「宮沢く……こほん。宮沢の家だって?」
「こっからそんなに遠くないし、あいつだってヒマこいてるだろ」
遠くない、と佐々木くんは言うものの、宮沢くんの家があるのは隣の町だ。歩いて三十分くらいはゆうに掛かる。男子の中ではこれは「遠くない」に入るのだろうか、距離感が分からないなぁ、と小夏が心の中でため息をつく。
「あいつの家さ、遊びに行くたびにお菓子出してくれるし、エアコンも昼間から入ってて涼しいんだよな」
佐々木くんはどうもお菓子と涼しい場所目当てなところがあるようだ。気持ちは分からないでもないが、そういう理由で友達の家に上がらせてもらうのってどうなんだろう――小夏は複雑な気持ちを隠せない。これもまた男の子らしいと言えば男の子らしいのかもしれない。とは言っても、なんだか慣れるまではいちいち気を遣ってしまいそうだ。
じゃ、これで決まりだな。佐々木くんがあっという間に話をまとめてしまう。とは言え他に行く当てもないし、下手なことを言えばまたボロを出してしまいそうだ。ここは佐々木くんに付いていった方がマシだろう。小夏が割り切った気持ちになると、佐々木くんと共にタイヤ公園を出て海沿いの道を歩きだした。
歩き出して早々、佐々木くんがこんなことを口にする。
「スイッチもあるんだよなあ、宮沢の家。去年の終わりに買ってもらったとか言ってたな」
はて、スイッチとは何だろう。小夏はそこで疑問を覚える。明らかにクエスチョンマークを浮かべた顔をしながら、佐々木くんの話に調子を合わせる。スイッチとはご存じ家庭用ゲーム機のNintendo Switchなのだが、小夏はテレビゲームの類を遊んだことが無かった。親の教育方針、というわけではなく、単に興味がなかっただけに過ぎない。他の子がゲームで遊んでいる間、図書館で借りてきた小説を読んで過ごす、小夏はそういうキャラクターだった。
スイッチかぁ、俺も欲しいなぁ。隣にいる優真の姿をした小夏の気持ちなどつゆ知らず、佐々木くんは「スイッチ」を欲しがっている。どうもみんなが欲しがっているものらしいので、小夏も「そうだよなぁ」なんて言いながらごまかしに努める。しかし小夏の頭の中では相変わらず「スイッチ」の全貌が見えなくて、浮かんでくるのは白い台座に赤くて丸い突起の付いた「だっしゅつボタン」のような物体ばかりだ。押すと何か音がしたり、ひょっとするとピカピカ光ったりするのかもしれない。それで遊ぶの? と小夏は困惑の色を隠せない。
そんなこんなでスイッチの話がひと段落したところで、佐々木くんがおもむろに別の話題を振ってきた。
「今年もやんのかな、祭り」
「祭りって……星祭りか?」
「それそれ。けど川村お前、毎年練習あるからって行かねえもんな」
星祭りは毎年八月七日に催される、榁の中では大きなお祭りの一つだ。山の中腹辺りにある星宮神社を舞台に、多くの出店が立ち並ぶ賑やかな催し物である。小夏も友人たちと一緒に毎年のように行っているが、言われてみると星祭りの場で優真を見かけた記憶はなかった。スイミングの練習が重なっていて出られなかったのか、と小夏がひとり納得する。
「東原さ、今年から巫女さんやるって話、春日としてたな」
「巫女?」
「祭りの途中、神社の真ん中でちょっとした儀式みたいなものをやるんだよ。去年までは東原の姉貴だけだったけどな。フィオネも一緒だぜ」
これは小夏も知らないことだった。何せいつも綾乃のような友達と一緒に出店を回ってくじ引きをしたり、綿あめや焼きとうもろこしを食べるのに夢中になっていて、気が付くとお祭りの後半に打ち上げられる花火が始まっていてそれを観に行く、という流れだったから、そもそも儀式だとかをしていること自体を知らなかったのだ。ただ、それにフィオネが関わっているということは気になった。星宮神社には三体の神様が祀られていて、その中の一体に縁を司る海の神様・マナフィがいることを、小夏は知っている。
