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#20 殻の無いラプラス?

学校帰りに海沿いを歩いてる。何回繰り返したか分かんねえような時間も、隣に一海がいるだけで特別なものに早変わり。ただ並んで歩いてるだけで楽しいって今の感覚は、絶対気のせいとかじゃない。おれは一海と一緒にいて楽しい、一海もおれと一緒にいて楽しいって思ってくれてれば嬉しい。二人で歩く春の海は静かで、夏のそれみたいな賑やかさはない。ただ、だからって海に誰もいないってわけでもなくて。

砂浜に白服の集団がポケモンたちと一緒にいる。なんだっけあいつら、そうだ思い出した。エーテル財団、エーテル財団だ。前にどっかで名前を聞いた気がする。詳しくは知らないけど、傷付いたポケモンを保護してるらしい。去年くらいからちょくちょく榁で活動してるのを見てる。別に悪いことしてるやつらじゃねえんだなってのは分かるけど、みんな白服着てるからやけに目立つんだ。

(あの人、前にもどっかで見たな)

去年の秋だったか、秋人と遊んだ後の帰り道ですれ違った女の人。服装が同じだったからすぐ気付いた。今日は他の連中と一緒に砂浜で仕事してる。どういう仕事なんだろ、そう思って少し視野を広げてみる。ポケモンを海で泳がせてるみたいだ。あのピンク色っぽいのはサクラビスで、青いのは……ケイコウオかネオラントか。遠めに見ただけじゃちょっと区別しづらいんだよな。どっちだって構わないけど。

おれが通りがかったことに気付いたらしい、こっちに目を向けてきた。一海は気付いてない、別の方を見てる。なんだろうな、前も思ったけど、見覚えがない顔のはずなんだよ、だって記憶の中に当てはまる顔がないから。なのに気になってしょうがない、座りが悪すぎる。似た顔をどっかで見て、それを意識的に思い出せないけど脳みそが記憶してるからとか? そういう歯切れの悪い仮説しか出てこない。だから曖昧な反応しかできなくて、居心地の悪さが増していく。

やめよう、見てたって何の意味もないし。今おれは一海と一緒にいるんだから、一海を見てる方が数億倍気持ちがいい。視線を逸らせて一海を見た、海を眺めていた一海もちょうどこっちを向いて、互いに視線が結ばれて。よし、これでいい。こうするために二人で歩いてんだから。

取り留めもない会話もいいけど、ちょっとまとまった話がしたい。訊きたいことがあるんだ、一海には。年明けからずっと気になってたこと、一海の両親と生まれのこと。鈴木館長がおれに話したってことは、一海には別に隠すつもりなんてないってことだと思うし。こういうのは下手に回りくどいこと言うより、思い切ってぶっちゃけた方が話が早い。おれはそう思う。

「あのさ」

「何かな、透くん」

「鈴木館長から聞いたんだけど」

「うん」

「母親のことって何か覚えてたりする?」

ううん、気が付いたらお爺ちゃんと一緒に暮らしてたから。一海が首を横に振った。ごく素直に、さして気にしていないような様子でもって、お母さんのことは何も覚えていないと答えた。やっぱそっか、鈴木館長が言ってた通りだ。

お爺ちゃんから聞いた話になっちゃうけど、そう前置いてから、一海が記憶をたどり始めて。

「顔つきは自分そっくりだったって」

「館長も言ってたな、同じこと」

「うん。だけど頭の回転が速くて、だけどそれよりもっと早く先に体が動く人だったみたい」

「そこは一海とは違うな」

「ちょっととろいからね、自分は」

「そうか? おれは今の一海のペースが好きだ」

「ありがとう、透くん。それでね」

「うん」

「自分を産んでからすぐに亡くなったって。だから、顔も覚えてないんだ」

お母さんってどんな存在なんだろうね。訊ねるというよりも独り言のような口ぶりで一海が言う。今度はおれが話す番だ、誰に言われたわけでもないけどそう確信して、口を開けて軽く息を吸う。潮風が肺に潜り込んできた、声を出すのにはちょうどいい。

