エリア#124747は当局が買い上げ、進入禁止区域として設定します。故意・過失を問わず不法侵入を未然に防止するため、近隣に常に警備員を三名配備します。何らかの理由でエリア#124747への侵入を試みる者がいた場合は必ずその場で拘束し、事情聴取を行ってください。従わない場合、非致死性の武器による制圧も許可されています。
事象#124747が発生する窓ガラスについては、いずれも常にブラインドが下ろされた状態を保ちます。事象#124747は電子機器による観測が成功しておらず、案件担当者による定期的な目視確認が必要となります。案件担当者は目視確認の結果を所定の様式のレポートに記入し、案件別サーバへ保管してください。特に、事象#124747にで確認することができる遺体#124747の数や状況が変化した場合、その旨を詳述してください。
遺体#124747の身元の特定を進めてください。これまでに身元が特定された遺体#124747の一覧は、リストL-124747-3を参照してください。現時点ではほとんどの遺体#124747の身元が明らかになっていません。遺体#124747の回収は、事象#124747の性質により現在もまったく成功していません。遺体#124747そのものの実在性について、一部の局員から疑義が呈されています。
案件#124747は、特定の位置からある地点(エリア#124747)を観測した際に「死体の山」(遺体#124747)が観測される事象(事象#124747)と、それに掛かる一連の案件です。
2009年6月下旬頃、カントー地方タマムシシティの北部に位置するオフィスビルに入居したテナントの職員から、「空き地に死体が転がっている」との通報が警察当局に寄せられました。警察当局は速やかに通報のあった空き地へ向かいましたが、遺体またはそれに類するものを発見することはできませんでした。通報者は警察当局をオフィスへ迎え入れ、三階の会議室から空き地を観察すると遺体が見えることを説明しました。その場で異常事案発生の虞ありと判断がされ、当局へ連絡が行われました。局員が初期調査を行い、案件立ち上げが決定されました。
エリア#124747は、カントー地方タマムシシティの北部に位置する空き地です。現在の所有者は通報のあったオフィスビルの所有者と同じであり、これについて不審な点は確認されませんでした。エリア#124747内に後述する遺体#124747は存在していないか認識することはできず、またかつて死体が存在した痕跡もありません。標準的な情報災害監査では、何らかの異常現象が発生しているとの結果は得られませんでした。ギラファーリヒ真偽テストの結果は「真」であり、局所的現実改変の可能性は低いと判断されています。
遺体#124747は、後述する特定の条件を満たした際に、エリア#124747内で観測することが可能な人間及び携帯獣の遺体です。確認される遺体に特定のパターンは見られず、無傷で自然死したと思われるもの、激しい暴行の末死亡したと見られる者、四肢のいずれかが切除されたもの、全身に火傷を負ったものなど、様々な状態の遺体が確認されています。遺体の種類についても同様にパターンは観測されておらず、人間についてはあらゆる世代の男女が、携帯獣については観測された限りで43種の遺体が発見されています。
事象#124747は、エリア#124747内で遺体#124747が観測される事象です。この事象は、「タマムシシティ北部に位置するオフィスビルの三階からエリア#124747を観察すること」によって発生します。条件が満たされていない場合、例えばエリア#124747に直接赴いた場合や、別の地点からの観察を試みた場合、あるいは三階以外のフロアからエリア#124747を観察した場合、事象#124747は発生しません。つまり、エリア#124747内で遺体#124747を観測することができません。全ての条件を満たした場合のみ、事象#124747は発生します。
事象#124747の根本的な発生原因が何にあるのかは明らかになっていません。エリア#124747とオフィスビルのどちらが事象#124747を発生させているのか、また三階以外のフロアでは事象#124747が発生しない理由についてはいずれも分かっていません。当初は会議室にはめ込まれた窓ガラスが異常なオブジェクトであるという可能性が示されましたが、窓ガラスの完全な交換を行っても事象#124747の発生を抑止することはできませんでした。
遺体#124747については、一部の遺体について身元が判明したものが存在します。いずれも既に死亡が確認された人間または携帯獣であり、これまでの調査で生前に行方不明となった、または失踪したという事例は確認されておらず、いずれも適切な死亡後の措置が執られていることが分かっています。身元の確認された遺体#124747の中には四肢切断を含む激しい損壊がなされているものも存在しましたが、該当する人間について生前及び死後にそのような出来事が発生した記録は存在していませんでした。このことから、遺体#124747は既に死亡した人間または携帯獣が何らかの理由で出現しているものと推測されますが、遺体#124747の状態については本来の人間または携帯獣と符合するものではないと考えられています。
エリア#124747で観測される遺体#124747の数は時間を追うごとに増加しています。概ね24時間から72時間につき一体の遺体#124747がエリア#124747に新たに出現し、既存の遺体#124747の上へ積み重ねられます。遺体#124747は初期に観測された者についても腐敗の兆候を見せておらず、出現時から変わらぬ状態を維持しています。これまでのところ遺体#124747の消失は確認されておらず、出現したすべての遺体#124747がエリア#124747内に存在している状態です。これが将来的に遺体#124747がエリア#124747外へ出現することを意味するのかは、局員の間でも見解が分かれています。遺体#124747を回収する方法について、現在も議論が続けられています。
本案件に付帯するアイテムはありません。