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預金通帳の明細

銀行について。今はもう電子通帳に切り替えたのですが、一年ほど前まで紙の通帳を使っていました。

その時に、実害があったわけではないのですがどうにも説明の付かないことがあり、ここに記録しておこうと思います。

ひょっとするとおかしなことではなく、ごく稀に起こりえること……という可能性もありますので。

 

当時私は給料日になると最寄りのATMへ行き、通帳への記帳と必要な金額の引き出しを行っていました。

五年くらい続けていて、これでお金の出入りを見ていたこともあってすっかり習慣になっていたのを覚えています。

それまで一度もおかしなことはなかったのですが、9月の給料日にATMを使った時に奇妙なことが起こりました。

 

いつものように記帳された通帳を見てみると、そこにまったく覚えのない明細が二行ありました。

ATMへ来る三日前、一度に五十万円が引き出され、同じ日に五十万円が振り込まれている……というものでした。

二つの明細の間に他の入出金記録はなく、恐らくほとんど同時に引き出しと振り込みが行われているように見えました。

 

明細を見た私は混乱しました。給料日以外にお金を下ろすことは少なく、あっても突発的な支出がある時だけ。

この三日で急にお金が必要になることはありませんでしたし、そもそも出金した記憶自体がありません。

もちろん、対になっている入金についても身に覚えがありません。五十万は私にとって大金で、入金にしろ出金にしろ、どちらでも行っていれば絶対に忘れないでしょう。

 

さらに奇妙なことに、明細の左端に記録されている入出金を行ったATMの存在する支店の番号も見たことがありません。

普段の明細はすべて支店番号「413」で記録されているのですが、そのふたつだけは「999」となっていました。

システムの仕事をしている関係で、こうした末尾の番号は通常割り振られるものではなく、テストなどのために予約されていることが多いことは知っていました。

 

いずれにせよ入出金のどちらにも身に覚えがなく、私が行ったものではないことだけは確かです。

こうしたときに考えられるのはキャッシュカードのスキミングで、どこかでカードの情報が抜き取られたのだと考えました。

幸いその日は窓口が開いている日だったため、すぐに最寄りの支店まで足を運びました。

 

銀行で受付の方に事情を説明すると調査いただけるとのことで、通帳とカードを預けてしばらく待ちました。

合わせて、支店番号「413」を使っているすべてのATMについて確認いただけるとのこと。

私が使っている出張所はひとつだけでしたが、割り当てられているATMそのものは結構多いようでした。

 

しばらくして結果を教えてもらいましたが、銀行としては確かに入出金が行われたトランザクションが残っていたそうです。

ただ、支店番号「999」はどの支店にも割り当てられておらず、「999」で記帳が行われるということは考えられない、とも。

支店番号「413」のATMについてもすべて確認したが、現状でスキミング用の機器が取り付けられているといったことも無いとのことでした。

 

このことは銀行の方でも首を傾げているようで、「今回は手数料を無料にするのでカードを作り直しませんか」と提案されました。

私もできればお金を払っても作り直した方がいいと思っていたので、その通りにお願いしてカードを再作成しました。

さしあたり、キャッシュカードを作り直してから同じ事象は起きていません。

 

入出金がまったく同じ額だったので損も得もなく済んだのですが、結局あれはなんだったのでしょうか。

支店番号「999」がシステム上使われることのない番号というのも気になりますし、なぜ五十万だったのかも謎のままです。

そもそも、お金を盗もうと考えるなら出金だけしておしまいにするはずなのに、わざわざ同額を振り込んで元に戻すというのも意味が分かりません。

 

どなたか、同じことが起きた方はいらっしゃらないでしょうか……?