「おれにもよく分かんないんだ。母親がどういうもんかって」

「透くんも、か」

「五歳になるかならないかってくらいにさ」

「うん」

「家から出てって、海の向こうに行っちまったから」

「それは……」

「今はどうしてるか分からない。生きてるのか死んでるのかも」

親父がいるから困ったことはないけどな。最後にそう言って締めた。事実、母親がいなくて何か困ったって記憶はない。家事は親父とおれで分担してこなしてるし、それ以外の細々としたこと、役所での手続きとかは親父が全部やってくれてる。生きてて何も引っかかることが無かったから、なおさら母親がどういう存在で、家族っていう集団の中でどんな役割や機能を持つのか実感が持てないんだと思う。一海が爺ちゃんと、爺ちゃんが亡くなった後は出海さんと暮らしてて、特別厄介なことがなさそうなのと同じで。

だからおれは――おれたちは、母親っていうのがどんな存在なのかを知らない。知らずに生きてこられたから、知る必要もなかったわけで。

「透くんもか」

「そう、おれも同じ。母親がどういうもんかって全然知らない」

「似た者同士……うん、似た者同士だね」

「こういうところじゃなくてさ、もっと別のところが似てたら良かったんだけどな」

「どういうところ?」

「水の中でもっと息が続くとか」

「今の透くんだってずいぶんだよ」

「だって一海、海に一生潜ってられそうじゃん」

二人して笑った、腹の底から気持ちよく。別に母親がどういうもんかとか知らなくてもいいじゃん、今こうやって二人で居られるんだから。おれにとっても一海にとってもただの話のネタに過ぎなくて、何なら笑い飛ばしてそれで終わりってものでしかないんだ。だって今があるから。今があるから、昔のことなんてもういいじゃんって。

一海は一生海に潜ってられそう、おれがそう言ったからだと思う。一海がちょっとピンと来た様子を見せて。

「館長さんからお母さんの話を聞いたってことは」

「うん」

「海で生まれた話も、かな」

「聞いた。そのまんま言われた」

「ビックリしたでしょ」

「すっげえ驚いた。こんなことあるんだって」

「ね。だって自分も驚いちゃったもん」

生まれた時のことなんて覚えてない、っていうか覚えられないもんな。だから後から聞くことになるんだけど、病院とか自分の家じゃなくて海で生まれたって聞かされたらそりゃ一海だってビックリするだろうな、おれが一海でもビックリするし、絶対。

「出海さんに立ち会ってもらったんだって」

「聞いた聞いた。一海を最初に取り上げたのが出海さんとか」

「妹と二人だけで子供産もうって思うのがさ、もうすごいよね」

「すごいよな。すごいって言っていいのか分かんないけど、けどすごい」

「その時の出海さん、十五歳くらいだって聞いたし」

やっぱり普通じゃないよ、って言いながら一海は笑った、嬉しそうに。普通じゃないってことを前向きに受け止めてるんだ、おれはそう思った。一海の母親もそうだし、一海本人もいろいろ普通じゃない。海にいると特にそう思う。けどおれはそんな一海が大好きで、一海らしいと思ってて。一海もそれを悪く思ってないっていうなら、それで何もかも丸く収まるじゃん。おかしなところなんてひとつもない。

「お母さんは海が大好きで」

「陸じゃなくて海が自分の居場所だって感じてたみたいで」

「そこで――自分を産みたいと思ったんだって」

「自分が海でいて気持ちが落ち着くのは、きっとそれが理由だと思う」

「生まれた自分を、初めて受け入れてくれた場所だから」

一海が母親の中から出てきて最初に触れたもの、それが海だった。だから一海は海にいると心地よくて、いつまでも居たくなるのかも知れないって。本能みたいなものかな、生まれてすぐ触れたものに愛着持ってるってことだから、割と近いんじゃないかって思う。

