価: ☆☆☆☆☆
星新一のショートショートのような博士と他のキャラクターと、オチでした。こういう話好き。
GPS
評価: ☆☆
(コメント無し)
鳥野原フミん
評価: ☆☆☆☆
(コメント無し)
砂糖水
評価: ☆☆☆
すごい星新一みある……。作品としてのレベルは高いと思うのですが、いかんせん読後感があれなので……。すみません。読んでてあーこれ絶対バッドエンドだろうなーと思ってその通りだったというかさらに上を行く後味の悪さ……。つらい。とてもつらい。主人公の性格はもともと悪いし自業自得ではあるんですけど、そうは言っても父親が、父親が……。とてもつらい。
オンドゥル大使
評価: ☆
話のとっかかりと言いますか、アイデアの部分は秀逸だと思いました。ただ、その展開の広げ方がイマイチだと感じました。もっと某作品の主人公のようにもっといい悪だくみをしたり、因果応報の形がもっとよくはまれば面白かったと思います。
水雲
評価: ☆☆☆☆
ストーリー性 9/10
文章力 8/10
構成力 7/10
キャラクター 6/10
独創性 9/10
好みかどうか 35/50
一言:なるほど、うまい! というのが最初の印象。大人向けな藤子不二雄SF作品(結末まで容赦なく運ぶところが特に)と勝手ながら思ってしまいました。因果応報という言葉が真っ先に思い浮かびましたが、続きも気になります。
合計 74/100 平均 3.7
逆行
評価: ☆☆
星新一の短編のようなお話。
とにかく文章に無駄がないですね。
非常にスムーズに読めました。
ただ、感情貯金箱がちょっと制約なさすぎる気がします。
ちょっとこれは世界征服もいけるでしょう。
一般人に持たせるのは駄目な気がします。
面白かったんですけどね、ただちっちゃく纏まっているので、どうしても高評価は付けづらかったです。
こういうので優勝するのは至難の技かもしれません
正直、仮に星新一がハワイティ杯に投稿しても優勝は難しいんじゃないかと思います。
禍月アオ
評価: ☆☆☆
(コメント無し)
リング
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門森 ぬる
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(コメント無し)
北埜とら
評価: ☆☆
ドラ〇もんのひみつ道具みたいだ~!!(呑気)ここまで……ここまで嫌わなくても……実のお姉ちゃんでしょうに……わたしも使えないタイプのお姉ちゃんなのでめっちゃ身につまされました……笑
小樽
評価: ☆☆☆
(コメント無し)
にっか
評価: ☆☆☆☆☆
(コメント無し)
No.017
評価: ☆☆☆
(コメント無し)
あきはばら博士
評価: ☆☆
SF(すこしふしぎな)話、キャラの名前に漢字の苗字と名前を使うのは珍しいですね。
小樽(感想送付)
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娘の死に対してあまりにも無関心な父親の姿勢は見ていて愉快なものではありませんが、その愉快ではない振る舞いの理由が、ひょっとしたら感情を吸い取ってしまっているから……と思うとまた印象が変わってきます。感情を代償にするほど研究に命を捧げた人だったのでしょうか。
感情貯金箱というアイデアが面白かったです。自分だけでなく、他人の感情も貯金の勘定に入れられるなんて。せっかくお父さんが「サーナイトやキルリアの体を、雌雄の関わりなしにこれでもかというほど隅々まで調べ上げ」たほどの「相当なサーナイトマニア」ということなので、キルリアやサーナイトがもっと本編に絡んでくるとさらに厚みが出たように思います。
ion
評価: ☆☆
(コメント無し)
586
評価: ☆☆
お話としては成立しているのですが、なんというか「あらすじ」を読んでいるような印象を受けました。もう少し各シーンを掘り下げて描写しても良いのではと感じます。
とんとん
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(コメント無し)
5573
評価: ☆☆☆☆☆
(コメント無し)
わかさぎ
評価: ☆☆☆
(コメント無し)
匿名
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(コメント無し)
おそば
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(コメント無し)
ta
評価: ☆☆
(コメント無し)
ロックファイター
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(コメント無し)
きとら
評価: ☆☆☆
(コメント無し)
かねの
評価: ☆☆☆☆
(コメント無し)
クロコダイル
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(コメント無し)
まーむる
評価: ☆☆☆☆
酷い話だったけど、中々好き。因果応報が良い感じ。