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#01 船に乗る少女

ヌケニンみたいな顔してる、画面に映った冴えない誰か。他でもない自分の顔、紛れもないうち自身。

はぁ、ため息が漏れる。右下にため息カウンターとかついてたら結構な回数回ってるんじゃないかって思う。うち自身は面倒だから数えてない。数えたところでどうにもならないし、数字を数えてまたため息つくだけ。滅入った気持ちのおもむくままに、手すりへ腕を預けて空を見た。

「毎日毎日、雨ばっか」

どんより、灰色、曇天日和。しとしとと降る雨が手を濡らして、透明な雨粒がいくつもこびり付く。心底くそみたいな天気だ、鬱陶しい。だいぶ長いこと晴れを見てない気がする、三日か四日くらい。三日でも四日でもどっちでもいい、昼も夜も誰かの葬式みたいな空してるのがくそだって思うだけ。梅雨とかいう鬱なシーズンはもう明けたって聞いたはずなのに、ちっとも雨は上がらない、テンションも上がらない、太陽も上がらない。

誰か晴れにしてくんねーかな、このくそつまんねー天気。

「このアプリさぁ、バグってんじゃねえの」

スマホの天気予報アプリ。アホみたいにずらりと並んだ傘のマーク。向こう六時間くらいずっと雨、かろうじてたまに曇り。けど雲のマークは実時間が迫るごとにだんだん傘に変わっていって、たいていは開いた傘から雨がしとしと降ってる。あの傘から雨降ってるマーク考えたやつバカじゃね、なんで傘差してるのに雨防げねえんだよ。普段ならどうでもいいことにさえ噛み付きたくなる。歯が伸びすぎてイラついてるコラッタみたいな自分にまたイラついて、ため息の数だけが増えていく。

春原瑠璃。ハルハラじゃなくてスノハラな。あと一ヶ月ちょっとで十三になる。歳なんていくつでもいいじゃんって思うのにいちいち言うのはなんでだろうな、幼稚園の頃に「すのはらるりです、ごさいです」とか言ってたから? しょうもねー習慣、くっそくだらないクセ。棄てていかなきゃ、こういうのを一つずつ。嫌いなものは雨と海、ついでにジロジロ見てくるやつ。ムカつくやつを殴らずにはいられなくて、それを見たクソダサ野郎が「男子みたいなことしてる」とかほざいて、そいつもまた殴らないと気が済まない。

うちは形の悪い歯車、周りと一緒に回れずに、ひとりでガタガタ言わせてる。

「うきゅ?」

「できるだけ近くに居てね、ミナ」

エリキテル。ニックネームはミナ。由来は「カ『ミナ』リ」。陽が昇ってりゃ一発でかいのをかませるんだけど、このくそ雨じゃあな。本人が楽しそうに走り回ってるのだけが救い。性別は♀だって教えてもらった。エリキテルは♂でも♀でも姿かたちも能力も強さもなーんも変わらないけど。けどそっちの方が都合いいよなって思う。女の子だから、女子だから、女だから、ああしろ、こうしろ、あれはするな。教師とかにいっぱい言われた。うちがエリキテルなら「うるせえよ、お前見ただけで違い分かんのかよくそが」って言い返せるのにな。

揺れる船、ゆらりゆらり、揺り籠のよう。船に乗るのはもう慣れっこで、だけどこの船には初めて乗った。カイナシティ発トウキョシティ方面行き。行き先のトウキョシティとかいう街を思い浮かべる。この国の首都だって社会の時間に教えられた。首都だっつーからには、まあ都会都会してるんだろう。行ったことのない場所、過去というゴミを棄てられるゴミ捨て場。棄てられた過去がいくつも積み上げられて、くそ高いビルだのバカみたいに長い線路だのが重なり合ってる。うちもその一部になりに行く、棄てたいものなんて腐るほどあるから。夢のゴミ捨て場まであと三時間。三時間! やることなんて一つもありゃしない。くっそつまんねえ。

この船に乗るまでにもう一本船に乗った。ムロタウンとかいうくそ田舎から出る船。東西南北全部を海に囲まれたガチの孤島、外に出るには船に乗るかポケモンに乗るかしかない終わってる場所。うちはそこから出て来た、抜け出してきた、飛び出してきた。ケムッソが糸巻いてカラサリスになって、うっざい抜け殻捨ててアゲハントになるみたいに。戻る気なんてさらさらない、くそ田舎に引き籠ってるのはもうこりごりだ。檻みたいに自分を取り囲む海、見てるだけでゲロ吐きそうになる。胸ん中を汚ねえ腕でぐっちゃぐちゃに掻き回されるみたいだ。

(お祖母ちゃんだって一人の方が気楽でいいだろ、うちみたいな『影の子』がいるよりは)

