これまでに捕獲した携帯獣#126629は、いずれも本来の生育環境に近いジョウト地方ヨシノシティ第三支局に収容されています。携帯獣#126629の生育担当に割り当てられた局員は、必要に応じて基礎資料リポジトリに存在する携帯獣標準養育手順書の番号163「ホーホー」を参照することができます。
すべての携帯獣#126629は、不定期に種々の物品であるアイテム#126629を出現させます。これらは収得しないまま時間が経過すると事実上消失してしまうため、必ず回収する必要があります。回収したアイテム#126629はナンバリングし、どの携帯獣#126629がいつ出現させたかを記録してください。アイテム#126629に何らかの異常性が見られるケースも多々あるため、異常性検査も欠かさず実施しなければなりません。
携帯獣#126629の一覧についてはリストL-126629-1を、アイテム#126629の一覧についてはリストL-126629-2をそれぞれ参照してください。
案件#126629は、特異なホーホー個体群(携帯獣#126629)と、そのホーホーが不定期に出現させる様々な物品(アイテム#126629)、及びそれらに掛かる一連の案件です。
携帯獣#126629が初めて確認されたのは、2009-01-30のことです。ジョウト地方ヨシノシティ近隣でフィールドワークをしていた局員が、足に携帯音楽プレイヤーのストラップを引っ掛けたホーホーを発見しました。当初は悪質な悪戯/虐待の類と考えられ、局員によって足から携帯音楽プレイヤーが外されました。携帯音楽プレイヤーは拾得物として回収され、ヨシノシティ第三支局に隣接する低異常性拾得物保管庫へ未分類アイテムとして保管されました。
翌日同じ局員がフィールドワークを実施していたところ、今度は紐付きのメモ帳が引っ掛けられているホーホーが発見されました。不審に思った局員がホーホーを保護した上でメモを回収し、いかなる人物がホーホーの足に物品を結びつけるという行為を繰り返しているかを調査するため、その場で張り込む判断を下しました。
しかしながら、張り込み開始からわずか2時間後に、ホーホーが瞬時に足を入れ替えたと思しき(実際に入れ替えるシーンを目撃することはできず)仕草を見せ、それまで一切ホーホーへ近づいた人間がいなかったにもかかわらず、今度は腕時計がホーホーの足に引っ掛けられているのを発見しました。局員はホーホー自身が携帯音楽プレイヤー/メモ帳/腕時計を出現させていると判断、ホーホーを保護して最寄りの拠点へ移送しました。移送後に行われた初期調査によりこのホーホーの生態がある程度判明、案件#126629が起票され、ホーホーは携帯獣#126629と分類されました。
案件立ち上げに当たって各支局に類似の事案が発生していないか調査を依頼したところ、ジョウト地方を中心にホーホーの生息地近隣で類似の事案が複数確認されていたことが明らかとなりました。一部の事案ではホーホーが捕獲され、低異常性物品としてアイテムが回収されていたことも分かりました。案件担当者は各地の局員とテレビ会議を実施して情報を収集、これまでに集められたすべての資産をジョウト地方ヨシノシティ第三支局へ譲渡の上集積することで全員の合意を得ました。
収集された資料の再懸賞と生態調査により明らかになった携帯獣#126629の特異性は、12時間ごとに様々な物品であるアイテム#126629を、自身の足に引っ掛けた状態で出現させるというものです。アイテムは回収されなければ12時間後の足を入れ替えるタイミングで未知の原理によりホーホーの体へ吸い込まれるような形で消失し、新たなアイテムと交換されます。足を入れ替えた際に出現するアイテム#126629は、それ以前のアイテム#126629と関連する場合と一切の関連性を持たない場合のいずれのパターンも存在します。
出現するアイテム#126629について、これまでのところ明確な由来は判明していませんが、一部のアイテム#126629を調査した結果から、アイテム#126629が旅行中に何らかの理由で失踪したポケモントレーナーの所持品であった可能性が示唆されています。以下はこれまでに確認されたアイテム#126629を列挙したリストであるリストL-126629-2からの抜粋です:
アイテム#126629の特異性から、局員の一部から携帯獣#126629の性質について「異次元/異空間と言うべき場所からランダムに物品を取り出しているのではないか」という仮説が提唱されています。仮説は現在検証プロセスに入っています。
本案件に付帯するアイテムはありません。