この案件の警戒レベルは「5:極めて危険」に設定されていますが、例外的にあらゆる局員に文書及び付随する情報が公開されます。すべての局員に対し、本案件に関する情報への「読み取り」のアクセス権が付与されます。当局に籍を置くすべての局員は案件資料を熟読し、本案件の性質を理解することが求められます。本案件を除くその他のレベル5案件については、従前のセキュリティポリシーが継続して適用されます。
事象#146915の発生ポイント/発生日時、及び事象#146915のターゲットとなった携帯獣の種族を記録してください。現時点で事象#146915に対して取り得る対抗措置は確認されていません。事象#146915がすべての携帯獣に対して発生し得るのかは見解が分かれていますが、今後事象#146915の対象が拡大する虞は排除できません。本案件の対応方針は、事象#146915が世界のどの地域で発生し得るか、事象#146915の対象となる条件は何かを突き止めることにあります。
案件#146915は、「小さな窓」と形容される未知のオブジェクト(オブジェクト#146915)の出現とそれに付随して発生する携帯獣の消失事象(事象#146915)、及びそれに掛かる一連の案件です。
少なくとも当局が把握している限りにおいて、事象#146915の最古の発生事例は2016年07月14日になります。イッシュ地方及びカロス地方に展開する多数の支局に対し、様々な形で「携帯獣が突然消失した」との通報及び報告が寄せられました。通報が始まってからわずか30分で総数が1,000件を越え、当局のレベル6局員は非常事態宣言を出すことを全会一致で可決しました。すべての支局に対し緊急通達が交付され、最低限の保安活動を除きすべての管理局局員に本件の対応に当たることが指示されました。
市民からの通報/各地のポケモンセンターに提出されたトレーナーのレポート/フィールドワーク担当の局員による実地調査などの情報により、2016年07月15日時点で事象#146915の大まかな性質が明らかになりました。その後も情報収集が続けられ、事象#146915に関する情報は精度が高められています。
事象#146915は、現時点では[更新に伴い削除][更新に伴い削除][更新に伴い削除][更新に伴い削除][更新に伴い削除]124種の携帯獣に対して発生し得ることが確認されている、原因不明の消失事象です。そのデータ分布から、携帯獣の全国図鑑番号No.1〜No.151と定義された携帯獣が対象であるとの仮説が提唱されていますが、複数の携帯獣について実際の消失事象が確認できていません。事象#146915が発生した記録の存在する携帯獣の一覧は、リストL-146915-13を参照してください。
事象#146915の前兆現象として、ターゲットになった携帯獣の前方中空にオブジェクト#146915が出現することが確認されています。オブジェクト#146915に直接接触する方法は確立されておらず、直接接触することによる人体並びに携帯獣への影響も未確認です。オブジェクト#146915は概ね8cm〜12cm×13cm〜17cm程度のサイズですが、時折16cm〜20cm×24cm〜28cm程度の大きなものが出現するケースも確認されています。オブジェクト#146915の出現から通常5分程度の間に、ターゲットとなった携帯獣が突然消失します。消失の詳しいメカニズムや、ターゲットとなった携帯獣の転移先などは不明なままです。
オブジェクト#146915が出現した場合、対象の携帯獣を物理的に遠ざける、屋内へ移動させる、あるいはモンスターボールやボックスへ格納するなどの隔離措置を取ったとしても、事象#146915の発生を防ぐことはできません。携帯獣は移動先で消失し、ボックスへ格納されていた場合は一切の記録を残さずデータが削除されます。これは野生の携帯獣に限らず、所有者情報が書き込まれた、つまり捕獲済みの携帯獣であっても例外ではありません。これまでのところ、事象#146915を中断できたケースは確認されていません。事象#146915が発生する前に携帯獣を終了した場合の結果について検証が進められています。
本案件で懸念すべきは、事象#146915が発生する対象が拡大することです。現状においても携帯獣の消失により生態系に有意な影響が生じていると見られる報告が複数寄せられています。対象となる携帯獣の種族が増加した場合、この傾向はより一層顕著なものとなることが予測されます。最悪のシナリオは、確認されているすべての携帯獣が事象#146915の対象となり、世界から大量の携帯獣が消失することによる大規模な生態系の崩壊です。これは人類に対し、種の存続をも内包する重大な影響を齎す虞があります。事象#146915を妨害するための方策があらゆる角度から検討されています。
事象#146915と類似した携帯獣の消失事象が、カントー地方及びジョウト地方の一部で2016年3月から同年4月にかけて数件発生していた可能性が指摘されました。フィールドワーク担当の局員が提出していた日報に記載が見られます。当時は単発の事案と考えられていたため、収集された情報は限定的です。事象#146915との関連性について調査が行われる予定です。
事象#146915が人間に対して発生したと見られる事案を複数検知しました。消失した市民の行方は分かっていません。現在の案件対応方針は未定です。
本案件に付帯するアイテムはありません。