「変わってるよね、お母さんも自分も」

「方向性は違うけど、普通じゃないのはそうだな」

「うん。だけど」

「だけど」

「海はぜんぶ受け入れてくれる。何もかもみんな」

「一海も、一海の母さんも、それからおれも」

「そう。どれだけ変わっていても」

「変わってても」

「もっと言うなら、他と違っていても、かな」

目線が自然と海を向いた、一海も一緒に。示し合わせたわけじゃない、海を見るべきだって自分が思ったから。そうしたら一海も同じことを考えてたってだけのこと。これもまた似た者同士なのかな、そう考えてもいいかも知れない。

「海にはまだ、見たこともない、名前も知らない海獣がいる」

「館長さんはいつもそう言ってて、自分もそう思ってるよ」

「『自分が知ってる海獣はほんの一部に過ぎない』、ともね」

一海は海を見ている。おれは海を見ながら、海を見てる一海も同じようにして見てる。海は何処までも続いていて、人のちっぽけな目なんかじゃ終わりを捉えることなんてできっこない。

パーマネント・ブルー。永久の青が、永劫の蒼が、永遠の碧が、視界から溢れてなお留まることなく広がり続けている。

ああ、分かる。この「海」になら見たこともないような海獣がいるって話も理解できる、説得力がありすぎる。一体どれくらいの種の、どのくらいの数の生き物が蠢いているのか、まるで見当もつかない。おれにはさっぱりだ。全身投げ出したって億分の一にも満たない大きさのおれじゃ、「海」が何をどれだけ抱えて此処に存在してるのかなんて言い表せっこない。

海はすべてを飲み込むもので、すべてを生み出す場所だから。

「透くんは知ってる? ラプラスっていう海獣のこと」

「ああ、知ってるぞ」

小鳥遊が連れてるから、とは言わない。だって一海の前じゃ口に出すべきじゃないし、口に出したくない名前だから。

「ラプラスには背中に殻があるよね」

「あるな、どんなラプラスにも」

「そういう海獣だからね。だけど」

「だけど?」

「昔、この海に『殻の無いラプラス』がいたんだって」

殻の無いラプラス。そんなの見たことない。殻がちょっと大きいとか小さいとかゴツゴツしたトゲが多いとか少ないとかの違いがあるのは分かるけど、『殻の無いラプラス』なんてのは見たことも聞いたこともない。ヒトカゲの尻尾がいつも燃えてるのと同じくらい、ラプラスの背中には殻があるって思ってたから。けど一海が言うには、その枠に嵌らないラプラスが確かにいたらしい。

興味を持たない訳がない。殻の無いラプラスだって? そのまま問い返して話に乗る姿勢を見せる。一海が微笑んで、おれに続きの話を聞かせてくれた。

「そう。普通なら背負ってる殻が見当たらない、変わったラプラスがいたんだよ」

「マジか、おれそんなの見たことないや」

「自分も実物は見たことないよ。でもね、館長さんが写真を撮ってて」

「うん」

「それをね、特別だって言って自分に見せてくれたの。本当に殻が無くて、言った通りだ、って」

「なるほどなぁ。けどこの辺りじゃそんなラプラス見ないし、どっかから流れて来たのかな」

「きっとそう、それも凄く遠い所から。証拠はないよ、全然ない。でも絶対そうだって思うもん」

殻の無いラプラス。普通のラプラスとは明らかに違う生き物。殻の無いラプラス。榁の海へ確かにやって来た見知らぬ海獣。殻の無いラプラス。頭の中で音を作ってみる。殻の無いラプラス。ひとつの疑問が水泡のように生じて、水面へ上がっていくように意識に登ってくる。

「だけど、もう一つ思うことがあって」

一海が殻の無いラプラスは遠い海から来たと確信するのと同じように、おれも根拠はないけれど、一海がこれから言おうとしていることが何なのか、ひとつ大きな確信を持っていて。