うちは言ってみれば疫病神みたいなもの。疫病神。なんでこんなくそみたいな神様いるんだろうな。どうせ昔は何でも神頼みだったんだろ? もっとさぁ、綺麗でちゃんとした神様ばっか揃えればよかったのに。スマホのパズルゲームの方がまだマシな神様揃えてる。どっちでもいいか、うちがガチャぶん回して小奇麗な神様コレクションしたって、本人が疫病神の『影の子』だってのは何も変わりゃしないんだから。うちとお祖母ちゃん、別々の人生を歩んだ方がお互い幸せになれる、少なくともお祖母ちゃんは幸せになれる。うちが幸せになれるかは知らない。幸せとかいうのが何なのかも分からない。百億円くらいもらえれば幸せになれるのかな。どうだろな、使い道分かんなくなって頭おかしくなって札束に灯油ぶっかけて火を点けてそう。

ざぁーっ。札束に点いた火も掻き消えそうなくそ強い雨がまた振ってきやがった。うぜえ、中に入ろう。近くで遊んでいたミナを見つける、カバンに突っ込んでたモンスターボールを取り出してミナへ向ける。行くぞ、そう言ってボールの中へ戻そうとした直後、船がぐわんと大きく揺れて。

「あっ、ちょっとミナ! ミナっ!」

体の小さいミナはでっけえ揺れをもろに食らってすっ転んで、そのままあっけなく海へ落ちそうになった。やべえ、そう感じた時にはもう身体が先走ってた、文字通り先に走ってた。間一髪、ほんと間一髪でミナを引っ掴んで、胸の中へ思いっきり抱きしめる。よかった、ミナは無事だ。って安心したけど、今度は自分がやべえってことに気が付いた。ずるずるデッキを滑って行って、そのまま海へダイブしそうな感じだ。ちょっと待て待て待て、足で踏ん張ろうとしたけど踏みしめるモノがない。海凪にある遊園地のでけえプールにくっつけられたウォータースライダーを滑ってく時、あれを思い出した。

不意に周りがスローモーションになる。風景がマーブル模様に融けて解けて溶けていって、記憶が現実を侵食していく。強い雨、猛烈な波、浚われる足元。お父さん、お母さん、珊瑚、モクオ。スローの倍率が十倍・二十倍・百倍・千倍・一兆倍・一京倍・九千九百九十九無量大数倍まで上がって、最期にはカウンターがぶっ壊れて完全に止まる。過去でも未来でもない「今」、瞬きさえ間に合わない一瞬の一瞬の一瞬しかない「今」、その中に自分がいて。

(ああこれ、死ぬのかな)

(みんなと、同じように)

割と冷静に、今の状況を認識しているウチがいた。

「ティアット行って! あの子を掴んで!!」

ハッと意識を取り戻す。気が付くと同時に誰かに肩を掴まれた、がしっと、ぐわしっ、と。いってぇ! マジいってぇ! 滅茶苦茶痛ぇじゃねえか! なんだなんだって思わず見上げると、そこに鎧をまとった鳥っぽい何かがいた。なんだこいつ、見たことねえぞ。ポケモンか? ポケモンなのか? 鎧で鳥つったらエアームドしか思い浮かばねえけど、こんな真っ黒いエアームドなんて見たことない。たぶんこいつエアームドじゃない、じゃあなんなんだ一体。とかなんとか考えてたらすげえ乱雑に持ち上げられて、船室方面目掛けて突っ込んでいく。

そこで待ってたのは女の人。若い? っぽい。外見は二十代前半とかじゃねえかな、知らないけど。ミナを抱いてて塞がってる利き手の右手の代わりに空いてた左手を引っ掴んで、そのまま雨に濡れない中へ引きずり込まれた。思わず膝をつく、今度は膝が痛い。

「こっちへ来なさい」

口調がマジだ、シリアスだ。震えあがるくらい真剣。言い返せる余地なんてどこにも無い、言われた通り中へ這って進む。肩を引っ掴んでた鎧鳥が女の人の所へ戻っていってそのままモンスターボールに入った。何が何だか分からないけど、右肩と膝がシャレにならないくらい痛い。けど痛いってことは痛覚が生きてて、痛覚が生きてるってことは脳みそが生きてて、脳みそが生きてるってことは身体も生きてるってことで。どうやらうちはくたばらずに済んだらしい。ぼんやりしながら、頭の中ガタガタになりながら、どうにかこうにか立ち上がる。抱いてたミナを床へ下ろして。

「怪我は無い?」

「は、はい」

「エリキテルの方は?」

「うきゅ!」

「無傷ね。なら心配は要らないわ」

はぁー、と女性が大きく息をついた。呆れてるのか、それとも安堵してるのか。様子だけじゃ分からない。おいで、ミナをモンスターボールの中へ入れる。やっと頭回るようになったんだけど、これってさ、うちがこの人に助けてもらったってことだよな。なんか言わないとダメだって気持ちはある、あるけど言葉が出てこない。口の中でもごもごやってるうちに、先に向こうが動いた。