フィオネはマナフィに似たフォルムをしていて、榁に限らず多くの地域でマナフィとの関係が見出されている。ある地では神の子として、別の地では進化の余地を残した未熟な神として、また他の地では神の遣わした尖兵として、異なる地では神が暖かい海に残した己の残滓として、さらにはかつて別種だった種が年月を経るごとに神に近づきつつ神聖な存在として。伝承上の神によく似たフォルムは、太古の昔から多くの人の想像を掻き立てたのだ。
マナフィはフィオネたちを率いて、世界中の海を巡る終わりのない旅をしているという。生命の根源たる海、その海を自在に渡るマナフィは「命」「心」「魂」そして「愛」の象徴であるとされ、多くの地域で「縁結びの神様」として崇められている。外見は幼い子供のようでありながら、多くのフィオネを統率して終わりのない海を往く王たる風格を持つというイメージから、いつしかマナフィは「蒼海の王子」と呼び称されるようになった。蒼海の王子マナフィ。その存在は人の心を、ハートを強く惹き付けて、今もなお止むことがない。
無論これらの伝承は、最近の研究でほぼすべてが否定されている。そもそもマナフィというポケモンが実在するものではないという意見は根強く、むしろフィオネからマナフィの存在が創造されたという見解が一般的だった。フィオネがマナフィに似ているのではなく、マナフィがフィオネに似ている、と言えば伝わるだろうか。多くの地域でフィオネを通してマナフィという架空の神の存在が信じられていることは、文化的見地から見れば大いに研究の余地がある。けれどフィオネそのものは、それなりに珍しい種族ではあるものの決して数が少ないわけでもなく、取り立てて変わったところのあるポケモンでもなかった。
「あれ、やっぱりやんのかなあ。俺、東原があんなことしてるとこ、あんまり見たくねえんだけどな」
唐突な呟きに、小夏は反応を返せない。「あれ」とは一体何のことだろう、まったく思い当たる節が無かった。流れからして星宮神社で執り行われる儀式に絡んでいそうなことだけど、何分儀式それ自体がよく分からないので、佐々木くんの言う「あれ」もまたピンとこない。
毬と小夏はよく話をする。学校でも学習塾でも、頻繁にお喋りをする関係だった。だが言われてみると、家のことはあまり話した記憶がない。特に自分から聞こうとも思っていなかったというのもあるが、思い返してみても毬が自宅である星宮神社の話をしたことはほとんど無かった。お姉さんがいること、母親は早くに亡くなって今はいないこと、母方の祖母と暮らしていること、この辺りは流れで聞いたことがあった。けれど裏を返せば、その程度のことしか知らない。父親はどうしているのかとか、姉はどんな人なのかとか、家族にまつわる話はほとんど耳にしたことが無かった。
それにしても佐々木くんはさっきからことあるごとに毬の名前を出してるけど、なんでまた佐々木くんが――小夏がそこへ思いを巡らせようとしたところ、当の佐々木くんが不意に立ち止まるのが見えた。
「ん……? おい川村、あれ見てみろよ」
「あれは……ホエルコ?」
「だよなだよな。ホエルコだよな。なんで砂浜にいるんだ?」
二人が見つけたのは、砂浜に打ち上げられて困った顔をしているホエルコの姿だった。海へ戻ろうとしているものの、体が大きいゆえになかなかうまく行かないようだ。
「きっと、海を泳いでいる内に潮の流れに飲まれて、打ち上げられたんだろうな」
「そういうことってあるもんなのか?」
「それなりにはな。ホエルコだけじゃない。ダダリンやブロスターみたいな力の強いポケモンでも、潮流に逆らえなくて砂浜に流れ着くことがあるんだ」
