Subject #136949

Basic Informations:

Subject ID:
#136949
Subject Name:
カラカラの近代化改修
Registration Date:
2013-05-26
Precaution Level:
Level 2

Handling Instructions:

後述する条件を満たすカラカラを発見した、あるいは発見したという申し出を受けた局員は、有異常性携帯獣向けに調整された専用のモンスターボールを使用して、速やかに対象を捕獲してください。捕獲したカラカラは、当局が定める標準的な手続きに沿ってオーレ地方フェナスシティ支局まで移送してください。オーレ地方フェナスシティ支局以外に在籍する局員の担当はここまでとなります。

オーレ地方フェナスシティ支局に在籍する局員は、別の支局から移送されたカラカラを手順F-136949に沿って収容・保全してください。対象のカラカラはこれまでのところ攻撃性がとても低く、通常の個体と比較しても危険性は低いと見なされています。局員はカラカラと信頼感を醸成するよう努め、彼らが所有しているオブジェクトを研究のために貸し出すことを促してください。彼らと適切な形で接すれば、オブジェクトを友好的に借り受けることはさほど難しくないことが分かっています。

上記の手続きを経て一時的にオブジェクトを入手することに成功した場合、速やかに様式F-136949に沿ってオブジェクトの性質を記録してください。

Subject Details:

案件#136949は、一定の特徴を持ったカラカラの異常な個体群と、それに掛かる一連の案件です。一般的に知られているカラカラの個体群は、本案件の管理対象ではありません。

2011年頃から、本案件で取り扱う異質な特徴を持つカラカラが不特定多数の地域で目撃されるようになりました。目撃された地域に規則性は見当たらず、異常性の無いカラカラが生息している地域とほぼ同様の分布を見せています。年月を経るにつれて、徐々に個体数が増加していることが認められます。その一方で非特異個体の生息数は極端な増減を示しておらず正常と推定される値の範囲内で推移しており、特異個体との関連性は明らかになっていません。

特異個体の持つ最大の特徴は、通常のカラカラが装備・携帯している頭蓋骨及び骨棍棒に代わって、黒または白のフルフェイスヘルメットと鉄パイプを所持していることです。観測された中に、どちらか一方のみが骨由来の装備というパターンは確認されていません。両方が骨由来の装備(正常個体の場合)であるか、もしくは両方がそうでないか(異常個体の場合)のパターンのみが確認されています。

装備しているフルフェイスヘルメットと鉄パイプの性質は個体により大きく分かれています。以下は当局が捕獲に成功した個体について、各々が装備していたアイテムについて記述した資料の抜粋です:

特異個体#136949-05
フルフェイスヘルメットはマルシン工業社製のモデル「AGV K3-SV(カラーバリエーション:マットブラック)」に類似していますが、製造元に関する情報は黒塗りにされているか、または刻印がヤスリのようなもので削られた形で潰されています。実際のモデルとは細部に違いが見られますが、手改造の痕跡は見当たりません。鉄パイプは全体がひどく錆び付いていて、長さは約30cmです。
特異個体#136949-14
フルフェイスヘルメットはアライ社製のモデル「RAPIDE-IR(カラーバリエーション:グラスホワイト)」とほぼ同様です。過去の個体同様、製造元に関する情報は得られていません。鉄パイプは真新しいもので、長さが1mに達しています。長さゆえにこの個体は武器を適切に扱うことができず、保護された時点ではかなりの衰弱が見られました。現在は局員の支援により、良好な健康状態を維持しています。
特異個体#136949-22
フルフェイスヘルメットは外装こそヤマハ社製のモデル「YJ-15 ZENITH」と一致している点が多々見受けられますが、内部の構造には相当の差異が確認できます。同社がこのヘルメットと同型の製品を製造していた記録はありません。所持していた鉄パイプは先端がカーブしているタイプのもので、形状を活かして木の実を収穫するなど、通常個体のカラカラよりも知能が発達している様子が見受けられました。
特異個体#136949-25
フルフェイスヘルメットはシンプソン社製のモデル「Model30(カラーバリエーション:マットブラック)」と完全に同型ですが、製造元として「ROCKY」という未知のメーカーが刻印または記載されています。保護した際に鉄パイプに乾いていない血が付着しており、DNA鑑定の結果から携帯獣の「フリーザー」のものと矛盾無く一致することが判明しました。局が各方面に照会したところ、直近で死亡した、または行方不明になっているフリーザーの個体は存在しないという結果が得られています。

特異個体は正常な個体に比べて攻撃性が低いことは先述した通りですが、それとは対照的に社交性は高くなっており、特異個体のみで数体から十数体ほどの小規模な群れを作って生活していたケースが複数目撃されています。野生のものは正常な個体と交流することは無いようですが、保護した個体に互いが同族であることを適切に教育すると、正常な個体ともとても良好な関係を築くことができます。明らかな風貌の違いにもかかわらず、正常な個体は異常個体を同族と見なしているようです。

正常な個体と特異個体の生物学的な相違は見当たりません。携帯獣向けのデバイスは特異個体を例外なく「カラカラ」と正常に認識し、モンスターボールを使用すれば問題なく捕獲することができます。装備しているもの、そして攻撃性の低さと社交性の高さを除けば、正常な個体と特異個体に大きな差異はありません。

カラカラの特異個体がどのようにして装備を入手しているのかは分かっていません。装備そのものに不審な点が多々見受けられることから、正常なカラカラに対して人為的に手が加えられた個体群である可能性も提起されています。

Supplementary Items:

本案件に付帯するアイテムはありません。