「まーったく。豪雨だってのに外で遊んでるお子様がいたから、ついお節介を焼いちゃったわ。ウチも焼きが回ったわねぇ」

「す、すみません」

「感謝しときなさいよ。もしあんたを助けたのがウチの兄貴だったらね、こっからなっがいなっがいお説教が始まってたんだから」

タバコ吸うかってデッキに来てみたらこれなんだもの、くたびれちゃうわ。ポケットから水色っぽい箱を取り出しながら言う。この人タバコ吸うんだ、口から煙吐いて何が気持ちいいんだかって思う。うちは吸おうとは思わない。この人が吸うのは勝手だけど、うちは吸わないって思う。

「はーやれやれ。せめて助けたのがイケメンだったら良かったのに。ま、ちんちくりんのお子様でも、目の前で死なれるよりかは億倍マシだわ」

なんだてめえ、誰がちんちくりんだってんだ――って、負い目が何もなかったら遠慮なく言い返してた。残念だけどそうじゃない、自分はこの女の人、もっとちゃんと言うと女の人が連れてたエアームドじゃないエアームドみたいな何かに助けられた。それにこの人に比べたら背が低いのは間違いじゃないし、イケメンでも何でもない。っていうかうちは女子だよ。イケメンってあれじゃん、イケてるメンズってことだろ。じゃあどうやってもハマりようがないじゃん、馬鹿らしい。

タバコをふかして一服吸う。辺りがちょっと煙たくなった。タバコの匂いは臭いから好きくない。周りに吸ってる人誰もいなかったから慣れてないのもある。お父さんもお母さんもお祖母ちゃんも非喫煙者。なんかコンパクトみたいなもの、たぶん携帯できる灰皿? それに吸殻をぐりぐり押し付けてパタンと閉じてから、スルッとうちに目を向けて来た。一瞬体がびくっとする、なんだよなんか用かよ、口から出かかった牽制の言葉をぐっと飲み込む。下手に喋って馬鹿にされるのが嫌だったから。こういうやつ相手にはあんまり口を開かない方がいいって考えてるから。

「無口ねえ。名前くらい名乗ったらどう?」

名乗れだって。自分の名前を口に出せってこと? やだよ、そんなの。口で言うんじゃなくて別の方法で伝えたって構わないはず。雨に濡れて湿ったカバンからスマホを取り出して、アドレス帳を叩いて自分のページを出した。春原瑠璃、名前がハッキリ載ってる。これで文句ないだろ。画面の明るさをぐーっと上げてから、隣で壁に寄り掛かってる女の人へ押し付けるようにして見せた。

「はーっ、今時の子ったらすーぐスマホに頼っちゃって、ぶきっちょなんだから」

まーいいわ、あんたの名前は分かった。しばらくしてからスマホが返ってくる。画面も見ずにカバンへ仕舞いこむ。

「ウチ、川村清音。気さくに清音お姉さまって呼んでいいから」

「呼ばねえよ」

バカかこいつ。誰がそんな名前で呼ぶかってんだ。っていうか名前と見た目が噛み合わねえやつだよな、清音って。うちが言うなって話だけど。

「ほーぅ? いい度胸してるじゃない。ちょっと気に入ったわ。星ひとつってところね」

つくづくめんどくさい大人だ。大人なのかな、背が高いだけで中身はイキってる高校生ぐらいじゃねーの、この川村って人。なんでこんな人に助けられたんだろ、助かってむしろ損した気分だ。どうせ生きてたって死んでたってそんなに変わらないって分かってるのに。ただ自分から死ぬ勇気を持てないだけ。或いは、自分から死ぬなんて失礼だって思ってるから。生きたくても生きられない、生きられなかった人たちだっているんだから。

「あ、向こうにビールちゃんの自販機はっけーん」

「はあ」

「ほれハル子、ちょっと買ってきて」

「はあ!?」

ひらひらーってペラい千円札を掴まされる。この野郎、何から何まで意味不明すぎる。なんでうちがパシリすることになってんのか、全然意味わかんないし。それに何がビールちゃんだよ、壊滅的に似合ってねえっての。

そもそも――ハル子って誰だよ、ハル子って。

(うちの名前は「瑠璃」だって、ついさっき教えたばっかなのに)

どしたの? さっさと行ってきてってば。ニヤニヤしてる川村とかいうくそ野郎め、ここが船じゃなかったら顔面に一発入れてとっちめてやるのに。滅茶苦茶嫌々千円札を受け取って向こうへ歩いてく。タバコに酒、やりたい放題だ。たぶん男漁りとかもしてる、それ目的でトウキョシティへ行くとしか思えない。クズだ、クズすぎる。あんな大人には絶対ならない、固くそう誓う。