「へ、へぇー……川村お前、なんかやたらポケモンに詳しくなってないか……?」
「えっ? あ、あれ、あれだよ、これもテレビ! テレビで言ってたから!」
小夏が知っていることをすらすらと並べたのはいいものの、佐々木くんは唐突にポケモンにまつわる知識が豊富になったように見える優真に少なからず戸惑っているようで。空気を察した小夏が、とっさにテレビの受け売りだといってのける。だがこれもあと何度通じるか分からない。ちょっと気を付けないと、と小夏が胸に手を当てる。
みう! とフィオネが肩の上で声を上げた。小夏が今一度海に目を向けてみると、ホエルコたちの側に何人かの人影を見つけることができた。
「おい川村、あの白い服着たやつら、エーテル財団じゃないか?」
「エーテル財団……優美ちゃんが言ってた人たちか」
白の制服に身を包んだエーテル財団の職員たちが、協力してホエルコを海へ帰そうとしている。砂浜に打ち上げられたまま放っておいたら命に関わる、財団職員たちは小夏たちに先んじてホエルコを見つけて、救助活動に乗り出していたようだ。
小夏は大人ばかりの財団職員たちの中に、一人だけ少し幼さの残る顔をした少女がいるのを目に留めた。よく日に焼けた小麦色の肌をしたその職員のすぐ側には、立派な体躯を持つレントラーが付き従っている。
「それじゃあ皆でホエルコを押すけん! せーのっ!」
職員たちの中では一番若くて年下に見えるが、皆に先んじてホエルコを押している。その様子がとても力強くて、小夏は思わず見入ってしまった。言葉遣いが内地のそれだったことも小夏の目を惹いた。どうやら榁の外から訪れたらしい。エーテル財団の榁支部自体が最近できたばかりだと言うから、恐らく設立と同時に加入したのだろう、小夏はそんなことまで考えた。
そして彼らの傍らには、財団職員たちの指揮をしている男性の姿もあって。
「なんだよあの、ソラマメみたいなメガネみたいなやつは」
「いや、メガネなんだろうけどさ……ホントにソラマメみたいな形してるな……」
男性は随分と風変わりなメガネをかけている。佐々木くんの言った「ソラマメみたいなメガネ」というのはあまりに適切で、実際小夏にもソラマメにしか見えなかった。率直に言ってまず普通のメガネではない。あんなメガネをしている人はもちろん見たことがなかったし、商店街のメガネ屋さんでも売っていた記憶はない。メガネのインパクトがありすぎて、それだけで記憶に残る風貌をしていると言えた。
ともかく、エーテル財団職員たちは一丸となってホエルコを海までぐいぐい押していき、やがて全身を海へ浸けることに成功した。ホエルコが活力を取り戻して、一声鳴いて礼を言ってから海へ帰っていく。その様子を見送る財団職員たち。これにて一件落着だ。
「ホエルコも助かったみたいだし、行くか」
それもそうだ。歩き出した佐々木くんに続いて、小夏もまた歩き始めた。
宮沢くんの家に辿り着いたのは、思った通り三十分ほど歩いてからだった。これは家に帰るのも骨が折れそうだ、小さくため息をつく小夏をよそに、佐々木くんがボタンを押して中の人を呼び出す。間もなく宮沢くんが出てきて、二人をすぐさま家に上げた。どうやら誰かが遊びに来るのは慣れっこになっているらしい。
「なあ、宮沢――」
「どうかした?」
「あ、いや、俺今フィオネを連れてるんだけど、上げても大丈夫か?」
優真が普段「くん」を付けているのか分からず、一度「宮沢」で止めて反応するかどうかを見てから応答するという小技を使いつつ、小夏がフィオネを家に上げてもいいかと訊ねる。
「もちろんいいよ。けど、フィオネなんて珍しいね」
「海で見つけて、世話してあげてるんだ」
「東原も連れてるだろ、あれと一緒のポケモンだ」
