Index of novels::PocketMonster

Version 1.0 "initial stage"

「みずたまホットライン」
一人暮らしをしている少年にある日届いた小さな小包。その中に入っていたのは……一匹の、やんちゃなマリルだった。マリルがつなぐ、心と心の直通電話(ホットライン)。

Version 1.05 "free and easy"

「UNKNOWN」
おかしな話だ。アンノーンはれっきとしたポケモンだというのに、最近それが手鏡だの洗濯バサミだの、まったく別のものに見るなどと言う患者が増えている。まったく、おかしな話だ――
「やる気のないダグトリオ」
彼らは実のところ、他のダグトリオよりも少しばかり思考がポジティブなだけなのかも知れない。されどそれは傍から見ている者にとって、これ以上なく滑稽な存在なのだ。
「ダグトリオがいっぱい」
またの名をダグトリオ超特急(エクスプレス)。個性豊かな乗客たちが知らない間に織り成す、ハートウォーミングなストーリー。半分ぐらいは嘘。
「取り越し苦労」
平穏で平凡なとある道路に、大変な客人がやって来ることに。最高のおもてなしを目指し、住人たちは必死の奮闘を繰り広げるが……?

Version 1.2 "make rapid progress"

「私の世界」
閉ざされた世界。永遠に続く夢の中では、終わることの無い冒険が繰り広げられているという。誰にも邪魔されることの無い、その無限の世界を作り上げたのは……
「・−− ・−・ −−− −・ −−・」
少女の夢は宇宙飛行士。青年の夢は「生きた」プログラムを作ること。歳も性別も違う二人が出会い、「涙」という一つの奇跡を起こすまでの儚い物語。
「パニッシュメント」
日和田市はジョウト地方の南部に位置する、平凡な山村だ。多くの人々が静かに暮らし、争いや喧嘩などは片手で数えられるほど。そんなのどかな村の「平和」を守る護り神「トキワタリ様」をめぐる、ひと夏のちょっとしたお話。
「プレゼント」
七年ぶりに訪れた故郷。そこで出会ったのは、一人の不思議な少年。夏の山村を舞台に繰り広げられる、少女と少年による記憶への旅。旅の終着点で、彼らは何を思うのか。
「壁はゆめの五階で、どこにもゆけないいっぱいのぼくを知っていた」
ぼくはいつもの道を、いつものように歩いていた。ああ、少しくらい、変化があってもいいのになあ――日常に退屈して変化を求めたその時、少年の身に起きた出来事のすべて。
「七八〇の墓標」
ある警備員の日誌。それ以上の意味も、それ以上の価値も無い、ただの日誌である。
「たいよう」
あべこべのセカイに生きる、キマワリと少年。孤独だった二人が出会ったとき、彼らは自分達だけの特別な「たいよう」を見つける――

Version 1.25 "trial and error"

「夏の朝 夜の道」
「時の壁」――「内」と「外」を隔てるその壁を、人々はそう呼んだ。常夏の村で起きた事件をきっかけに、一人の少女が「自分」に目覚める。少女の下した、ある決断とは……?
「Tears」
三日後に滅亡する世界。何人も逃れることのできない、平等で無差別的な終焉。そんな終わりつつある世界で、少年は一つの「涙」に出会う。
「オブジェクト指向的携帯獣論」
ある教授の開いた講演で行われた、「オブジェクト指向的携帯獣論」に関する問答の一部。その最後の質問は、実に意外なものであった。

Version 1.26 "halfway"

「或る管理者の嘆き」
彼の存在なくして、今日の携帯獣を取り巻く環境を語ることはできない。彼は常に裏方に徹し、我々にとってこれ以上なく快適な環境を維持してくれているのだ。そんな彼が残した、ほんの些細な呟きの一部始終。
「アンチ・サンタクロース」
彼はその存在をこよなく忌み嫌っていた。商業主義・拝金主義の権化のような、その存在を嫌っていた――クリスマスの夜に捧げる、短い短い、ちょっとしたお話。
「七八〇の追憶」
平和を体現したかのような田舎町・日和田。そこで警備員をしている、ある青年がいた。年の瀬も押し迫ったある日、その青年の身に起きた出来事。

Version 1.3 "period of transition"

「蔦纏う少女」
平時なら行くことのないような場所へふらりと足を運んでみると、思いもよらぬ、それこそ突拍子もないものと出くわすことがしばしばある。えてして我々はそれに、何がしか合理的な理由を付けたがるものだ。旅行先で見かけた、変わった少女の他愛もない話。

Version 1.4 "the second prosperity"

「blindness」
スランプに陥った絵師は、そこから抜け出そうと遮二無二もがき続ける。鬱屈した思いを抱えてコンビニから帰ってきたときに彼女が目にしたものは、塀いっぱいに描かれた見事な落書きだった。
「弾けたホウセンカ」
ジャージ姿の陸上少女が出会ったのは、どこまでもマイペースなホウセンカだった。夜の公園で小一時間ほど繰り広げられる、二人のちょっとした心の交流の物語。
「コットンガード」
チルットのチルチルちゃんは、硬い翼を持つママのことが大好き。チルチルちゃんは、そんなママのようになりたいと願うのですが……
「物知りミツハニーはJavaScriptの夢を見るか?」
誰だってビッグになりたい。今は地味でしがない暮らしをしていても、いつかは王(キング)になりたいものだ――最近やたらと持て囃されるスクリプト言語に精通した、一匹のミツハニー君の愉快なお話。
「P@SSION☆プリカちゃん」
マリカちゃんと一緒に歌うのが大好きなプリンのプリカちゃんの元に、ミミロップに似た見知らぬ女の子がやってきた! マリカちゃんと仲良く練習する女の子に、プリカちゃんは嫉妬を募らせていきますが……歌をテーマにしたドタバタコメディ。
「しあわせタマゴ」
ラッキーのサチは、自慢のタマゴばくだん片手に村を襲う悪者を退治する正義の味方。今日も悪者を退治して家でくつろいでいると、二年前に村から巣立った二人の友達が帰ってくるとの噂が。久々の友達との再会を前に、サチは喜びに胸膨らませるが……
「路傍の石」
道端に落ちている路傍の石を、わざわざ気に掛ける者はいない。だからこそ、それは素晴らしい物なのだと言う青年がいた。青年が石から見出した、ごく短い物語。

