エリア#128435は、危険度は低いと判断されるものの明確な異常性のある携帯獣#128435が生息していること、不定期に消失したのち観測地点が変更されること、異常2点を鑑み、警戒レベルを「2」と設定します。エリア#128435には計2台のGPS発信器を常に配置し、出現が観測された際は速やかに上陸の上調査を行います。調査の結果新たな知見が得られた場合、速やかに案件担当者へ報告してください。
エリア#128435での探索活動は、観測後から最長でも十六時間以内にすべて完了させることが義務付けられます。探索計画が達成できない見込みの場合、調査を中断して離脱することを優先します。十六時間以上の滞在は、探索者に予期せぬ事態を引き起こす可能性が示唆されています。エリア#128435からは飛行能力を持つ携帯獣に搭乗することで問題なく離脱することが可能であるため、探索に当たる局員はホウエン地方の定めるレベル6トレーナー免許の保持者のみで構成されます。
携帯獣#128435は探索初期に6個体が捕獲されました。これまでのところ、当局の収容に対して協力的な姿勢を見せています。携帯獣#128435と同族の局員を通じ、携帯獣#128435の起源を探る試みを続けてください。これまでに得られた知見に付いては、案件別サーバのレベル2セキュリティクリアランス保持者が参照可能なフォルダに格納されています。
案件#128435は、ホウエン地方の海域において不定期に出現と消失を繰り返す島(エリア#128435)と、エリア#128435で発見される軽度の異常性を持った携帯獣(携帯獣#128435)、及びそれらに掛かる一連の案件です。
エリア#128435が発見されたのは、2010-09-07になります。ホウエン地方キナギタウン所属の局員が、ペリッパーの局員5名にに近隣を哨戒させていた際、1名がそれまで確認されていなかった島を発見したことを報告しました。局員は速やかに局員を編成して島へ上陸し、三時間程度の初期調査を実施しました。局員はエリア#128435が突如出現したことを鑑み、不明なタイミングで消失すると予測、探査に当たった他の局員とも議論し、GPS発信器を2台設置しました。この判断はエリア#128435の効果的な収容に貢献し、初期調査を担当した全局員に特別褒賞が与えられました。
エリア#128435は、不定期なタイミングでホウエン地方の海域に出現し、その後最長でも24時間後には消失する小島です。出現と消失を繰り返すこと、後述する携帯獣#128435が生息していることを除けば、特異な性質は確認されていません。エリア#128435が初めて確認されたのは2010-09-07ですが、それ以前から存在していたことを示唆する複数の証跡が発見されています。
エリア#128435における初期調査の過程で携帯獣の「ポリゴン」が3体捕獲され、当局の収容下に置かれました。捕獲されたポリゴンはキナギタウン第一支局の情報管理部門へ移され、情報化による完全な監査が行われました。その過程で複数の異常性が確認されたため、ポリゴン個体はそれぞれ携帯獣#128435-1から-3へ分類されました。
携帯獣#128435は、エリア#128435に生息している野生のポリゴン個体です。ポリゴンはシルフカンパニー社が開発した人工の携帯獣であり、その製造はすべて同社が保有する研究開発施設において行われています。情報流出を防ぐため、すべてのポリゴン個体には固有の製造番号が付与されています。トレーナーがポリゴンの所有権を放棄した場合、ポリゴンは自動的にシルフカンパニーのサーバへ伝送される仕組みが組み込まれています。
しかしながら、携帯獣#128435はこれに合致しません。ポリゴンの製造番号が記録されているべきデータエリアはすべて「0」で埋められており、製造番号の特定に失敗しました。また、所有者情報が存在しないにも関わらず、ポリゴン個体がシルフカンパニーのサーバへ伝送されることもありません。シルフカンパニーによるブラックボックステスト(局員が携帯獣#128435の素性を伏せた状態でチェックを依頼)では、携帯獣#128435について一部のロジックが変更されている可能性が示唆されましたが、シルフカンパニーが保有するコードベースとの比較結果は99%の一致との結果が示されました。
ポリゴンは、メタモンと同一の区画へ収容された場合に、ポリゴンのタマゴが発見されるケースが確認されています。当初はこの事例に該当するとの見方が示されましたが、後に行われた検証により、タマゴから孵化したポリゴンについては親に相当するポリゴン個体と同様の製造番号と所有者情報が設定されることが分かりました。この動作はシルフカンパニーの予期していなかったものですが、現在流通している最新バージョンのポリゴンでも同じ事象が発生することが確認されています。
携帯獣#128435の由来は不明です。エリア#128435内で自然発生したのか、何者かが意図的にエリア#128435へ携帯獣#128435を投棄したのか、或いはその他の理由により出現したのか、明確な原因は定かではありません。
2010-09-15時点で、エリア#128435において携帯獣の「ブニャット」の生息が確認されました。エリア#128435における携帯獣#128435以外に生息が確認された初の携帯獣となります。捕獲された個体は既知の異常性の無いブニャットと有意な差異が確認されなかったため、エリア#128435に生息するブニャットに付いては本案件の管理対象外とする方針が検討されています。しかしながら、16人の局員を動員したエリア#128435全域の徹底的な探索にも関わらず、ブニャットの進化前の形態である「ニャルマー」個体を発見することはできませんでした。この件に関する評価は現在保留されています。
本案件に付帯するアイテムはありません。