「なるほど……ね」
宮沢くんは快く許可してくれたものの、フィオネ自体にちょっと興味を持った様子。目をパッチリ開いて、フィオネの姿をじーっと観察している。何か気になることでもあるのだろうか、小夏は不思議に思いつつ、佐々木くんに続いて中へ進んでいった。
部屋に入ったところで、テレビに何やら映し出されているのが見えた。
「ちょうどいいところに来てくれたね。一人で遊んでて退屈してたんだ」
「んなこったろうと思ったぜ。じゃ、最初は俺で、負けた方が川村と交代な」
ビデオゲームだ、と小夏が気付く。これはコマーシャルでも見た記憶があった。カートレースをするゲームだけど、大きくジャンプしてからパッとハンググライダーを出して滑空したり、とんでもないコースを走ったりするハチャメチャなレースゲームで、小夏の記憶にもよく残っていた。これから宮沢くんと佐々木くんが対決して、負けた方からコントローラが回ってくるらしい。
どうしよう、小夏はちょっと困ってしまう。さっきも言った通りこういうゲームは一度も遊んだことがなくて、まともに操作することもできなさそうだった。ただ、優真の家にゲーム機は無かったから、本来の優真もそんなに上手ではない可能性はあった。多少下手でも「家にないから」とか理由を付ければごまかせるかも知れない、雪山のコースを舞台にデッドヒートを繰り広げる佐々木くんと宮沢くんを見ながら、小夏は緊張した面持ちを見せる。
それにしてもずいぶん小さく見えるコントローラだ、と小夏は思う。片手でも余裕をもって握れそうなサイズでありながら、ちゃんとスティックとボタン四つが付いている。この見た目でしっかり操作できているあたり、ちゃんと作られてるんだな――なんてことを思いつつ、小夏は二人の手元をじっと見て操作方法をこっそり盗み取る。
「よっしゃ! オレの勝ちだな」
「負けちゃった。それじゃ川村くん、交代だよ」
「お、おう」
宮沢くんからコントローラが回ってきた。さあ、やるぞ――小夏はいささか緊張しつつ、スティックに親指をかけた。せめて怪しまれないようにして、どうにかしのぎ切らないと。小夏は最初、そんな思いで義務的にゲームへ立ち向かっていた。
ところが、意外なこともあるもので。
「あっ、川村お前この野郎、オレに甲羅ぶつけやがって!」
「さっきの仕返しだっての!」
いざ始めてみるとこれが面白くて、小夏はあっという間に熱中してしまった。簡単な操作ですごいスピードが出せて、たまに拾えるアイテムを使うと前を走る相手を妨害したりできる。
「えいっ、このっ、きゃっ」
「川村お前、ヘンな声出すんじゃねえって! 笑って集中できねえよ!」
緊張していたのは最初だけで、三週目に入る頃にはもうすっかり素が出てしまっている状態だった。佐々木くんも宮沢くんもこれを優真がふざけて笑いを誘っていると思って、まるで怪しむ素振りを見せず腹を抱えて笑っている。フィオネも一緒に大はしゃぎだ。大変楽しい空間になっている。
ゲームで遊ぶのって、こんな感じなんだ。初めての経験に、小夏は新鮮な思いを味わっていた。
(やりすぎは良くないってみんな言うけど、これなら夢中になっちゃうのも分かる気がするよ。よくできてるなぁ)
熱中して遊びながらも、小夏はビデオゲームというものに感心することしきりだった。本を読むのとはまた違う面白さがある、小夏の心は冷静に物事をとらえていた。
小夏が負けて宮沢くんに交代し、今度は佐々木くんが負けて小夏にバトンタッチし。これを繰り返していくうちに、小夏にも何度もプレイの機会が回ってきた。
「やっべ、川村お前、めっちゃ上手くなってるじゃん」
「こうやって何回もやってれば、やり方だって分かるって!」