てきとーに缶ビールを買ってさっさと戻る。おっそーい、とかバカ抜かしてる川村に手渡した。ほんっとに憂鬱だ、外は雨降り、船の上で死にかける、しょうもない女に絡まれる。占いとかくそだと思ってるから信じないけど、今日が厄日だって言われたら一週間くらい占い信じる派に転向しそうだ。今日から新しい自分になるんだって意気込んで出て来たってのに、幸先悪いってレベルじゃねーぞこれ。

「よしよし、ありがとね。ウチさぁ、ベッドからリビングより遠い距離歩けないから」

うわ、なんだこの「わたし箸より重いものを持たないんですぅ」的なきっしょい台詞は。何から何まで神経逆撫でくそ野郎だ。というかだったらこんなとこいねーだろ、一生家ん中に引き籠っててほしい。金輪際うちの視界に映らないでほしい。

半分くらい余った小銭を持ってるのさえめんどくさい。さっさと返して縁を切りたい、そう思って前に出たけれど。

「んじゃ、ウチは昼寝で忙しいから。ばいばい、ハル子」

とかなんとかほざいてどこかへ行ってしまった。たぶん休憩室か何かだろう。やーっとせいせいした、これで関わらなくて済むと思うと気が楽だ。釣り銭返しそびれたけど、もういいだろ。気付かない方が悪いし、うちが持ってた方がきっと有効に使ってもらえて小銭も浮かばれる。たぶん菓子パンとか買って終わる気はするけど、タバコとかビールとかよりかは生産的だし。

雨に濡れるのを避けて船内でじっとしてる。昼寝してるミナを膝に乗っけて、ただ時間が流れるに任せた。自分もミナにつられてウトウトうつらうつらして現実と夢を反復横跳びしてると、間もなく目的地に到着します的アナウンスが聞こえた。降りる準備しなきゃ、荷物をまとめてミナも起こす。着いたの? と言いたげなミナの顔、着いたよ、と返す。ミナも退屈な船旅に飽き飽きしてたみたいだ、だよね、うちもくっそつまんなくて心底飽き飽きしてる。賑やかなものが好きなのはうちと同じ。ミナだけはうちの気持ちを分かってくれるって思える。

船を下りた。脚がしっかり陸に付いてるのを感じる、やっぱ陸だ、陸がいい。海の上をフラフラふらついてるのは性に合わない。荷物はしっかり持った、ミナもちゃんと側にいる。さっさとここから移動しよう。あの厄介なくそ女に絡まれでもしたらしち面倒くさい。迅速に移動すべし、

「やっほーハル子。やっぱ陸はいいわねぇ」

「げっ」

なんですぐ後ろにいやがんだよ! さっきまで居なかったじゃねーか! なんなんだこの川村とかいうやつ、ヘンな能力でも持ってやがんのか。本当にツイてない、一生関わり合いにならないぞって誓った二時間ちょっと後にまーた絡まれるとか。もし神様とかがいてうちの運命をおちょくって遊んでるんなら「ふざけてんじゃねーぞボケ」って顔面が変形するまで殴ってやるのに。

滅茶苦茶馴れ馴れしく寄ってくる川村に頭を抱えつつ、何をしたいのか横目で見る。

「これからどっか行くの? 行くアテは?」

「どこだっていいだろ。あんたに関係ないじゃん」

「つれないわねえ。せっかく生まれた『ムスビ』だってのにサ」

「知るかよ」

「肩肘張っちゃってぇ。けどいいわ、それくらい強気な方が。何事もね」

またどっかで会いましょ、路上でくたばらないことを祈っとくわ。ガラガラと馬鹿でかいスーツケースを引きながら、川村が歩いていった。今度という今度こそ完全に縁が切れたに違いない。やっとだよ、やっと。ほんっとにロクなもんじゃない。

はあ、とため息を吐いた。ふと空を見上げる。雨が降ってる。ここも雨かよ、と思わず愚痴が零れた。出る前に読んだネットのニュースに書いてあったっけ、トウキョシティはもう一週間ずっと雨が降りっぱなしだとかなんとかって。一週間って長ぇな、どんだけ水貯め込んでんだよ空。空って言うか雲。けど降り止まない雨なんてない、いつかは絶対に晴れる。どーせ明日か明後日にはこんなくそ雨すっかり止んで、今度はくそ暑い直射日光でヒーヒー言ってるよ、そうに決まってる。

「行こ、ミナ」

ミナを抱いて一歩を踏み出す。

見知らぬ土地、トウキョシティの第一歩。

 

※この物語はフィクションです。実在の人物・団体名・事件とは、一切関係ありません。

※でも、あなたがこの物語を読んで心に感じたもの、残ったものがあれば、それは紛れも無い、ノンフィクションなものです。