「それは――本当に、『殻の無いラプラス』だったのかな」

そう、おれもまったく同じことを考えてた。そいつは『殻の無いラプラス』なんかじゃない、ラプラスとは違う別の生き物だったんじゃないかってことを。

「実はラプラスと関係ない全然別の生き物じゃないか、ってことか」

「そう。ラプラスと全然関係ない海獣で、だけど呼び名が分からない」

「だから一番見た目が近いと思ったラプラスだって『ことにした』」

「かも知れないよ。人は知らない何かを見た時、自分が知っているものに当て嵌めようとする生き物だから」

一理ある。どっちが正しいかは別にして、おれは一海の意見に賛成だ。逆のパターンだけどこんなことがあった。豊縁から遠く離れた地域で凶悪な面構えで通りがかるやつの前に立ちふさがる習性があるポケモンがいたんだけど、そいつについて調べてみたら、こっちでよく見かけるジグザグマと祖先は同じだってのが最近分かった。何の関係も無いまったく別の種族だって思われてたのが実は近縁種だったってことがあるんだから、裏返しのケースだってあっても不思議じゃない。

殻の無いラプラス。どんな海獣だったんだろうか、どういう性格してたんだろうか、どうしてこの榁の海へ流れ着いたのか、今は影も形も見当たらないのはなぜか。ひとつも分からない、だから知りたくなる。

そいつが、「本当に」ラプラスだったのかも。

「会ってみたいな、一度」

「ここで会って、一緒に海を泳いでみたい。きっとすごく楽しいよ」

「理由なんてないよ、さっきまでと同じように」

「だけど、間違いなくそうだって、心で理解してるから」

ふう、と軽く息をついた一海が、カバンからペットボトルを取り出す。いつも見慣れた青い柄、アクエリアスが入ったボトルだ。蓋を開けて口を付けると、ごくり、と喉を鳴らして飲み込むのが見える。見てるだけでこっちまで潤いそうな瑞々しさに、思わず息を飲む。

たぶん、艶やかな一海を見て少し惚けてたんだと思う、ちょっとの間ボーっとしてたから。

「きっと楽しいと思うよ、だけどね」

「ん?」

「今は透くんと一緒にいるのが一番楽しいよ。何よりも一番」

「一海」

「透くんのことが、好きだから」

シャキッとするのを感じた、ものすごく、ハッキリと。おれ一秒前までボーっとしてたんだって自覚するくらいに。何回こうやってドキッとさせられてるんだろうな、数えきれないくらい、数えられないくらい。何回繰り返しても慣れることなんてない、毎回体がビリビリする新鮮な感覚を味わう。

おれも一海のことが、と言いかけて言葉を飲み込んだ。そうじゃない、そうじゃないよな。

「おれは一海と一緒にいるのが一番楽しい」

「おれは、一海のことが好きだから」

こういうのは、他でもない自分の気持ちだってことを明確にした方がいいんだ。一海が笑ってる、おれもつられて笑う。やり取りのカタチは違っても、二人して笑うのはいつも同じ。ここまでは、ここまではいつもと同じ。

「そうだ、透くん」

「これはね、自分のわがままなんだけど」

だけどここから、いつもと少し違う流れになって。

「今度、透くんの家に行ってみたいな」

目が見開いた、とにかくすっごい見開いた、今まで生きててこんなに瞼を見開いたのは初めてだってくらいに。目? 瞼? この際どっちでもいいや、驚いた驚かされたってことに何の変わりもねえんだから。

一海はおれの家に行ってみたい、間違いなくそう言った。聞き間違いじゃない、思い込みでもない。確かに言った、一海の言葉でシャキッとしたばっかりの頭に、すっごいスピードで叩き込まれた。ちゃんと話を聞く姿勢になってたのに、飛んで来た言葉が剛速球過ぎてキャッチし損なったみたいだ。慌ててコトバのボールを拾いに行って、どうにかこうにか意味を掴み取って。