元々小夏は飲み込みの早いタイプだ。一を聞いて十を知るタイプとも言っていい。ゲームの特性やセオリーを曲がりなりにも分析して、回数を重ねるごとに動きの無駄を減らしていく。最初は佐々木くんや宮沢くんに抜かれっぱなしだったのが、いつの間にか互角の走りをするようになっていった。こうなると二人も白熱してきて、誰と誰がレースになっても勝ち負けの分からない、一番面白い状態になった。
こうしてわーわー言いながら遊んでいた最中、不意に部屋のドアが開いた。
「俊昭、お菓子を持ってきたわよ」
「あ、母さん」
宮沢くんのお母さんだ。ちょうど小夏の勝利でフィニッシュしたところで残る二人がコントローラを置いて、揃って顔を向ける。
「こんにちは、佐々木くんに川村くん」
「はい。お邪魔してます」
姿勢を正して深々と一礼する小夏、もとい優真の姿を、宮沢くんと佐々木くんが不思議そうに見ている。らしくない、とでも言いたげな様子だ。けれど宮沢くんのお母さんの方はにっこり笑って、お菓子とカルピスソーダの入ったグラスが載ったトレイを机の上に置いた。
「みぃう?」
「あら……? この子、フィオネちゃん?」
「はい。ええっと、俺が面倒を見てるんです」
「まあ、川村くんのポケモンだったのね。可愛らしいじゃない。黄色いお目目がチャーミングね」
フィオネがひょっこり姿を現して、宮沢くんのお母さんの前にふよふよと浮いて見せる。お母さんの言う通り、水色の体にあってフィオネの黄色い瞳はずいぶんと目立って映える。真っ先に感想を漏らすのも当然と言えた。佐々木くんも可愛らしいフィオネの様子を見て、なんだかんだで癒されているようだ。歯を見せて笑っている。
ところが、宮沢くんだけはちょっと様子が違う。小夏はそれに気付かずに、宮沢くんのお母さんたちと和気藹々とした様子で話していた。宮沢くんの方はと言うと、笑うこともなくひどく真面目な顔をして、フィオネの様子を一心に観察している。
単に見ているわけではなくて、細部をつかもうとしっかりと「観察」していた。
「ようし川村、ちょっと休憩してお菓子食おうぜ」
「終わったら宮沢に交代して、もう一回やるか」
こうして――少なくともこの場は、特段何事もなく過ぎ去っていった。
遊んでいるうちに日が暮れて、時計の針が五時を指そうとする時刻になった。そろそろ帰るか、佐々木くんがそう口にして、小夏もまた立ち上がった。帰るのにも三十分ほど掛かるから、それも踏まえて動いたというわけだ。
「それじゃ、お邪魔しました」
「じゃあな宮沢。今度は負けねえからな」
「川村くんも佐々木くんも、またいつでも遊びに来てちょうだいね」
宮沢くんとお母さんに見送られて、二人が家を出ていく。フィオネは遊び疲れたのか、小夏の腕の中に抱かれていた。ばたん、と静かにドアが閉まる。お母さんは家事をするためにその場を離れて、玄関口には宮沢くんだけが残された。
――すぐに部屋へ戻るのかと思いきや、何やら腕組みして考え事に耽っているようで。
「……おかしい。おかしいぞ」
「僕の知ってるフィオネと、あのフィオネは違う。何かヘンだ」
そう呟いた彼が視線を向けたのは、廊下にある電話だった。すっと歩み寄ると、おもむろに電話の受話器を上げる。迷うことなくキーパッドを順番に叩いて、どこかへ電話を掛ける。宮沢くんの表情は、真剣そのものだ。掛けた電話が繋がって、宮沢くんがすっと顔を上げる。
「――もしもし? ナツ姉ちゃん? 僕だよ、俊昭」
「ナツ姉ちゃんと財団さんに、調べてもらいたいポケモンがいるんだ」
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体名・事件とは、一切関係ありません。
※でも、あなたがこの物語を読んで心に感じたもの、残ったものがあれば、それは紛れも無い、ノンフィクションなものです。