Version 1.5 "premonitory symptom"

「Limbo」
生物と無生物のはざま。明瞭なようで曖昧な境界の間隙で彷徨う少女とポケモンは、何を見つめ、何を思うのか。
「雨河童」
夏休みに父親に連れられ、過疎化の進む日和田村へやってきた少年・志郎。川で遭遇した風変わりな少女・チエと仲良くなり、二人で共に遊ぶようになる。大人たちの不穏なやりとりをよそに、志郎とチエは交流を深めていく。穏やかな少年と不思議な少女が織りなす、一夏の切ない物語。

Version 1.6 "multiple mutation"

Project "歪んだ世界" [distortion]

「石竹市廃棄物処理場問題」
増えすぎたものは、処分しなければならない。
「はがねのつばさ」
僕は飛ぶ。あの子のいる、この広い空へ。
「変身」
今にして思うと、十歳の頃に食べさせた冷凍のカキフライ。あれが原因だったのかも知れないと、私は思う。
「コラッタの頭」
「だって、コラッタの頭がぜーんぶなくなれば、お母さんがはじめの頭を撫でてくれるんだもん」

Project "in the box"

「Terminal」
ポケモン小説アンソロジー企画作品「ボックスたんぺん「バグルス」」に収録。Web公開の時期は未定です。

Version 1.61 "the prototype"

「布袋とアイパッチ」
アイパッチの下に秘密を隠した少女、レイカ。その隣の席へ、左腕がストライクの鎌になっている少女が転校してきた。表向き関心が無い風を装うレイカだが、その内実は……

Version 1.65 "megalomania"

Project "megalomania"

「みずいろボーダーライン」
常磐市に住んでいる京香の元へ、うれしい報せが舞い込んでくる。かつて住んでいた日和田市で親友だった涼子が、同じ中学校へ転校してきたのだ。再会を喜ぶ二人。こうして充実した日々を過ごしていたのだが、ひょんなことから京香は涼子から衝撃的な話を聞かされることになる。 涼子の抱えた、あるとんでもない秘密とは……?

――無垢な白と青春の青。ボーダーラインは、みずのいろ。
「骨と果実」
秀明は一見ごく普通の中学二年生。彼が帰り道を歩いていると、信号無視の車が突っ込んできた。年貢の納め時かと死を受け入れようとするが、そこへ同級生の少女・ともえが現れ、間一髪彼を助け出す。「死んじゃったら、誰かが悲しむと思うよ」。そう言い残し去っていく彼女の足元を見ると、サクランボのような形をした不思議な生き物の姿が。

――揺らぐ心の隙間[ポケット]には、不思議な獣[モンスター]が棲んでいる。
「シズちゃんのバッジ」
夏休みを目前に控えたある日のこと。ヒワダタウンに住む中学三年生の少女・シズは、兄のツクシから突然「来年から、ヒワダタウンジムのジムリーダーになってほしい」と告げられる。いきなりのことに戸惑うシズ。そしてシズの双子の妹であるスズ、シズとスズの幼馴染であるリョウタもまた、各々に複雑な感情を抱いていた。「自分にジムリーダーとしての器があるのか」――苦悩するシズが、最後に辿り着いた答えとは。

――さあ、涙を拭いて。もう一度、前に向かって歩きだそう。

Version 1.7 "precarious chrysalis"

「Good-bye, Painkiller.」
死に瀕していたポケモンを手にしていたナイフで刺し殺した少年の前に、不思議な雰囲気を纏った盲目の少女が現れる。傷を負った少年と少女が織り成す、「いたみ」と「いのち」の物語。
「かごの外へ」
小学生のかよ子は内気でひかえめな性格の女の子。そんなかよ子が「生き物係」として、学校で飼っているポケモンの面倒を見ることになってしまった。不安になりながらやってきた飼育小屋にいたのは一羽のアチャモ。ところがこのアチャモ、とんでもないやんちゃ坊主だったのだ……!
「冷たい手のひら」
寒がりの小学生・光輝の元に、遠方からやってきた少女「雪音」が奉公をすることになった。掃除も洗濯もばっちり、料理を作らせれば何でもござれ。そんな万能な雪音だったけれど、彼女は人間ではなくて、ポケモンのユキメノコで――。
「ネネちゃんの手は汚れている」
関東地方のベッドタウン・紫苑市。ここに暮らすサチコは、自分には手に入らないものを欲しがるばかりの鬱屈した生活を送っていた。そんなサチコには、ネネというちょっと足りない友人がいる。サチコとネネと、周りの人々。凸凹だけど、平穏な毎日が続いていく……

――そういうわけには、いかないみたいで。
「かごの中で」
佳織、部活やめたってさ。

キャラクター紹介
物語を彩る登場人物たちを紹介。


Written by 586.