やっぱり言われたんだ、一海はおれの家に行ってみたいって。

(これってさ、これって)

おれは一海の家へ行った経験がない。逆、一海がおれの家に来たこともない。せいぜい、初詣の時に一海の家のすぐ近くまで行っただけ。それも敷地に入ったわけじゃないから、家に行ったってカウントには入りっこない。おれも一海も自分ちに相手を入れたことがなくて、だから相手ん家に自分が入ったこともない。彼氏と彼女がひとつ屋根の下になる、普通に考えたら二人きりになるってことは。

それがどういうことが分からないほど、おれはピュアでも世間知らずでもないんだ、これが。

ふと親父の姿が脳裏を掠めた。今日はどうだっけ、予定を思い出す。帰ってこないな、明後日まで間違いなく海凪に行ってる。ちょっと早く片付いたとしても、今日戻って来るってことは絶対ない。早帰りできるって分かったら午後一くらいにメールかLINQで連絡あるはずだから。それがないってことは、そういうこと。

たぶん、いや間違いなく、一海は大きく踏み込んで「家に行ってみたい」って言ったはず。飛び込み台からプールへ突っ込むみたいにして、先で待ってるいろんな可能性を覚悟して飛び込んできた。だったらおれもそれに応えなきゃいけない、先にプールに入ってて壁を蹴って泳ぎ始めるような感じじゃない、同じようにして台に立って飛び込んで、だけど目標を見失わずにまっすぐ泳がなきゃいけない。

一海の気持ちに応えなきゃ、おれが隣にいる理由なんて無いんだ。

「今日さ、親父帰ってこないんだ」

「えっ」

「だからその、ずっと二人でいられるってわけ」

「透くん」

「それこそ、明日までとか」

驚かされたからには驚かせたい、驚かせるべきだって思う。来てもいいよ、それだけで終わるのは味気ない。前のめりなくらいでちょうどいい、一海はいつだっておれより一歩先を歩いてるから。別に今日一海が家に来なくてもそれはそれでいい、親父がいない日は多いし。だけどそれだけじゃなくて、おれはこれくらいの気持ちでいるんだってことを一海に伝えたいから。

目を丸くしてた一海がいつもよりだいぶ時間を掛けてから落ち着きを取り戻したみたいで、おずおずと、この言い方合ってるのか分かんないけどおずおずっぽい雰囲気で、蕾のような唇をそっと開いて。

「その、自分も」

「今日は、出海さんが仕事で家に帰ってこなかったりします」

「だからその、どこにいても大丈夫というか」

「バレない、って言った方がいいかな」

お互い顔を見合わせる。親父は帰ってこない、出海さんも戻らない。おれも一海も一人で夜を明かす。どこで夜を明かしても、家族に知られることはない。頷き合う。確かに気持ちが通じてるって分かる。

「行くね、今日。透くんの家へ」

「分かった。来てほしい」

決まり。これで決まりだ。決まっちゃえば話は早い。しなきゃいけないことをしないとな。

「よしっ。家にカバンを置いて、荷物を持ってくるよ」

「少ししたらタバコ屋の前まで来てくれ。迎えに行くから」

「うん。またねっ、透くん」

一海が小走りに駆けていく。背中を見送る。一海の足取りは軽い。あっという間に小さくなって、視界から消えてしまう。速い、いつになく速い。どうしてかってのは考えない。おれが思い付く理由はひとつしかないから。

おれも行こう。軽く掃除くらいしときたいし、洗濯物外に干しっぱなしだし。片付けなきゃいけないってほどでもないけど、要らないモノが出しっぱなしになってたりしないかもチェックしときたい。

あと、それから。

「……コンビニ、寄ってかなきゃな」

 

※この物語はフィクションです。実在の人物・団体名・事件とは、一切関係ありません。

※でも、あなたがこの物語を読んで心に感じたもの、残ったものがあれば、それは紛れも無い、ノンフィクションなものです。